二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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SAW 〜さぁ、ゲームをはじめよう〜
日時: 2010/11/13 21:16
名前: 幻想燈火 (ID: MXERWh7v)

ある一部の人しかしらないかもしれない…。
めっちゃグロテスクな「SAW」のホラー映画の二次小説です。

あっ!でも、初めて読む人でも分かりやすくしてあります。

グロイの平気という人はどうぞ↓

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Re: SAW 〜さぁ、ゲームをはじめよう〜 ( No.1 )
日時: 2010/11/13 21:28
名前: 幻想燈火 (ID: MXERWh7v)

01.はじまり

目をあけたら、どこかの密室だった。
…薄汚い部屋…暗いし…どこだろう…。
「…ゴホッ!…ゴホッ」
突然、せきがでた。…今は風邪、ひいてないはずだけど…。
「…ッ!!」
血…。口から血がでてきた…。
「…おい。だれか、いるのか?」
暗闇のなかから、誰かの声…。
「だれ…ですか…」
「俺はベルだ。…お前は?」
「ジェシーよ…。ここは、どこなの?」
「俺にも分からない…。立てるか?」
「…ん。うん。立てるわ」
「…よし。俺も立てるぞ」
そして私は立ち上がった…。

Re: SAW 〜さぁ、ゲームをはじめよう〜 ( No.2 )
日時: 2010/11/13 21:49
名前: 幻想燈火 (ID: MXERWh7v)

02.開始

ガチャン…。
嫌な音がした。冷や汗がでてくる…。

ザ、ザザザ、ザザ…。

いきなり電気がついた。
密室。窓もない。扉はあるけど…。
足元をみると…鎖でつながれていた。
けど、その足も片足だけ。
さっき立ったせいか、鎖のつなぎ目ははずれている。
「おい、見ろ!」
ベルの声。
ベルは私と反対方向にいた。
彼も、私と同じく鎖が片足についていた。
ベルの指さすほうを見ると…。
…テレビがあった。
画面にノイズがかかってる…。
…ノイズがはれてきた。
「…な、なによ…あれ…」
画面に映っていたのは———人形。
白い肌をした、赤いほっぺの…気味悪い。
「…不気味」
つい、言葉がこぼれる。
だけど、ベルもそう思っているみたい。
『———ゲームをしよう』
しゃがれた声。人形がしゃべる。
『君ら男女二人は、この部屋で死を迎えるのだ』
「な、なんだって!?」
『死を迎えるのは、君らがわるいからだ。ベル。君は全てが嫌になって屋上から飛び降りようと。ジェシー。君は親が嫌いになって、手首に包丁を。君らの罪はとても重い。本当の理由も、知りもしないで』
「な、なにを言ってんだコイツ!」
ベルが逆切れしだした。
「お、おちつきましょう…」
「ジェシー!ここはおかしい!」
「そうよ…おかしいわ!なぜ、私たちがここへ!?」
『君らはいつでも「見られてる」。ベル。ジェシー。君ら二人には毒がもってある』
「———!?」
その言葉に私たちは硬直した。
だからさっき、せきをした時血がでてきたの…。
『制限時間は60分。制限時間をすぎると…どうなるか、分かるだろう。生きるために、苦しめ。そして真実を導け。そのために…どのくらいの血を流すだろうか?…クククク』
その後、人形の不気味な笑い。
バゴンッ!!
画面の中の人形が爆発。
私の心臓も爆発しそうだ。

『さぁ、ゲームの開始だ』

Re: SAW 〜さぁ、ゲームをはじめよう〜 ( No.3 )
日時: 2010/11/13 22:23
名前: 幻想燈火 (ID: MXERWh7v)

03.ジグソウ

「どうゆうことだよ!?どうして!?」
ベルが怒りをぶちまけた。
私は冷静に、部屋を見渡した。
…真っ正面には、ベル。
扉はある。1つだけ。
そして…テレビは壁のくぼみの所にはいっている。
それ以外は何もない、殺風景。
灰色の壁。天井。
「…ねぇ。ベル。あなた、屋上から飛び降りようといたって…本当?」
私は、あの人形が言っていたことを思い出した。
「…あぁ。本当だ」
「何か…あったの?」
「別に…人生つまんなくなっただけさ。親も死んで、不良どもと付き合うようになって…。全てを見返そうとして、ビルの屋上から飛び降りようとしたのさ」
「でも、死ねなかった」
「そうだ。ジェシー、お前はどうだ?…なぜ、手首に包丁を?」
「…両親がけんかしてるのよ。毎日、言い争い。ひどい時は何もしてない私にまで、害がおよぶ…」
「それで、嫌になって死のうと?」
「…えぇ」
今、お母さんたちはどうしてるだろう。
…心配するまでもないか。

「…思い出した…思い出したぞ!」
ベルが突然叫んだ。
「さっきから、何かつっかえてたんだ…!そうか!俺らをゲームに挑戦させた犯人がわかったぞ!」
その言葉に私はおどろいた。
「誰…なの?その…犯人って…!」
「殺人鬼、ジグソウだ」
「…ジグ…ソウ?」
「生を尊重した、わけわかんねぇ殺人鬼だ。生を尊重しないやつを死のゲームにひきづりこむんだ。…そう、俺らみたいな、死にぞこないをな」
…死にぞこない…。
生きるのがつらいから、死ぬんじゃないか。
「ちなみにな…そのジグソウのゲームをやったやつは何人もいるが…助かったやつはいない」
「ぇ…」
「いや、ちがうな…。正確には…一人だけだ」

なにか、背中に嫌な寒気がした…。


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