二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 悪ノ娘ノ召使
- 日時: 2011/03/17 18:07
- 名前: 双海 (ID: BdM.OEZp)
初めまして、双海です!
これは、悪ノP様の「悪ノ娘」と「悪ノ召使」を、私が自分なりに小説化したものです。
私の勝手な解釈に基づき小説化した為、あなたの解釈とは違う所があると思います。
ご自身の解釈を壊したくない方はご遠慮下さい。
また、私はプロなどではない為、非常に読みにくい文章になってしまうと思います。
それが嫌という方もご遠慮下さい。
あと、誤字などもあると思います;
見つけたら、ご報告して頂けると嬉しいです!
はい、こんな拙い文章を読んでくださり、ありがとうございました!
それでは無駄に長い本編となります、どうぞ!
目次らしきもの
序章
>>1
第一章
>>2, >>3, >>4, >>5, >>6,
第ニ章
>>7, >>8, >>9, >>13, >>14, >>15,
>>16, >>17, >>18, >>19, >>20, >>21,
第三章
>>22, >>23, >>24, >>25, >>26,
>>27, >>28, >>29, >>30, >>31,
第四章
>>32, >>35, >>36, >>41, >>45, >>46,
第五章
>>49, >>52, >>57, >>58, >>59,
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- Re: 悪ノ娘ノ召使 ( No.55 )
- 日時: 2011/01/04 23:50
- 名前: ゼルダ (ID: PAJmjDuV)
えっと
確か、「ボーカロイドの仲間たち【ギャグ的なものw】
…。っていうのかと…w
思い出せませんwだいたいあっていると思います
- Re: 悪ノ娘ノ召使 ( No.56 )
- 日時: 2011/01/05 20:54
- 名前: 双海 (ID: BdM.OEZp)
了解しました!今度見に行きたいと思います♪
- 第五章 ( No.57 )
- 日時: 2011/01/05 22:11
- 名前: 双海 (ID: BdM.OEZp)
「っ?!」
扉を開けた瞬間に、何かが僕にぶつかり尻餅をつく。
勢い良くぶつかってきたそれを確認する為、正面に目を向けると、
「大臣?」
大臣が、いた。
思わず大臣?、と疑問系に言ってしまったのも無理がない。
「どうしたのですか…?」
大臣が何やらおかしいからだ。
立ち上った僕を、ぶつかったのか、頭をさすりながら不安げに見つめる大臣。
その大臣は、顔が青ざめている上に、明らかに挙動不審で、何故か村人のような格好をし色々様々な荷物を手に持っている。
いや、顔が青ざめているのはこの状況下ではおかしくはないのだが、何故挙動不審で、村人のような格好をしているのだろうか?
それに、手に持っている荷物は何だ。
「い、いや…。何でもない!」
そう言った大臣の顔はなぜか必死で、不信感を覚えた。
だが、今はそんなことに構っている暇はない。
「大臣、どうするのですか?」
「何のことだ?」
「村人達ですよ。どうするおつもりで?」
すっとぼける大臣に、強めの口調で言ってやると、如何にも不機嫌という声で言った。
「兵士は今緑ノ国で、戻ってくるのにも時間がかかるだろう。どうしようもない。」
「…放っておけば怪我人もでると思いますが。」
「そんなの、私が知ったことではない。」
「え、」
「私は私のことで精一杯だ。」
そう言い放ち、大臣は僕の横をすり抜け、逃げるように走り去っていった。
一人取り残された僕は、その出来事をすぐには理解できず、遠くなってゆく大臣の背中をただ、眺め続けた。
しばらくして我に返った僕は、王の部屋へと向かった。
入ってはいけないと言われてはいるが、きっとこのような状況でなら大丈夫だろう。
そう考えながら、ただ、ただ歩を進めた。
大臣のように、逃げなければいいけれど、なとど冷静に考えながら。
- 第五章 ( No.58 )
- 日時: 2011/02/11 17:21
- 名前: 双海 (ID: BdM.OEZp)
しばらくして辿り着いた、王女の部屋の隣にある王の部屋。
この部屋に入るのはこれが初めてではないのだが、やはり躊躇ってしまう。
例え、この部屋に入るのが十回目であっても、躊躇してしまうと思う。
なんせ、このよく手入れされた綺麗な扉だ。
部屋に入ることは愚か、触ることさえ厚かましく思える。
ふと、王女の部屋の扉が目に入る。
これまた、王の部屋の扉に負けないくらいに手入れされた扉。
王女は、どうしているだろう。泣いてはいないだろうか。
ふと浮き出たそんな疑問。
その疑問を頭の片隅に追いやり、今起きていることだけに集中する。
「…よし。」
そんな独り言を漏らし、僕は決心をする。
手を伸ばし、扉を手の甲で叩く。
「いらっしゃいますか、王。」
そう扉の内側に問い掛ける。
だが、その声に反応するものはなく、声だけが虚しく響く。
「…いらっしゃいませんか?」
念のため、もう一度呼びかけるが、反応はない。
いないのだろうか?
そう考えた僕の頭の中は、先程の大臣のこともあってか妙に落ち着いていた。
大臣のことだけではない。
僕の後ろの方から聞こえてくる、未だ慌てる召使達の声が、僕を落ち着かせる。
僕は扉に手をかけ、静かに開いた。
そこには、静まり返った王の部屋が広がっていた。
その光景を見て、落胆した僕。
けれど、少しの希望を胸に僕は部屋へと足を踏み入れる。
辺りを見回してみるが、王の姿はない。
やはり、いないか…。
そんなことを思った僕に、自分で活を入れ、歩き出す。
探してみなくてはわからない。
そう自分に言い聞かせるが、心の奥では諦めてしまっている僕がいた。
部屋の右側にある天蓋の付いたベッドの方へと歩いて行き、レースを開く。
けれど、王の姿はやはりなく。
仕方なく僕は他の所へと探しに歩く。
- 第五章 ( No.59 )
- 日時: 2011/03/17 18:15
- 名前: 双海 (ID: BdM.OEZp)
「…いない」
僕はそう、ひとり呟くと溜め息をついた。
ベッドも、トイレも、クローゼットも。
死角になっている所も、絶対いないような場所も探したのに、王はいなかった。
また、立ち止まって辺りを見渡すが、誰もおらず。
途端、広い部屋を探し回ったこの足が、疲れたとでも言わんばかりに重くなる。
僕は部屋の中心に位置する椅子へと腰を下ろした。
ふと、机に置いてある紙が目に入った。
その紙は、古臭く、紙の端が折れ曲がっていたりと、この部屋には合わない。
そして、異様な雰囲気を放っている。
僕は何の気なしに手を伸ばした。
それは、何も書かれていない、ただの紙。
その紙を裏返す。
すると、二人の抱えられた赤ん坊の写真が現れる。
「…これ」
その赤ん坊を抱えている人に、僕は見覚えがあった。
左側に写っている男。その男は、何故か険しい顔をしているが、わかる。
僕がこの王宮へ召使として来る前に、僕が父親としていた男だ。
その写真には、今よりも若く写っている。けれど変わらない、どこか優しげな顔をしている男。
今とさほど変わらない、その顔立ちは、どうみても僕の“父親”であった。
僕の頬は、久しぶりに見る父親の姿に緩む。
元気に、しているだろうか。
そんな呑気な考えが浮かび、僕は慌てて首を降る。
そして、その横にいる、もう一人の男に視線を移す。
「…王」
その男は、この部屋に住む、今僕が探している本人だった。
何年経っても変わらない、その美貌、というべきか。
この写真に写る王は、今と大して変わらないように思える。
いや、気になるのはこの二人ではなく、赤ん坊だ。
僕の頭の中を様々な憶測が飛び交う。
この二人が抱いているのだから、おそらく…、
「リン様とレン、かしら?」
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