二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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銀魂キャラ×薄桜鬼パロ  
日時: 2010/12/03 18:03
名前: 雅 ◆QGtS.0RtWo (ID: S8b9wYSL)

どうもこんにちは、シリアス板で小説を書かせてもらってる者です^^
なんか銀魂と薄桜鬼を混ぜたら面白そだなぁと思って「たてた次第です。
混ぜるな危険をまぜちまった。馬鹿だな私、やっちゃったな私。

…まぁそんなこんなで頑張りますw
更新トロいですがよろしくお願いします^^


注意
・登場人物は銀魂、舞台は薄桜鬼。主人公は神楽でいってみよー
 ルートはあんまし気にしない方向で((←
・キャスティングおかしい。いや、絶対に。
・更新遅っ

以上です



キャスト キャスティング変というのは禁句w性別もちょくちょく違ってる((

【主人公】

雪村千鶴→神楽 

【真選組】((まぁ銀魂っぽく
土方歳三⇔土方十四郎
沖田総司⇔沖田総悟
近藤勇⇔近藤勲
山崎烝⇔山崎退
斉藤一⇔坂田銀時
原田佐之助⇔原田右之助(オリじゃないですよ)
永倉新八⇔志村新八
藤堂平助⇔定春((←
井上源三郎⇔松平片栗虎
山南敬助⇔長谷川泰三
伊藤甲子太郎⇔伊藤鴨太郎

松本良順⇔桂小太郎((え

【鬼】
雪村綱道⇔星海坊主(しかないよね…)
南雲薫⇔神威
風間千景⇔風間日影-カザマ ヒカゲ-(オリキャラ)
天霧久寿⇔猿飛あやめ
不知火匡⇔服部全蔵
お千⇔志村妙
君菊⇔柳生九兵衛

後に変更有

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Re: 銀魂キャラ×薄桜鬼パロ   ( No.1 )
日時: 2010/12/05 09:16
名前: 雅 ◆QGtS.0RtWo (ID: 7hV223vQ)

第一訓『偶然ほど運命なものは無い』




晴れた昼下がり、雨一つ降らぬ京の街に傘をさしてどこかに向かう少女がいた。

物珍しげに周りを見渡して、その少女は一言。
「ここが京の街アルかー…江戸とは違って、しけた所アルな」
それが彼女、神楽が持った京の街の第一印象だった。



ワタシのいた江戸は、煩くて、騒がしくて、…とにかく本当喧しい所ネ。
江戸ではパピーと暮らしてたけど、ある日突然パピーがいなくなったアル。
どうせ“エイリアンハンター”の仕事だろうと思って、今はワタシ一人で旅行中ヨ。

別にパピーを探しに来た訳じゃないネ。
んな面倒な真似、何でワタシがしなきゃいけないアルか?
銀魂の方ではパピーが逆にワタシを探してたくらいネ。

てな訳で、京に来たけど———本当シケた所アルな。
江戸が騒がしかったけ分、京が静かなのは逆に気持ち悪いヨ。

「…仕方ないアルな、団子でも食ってその辺ブラブラするネ」

神楽はそう呟と、ちょうど近くにあった団子屋に立ち寄った。
小奇麗な恰好をした女の人が団子を運んできてくれた。
『綺麗アルなー…』
神楽はそんな女の人を見て、心の中で呟いた。
自分の服はというと、この辺では滅多にお目にかかれれないであろうチャイナ服。
少し綺麗な着物に憧れたりもする。けど、着るのが面倒くさそうなのでそれほど着たいとは思わない。
「でもまぁ、パピー見つけたら買って貰うネ。…娘のおねだり聞かない父親は父親じゃないアル」
…特に、パピーの場合断る理由も無いアルからな。
神楽は、ご機嫌の様子でそんな事を考えていた。そして、団子に手を伸ばす。

———ガシッ

だがその時だ、団子を掴もうとした手は、何やら違うものを掴んでいた。
自分の手の方を見ると、自分の団子を取ろうとしている手を掴んでいた。
そして、その手をたどると、そこには一人の男がいた。
テンパで白髪頭が特徴的なその人物は、自分のとばかりに人の団子を取ろうとしている。
「…何するアルか、これワタシの団子ネ」
「あ?ざけんじゃねーよ、甘い物は昔から俺のと決まってんだよ」
…訳が分らん、いい年こいてなんて事言ってるアルかこの男。
子供から団子奪うアルか?京ってのは恐ろしい所アルな!

だが、神楽も譲る気はない。
「何言ってんだヨお前、いい年こいてジャ○アンみたいな事言ってんじゃねーよ」
「うっせーよ、立って俺自分の左に皿置いてたし?間違える訳ねーだろ、この団子は俺のだ」
パクリッ
しかしその男は、無情にもその団子を食べてしまった。
そこまで団子が食べたいか…いや、実は本当にこの男の団子だったアルか?
神楽は、ふとそう思った。
そうだ、自分の思い込みなのかもしれない…この男のをあやうくワタシが食べようとしていたのでは?
『…ん?』
だが、神楽はふと気が付いた。その男の右側には、空の皿が置いてある。

『なっ!?コイツ…やっぱり人のモノ食ったネ!!!』

——プチィッ!
流石に、キレた。
こんの男…許すまじき!
「この大嘘吐き野郎、人の団子を平気なツラして食ってんじゃねぇヨ!」
「ちょ、おまっ…待—————ブフォアッ!」
神楽は、躊躇なくその男にアッパーを喰らわせた。男は、その不意打ちに対応できずすっ飛ばされた。
そして、泡を吐いて動かなくなってしまった。
フン、人の物食うからこうなるネ!金と恋愛と食べ物の恨みを恐ろしいアルよ。
神楽はそのまま立ち去ろうとその男から背を向けた。
だが、その時だ。

「あれ…旦那、またここに居たんですかィ?」

不意に後ろからそんな声が聞こえた。
振り返ると、さっきの男の側に、もう一人同じ服装をした男がいた。
「まったくあんたって人は…俺以上に仕事サボッてどうするんですかィ、おかげで俺がサボれないじゃないですか」
…、
いやいや何言ってるアルかこの男。
神楽は、その男の言葉を聞いて苦笑した。しかも、その人気失ってるからね?語りかけても答えられないからね?
だが、そんな事知ってか知らずか、その男は不意に立ちあがった。
そして、ワタシの方にスタスタと歩いてくる。
「な、何アルか一体————」
「旦那に手ェ出したのは…アンタだな?」
そして、男は神楽の声を遮るように言った。声は笑っているが、目が笑っていない。

「全く…“真選組”を知らねえ訳じゃねェだろうし…だとしたらアンタは———攘夷浪士ってとこですかねェ」

“真選組”?
神楽は、それを聞き首をかしげた。
何か聞いたことあるヨ、パピーが何か言ってた気がする。

…だが、神楽の考える暇は無かった。

「——全く、どうしやす?土方さん。旦那のびちゃってますぜィ」
「…ったく、相変わらず世話かけやがる…。で、あのバカやったのは誰だ?」
「ん」
ピッと人差し指を立てて、背のちっこい方の男は言う。
人を指差すなって親に教わらなかったアルか?この男…
そんな事を思っていると、今度は土方と呼ばれた男が近寄ってきた。そしてワタシを見るなり一言、

「まだ餓鬼じゃねぇか」

そんな事を言ってきた。
———失礼極まりないアルな、京の男ってのは!
「——————餓鬼で悪かったな!」
イライラの募っていた神楽は、土方の顔面めがけて回し蹴りをくりだした。
「うおっ———っぶねぇ!」
だが、土方はその蹴りを紙一重で交わした。

それを見たちっこい男は、愉快そうに笑う。
「土方さん、斬った方がいいですかィ?」
普通に考えれば、ワタシを指している言葉なのだろうが…何故か刃先は土方の方に向いていた。
「…オイ、総悟テメェ何で俺の方に向けてんだよ!
 ———刀はしまえ、攘夷浪士の可能性もあるから屯所に連れて行け!」
だが、土方が一喝すると、総悟と呼ばれたちっこい男は「土方テメェが連れてけよこの野郎」などと文句を垂れていた。

「…つーこってェ、付いて来てもらうぜ」
「——なっ、何するネ!離すアル!」

だが、諦め神楽をひょいっと持ち上げると、スタスタと土方の後を追った。
そしてついでにテンパの男を足で叩き起こしてワタシを連れ去って行ったのだった。


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