二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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学園アリス〜悪魔な私と極甘ダーリン〜
日時: 2010/12/18 13:38
名前: 萌依 (ID: quLGBrBH)

今回も暗いかもです((

蜜柑さん、悪魔ですねw


Zは登場しませんが、悪魔の仲間は登場します。

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Re: 学園アリス〜悪魔な私と極甘ダーリン〜 ( No.1 )
日時: 2010/12/18 13:57
名前: 萌依 (ID: quLGBrBH)

「うっ…ぐあっ…。」


私に捕まえられ、食事される哀れな男。
うめき声をあげ、真夜中の公園のベンチにもたれかかり気絶する。


『……この顔ならこの程度ね。』


私、佐倉蜜柑。
顔がいい男、イケメンを狙い食らう悪魔。
…アリス学園に巣食ってるんだけど。

実はアソコ、イケメンが多いって悪魔界の中でもっぱらの噂。
だから今井蛍の記憶を操作し、入ったのにな…。


『はぁ。外の方がよっぽどましだわ…』


それにいい男がいてもガードが固い。
子供だからと言われても、本来の姿に戻ればすぐにおちる。

栗色の目は丸く大きくなり、髪は長くなりつやつやになって唇もかわる。


私はキスするだけでその人間の生気を吸える。
もちろん、ブサイクとか平凡であれば……首筋にかみつくだけ。
だってキスしたくないもの!!


『また明日も…お食事しなきゃいけないのかぁ』


さぁて、どうしようかな。

この分じゃ明日の夜までもたない。

『まさか…棗を食べるわけにもいかないし。』


いいよね、別に。
死ぬわけじゃないし。
……死ぬ、わけじゃ。


『あーんもぉっ!!』


むしゃくしゃする心。
髪を耳にかけ、男にこうつぶやいた。


『ごちそうさま…。』


バサッ…。
背中から黒い翼が出る。コウモリのような漆黒の。
…さぁて。次はどうしよう。
帰ろうか帰らないでおこうか。

…こっそり抜け出してたのがばれちゃお腹がすく。帰ろうっと。


「君一人〜ぃ?」


人間の男の声がして、急いで羽をしまう。
敗れた部分は修復される。

『えぇ、そうよ。』


—顔はまぁまぁ。
せっかく声をかけてきたんだもん、食べちゃうか。


私は男にキスを落とす。
途端に男は気絶した。


『よっわい男……。』


お腹が何とか膨れた私は、学園へと帰った。

Re: 学園アリス〜悪魔な私と極甘ダーリン〜 ( No.2 )
日時: 2010/12/18 14:14
名前: 萌依 (ID: quLGBrBH)

…ぎゅるるるる。
小さくお腹が鳴る、昼下がり。

「どけ水玉」

『水玉ちゃう!!』


……おいしそう、食べたい。
ごくりと生唾を飲み込み、衝動をこらえる。
棗はもう警戒心はない、それは私に心を許していると言うこと。

今更それを裏切るなんてことは他愛ない。
罪悪感もない。


だって私は……


『悪魔だから』

「あ?」

『なんでもない、はよいこーや』


棗は疑いのまなざしを向け、歩いていく。
…私は人間を選んだ。

悪魔界では共食いしている女の子もいるが、たいていは男に逆に食われる。
酷い男は何人もの女を殺している。
だから私はこの世界に来た。

あんな所、いつ死ぬかわかったもんじゃない。



男には世界に7人しかいない、特別な人がいる。
それは体内に“ブラックミスティカ”という悪魔の結晶を持っている男たち。

…その男から、生気を吸えばそれも奪え最高の力と体力が手に入る。
それにその男は極上においしいんだから、まさに一石三鳥だ。

…あぁ、どこにいるんだろう。


『ふん、ふん♪』


栄養タブレットを口に入れ、なんとかお腹を満たす私。
早く夜になって。
私たち、悪魔の時間へと孵化して…。


『私たちの、時間が来た』


バッ。

また黒い羽を広げ、いつもの行動に出る。
だけど今回は違った。

『棗…?』


気にもたれかかり、眠っていた。
私はまわりを確認し、生気を吸おうと試みる。

……出来ない。

ただでさえアリスの消費が激しい棗を食らうなんてできない。死んじゃうから。
生気は命、命は生気。



でも何で?

非道で下劣な悪魔の私…が…。

一人の男に依存するだなんて。


『…マリオット。』


私は昔、一人だけ依存した男の名を呼ぶ。
そして佐倉蜜柑のすがたになり、隣で眠った。

Re: 学園アリス〜悪魔な私と極甘ダーリン〜 ( No.3 )
日時: 2010/12/18 14:30
名前: 萌依 (ID: quLGBrBH)

「…だーかーら!!」

『ならないわよ!!』

隣でねぇ、ねぇとまとわりつくのは“悪魔の見張り役である”天使のマリナ。

悪魔の大半は天使にはなれない。だって人の人生に悪影響をしているから。


だけど私は、無効化とやらで人を救っているから天使になれるらしい。


『私だってとっかえひっかえしてるの、男を。』

「そーれーは、神様も目をつむってるのよ。生きるためには仕方ないからって、普通の悪魔と違い殺さないからって!!」


とんだエセ神様だわ。

私はデコピンをかまし、教室に行った。


「ねーねー、ねーねーぇー」

いらいらと、募る怒り。
ましてや授業中、大声も出せない。

「ねーってばぁ〜。」


プツンッ。


何かが切れる。


『うっさいマリナ!!!』


シーン。


副担任が唖然とする。


「あっ。やっちゃったネ☆」


マリナは今は姿を隠しているので周りには見えない。
こんにゃろ〜!!


『…ごめんな〜先生。ねぼけてもうたわ!!』


アハハハ、と笑い声。

マリナも笑っている。


『…はぁ。』


お腹すいたし、寝ぼけたって笑われるし、最悪。
腹いせにお腹いっぱい食べてやるんだから。
それも残忍な方法で。


『もーやだ————ッ!!』



夜、私の叫びは暗いくらい大空へむなしくむなしく響き渡った。

Re: 学園アリス〜悪魔な私と極甘ダーリン〜 ( No.4 )
日時: 2010/12/19 15:48
名前: 萌依 (ID: quLGBrBH)

天使の生気。

それは、とても甘い。


そして、一か月は何も食べなくてOK。


…食べたいな。

ただ、迷信だ。そんなものは。
天使の生気を食べたーなんて悪魔、見たことない。


『棗ールカぴょんおはよーっ』

「佐倉、おはよ。」


頬を赤らめ、見るからに“恋してます”って男子。
おいしそう。顔もいいし。
—早く味わいたい。


「水玉。すこしいいか」

『ええよ』


—西の森


『なんなん?』


「お前、悪魔だろ?」

『…え。』


「俺は天使だ。」


—驚いた。

ウソだとしても、二つの敵対する世界の理を知る人間などいない。
なら、本当なんだろう。


『わかってたのに言わなかったの』

「……あぁ」

『いいけど。私は私のやり方を貫く、邪魔するなら消すから』


消せないのにそんな事を言う。

自分は嫌いだ。

殺せないのに。


『バラしちゃうと、ルカぴょん食べるよ。』

「!!」

『…そして言わないように、二重の鎖をかけたげる。


ルカぴょんへ、とっておきの悪魔の呪い。』


ポゥ

人差し指の先に黒い光。


『…乃木ルカに悪魔の加護を。悪魔の呪いを。』


カッ


「あれはなんだ」

『簡単よ。悪魔の中で最も強い呪い…。
胸に黒い羽のあざが浮かぶの、貴方が私をばらした時そこから力がわき出る。


……私にしかとけない呪い』



「とけ!!」


『私は悪魔よ、いいことをするにはそれなりの対価がいるわ。それじゃあ…。』

Re: 学園アリス〜悪魔な私と極甘ダーリン〜 ( No.5 )
日時: 2010/12/18 23:37
名前: あやのん ◆u4eXEPqmlc (ID: g1CGXsHm)
参照: http://www.doumori.com/design/index.php

がんば〜


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