二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【ポケモン】ナツメに迫る【カントージムリーダー】
日時: 2010/12/29 12:58
名前: カントー代表 (ID: L6ieJnW3)

カントー・ジョウトジムリーダー達を愛する書き込み初となる、カントー代表者です。
初代又はポケモン及び特にゲームシステム世界観に詳しい方だけしか楽しめないかも。
極端に言っちゃうと自分のイメージでキャラの言動を動かします

ジョウト地方ジムリーダーの子達も少しは…出てくるかも

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Re: 【ポケモン】ナツメに迫る【カントージムリーダー】 ( No.2 )
日時: 2010/12/28 15:08
名前: カントー代表 (ID: L6ieJnW3)

第1章

ズパーンッ

トレーナー「くっ!」

ユンゲラー「!」

ナツメ「ユンゲラーサイケこうせん!」

トレーナー「フーディン!こっちもサイケこうせんだ!」

ズパーアァンッ

トレーナー「フーディン…!!」

バタン

トレーナー側のフーディンは倒れた…

ナツメ「…私のユンゲラーの方が上手だったのよ」

トレーナー「く…」

ナツメ「貴方の負けね それではバッジの取引は無効…」

トレーナー「っこれで3度目だっていうのに、フーディンの方がユンゲラーよりも上手のはず」

ナツメ「甘いわ 私達のエスパー能力をあなどらないでちょうだい」

トレーナー「…」

スッ

ナツメ「強くなって出直してくることね…」

ナツメは自身のユンゲラーを連れてその場を立ち去った。

今の戦いは、ジムリーダーナツメに挑戦を挑むトレーナーとの勝負。

その人物は今回を含めて3度目の挑戦を挑んでいる

だが、ナツメに勝つ事は出来ない…。

ナツメ「(挑戦を繰り返す度に強くなっているのは分かるけど、あのままではまだ…)」

祈祷師「さすがだな ナツメ!」

挑戦者の露払いをしている、ジムトレーナーの1人・祈祷師

ナツメ「…ん」

祈祷師「今までジム戦を仕掛けてきた奴はやまほど居たが、お前を負かしたのなんてたった2人くらいしか居なかったんじゃないか。」

ナツメ「!」

祈祷師「なんてな、覚えているぞ レッドにグリーンだったか?」

ナツメ「名前なんて記憶してないわよ」

レッドにグリーン…2人の少年だけが、半年ほど前だったか勝負を

挑んできては自分を負かした者など居ない

祈祷師「…あれ以来、ナツメを上回るトレーナーがジムに挑んではこないな」

…するとナツメが何かを悟った。

ナツメ「…!」

祈祷師「どうかしたのか ナツメ」

ナツメ「誰かがやって来る…」

祈祷師「ああ いつものアレか…って」

??「あら…気付かれちゃったんです?」

ナツメ「…やっぱり」

祈祷師「タマムシジムのエリカ…!」

ナツメと祈祷師の10mほど離れた背後には、エリカの姿。

エリカ「うふ ナツメさんったら、ご自慢の能力で私の存在を悟ったのは良いですけれど…「やって来る〜」ではなくて、もう既にこちらに居ましたのよ。」

察すことが出来なかった。何だかなさけないというかでナツメは不審に思ってしまった。

ナツメ「テレポートでもしてきたの?」

エリカ「そんなこと、出来たらとても便利ですわね〜」

ナツメ「何よ 何の用?」

嬉しそうではない。かといって、嫌そうな顔つきでもないが…

エリカ「いえ、そんな顔なさらないで。ただのおすそ分けにきましたのよ」

ナツメ「おすそ分け………手作りの、お菓子」

エリカ「さすがと申しておきますわ、その通り。私が作った、クッキーを差し上げます」

ナツメ「貴方って手作りが好きなのね」

エリカ「これはこの間の物とは味付けが全然違うのですわ」

祈祷師「そういえば一昨日くれたのは、桃色のクッキーだったな」

エリカ「ええ 今回のは緑色で、またとっても美味しく出来上がりましたの お味の方は何味か秘密にしておきます」

ナツメ「…ありがとう」

エリカ「そちらの祈祷師さんと分けて御一緒に食べて下さいな」

祈祷師「ああ、では頂いておく」

エリカ「それでは失礼〜。」

エリカはおじきを済ませ、入り口の方へ歩いていった

祈祷師「…親切で可憐な娘だな、相変わらず」

ナツメ「そうね」

祈祷師「この貰い物はここの置いておくぞ。」

ナツメ「良いわよ食べておいても」

祈祷師「そういう訳にはいかんだろ〜。せっかくナツメにと、持って来てくれたんだから…私は1枚食べればそれで良いから」

ナツメ「だったら、後で…。」

祈祷師「ん」

バタン

祈祷師は去った

ナツメ「どうして私に…」

エリカは確か一昨日も手作りの物を持ってきてくれたりした。

カサ

片手に袋の取り、じっと見つめた

ナツメ「(一口、食べてみようか…)」

クッキーをつまみ、口の中に運ぼうと…

エリカ「ナツメさん!」

ナツメ「!」

また、エリカが…。

ナツメ「な、何…」

エリカ「お味はどうですこと?」

ナツメ「え そう、ね なかなか」

エリカが急に入ってきて、驚いて思わず意識せぬまま手に持ったクッキーをかじっていた これは、正直な感想。

エリカ「そうでしたのね良かった…」

ナツメ「驚いたわよ…。どうしてまた急に」

エリカ「ほほ ごめんなさいね 自信がなかったのですわ…人にあげておいて後から言うのも何ですけれど、初めて作った試作みたいなものでして」

最初は自信満々に渡しておいたエリカだったけど、本当は少し不安なところがあったらしい。その気持ちを自身の能力で悟れなかったのも…だが、今は素直な感想を言ってあげようという気になった。

ナツメ「そう…でも美味しい わよ」

少しだけ、照れくさかった 素直に伝えるのが…

エリカ「はい 良かったですわ…実は私、そちらの物を各リーダーさんの方々に手配する気なのですわ。」

ナツメ「…それって、皆にってこと?」

エリカ「ええ そうですわ」

それじゃあ…自分1人がもらう訳ではなくて

ナツメ「そうなの…大変じゃない」

少しだけでも自分だけと特別なんて思ったりもした

エリカ「よければ、手配するのを御一緒しませんこと…?」

各ジムを一緒に回って手伝ってくれないかとの誘い

ナツメ「ごめんなさい、悪いけど…」

エリカ「なら良いんですの では私、もう参りますわ…失礼。」

ナツメ「…ええ」

パタン

ナツメ「何を期待したのかしら 私…」

エリカが去ってからも、何だか複雑な気持ち。

ナツメ「(やっぱり、あの子と一緒にジムに回れば良かったかな…。)」

なんて思ったり。

もしかして、心のどこかでだけれど自分はあの子と仲良くなりたいなんて思ってる部分があるのかもしれない…。

Re: 【ポケモン】ナツメに迫る【カントージムリーダー】 ( No.3 )
日時: 2010/12/28 16:01
名前: カントー代表 (ID: L6ieJnW3)

第2章

??「あれっアンタ!」

エリカ「うふ お久し振りかしらね…アンズちゃん」

アンズ「言っとくけどお父上なら今居ないよ」

エリカ「そうなんですの…そういえばジョウト地方の四天王に昇格してからお忙しいと聞いてはいましたけど。」

アンズ「そうよ!とーっても忙しい中、父上は頑張ってんのよ!」

今、エリカはナツメの居るヤマブキシティ、クチバシティ、ハナダシティを回り終え、セキチクシティジムの前に居た。

出てきたのは、ジムリーダーの娘…今は代理というか、権利を持ってセキチクのジムリーダーを務める彼女・アンズ

エリカ「ところでアンズちゃんは、この間私が持ってきたクッキー…美味しいって言ってらしたわね?」

アンズ「まぁ、あたいは美味しいと思ったよ…!まさか、またクッキーをあたいに!?」

エリカ「うふ そうなんですのよ 手作りが好きなものでして、また差し上げようと思って来ましたの。」

アンズ「えーっホント!?やったあー…って」

エリカ「?」

アンズ「やめやめ!こないだ1人で食べちゃった後、お腹いっぱいになってお父上に夕食が食べられなくなるから間食はやめなさいって言われてるんだったー!」

アンズがお菓子なんか子供じゃないんだからと得意そうに言った。

エリカ「ジムの方々と一緒に食べれば問題ありませんわよ。」

アンズ「あたいは1人で食べたいもん!」

アンズは、この通り幼い…強がりを言いつつも本当は食べたい気持ちは、エリカはすぐに分かった。

エリカ「まー…難しいですわね でももらってくれないと…」

アンズ「捨てちゃうか、誰かにあげちゃうとか…!?」

エリカ「そうなりますわねー…私アンズちゃんの為にと思って用意してきましたのに」

アンズ「ええーどうしよ…お、お父上お許しを〜」

そう言っておしそうに、でもちょっと嬉しそうにエリカの持つクッキーの袋に手を伸ばした。

エリカ「…大丈夫 お父様もきっと、怒るなんてしませんわよ。」

小さな子供をあやめるように、エリカは優しく微笑んだ そっと、アンズにクッキーを手渡しして

アンズ「分かった…!あたい、よくばりはしないで皆と分けて食べることにするよ ありがとお姉ちゃん!」

エリカ「はーい 今度、感想を言ってくださいな」

バタン

セキチクを終えたので、後は遠くになる3つのジムに向かうだけ。

エリカ「良い体ほぐしになりますわ〜…最近、体がなまっているようでこうして散歩に出るのも良い機会…きゃっ」

トスッ

エリカは、誰かとぶつかった。

エリカ「嫌だわ ごめんなさ…!」

??「お前は」

エリカ「あら…貴方は」

顔を見合わせお互い、知り合ったことがあるような仲のような気がした…。

??「こんな日にも着物姿なんて…1人しか居ねーよなぁ」

エリカ「まっ」

??「ここらでお祭りでもあるのかよ?」

エリカ「貴方…何なんですの 失礼な!」

彼の言い方に、ちょっとイラッときちゃうエリカ

??「えー何って俺は別に…だってさ、普通そう思わねえ?」

エリカ「だから、そういう物の言い方が私は…」

彼の事は知っているはずなのに、誰だか分からない。

??「つーか俺だよ 俺を知らないのかよ!」

エリカ「? 何を…」

まるで有名人のような名乗り入れ前…。

??「だーもー!四天王リーグを負かして頂点に立った、カントーで一番凄腕トレーナー!「グリーン」様だっての!!」

エリカ「…グリー ン?」

グリーン「すぐ分かれよなー!」

エリカ「まあ!」

急に大きな声をあげた、エリカ。

グリーン「んだよ急に…」

エリカ「さきほどから見知らぬ方ではないような気がしていましたのよ…まさか貴方でしたの」

グリーン「自分から名を言わせるなんてみっともないぜーチャンピオンたる俺様が…」

エリカ「あら待って でも…正式チャンピオンは別のと聞き覚えがありますわ…。」

グリーン「う!」

グリーンはリアクションに困った

エリカ「確かお名前は…私とも苦戦した方でそうでしたわ「レッド」!」

エリカはパッと思い出した。

グリーン「何でレッドの事はすぐ出てくるのに俺の事は無反応なんだよ!」

エリカ「無反応なんて失礼な…ちゃんと覚えていましたわよ?ただ、パッとしないだけで」

グリーン「あまり覚えてないからそうなるんじゃないのか…?」

エリカ「それよりも、貴方はその…レッドに敗れたんですのね?チャンピオンは一時期でその後レッドに敗れたと」

グリーン「だな…俺は一度奴に負けた…けど、実力は変わらない…はず!」

エリカ「何、熱くなってるんですの?とにかく、チャンピオンは正式にあの方だと聞いておりますの。」

グリーン「ちっ 人に触れられるとちょっと前の悔しさを忘れられないぜー。」

エリカ「…ところで、貴方がどうしてこちらに?」

グリーン「ん?」

エリカ「確かこのようなはお話も耳にしましたわ…1度はチャンピオンになったお2人はその後、シロガネ山という洞窟奥で御一緒に力を極める為修行を」

グリーン「あーあー!長くなるからそれは向こうで話そうぜ な!しかもこんなジムの前でずっと長話するのもさアレだしよ」

突然、偶然出会った2人はここだと目立ちやすいとのことで場所を変えることに。

Re: 【ポケモン】ナツメに迫る【カントージムリーダー】 ( No.4 )
日時: 2010/12/30 15:55
名前: カントー代表 (ID: L6ieJnW3)

第3章

………その頃のヤマブキシティ

ナツメは昔の事を振り返ったりしていた

それは、ジムリーダーを始めて自分を初めて負かしたレッドとグリーン
との対戦の記憶。

ナツメ「(あれ以来、私は誰にも負けていないけど…)」

2人とも実力は同じ場所に並ぶ。

ナツメ「…懐かしいわね」

何だか半年前のことでも、すごく前のことのように思えてくる…

ナツメ「それにしても」

今居るこのトレーニングルームは、やけに香水の臭いが漂う…

ナツメ「…」

ここには今自分以外の者は居ないし、このヤマブキジムで香水を身につける者はありえない。

きっと…

ナツメ「そうだわ エリカが中に居たのよね…」

エリカは香水にこだわっていることがあり、会うといつだって香り漂う。

女の子な、やっぱりお嬢様。

ナツメ「(かすかな臭いしか残ってはいないけど、良い香り)…」

イメージは、空中に舞う花びらのよう…

そういえば、あの子はタマムシシティで女の子が立ち寄る香水のお店の店員としても有名だった。

トレーナーとしてももちろん、ジムリーダーとして有名。

ナツメ「(強さじゃないけど…カントーのジムリーダー代表者もあの子だったわね 確か)」

色々な顔を持ち、交友関係供に顔が広いと見られても可笑しくない。

お嬢様なだけあっておしとやか外見も可憐といえていわば、女の子の尊敬の的。

ナツメ「興味なんかないわよ…」

1人呟くナツメ。

実は、エリカとはこう見えて数少ない同い年で、結構小さな歳の頃でもお互いに少し知り合った仲だった。

幼なじみとはかけ離れているが、一緒にバトルをしてみたりなど子供らしい遊びをしたことがある。

小さい頃からこんな性格の自分にとって「友達」とちゃんと言えそうなのは、エリカという唯一1人なのかも…

ナツメ「………!」

私は何を考えているんだろう…。

寂しくも虚しい話なのかもしれない

ナツメ「もういいわ 特訓よ、鍛えるわよユンゲラー!」

モンスターボールから繰り出したユンゲラーと特訓に集中したいと、鞭も出した。

もっと強くならないと…あのトレーナーが諦めずに挑戦に来て、次に強くなっていたら、手強い。

その為にも特訓を開始しようと決意。

ナツメ「!…はっ」

誰かがこちらに来る…そんな予知が見える

ナツメ「間違いない またあの子?」

エリカが来るのかと、辺りを見回した。

ユンゲラー「…」

ナツメ「…さっきみたいにはいかないわよ 入ってくる前に気付いてみせる」

でも、誰かがここへ来る足元がしない。

ナツメ「ユンゲラー私…。最近、少しでも能力が弱まっていたりするのかしら」

ユンゲラー「…」

ユンゲラーは黙ってナツメを見つめる。

ナツメは普段見せる事が無いはずの、自信なさげな表情…

ナツメ「ねえ 何かを感じる?」

ユンゲラーも同じようにテレパシーを使って見せて、手に持ったスプーンに重力を込め、意識を集中した。

ナツメ「今来られると困るわね…これもスランプかしら」

やっぱり自信が無い

ナツメ「…でも確かに感じない?」

ユンゲラーに語りかけるも、目をつむったままそのまま

カツ

…! 足音がした

ナツメ「あの声は」

こちらに向かってくる者の気配を感じ取り、声までも頭の中で表現してみせるほど、ナツメの能力は凄まじい。

カツ カツ

ナツメ「やっぱりきた!」

ガチャ

トレーニングルームの扉が開いた。

それは、やっぱりエリカだった

エリカ「やーねナツメさん…こんな時くらい、気付かれずに入場させてくださいな」

ナツメ「…?こんな時って」

エリカ「何度も押しかけてはごめんなさいね。でも今はものすごく大事な御用というか…」

ナツメ「一体何なの、さっきから貴方私のところへ…」

エリカ「うふふ 悪いけど、聞いてもらえます? さ」

そう言ってエリカの手の差し伸べた先には…

ナツメ「貴方は!」

グリーン「♪」

グリーン…さっきまでエリカと一緒にセキチクジムの前に居た。

何故、急な場所移動がヤマブキのナツメの元に…



Re: 【ポケモン】ナツメに迫る【カントージムリーダー】 ( No.5 )
日時: 2010/12/30 16:40
名前: カントー代表 (ID: L6ieJnW3)

第4章

グリーン「よおよお…ヤマブキジムの大将サン?」

ナツメ「貴方…」

グリーン「用があるってのは俺の方でさあ」

エリカ「ナツメさんは、ちゃーんとご存知ですわよね?」

ナツメ「エリカ、どういうこと!」

驚きを隠せない。

もちろん知っている。この男がリーグのチャンピオンに殿堂入りしたこと…でもそれは一瞬の間で真のチャンピオンが別に居ることも

エリカ「簡単に言います。この方はナツメさんの勝負を挑みに来きたとのことですのよ…!」

ナツメ「…!!」

いきなり何を言い出すかと思えば…しかも、そんな男を彼女が連れて来て急にというもの、疑問が多すぎる

グリーン「フッ 何だってんだ、その反応…まさかチャンピオンの経験を持つこの俺と勝負するのは」

ナツメ「良いわ」

エリカ「まあ!」

グリーン「ん? おっ」

本当は聞き出さないこと、いきなり勝負なんて考えられなかったけど、ジムリーダーとして勝負を挑まれたからには黙ってはいられない。

ナツメ「その代わり、勝負が終わったらちゃんとことを説明すること いい?」

グリーン「あー…そういうことか。わーった!」

エリカ「ナツメさん…!許可を出すなんて」

グリーン「へっ 急にこんなこと申し出られて反応に迷うと思ってたが、そうでもなかったじゃん。」

エリカ「ええ ですが…」

ナツメ「そうね…1VS1のサシバトルでどう!」

ナツメの挑戦。彼女はこの心の迷いを、勝負に勝利することで打ち消したかった。

そもそも、相手が1度はチャンピオンの座に立ったという人物との勝負となると…。

グリーン「…へへっ マジかよヤる気満々じゃん」

ナツメ「使う属性の支持は無いわ」

グリーン「それならもう決まってる。」

エリカ「勝ち負けの条件は、無しで良いですの?」

グリーン「ああ…そんなの必要ないだろう 審判頼む!」

エリカ「わ 私がですの…!?分かりました、では…」

エリカは、この状況にはハラハラ。

ナツメ「出でよ フーディン…!」

ナツメはモンスターボールから早速、自身切り札のフーディンを繰り出す

グリーン「お前しか居ねーよなぁ…ブラッキー!!」

グリーンもブラッキーを繰り出す

エリカ「バトル 開始…!」

奇声と供に、バトルはもう始まった!

エリカ「(来てすぐに勝負なんて、何だか複雑ですわ。あら…というより不味い気がしますわ こちらの組み合わせ)」

グリーン「相性の問題は、気にせず戦おうぜ!」

ナツメ「…ええ 貴方の出すポケモンはもう把握済みだったのよ」

グリーン「何!」

ナツメ「ジムに入る前、看板を見てこなかったの?」

2人は互いに、体を身振り手振り振りながら攻撃指令を繰り出す。

そう、ヤマブキジムの前の看板には「エスパー少女!」と断言。

これは、エスパー能力を意味していることくらいすぐ分かる

グリーン「ハハハッ だからって勝てる気満々みたいな言い方じゃねー か!」

ドカーン

ブラッキー「『ジャドーボール』」

フーディン「『バリアー』」

プシュ ゥ

エリカ「す 凄まじいですわ こちらに被害は無いのか気になりますわ…。」

ナツメ「フーディン サイケこうせんっ!!」

グリーン「もう1度シャドーボール ブラッキー!」

ドカーン

エリカ「邪悪な闇の力と不思議な超能力パワーが混ぜ合わされあっていますわ!何という迫力なんでしょう…」

ナツメ「…くっ」

グリーン「やるな、さっすが…と言っておこうか ジムリーダーサン?」

グリーンの、ちょけ倒すような言い方は何だか気にいらない。

ナツメ「からかってるの? フーディン!…いい いくわよ」

ナツメの掛け声と共に、フーディンは構える体勢に入った

エリカ「何でしょう…あの構えは」

グリーン「…何をする気だ?ブラッキーいいか こっちはジャドーボールで打ち消すぞ」

ブラッキー「『コクリ』」

エリカ「グリーンさんは今までと同じ戦法ですのね…」

ナツメ「フーディン!」

フーディンは跳ね上がった!

ブラッキー「『ジャドーボール』」

グリーン「良いぞーブラッキー!上を狙え…!」

ナツメ「甘い!」

エリカ「フーディンは…まあ!!」

グリーン「!」

宮中に跳ね上がったナツメのフーディンは、体をひねりブラッキーにたいあたりでもするかのようにこちらに勢い良く向かってきた!

ナツメ「予想出来なかったでしょう これがフーディンが切り札の証!」

フーディン「『ロケットずつき』」

グリーン「ずつき…だと? しっぺがえしだ ブラッキー!」

ブラッキー「『しっぺがえし』」

エリカ「!」

ナツメ「そのままたいあたりでぶち込むのよフーディン!!」

グリーン「ブラッキー、力負けするようなら交わしてシャドー ボール!」

ナツメ「そんな隙なら、あげないわよ」

ドゴッ

グリーン「ブラッキ…」

フーディンはブラッキーに突撃した。見るからに、大きなダメージをブラッキーは受けたに違いない…

ナツメ「…!」

エリカ「まあ」

ナツメ「…フーディンが覚えているのは色々な属性技。」

グリーン「ダメージは大きくあたえられたな。」

エリカ「ブラッキーはまだまだ、戦えそうですわね 凄いかも…ですわさすが」

グリーン「まだまだ終わらせないぜ…!立てブラッキー!」

ナツメ「フーディン、油断は禁物よ。」

果たして、2人のバトルの行方は…?




Re: 【ポケモン】ナツメに迫る【カントージムリーダー】 ( No.6 )
日時: 2010/12/31 14:17
名前: ENJOY (ID: L6ieJnW3)

第5章

エリカ「‥‥‥‥」

辺りはしんとしていた

そもそも、トレーニングルームにはエリカとグリーン、ナツメの3人+ポケモン2体しか居ない為か余計に‥。

グリーン「熱いバトルだったぜ、なかなか‥」

グリーンは語る

ナツメ「相性、気にすれば良かったかしら‥」

負けた事に悔いはあるが、そっけない態度で示して見せた。

エリカ「(予想通りでしたわ けど、どうしてナツメさんは‥)」

ナツメ「チャンピオンになって、余裕が出たのを返り討ちにしようかなんて思っていたのに。」

グリーン「ハハッ 余裕があるのなんてチャンピオンになる前からだ」

ナツメ「‥それで、勝負しようって?」

グリーン「は‥」

ナツメ「貴方の事は良く知っているわ。私‥自分より上手が現われるとよく知っておかないとダメなの」

グリーン「それって俺じゃん」

ナツメ「そうね今回も貴方に敗れたけど‥もう1人居たわね」

自分を負かした、もう1人のトレーナー

エリカ「‥レッド!」

エリカが口にした。

グリーン「!」

ナツメ「エリカも知ってて、此処へ連れて来たんでしょ」

ナツメは指摘する

エリカ「そう、ですわね〜‥ナツメさん、何となく察していらっしゃる?」

ナツメ「ええ。」

グリーン「俺に負けるのも無理ねーよ。何しろ「ライバル」のレッドと一緒に、リーグ対戦終了後はシロガネ山で3ヶ月は特訓し続けたもんよお‥!」

そういう、ことだった

ナツメ「‥そっか だったら力の差は納得出来るわよ。まだまだ力不足だったこと。良い勝負だったと思うの‥」

ナツメは分かりきったように?フッと小さく微笑んだ。

エリカ「お互いに、そう思えたらしくて良かったですわね」

グリーン「‥ああ!ありがとな、急なのにノッてくれて」

ナツメ「ノッたとかそういうんじゃないわよ」

エリカ「でも正直、驚きましたわ。ナツメさんが素直に勝負することを望まれるなんて‥」

ナツメ「素直にって‥何だか引っ掛かるわね まあ良いわ、それより‥」

グリーン「ん」

ナツメ「何で急にバトルをしようなんて思ったのよ。しかも私の元へ‥」

グリーン「あーそれはだな、特訓が終わったじゃん?で強いっつったら、ジムリーダーだし?各地のリーダー全員ともっかいバトルしたいって思ってよ」

ナツメ「‥」

グリーン「たまたま最初に来たのが、ヤマブキジムって訳さ。」

エリカ「当時は、セキチクジムに挑戦するのが最初だったそうなんですの‥でもアンズちゃんもそのお父様も戦えなくって。」

ナツメ「そう‥意外な事情だったのね」

エリカ「私はその事をセキチクシティで会った時に話しましたの」

ナツメ「セキチクで‥?」

グリーン「あーそうそう!エリカさん、これ返しといても‥?」

ナツメ「(「さん」付け‥?)」

ナツメが疑問に思ったとき、グリーンの手にはクッキーの袋が。

エリカ「まあ それはさっき差し上げたものですわ!返そうとするなんて‥」

グリーン「え だって俺、喰えねーし‥!」

ナツメ「クッキー」

ナツメが反応した。

エリカ「失礼な!とにかく、誰かにあげるなりしてもらっちゃってくださいな!さきほども申し入れましたのに‥」

グリーン「だってよ‥わーった。ありがたく受け取っとく」

エリカ「何だか、気に入りませんけど‥。ナツメさんは、美味しいって増しあがりましたのよ?」

そうだった‥エリカは各ジムに自分の作ったクッキーを手渡しに回っているのだった。

エリカのことだ、きっと余分に持ってきたのをグリーンに渡したと考えられる。

セキチクシティで、ジムに挑戦しようグリーンと鉢合わせしたのだろう。

そして、セキチクは訳あって試合は無理だとまずヤマブキに‥

ナツメ「(なるほど。)」

グリーン「じゃー俺はマサラに帰るよ。」

グリーンが切り出した。

エリカ「では私も‥本当、何度も来ちゃいましたわね〜ジムに‥」

エリカも‥多分、今から渡し終えてないクッキーをまた各ジムへと渡しにいくのだろう。

ナツメ「別に、構わないわよ。」

グリーン「ん そうだ‥そういやあ」

グリーンが何か思い出したかのようにナツメを見つめた

エリカ「?」

グリーン「‥」

ナツメ「な 何」

急に何かと、動揺してしまう。

グリーン「‥いや、お前と初めて戦った時の記憶が蘇ってさ〜?」

ナツメ「それが、何なの?」

グリーン「フフフ 言ってやろう…俺が戦ったうちのジムリーダーの中で、一番強敵だったのがさ、お前だったんだよ ナツメ」

ナツメ「!」

エリカ「まあ そうでしたの」

グリーン「ああ。ハッキリと覚えているぜ〜だってよ!テレポート使って攻撃はさらっと交わすわ隙見てサイコキネシス食らわせるわ、ビーム出せるわパワー大きいし…苦戦したぜー。」

エリカ「随分と小癪な戦い方ですのね ナツメさん…今も変わりないようですが」

ナツメ「それが私の戦い方よ。そういってくたの、貴方だけだと思うの」

グリーン「ふーん。ま、にしちゃさすが俺だよな その相手に一発で勝てちゃうんだし?」

グリーンはちょっと得意気?

ナツメ「その言い方はないでしょ でも、ありがと」

グリーン「エリカさんは…そうだな。状態異常が多くて結構手間かかったよ、倒すのに」

エリカ「そこまで覚えていらっしゃるのね 何だか地方のチャンピオンにとって町のジムリーダーなんて影薄かと思ってましたけど、違いましたのねえ」

グリーン「バーカ ジムリーダーっつつたら皆上手の強敵だよ…トレーナーにとってはかなり。」

ナツメ「…ねえ」

エリカに対しての、グリーンの呼び名が気になる

エリカ「?」

ナツメ「ちょっと、良い?どうしてグリーンはエリカを、「さん」なんて付けるのかと思って。」

グリーン「え あー…そりゃ、さっきこっちがだな」

エリカ「私、男性から呼び捨ては慣れなくって…同じ世代でも、それは変わりませんのよ。それで、ついクセで」

グリーン「エリカさんって呼んでくれないと調子が出ませんわ〜とか言い出してこうなったわけ。まあ俺は何でも良いからそう呼んでる」

ナツメ「そ、そう エリカ…貴方ってそうだったの」

エリカ「はい…あら 知りませんでしたの?」

グリーン「さっすがお嬢ときたら…。まあ良いや、長話も何だし俺はもう行くよ!」

ナツメ「エリカも…じゃあね」

エリカ「残ったクッキー、美味しく召し上がってくださいな。では失礼〜」

グリーン「じゃな」

バタン

別れを告げる2人に、ナツメは無言で小さく手を振った。

ナツメ「…」

予想外の展開で、何だか疲れた…。

今日は2人の人物と勝負をしたのかと思うと、バトルは結構体力を消費するので余計にそんな気がした


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