二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- (BASARA)平凡少女のお話
- 日時: 2011/01/10 13:34
- 名前: 零 (ID: slitpE5G)
初めまして、零と書いてゼロと読みます零です←
初心者ですが生温い目で……見てやってください。
淡々と、平凡に地味にキャラと関わるお話を綴って行けたらと思いますv
因みに、学パロです。学BASAとは違います。後、3のキャラも出ます。
初心者でも許せる!という方は見ていってください。
そして出来ればコメントをお願いします!では。
(取り敢えず題名を変えてみました)
主人公設定>>1
プロローグ>>2
<第1部>
act.1「高校生」>>3
Page:1
- Re: (BASARA)淡々と。 ( No.1 )
- 日時: 2011/01/10 13:33
- 名前: 零 (ID: slitpE5G)
主人公
+名前+
羽村 亜美(ハネムラ アミ)
+詳細+
平凡で平凡で平凡な高校1年生の女子生徒。 何処にでもあるような名前を付けられて、何処にでも居るような中学生活を過ごす。走るのは学年でもトップクラスだが、体力は中の下。短距離のみ得意。
髪は黒髪だが、水泳を習っていたために脱色気味で茶色にも見える。瞳は茶色のかかった黒髪。胸は無い方。身長は147㎝とチビ。何処にでも居る女子生徒。
+ネタバレ+
前世の記憶を持ち、前世では病気で死亡。
サブ
野々村ひかる(ノノムラ—)前世の亜美の親友。同じく転生するも、前世の記憶は無し。
宮野えりか(ミヤノ—)前世の亜美の親友2。同じく転生するも、前世の記憶は無し。だが、ひかるとはまた親友に。
+学年設定+
1年…主人公&関ヶ原コンビ
2年…伊達や幸村など
3年…瀬戸内や竹中など
- Re: (BASARA)淡々と。 ( No.2 )
- 日時: 2011/01/10 11:24
- 名前: 零 (ID: slitpE5G)
act.プロローグ「下らない世界に終焉を」
普通に、過ごして。
学校だって真面目に行ったし、親友も二人居た。
そういえば、チャットもやったなあ。
さよならすら、言えなかったけど。
世界は巡るんだってね?
だけど、私は、
別に巡らなくても良いと思うんだよ。
だって、だって、この世界は。
下らないだけなのだから、ね?
だから、私は、
下らない世界に終焉を告げましょう。
「これが正しくて、生きるのが駄目なんだよ」と。
- Re: (BASARA)淡々と。 ( No.3 )
- 日時: 2011/01/10 11:44
- 名前: 零 (ID: slitpE5G)
act.1「高校生」
—…桜が舞い落ち、様々な人物が真新しい制服に身を包む春。
それは、入学式にとってはとても良い天気の日の事だった。
何処にでも居る平凡な新高校生—羽村亜美—は舞い落ちる桜を見つめて溜息を吐いた。
感激したわけでも無く、ただこれから待ち受ける高校生活に少し不安を覚えて、だ。
「嗚呼、やっぱりこうなるのか」
この世界に生まれ落ち、亜美は多少ながらもこうなる事は予想していた。
そう、まさか、自分が前世で好きだったゲームのキャラクターが存在している、なんて。
小学生の時、学校で少なくとも2人は見かけた。
それにこの高校生の入学式。壇上にて挨拶をする生徒会長がそのキャラクターだったりする。
「でも、私は平凡なんだから」
言い聞かせるように呟けば、亜美は無表情で帰路についた。
家に着いて、鍵を開けて、部屋に入ろうと、ドアノブをまわしても、誰も居ないこの空間。
そう、亜美は一人暮らしだ。
一緒に住むことが嫌なわけでもなく、ただ、好きなことができるという期待に身を任せ、高校生になってから始める。
中学の卒業式を終えてからずっと住んできたが、始めの頃の虚しさはすでに無い。
「疲れたぁー…」
ポツリ、と呟いた言葉には誰も反応せず、亜美は改めて寂しさ、とほんの少しだけ覚えた。
部屋に入り、真新しいパソコンを立ち上げ、まだ明るいというのに淡い水色のカーテンを閉め、ミネラルウォーターの入ったペットボトルを片手にカーテンとそろいの同じ淡い水色のベッドへと寝転がる。
暫く寝転び、すぐにパソコンと向き合う亜美。
カタカタ、と打ち込むのはチャット仲間に、だ。
彼女は「シン」というハンドルネームを使いチャットをしている。名前の意味は特に無い。
—チャットルーム—
シン「こんちゃ!」
さくら「こんちゃーっ」
シン「今日入学式でしたvわーい、高校生だ!」
さくら「おおっ、仲間入りですねおめでとう!」
シン「よろしくお願いしますね、せ・ん・ぱ・い(はぁと)」
さくら「うわーっ。宜しくね、後輩よ!」
シン「偉そうにしないの! では、そろそろ落ちです」
さくら「ばいちゃー」
—チャットルーム—
心にも無いことを打ち込み、さくら、という相手に落ち…つまり、退室することを告げてから亜美はパソコンを閉じる。
正直言えば、楽しいが毎日やるのは億劫だ。
ましてや、高校生などと忙しい時期にやるなんて。
「明日からどうなるんだろう…」
疲れた様子で呟いて、制服姿のまま亜美は眠りに落ちた。
- Re: (BASARA)平凡少女のお話 ( No.4 )
- 日時: 2011/01/10 13:32
- 名前: 零 (ID: slitpE5G)
act.2「平凡少女と金と銀」
別に小鳥の囀りが聞こえたわけでもないし、爽やかな朝を迎えたわけじゃない。
寧ろ、目覚めが悪いほどだった。
何処にでもあるような起き方。だって、私は夢小説のヒロインじゃないもの。
亜美は朝食のパンを頬張りつつそんなことを考える。
そういうものに憧れる柄じゃないし、青空より曇天が好き。
結局自分は暗いんだ、なんて考える。
「さ、行くか」
ポツリ、と呟けば玄関のドアに鍵をかけて自転車へと跨った。
学校までは微妙な距離だが、そんなに遠いわけでも無いからだ。
校門を通る際に見かけた女子の軍団以外は今までとさほど変わらない風景だった。
「うっわぁ…」
「おはよっ、羽ちゃん! どしたの?」
「おはよう、シオちゃん。あのねえ、これ…」
羽ちゃん、と亜美に声を掛けたのはシオちゃんこと内野詩織。
入学式にて知り合った貴重な友人1号だ。
亜美は詩織以外の友人を作るつもりはあまり無い。ミーハーが多いから、というのが一番の理由であり、グループにも属したくないと言う考えからだ。
と、どうしたのかと問う詩織に亜美は苦笑を浮べて女子軍団を指差した。すると詩織はケロッと当たり前、という表情をしてみせた。
「ああ、伊達先輩やら真田先輩やらでしょ」
「あー…なるほど」
詩織の言葉に亜美が感心した様子で頷く。
暫く女子軍団の様子を伺っていれば、確かにその後黄色い悲鳴が大きくなったかと思うと中心には眼帯をした人物と赤色の鉢巻をした人物。
正直に言えば、亜美や詩織以外はほぼ全員あの二人を恋する乙女のような瞳で眺めていたりする。
「ま、アタシは興味ないけどね」
「流石シオちゃん」
「羽ちゃんもでしょ?」
くすくす笑いをしながら、二人は校舎へと歩き出す。
残念ながら二人のクラスは別々だ。
「じゃあにぃー」
「ばーい」
小さく手を振って教室へと足を踏み入れればくじ引きで決めた席に座った。
まだ隣の席は知らない。登校して来た順番にくじを引くからだ。
その後、平凡に生きようとする亜美の儚い希望は打ち砕かれることになるとも知らず、亜美はのんびりと読書を始めた。
「っ羽村さん良いなあっ…」
「うー、ずるーい!」
「けど、秋ちゃんもずるっ」
そんな声が聞こえてきて思わず振り向けば目に入ったのは銀色。
後ろの席がまさかの石田三成だなんて思いもしなかった。
秋ちゃん、というのはその隣に座るミーハー的な少女だろうか。
でも何故私がずるいのか亜美には理解不能だった。が、隣を向いた瞬間それはすぐに理解できた。
「ああ、なるほど」
隣に座っていたのは恐らく徳川家康であろう人物。
此方に気づいたようでニカリと笑う。イケメンだけど、タイプじゃないんだよね。
何て自分勝手なことを思っている亜美を見て覗いていたらしい詩織は静かに笑った。
「これから1学期、宜しくな!」
「宜しくね、徳川くん」
うん、友達になる分ではいい人だろうと思う。
関ヶ原コンビが居るなんて思いもしなかったけれど、亜美は仕方ないかと溜息を吐いた。
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