二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 地獄少女 sakura
- 日時: 2011/02/18 17:20
- 名前: あいる ◆TiP5As2jNc (ID: PqmNCYUu)
うちは地獄少女(アニメ)の中のキャラでもつぐみが好きなので、つぐみのその後を書くことにしました。
お願い
荒らしを書いたり、ゴミスレを書いたりしないでください。
つぐみ編が終わったので、第二期スタートです♪
主人公は、アディアの考えた葉流で♪
そして早々と第2期終わったんで、次は第3期です♪
主人公はつぐみの娘、さくらです♪
つぐみと葉流もでてくるヨ♪
- Re: 地獄少女 tugumi ( No.6 )
- 日時: 2011/01/28 19:11
- 名前: あいる ◆TiP5As2jNc (ID: FTPBoNWE)
「ゆずきも、今のあなたのように、苦しんでいたわ。でもつぐみは、その苦しみを受け止めなかったわ………。」
あいのなんの感情もこもってない声が鳴り響く。
「ゆずき………。ごめんね…!でもわたし、どうすることもできなかった………!」
わたしはガクンとひざまずいた。胸が熱くなるのがわかる。
「どうすることもできなかったなんて、強がりな娘だよな♪」
一目連が言う。わたしはKYだと思った。
「一目連。のんきにしてる場合じゃないよ。つぐみとは、知らない仲じゃないんだから。」
骨女……。知らない仲どころか、わたしはあんた達に苦しめられてたんだからね。
「『苦しめられてた』って過去形だろ。つまり、過去の話しってことさ。困ったときはお互い様だろ。」
一目連は、またのんきに言った。
「あんたが困ることなんてなさそうだけど?すくなくとも、今は…。」
わたしは皮肉っぽく言った。
「だからさあ、今困ってるの。新しい地獄少女が必要なの!」
きくり、生意気……。わたしじゃなくても、いいでしょ。第一、地獄少女になる条件って…。
「そうよ。『恨みを持って死んだ魂』が条件。でも、今回は、スペシャルサービス。死んでなくてもいいの。だからつぐみ……。」
あいがわたしの手をつかんだ。何をする気………!?
- Re: 地獄少女 tugumi ( No.7 )
- 日時: 2011/01/31 17:57
- 名前: あいる ◆TiP5As2jNc (ID: zA4wGfC2)
「地獄少女になれるのはつぐみ、あなただけ……。」
そんなわけない!世間に恨みを抱いた人くらい沢山いる!
「幼い頃から地獄の恐ろしさを知る人はわずか……。」
そんな理由で!
「地獄少女になりなさい。」
イヤだ!
「まったく。さっさとなっておくれよ。」
骨女!そんなの人事だから言えるんでしょ!!
「ゆずきのときも、つぐみは人事のように言ったくせに。」
うう……。
《つぐみ。いいかげん、地獄少女になるんだ。》
地獄のクモ!!地獄のクモに命令されたら逆らえなさそう。
「クモも言ってるだろ〜。ならないなら、きくりが地獄少女に…いたっ。」
「こらきくり!なるのはつぐみだって言ってるじゃないか!」
いやだ。地獄少女になりたくない。
「地獄少女になること、それがあなたのさだめ。」
さだ…め……。
“さだめとは、本来抗えないもの。”
ゆずきにわたしが言った言葉がよみがえる。
「わかったわ。地獄少女になる。」
クスっとあいが笑った。そして、みんな姿を消した。
- Re: 地獄少女 tugumi ( No.8 )
- 日時: 2011/01/31 17:58
- 名前: あいる ◆TiP5As2jNc (ID: zA4wGfC2)
新スレ作りたいし、ロックしよっと。
- Re: 地獄少女 tugumi ( No.9 )
- 日時: 2011/02/06 20:14
- 名前: あいる ◆TiP5As2jNc (ID: jk5mSNBu)
新スレがもう完結しちゃったので、ロック解除するね♪
新スレって社会問題系だけど。
- Re: 地獄少女 tugumi ( No.10 )
- 日時: 2011/02/06 21:50
- 名前: あいる ◆TiP5As2jNc (ID: o/R20Vhb)
「春奈!これ、どういうことなの!?」
由紀は春奈に詰め寄った。
でも春奈は知らん顔。むしろ笑っているようだ。
「ええぇ〜〜?なんのことぉ?春奈知らないなぁ〜〜。」
「〈知らないなぁ〜〜〉じゃないでしょ!これが証拠!」
由紀は一枚の写真を春奈の目の前に出した。
そこには、春奈と、春奈と同じくらいの背の男の子が、手をつないで、
笑顔で話している。
「あんた、いつから春也と付き合ってたの!?春也はあたしの彼氏なのに!!!」
写真に写っている男の子…施村春也。彼は由紀に秘密で浮気をしていた
のだ——————
「浮気でしょ、これ、どう見ても!!あたし達親友でしょ!?
どうして親友の彼氏奪うわけ!?」
由紀は春奈の袖を引っ張った。
ところが、春奈は余裕の表情で言った。
「え〜〜?浮気じゃないしっ。もともと春也はわたし一筋だったのよ。」
ええ?由紀の顔が紙のように真っ白になった。
「わたしとはもう付き合って5年なのよ。そんなことも知らずに由紀は
春也に告ッてさ。あんたの告白、春也は怖かったんじゃないの?
詰め寄られて、断ったら恨まれるとか思ったんじゃない?
それでOKしちゃったって、春也言ってたよぉ。
あ、まずあんたなんか、親友じゃないからね。」
由紀の顔が、真っ白から、真っ青に変わる。
まったく動かず喋らず、立ちつくしている。
「う…そだ……。だって…はる…やは…あたし大好きって…言っ
て…。」
「それもあんたが怖いからよねぇ〜〜〜〜。」
「………………ッ。」
由紀の頭の中に、色々な疑問がわき出てくる。
由紀は完全に混乱していた…………………。
「んじゃーね。また明日…って会いたくないけどぉ。」
春奈はそう言うと、帰ってしまった。
ねぇ、神様。あたしは誰を恨めばいい??
春奈?春也?
春奈……。あたしは付き合ってるなんて知らなかったんだもん。
わかるわけないじゃない。
春也……。彼女いるんなら、ふってくれた方が100倍マシ。
ふられたからって、あたしは恨んだりしない。
そうだ……。恨みを晴らすサイト…。地獄通信に頼もう。
どっちを??どっちを地獄に流せばいい??
由紀の頭はもう狂っている。
いつもなら地獄に流そうとか、考えたりしない。
ただただ明るい女の子だった。
でも狂ってしまった。二人のせいでね————————
「ソウヨ、アノフタリノセイダワ。フタリトモワルイノヨ。ナントシテ
モフタリトモジゴクヘナガシテヤル——————————」
ロボットのような、人工音声のような声で独り言をつぶやく由紀。
「イイカンガエオモイツイタ。」
由紀はタタッと走って、家に帰った。
そして夜。母親の寝ているベッドに近づくと、携帯電話で、無理矢理、
母親の手を使って地獄通信にアクセスさせたのだ。
「わたしを呼んだわね………。」
「地獄少女!来てくれたのね。さぁ、藁人形!この藁人形で春也を地獄
に落とすの!春也を流したら、次は春奈。」
「その人を地獄に流したら、代償の魂は貴方の魂。」
「は??春也を地獄に流して、死後地獄に落ちるのがあたし!?
どっどうして……?お母さんの手を使ったのよ!?」
由紀は地獄少女のセーラー服のスカーフをグイッと引っ張った。
地獄少女のスカーフがスルリととれる。
「でも、貴方が書き込んだのと同じ………………。」
そういって、地獄少女は由紀に藁人形をわたす。
「イイワ。ハルヤダケデモ。ジゴクニ……………。」
その瞬間。寝室の窓が大きな音をたてて、開いた。
「由紀っっっ!」
「は、春也!?ここ2階なのに…。」
窓から出てきたのは春也だった。あたしが窓を見た瞬間に、地獄少女が
フッと姿を消す。
「由紀……。春奈さんが言ったこと……全部ウソなんだ。」
「えええ!?」
すると今度は、窓から春奈が出てきた。
「そうなのぉ。ごめんなちゃい〜〜。」
春奈も自分が言ったことがウソと認めている。
「本当なんだね…………。ありがとう、ごめんね。」
由紀は昔から単純な方だった。
だから信じてしまったんだ。
ポイッ
由紀は持っていた藁人形を窓から捨てた。
これで良かったと思っていたのもつかの間—————
ヒュッッッ
「え…………?春也と春奈…………………?」
そう、二人とも、藁人形を持っていたのだ。
そして赤い糸を今ひいた—————————
ターゲットは—————————————————————
「あた…し…………?」
「悪いね。前言撤回。春奈が言ったことは全部本当さ。正直なヤツだか
らね。」
「そういうこと!わかったぁ?二人ともあんたがウザくてウザくてたま
んないの!」
「それじゃ、バイバイ。また地獄でね……………。」
「いやああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
由紀は悲鳴を挙げる。でも、地獄の掟にそんなもの、通用しない。
「闇に惑いし哀れな影よ」
そこに突然現れた地獄少女は、閻魔あいじゃない。
つぐみだった。
「人を傷つけ貶めて、罪におぼるる業の玉。」
気づくとそこはもう三途の川。逃げられない。
「由紀さん。わたしも貴方みたいな人、流したくないけれど、掟がね。」
「嫌よ嫌よ!あたしは悪くないのよ!?どうして地獄に!?」
「いっぺん……死んでみる?」
「なんでよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
チリーーンチリーーン
鈴の音がする。きれいな音、でもどこか寂しく切なく感じる。
それは、この鐘が地獄に落ちた証拠のようなものだから————