二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 獣の奏者〜共に旅を歩んでいくもの〜
- 日時: 2011/01/22 11:40
- 名前: ヒナ (ID: OTVrSGpZ)
初めまして!
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- Re: 獣の奏者〜共に旅を歩んでいくもの〜 ( No.5 )
- 日時: 2011/01/24 18:18
- 名前: ヒナ (ID: t/DqlZw8)
〜過去〜
戸が閉まる音でエリンは目が覚めた。
「お母さん雷がなってる」
「遠雷よ。大丈夫。」
エリンは安心したのか再び深い眠りについた。
エリンが住んでいるのは闘蛇衆という村だ。
母は霧の民…アーリヨ
父は村の村長の息子だ。
エリンはその二人の間に生まれた子だ。母と父はけっして結ばれてはいけなかった。このような二人の間に生まれることを【アクンメチャイ】魔が刺した子という。
この前友達のサジュに
「エリンは緑色の瞳をしてるね。エリンみたいな子のことを魔が刺した子っていうんだって。エリンは魔物に刺されたの?」
と言われたことがある。
エリンはなんて答えてよいかわからずあいまいに笑ってすました。
それ以来エリンは自分のお母さんが村の女の人と違うのがうすうすきずいていた。
エリンの母ソヨンは村の女と違い瞳が緑色だし、背も高い。
エリンはそのことをずっと疑問に思っていた。
- Re: 獣の奏者〜共に旅を歩んでいくもの〜 ( No.6 )
- 日時: 2011/01/25 18:06
- 名前: ヒナ (ID: xSZ4hPRP)
ある夜、
闘蛇が、母ソヨンが育てている闘蛇だけが、
いっせいに死んだ…………!
闘蛇というのは戦争のときに使う大きな蛇のようなものだ。中でも、【牙】という闘蛇は先頭に立つため、1番大切にあつかわれていた。ソヨンの育てている闘蛇は【牙】だ。そのことをエリンは誇りに思っていた。なぜなら他の友達の親は、【胴】と【尾】を任せられてたからだ。
胴は真ん中尾は後ろという風になっていた。
エリンが寝ていたら闘蛇が耳をつんざくような声で鳴いた。その声にびっくりしてエリンは飛び起きた。ふっと戸のほうをみるとソヨンがどこかに出かけようとしている。
「お母さん!これ、何の音!?」
「お前はここにいなさい。」
母は、闘蛇の飼われている洞へ急いだ。エリンはそのあとを追った。すると母が闘蛇を診察している。母はすぐれた獣ノ医術師だ。
だから闘蛇の世話を任されていた。
- Re: 獣の奏者〜共に旅を歩んでいくもの〜 ( No.7 )
- 日時: 2011/01/29 09:13
- 名前: ヒナ (ID: OTVrSGpZ)
エリンが向かった先は、イケという簡単にいえば闘蛇の家のようなものだ。 イケにはすでにたくさんの大人たちが集まっており緊迫した雰囲気だった。
「すべて死んでいるのか?」
そう問うたのはエリンの祖父でもある村の村長だ。
母はうなずく。
そのようなやり取りをエリンは遠くからじっと見てた。
大人たちは朝から会議に出ている。その会議は昼になっても終わらなく、夕方になるとやっと終わった。大人たちは疲れていてソヨンもすでに疲れ果てていた。
「お母さん!!」
「おなかがすいたろう。家に帰ったら猪肉を食べようね。」
「ほんと!!」
エリンはうれしくてスキップをしている。
猪肉といったらお祝いや正月などでしか食べないごちそうだ。
「その前にお風呂に入ろうね。」
闘蛇衆の村はたいてい岩場になっており風呂は大浴場となっていた。
風呂は薪で沸かしていたため万が一にも村が火事にならないようにと西の外れに作られていた。
ソヨンは風呂を最後につかい人が少ないときに入っていた。いつもそうだった。
家に帰るとソヨンは米を洗いかまどに移した。
「すぐに猪肉を用意するからね。」
そういったもののソヨンはなかなか立ち上がらずかまどの火をじっと見ていた。するとソヨンはふところから何か取り出した。
取り出した物、それは…………。
- Re: 獣の奏者〜共に旅を歩んでいくもの〜 ( No.8 )
- 日時: 2011/01/29 09:56
- 名前: ヒナ (ID: OTVrSGpZ)
「音無し笛!」
音無し笛とは名前の通り音は出ないが闘蛇を硬直させることができる。
音無し笛は獣ノ医術師や闘蛇乗りの戦士などが常に持ち歩いている。
ソヨンはその音無し笛をかまどの火の中に投げ入れた。
「お母さん!」
音無し笛が青い炎を上げながら燃えていく。
「お母さん…。もしかして闘蛇のお世話をするのが嫌だったの?」
「闘蛇の世話をするのは嫌いじゃなかったさ…。この笛を使うのが嫌だったの。音無し笛を吹かれた闘蛇は本当に哀れだわ。硬直する姿が嫌いなの。」
そう言いながらソヨンは何かを見つめていた。
「さあ。こんな話はもうおしまい。お母さんお米がたきあがるこるには戻ってくるからね。」
そう言ってソヨンはサジュのお母さんに会いに行った。エリンは遠くからソヨンとサジュのお母さんを見つめていた。
するとソヨンが金貨のいっぱい入った袋を渡したのが見えた。
お米が炊きあがるころにソヨンは戻ってきた。
「猪肉をを用意しようね。手伝っておくれ。」
エリンが空腹を我慢できなくなったころ、猪肉は出来上がった。
エリンは早速猪肉を食べた。おいしくてエリンは目をまるくした。
「猪肉から出てきた汁をかけてごらん。」
エリンは言われたとおりにするとこれまたおいしかった。
エリンはこんな幸せをもっと長く続けばいいと思った。
が、しかしこの幸せは長くは続かなかった。
- Re: 獣の奏者〜共に旅を歩んでいくもの〜 ( No.9 )
- 日時: 2011/02/08 17:47
- 名前: ヒナ (ID: xSZ4hPRP)
これからしばらく来れないかも……。
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