二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 4696 〜クロノネガイ〜
- 日時: 2011/01/24 09:58
- 名前: 長月 白陽 (ID: UgN/I8x0)
- 参照: http://nagatukihakuyou
みなさん、初めまして。
長月 白陽と申します。
今回はニコニコ動画の歌い手さん、96猫さんと囚人Pさんの曲、4696 〜クロノネガイ〜を題材とさせていただきました。
素人なので、補償はしません、それでもおkな方はどうぞ!
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
4696 〜クロノネガイ〜
ある時代。
2匹の猫が道路越しに捨てられていました。
一匹は白い猫、もう一匹は黒い猫です。
白い猫は何も言わず、ただじっと座っていました。
黒い猫はずっと、声をあげて鳴いていました。
これは、暖かくて、切なくて、ちょっぴり淋しい物語。
Page:1
- Re: 4696 〜クロノネガイ〜 ( No.1 )
- 日時: 2011/01/24 10:32
- 名前: 長月 白陽 (ID: UgN/I8x0)
- 参照: http://nagatukihakuyou
第一章 〜シロとクロ〜
今日も目を覚ます。
どんよりと湿った空気がまとわりつく。
嫌な気分だ。
今日は雨が降るな。きっと。
少し湿った段ボールからオレは顔を出す。…やっぱり。
道路の向かい側、とは言ってもこんな田舎外れの道路は狭く、前に5〜6歩(猫の足で)行ったくらいの距離にあいつはいた。
いつも通り軽く背筋を伸ばし開いてるのか開いてないのかわからないような眼で段ボールの中のオレを見ていた。
「…なんだよ。」
「………。」
白い毛並のアイツはその白い尾をユラリと揺らしただけだった。
「へーへー、どーせ何言っても返事しねえもんな、オマエは。」
そう言い残すとオレはクルリとまわりながら湿ったダンぞールの中で丸まり自分の黒い毛の中に顔をうずめた。
『こんな暮らし、いつからだっけな……』
オレたちだって最初から捨て猫だったわけじゃない。
今はもう、ほとんど思い出せないけどキチンとした温かい寝床だっておいしいご飯だッてもらっていた立派な飼い猫だった。
Page:1
この掲示板は過去ログ化されています。