二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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とある魔術の禁書目録〜実験道具の少女〜
日時: 2011/01/29 16:54
名前: 璃音 (ID: j94.kxUq)

こんにちは。スランプから回復した梨音改めて璃音です。漢字をもじっただけです。
シリアス系小説です。書き方が違ったりうんぬんです。よろしくお願いします。

荒らしは来ないで下さい。そして、ともかく読んだらちょくちょくコメント下さい><協力お願いします。。

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Re: とある魔術の禁書目録〜実験道具の少女〜 ( No.16 )
日時: 2011/02/07 17:54
名前: 璃音 (ID: D1ySZU7X)

第十一章〜進化止め(シフトストップ)〜

とある夕方、学園都市の裏通りでほぼ最強の少女達は、戦闘を開始していた。

「この事はあんまり知られたくないんですよね。だから悪いんですけど、記憶、消しちゃいますね」

そう右手を翳す少女は瀬梛憂理だ。

「ハッ・・・笑わせるわね。私を誰だと思ってんの?学園都市レベル5第三位の御坂美琴よ?」

額から青白い電撃を挨拶代わりだ。と放つ御坂。それは明らかに直撃していた。煙がモクモクとあがり、周りの電化製品がピリピリと鳴っている。

「口だけはレベル5級だったわよ」

そう言いかけてハッとする。

「それはどうも」

と皮肉そうな顔で御坂の後ろに立っていた人物は・・・瀬梛憂理だった。

「なッ!?空間移動テレポートですって!?」

御坂はかなり動揺するが、体制を持ち直し、電撃を浴びせる。その電撃はにわかに瀬梛の腕をかすめる。

その傷口を見て、御坂はさらに驚く。瀬梛の腕の傷口から見えるのは血ではなく、機械だった。

「あ・・・・アンタ・・・まさか・・・ロボット?」

御坂は指が震えている。

「——————————」

瀬梛は答えず、フッと消えて、御坂の後ろへと周り、炎を放つ。

「っっ・・・・・!!」

その炎は御坂の手のひらに当たる。
その拍子で御坂は倒れてしまう。

「バレたくない事までバレちゃったよ」

と溜め息混じりに瀬梛は倒れた御坂に近寄る。それで、御坂は頭の中にフッと思い当たったのだ。彼女の噂が。妹達の実験が上条のおかげで強制終了された時に聞いたことだ。
それは、レベル6への進化実験は終わってしまったが、レベル6に相当する《アンドロイド》を作る実験があると。しかし、御坂は平和的であればそれでいい。そう思い、聞き流してしまった。それが今、こんな形になって目の前に現れるなんて・・・・。

「アンタ・・・・絶対能力進化実験の裏の実験のアンドロイド・・・進化止め(シフトストップ)じゃない?」

御坂は彼女をじっと見つめる。

「もう情報漏れしてるんだ。ジャッジメントさん?」

瀬梛は右手で額を触る。その手はアンドロイドとは思えないほど、暖かく優しかった。

「・・・ちがうわよ。」

そう吐き捨てる御坂。

「じゃあ、それに関わってた妹達の知り合い?」

右手を額に当てたままの瀬梛。

「正式にはその妹達を生み出したDNAマップを提供した本人・・ま、生みの親よ」

御坂は悲しそうな笑顔を浮かべる。

「辛かった?」

瀬梛はすこしだけ優しく笑ってみる。

「結構ね」

御坂は唇を噛み締めた。

「私も・・・辛いかも」



「え?」

御坂の記憶はここで途切れた。彼女の一言だけで。
つまりは、御坂の記憶のここから後はあるが、これ以前、正式にはこの事件の事は御坂の脳にはないのだ。

後、この御坂美琴の存在により、彼女、瀬梛憂理の運命が決まるのであった——————。

Re: とある魔術の禁書目録〜実験道具の少女〜 ( No.17 )
日時: 2011/02/08 20:33
名前: 璃音 (ID: WJdkfPQp)

第十二章〜その後〜

「お姉様・・!!お姉様っ・・・!!」

誰かに呼ばれている・・・。そんな気がして、御坂は目をさます。そこには白井と初春がいた。

「どこ・・・?」

少し虚ろな御坂に白井は

「ジャッジメントの第一七七支部ですの」

(ジャッジメント?第一七七支部?と言うことは何か事件があったの?)

御坂は意識が朦朧とする中で起き上がる。

「何があったの・・?」

御坂はまだフラフラだ。

「こっちが聞きだいですよ!何が起こったんですか?御坂さん!」

初春に言われて少し、意識を取り戻す。

「解らない・・・」

「お姉様は裏通りに居たんですのよ?何か思い出しませんの?」

白井は御坂の顔を覗き込む。

「裏通り?」

その言葉を聞いて、とある少女の姿が浮かぶ。しかしそれは数秒で消えてしまった。

「解らない・・・どうしたの?事件があったの?」

その御坂の質問に白井と初春は黙ってしまう。そして、お互いに顔を見合わせ、コクンと頷いた。

「御坂さん。あなたが事件なんですよ」

初春は悲しそうな顔をした。

「私・・・が?」

「例の事件の被害者がまた出ましたわ・・・。固法先輩、お姉様が・・・・・」

白井はメガネを掛けた美女、固法美衛を見た。

「・・・・そうね。話を聞きましょう」

固法は御坂を見つめた。まさか・・学園都市が誇るレベル5がそんな集団に負けるとは・・・・(正式には1人の能力者に・・・)


そして、この事件の被害者が1人増えた。学園都市が誇るレベル5第三位 御坂美琴が・・・———————。

Re:とある魔術の禁書目録〜実験道具の少女〜 ( No.18 )
日時: 2011/02/17 20:01
名前: 璃音 (ID: m/WW0M6t)

第十三章〜OS〜

とある夜の上条宅はこれまた、もの凄く静かだった。現在、インデックスが留守であり、本来居るべきでない瀬梛が居るため、いつもとは違う空気になっていた。何故、インデックスが留守かと言うと、上条のクラスの教師、月詠小萌の家に居るからである。

(む・・・ムダに静かで話辛い・・・)

いつまでたっても黙ったままの空気が張り詰めていたその時だった。急に瀬梛が倒れのだ。

「なっ・・・!?オイ!大丈夫か!?オイッ!?」

上条は必死に呼び掛けるが彼女は目を覚まさない。しかも、息をしてないのだ。

「はっ・・・早く救急車をッ・・・」

上条が動揺しているうちに彼女はかすかに息をし始めた。それが聞こえたのか、上条はケータイを収めた。

「な・・にが起こったんだ?」

と、少しポカンとしていると、目の前が急に明るくなり上条は目を開けてられなくなり・・・————————————




———————そして気が付けば目の前には別の少女が立っていた。確かに制服は同じなのだが、髪の色が違う。瀬梛は深緑みたいな色なのだが、上条の目の前にいる少女は赤茶色みたいな髪色だ。しかし、顔はほぼ同一人物と言って良いほどそっくりだ。

「大丈夫?」

そのそっくり少女は心配そうに上条を見ていた。

「あ・・・えと・・誰・・でございますか?」

上条は思わずキャラじゃないような喋り方をしてしまう。

「えーと」

少女は少し戸惑っている。

「もしかして、瀬梛憂理だとかおっしゃりやがるつもりでせうか?」

と上条は訳の分からないような言葉を交えながら少女を見た。そうだと言われれば瀬梛に見えるのだが、そうで無いと言われればたしかに他人の空似な気がしてくる。

「うん。まぁ・・そうなんだけど・・・」

少女はニッコリと笑ってみる。しかし、その言葉はあまりにも上条には衝撃的すぎて、声が出ない。

「正式には、この進化止め(シフトストップ)のOSであり、この体の持ち主であり、この進化止めの過去の記憶の管理人の《本当の瀬梛憂理》だよ」

そこまで言ってその、自称・本当の瀬梛憂理は首を傾げて、また笑った。

Re:とある魔術の禁書目録〜実験道具の少女〜 ( No.19 )
日時: 2011/02/21 18:13
名前: 璃音 (ID: JOS6d.XR)
参照: 黒い翼カッコイい!しかしながら幻想殺しも捨てがたいのらww

もう時期更新する予定です。

Re:とある魔術の禁書目録〜実験道具の少女〜 ( No.20 )
日時: 2011/02/22 20:23
名前: 璃音 (ID: k0SCKDMV)

第十四章〜身体カラダ心意ココロ

「ハイハイ・・・で?今までの話を整理すると?」

上条は座り込んで瀬梛の方を見た。彼女は常時の顔とは違い、随分とクールな感じだった。

「・・・・・・・」

彼女はベッドに腰掛けたまま、喋らなかった。

「も・・もしも〜〜し」

上条は瀬梛の顔を覗き込む。

「わっ///・・・・あ。うん・・。だから、私はこの進化止め(シフトストップ)のOSでこの体と昔の記憶の管理人なの。でなんでそんなのが在るのかって言ったら《この実験には人間の意思はいらない。しかし、記憶を消すわけにもいかないから、それを管理する為のOSを必要とした》から。でもまぁ、思いっ切り私が操作してる訳だから意思はあるけどね。」

瀬梛はそこまで言うと「ハァ」と溜め息を着いて苦笑いした。

「で・・なんで外見が違うわけ?」

「良い質問だね。・・・これが私の本当の姿だからだよ。見分けるためでもあるけど・・・」

彼女は髪をそっと触った。

「ふ・・ふーん・・・。じゃあ、聞くけどさ」

上条はそこまで言うと、顔をしかめて

「どうして見た目がお前に変わったんだ?」

とテーブルに突っ伏せた。

「う〜ん・・解らない」

瀬梛もボフッとベッドに寝転ぶ。

「は!?解らない!??」

「うん。だからいつアレになるか解らない」

「・・・・・保障ねぇなぁ・・・・」

上条はそう言うと、瀬梛からの返事が無い事に気付く。

「もしも〜〜し」

そう言ってまた顔を覗き込む。
すると、彼女は目を瞑り眠っていた。
「・・・・・」


上条は彼女にシーツを掛けてやった・・・・・・・。


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