二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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キングダムハーツIt doesn't reach the d
日時: 2011/02/05 01:00
名前: 夢 (ID: VKUUDnij)

序章—淡い夢と朽ちる記憶—

その光は、私の瞳には眩しかった
闇だけは私にとって安全で心が落ち着く場所
だけど、もう私は闇に存在することも出来ずにいた
闇に拒絶され光からも拒絶され中立な存在

私の瞳にいつか光が灯ることはあるのでしょうか?—Does light light up in my pupil some time?—



                   by黄昏の少女





記憶なんていらない
楽しい記憶もなにもかも消えてなくなればいい
俺は、記憶になんかに過去になんかに縛れたくはない、だが人々は言う
"記憶がなければ決して強くなれない過去があるから強くなれる"と言う

それは誰が決めた?だったらそんなものなくても強くなれると証明してやる

闇よ俺に力を—The dark : power to me.—

                      by闇を欲する者



つながる心が俺の力だ
俺は信じているみんなと繋がっている
繋がっている限り俺は強くなれる、守るものがあるから強くなれる

例え永遠の眠りに陥っても必ず—Awake from eternal sleep. —

                      by穢れなき心の持ち主


もう一度戻ってくるよ
みんな救って見せるよ、たとえ闇に堕ちても
私はここにいる、繋がっているよ
だから、もう少しだけ待ってて必ず戻ってきてみせるから

きっと救ってみせるから—Strong mind—
                   by友の為闇に堕ちた者


強くなりたい
その思いは闇に繋がった、お前たちを守ってやりたかった
強くなりまた三人で笑い逢えるように
だけど、今は叶わぬ夢
俺はいつまでもここにいてお前たちを見守ろう

身動きが出来なくても—Having requested strength—
              
                    by留まりし思念






挨拶
こんばんは!なんでこんな遅い時間に投稿してんだとか聞かないでください!
夜中じゃないと物語が考えられないんです((
えっとです、序章の最初の二つはオリキャラです!あとの三つはKHBbsやってればわかると思いますが
なんか間違えてる気がする((
ま、まぁそのときはそのときですよね!

とりあえずよろしくお願いします!

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Re: キングダムハーツIt doesn't reach the d ( No.2 )
日時: 2011/02/05 19:16
名前: 夢 (ID: VKUUDnij)

第一章 君の言葉は本当?−2−


イブはそれから私たちと訓練するようになった
イブ曰く—強くなりたいわけじゃないけどならなくちゃいけない気がして—だそうだ
心から強くなりたいと願ってはいないのに強くなりたい?
私には彼女の言葉の意味が分からなかった
それに、彼女の心から光も闇も感じない、どういうことなのだろうか?

イブという少女、そしてつい先日やってきた少年
名前はヴェントゥスになった
彼もまた記憶が抜け落ちているらしい、


イブはよくヴェントゥスに話しをしているのをよく見かける
イブが一方的に話しかけてるっと言ったほうがいいかもしれない
やがて、ヴェントゥスは普通に笑うようになり怒ったりと表情豊かになっていった
だけど、イブは何一つ変わらない
私たちと出会って数ヶ月も経って笑顔も見せてはくれない
ただ無表情で頷いたり首を振ったり
泣いた顔も怒った顔も喜んだ顔も一度も見てはいない

「アクア、どうかしたの?」

イブの声
「あ、ごめんなさい。考えことしてたらボーとしちゃった」

「そう」
無表情で答えるイブ

「イブは私たちと初めて会ったときから笑ったり怒ったりしないのね」
アクアは少しでもいいからイブの表情が変わればという思いでイブに問いかけた
イブは俯いた
「私は、アクアたちが微笑んだり笑ったりすると眩しくなるの。見ていられないの。でも笑い方わからないから」

アクアはイブの言葉に驚いた"笑い方"を知らない
一瞬アクアはイブには心がないんじゃないかと疑ってしまった

「そう、笑い方を知らないって珍しいわね。でも大丈夫よヴェントゥスだってあんな状態だったのに見て?」

アクアはテラとヴェンのいるほうへ指差した
テラとヴェンが笑いあっている姿

「イブもいつか笑えるわ」
アクアはにっこり微笑む、イブは眩しそうに目を細めてコクンと頷いた






「ヴェン」

「あ、イブ!何かあったのか?」
ヴェンは、イブに気づき近づいてくる
「何も無いけどヴェン調子どうかなって思っただけ」

「ああ!俺ならもう大丈夫だ!半分イブのおかげかな?」
元気いっぱいに笑うヴェン
「そう」
イブは、空を見上げた

「イブって空見るの好きだな」

「ヴェンも好きでしょ?」

「ああ!」

「なぁ、イブ。テラとアクア両方マスターになれるといいな」
ヴェンは少し不安そうにイブに同意を求める
「そういえば、マスター試験があるんだったね、平気だと思うよ」
イブは、ヴェンを不安にさせない為なのか優しい声音でヴェンに答える

「だよなっ!二人とも強いし!明後日楽しみだな」

真っ青な空をイブとヴェンは見上げていた

Re: キングダムハーツIt doesn't reach the d ( No.3 )
日時: 2011/02/06 01:22
名前: 夢 (ID: VKUUDnij)

第一章 君の言葉は本当?−3−


—ねぇ、起きて早く自分を見て—

声がする

—君には時間が無いの—

どこかで聞いたことのある声

—君はいつかいなくなってしまう—

"いなくなる"それもいいかもしれない
いなくなったって未練はない、後悔もない
ただ出会った人たちと別れるだけ、なんの思い出もないもの

—それ、本当?君の思ったことそれ本当?—

本当だよ、なんの曇りも無い真実

—でも私は消えたくない、君がよくても私は消えたくない—

貴女は誰なの?私のなんなの?教えて

—教えられない、ううん違う君も私と同じ自分の存在が分からないんだよ—

貴女の言葉よく分からない
どうして私に話しかけられるの?ねぇ……答えてよ

ねぇってば……
肝心な所は教えてくれないんだね
いつからなのだろうか、ううんきっとヴェンに会ってからだ
自分のことについて疑問に思ったこと

なぜ私はマスターエラクゥスにここに連れてこられたのか
なぜ私は自分のことを何一つ知らないのだろうか
ただ覚えてる、黄昏のあの茜色の空

「イブ起きてっ!マスター試験始まるよ!」

「ヴェン……」

「やっと起きたか!イブってば一日ぐらい寝てたぞ!あと一日寝てたらマスター試験見逃すことになってたな!」
ヴェンは良かったなっと無邪気に笑う、イブは起き上がり急いで試験が行われる広間へヴェンと一緒に向かった


「これよりマスター試験を始める」

エラクゥスの言葉通りマスター試験が始まった。このマスター試験のために来た
マスターゼアノートも来ていた、ヴェンをここにつれてきた老人だ
私はそのゼアノートから目を離さなかったから分かったことがあった

エラクゥスが放った光の玉に闇の力が混入した
それはゼアノートの仕業
でも、なぜキーブレードマスターが闇の力を使えることが出来るのだろうか
もしかしてそれが普通なのか

闇の力が混入した光の玉はヴェンとアクアとテラの手により収まった
次は、アクアとテラの一対一の勝負
いつも手合わせをしている二人、たぶん力は互角のはず。でも男のテラのほうがもしかしたら上かもしれない

ヴェンは、真剣な目つきで二人の戦いを見ていた
少しアクアが押しているその時、テラは左手から黒いもやみたいなのが出た
すぐに消えたが、マスターたちはきっとあれを見逃さなかっただろう
たぶんあれは"闇"
光の玉のときもそう、感覚で分かった
どこかで覚えている、どこかで懐かしく感じている

試験は無事終わり、結果が

「アクアだけをキーブレードマスターに承認する、テラはまだ心の闇を制御できてないようだこれからも修行を怠らずにな」
厳しいなっと思った
アクアは、エラクゥスの言葉がよそうもついてなかったんだろう
俯いている、テラは唇を噛み締めて悔しそうにしている

ヴェンは急いで二人に近寄った

ヴェンがテラに慰めの言葉を掛けるがテラは—一人にしてくれ—といってどこかへ行ってしまった
アクアとヴェンは、何も出来ずに立ち止まっていた

Re: キングダムハーツIt doesn't reach the d ( No.4 )
日時: 2011/02/07 00:18
名前: 夢 (ID: VKUUDnij)

第一章 君の言葉は本当?−4−

私は、廊下を歩いていた
私はずっとこの先この場所にいるのだろうか
何もしないで、


その時前からヴェンが走ってきた
「ヴェン!どこにいくの?」

「テラを追いかけなきゃいけないんだ!だから後でな!」
そういって、私の横を通りぬけって行った
ヴェンの後姿がだんだん小さくなった

「お前はずっとここにいるんだな、"イブニング"」
後ろから声がした
ゆっくり振り返ると真っ黒な仮面……頭全体を覆い隠すほどの大きな仮面をした少年がいた

「イブニングって?」
私はあえて少年に誰?とは問わなかった。どこかで知ってるような気がするから

「イブはそこから来てるんだとさ」
顔は見えないけど馬鹿にしたような口調で言う
ここで人はイラっとくるのだろうか?

「じゃあ、イブっていうのは本当の名前なの?」

「さあな、お前に名前なんか本当はないんじゃないか」
私は少年の言葉を聴いて、直感した
"私の何かを知っている"

「ねぇ!君は何か知ってるんでしょ!私の何かを!知ってるなら教えて!」
初めて感情的になった気がした
「フン、笑わせるな!お前はただの闇の粕だ、闇にも拒絶され光にも拒絶されるどうしようもない存在だよ」

「待って、何がなんだかわからないよ。私いつ拒絶されたの?私いつ闇と光を求めようとしたの?」

「お喋りはここまでだ」
そういって闇の中へと消えていった少年

「どうして、どうして肝心なところは誰も言ってくれないの?」
初めて胸あたりに何かが込み上げてくるのが分かった
だけどそれをなんていうのか分からない
喉が突っ掛かって息が苦しくなった

















テラを追いかけなくちゃいけない
追いかけないと何かが起こりそうでしかもあいつも言ってた
あの黒いヘルメットを被ってたあいつも
名前は知らないけどあいつのいうとおり何か悪いこと起こりそうで

俺は肩にある、大きなボタンみたいなのを強く押した
すると鎧に変わり
自分の持ってるキーブレードを空高く投げた
空から帰って来たのは人一人のれるぐらいの空中バイクみたいなのだった
それに乗り、マスターエラクゥスが開いた異空間の世界へと飛び込む

「ヴェン!?」
するとそこへアクアがやってきた
俺は小さくごめんと呟いてそのまま進んだ








きっとアクアの事だからキーブレードマスターとしての任務と一緒に俺を探すことだろう
その前にテラを探さなくちゃ














「マスターエラクゥス、テラとアクアとヴェンの姿が見えません」

イブは、大広間にいるエラクゥスに話しかける
「あの三人なら旅立ってしまった」

「なぜです?」

「時 なのかもしれん、あの三人が同時に旅立つことがそしてそれが何かを示すことになるのかもしれない」

「マスターエラクゥスは、寂しいですか?」

「それは、寂しいさ。本当の息子娘として三人を見守ってきたんだからな、それ故に失いたくない」

エラクゥスの瞳はとても遠くをみていた。そして寂しい瞳だった
私はつい聞いてみたくなった—どうして私を拾ったの?—と
聞いてもいいと思うけど一体どんな返事が来るのか……それが怖い
"怖い"
どうやって生まれたんだっけ?この感情

「マスターエラクゥス、なぜ私をここに連れてきてくれたのですか?」

「君は特別だからだ、多くの闇をその瞳で見て多くの光をその瞳で見たからだ」

意味が分からない、光と闇
私はその狭間にいるということなのだろうか?

「今は分からないだろう、でもいいんだ。ゆっくりゆっくり自分を見直せばいい、自分を見つければいい」

自分 自分が分からない私はどうすればいいですか?
そう聞きたかった、だけどエラクゥスの言葉にその答えはあった
見直せばいい……見直せたら世界は変わるのだろうか?

Re: キングダムハーツIt doesn't reach the d ( No.5 )
日時: 2011/02/08 00:14
名前: 夢 (ID: VKUUDnij)

第一章 君の言葉は本当?−5−


「マスターエラクゥス、私はキーブレードを使えることが出来るでしょうか?」

強さが欲しいわけじゃない
キーブレードがあったって強くなるわけじゃない
だけど、私は戦いたいの
闇と光の戦いに
きっと終わることはないのでしょう

なにも知らない自分にもそれは分かっていた
眩しい太陽があればあるほど濃い影が出来る、そうそれはまるで光と闇
白という言葉の反対意味は黒だという
それも同じ、光と闇はいつでも交わって終わることを知らない

「……キーブレードがあったらイブは何をしたいんだ?」
厳しい瞳、

「戦いたい、守るためじゃなくて強くなるためじゃなくて見守りたい、知りたい。外の世界にも通じる力が欲しい……そう思ってます」
駄目でしょうかっとエラクゥスの瞳を見る

「力が欲しい、か……」

「でも、やっぱりキーブレードには選ばれたくないかもしれないです。だって怖いから。キーブレードに選ばれないと思いますけど」

口が緩んだ気がした
自然と上に、これが笑うってことなのかな

「……そうだな、君の手にキーブレードが握られるのは夢のまた夢かもしれない。なんせ君は闇と光の狭間にいる存在だからな」

「なぜ、私は狭間にいるのですか?第一光側とか闇側とかあるのですか?」
疑問に思ったこと、そのままエラクゥスに問いかける
エラクゥスは、そっと微笑んで

「君は、光の力も知っていて闇の力も知っている。闇は強大だしかし光は弱くてどこにあるのか分からない。だけど必ず光は心のなかにあるそれを信じれば……信じる心が闇を照らす光になる」

エラクゥスの言葉は深いと思った
だけど、どこか優しかった。初めて胸あたりから暖かくなった
もしかしたら……これを心っと言うのかな

「闇と光の狭間ってなんですか?」

「"黄昏"だ」
黄昏……茜色のあの空
夕方のことか……














あれから、何日もたった
テラたちからは何の音沙汰もない
とても暇な時間だった、私にはキーブレードがないから異空間の世界へにはいけない

一人で訓練しても手合わせするものがいなくては意味が無い
意味はなくはないとおもうけど
つまらない
マスターエラクゥスはどこか忙しいそう


そんなある日
私の前にこの前の黒い仮面の少年が現れた

「こんにちは」
何も言うことはないから普通に挨拶する
その時、鼻で笑われた気がした

「イブ、自分は見つかったか?」

「自分はまだ見つかってない。記憶が無いから思い出せたらどんな気持ちになるのかな?」

「たぶん、絶望するだろうな。だから自分が見つからない間は幸せだろうな」

無表情、でも少し悲しい顔 をしてると思った

「貴方って悲しそうな声するのね」
つい言葉に出てしまった
驚いたのかこちらを素早く見る

「何を言っている」

「別になんでもない、そういえば貴方の名前聞いてなかったね」

「ヴァニタスだ」

「ヴェントゥスと似たような名前ね」

「ヴェントゥスか……お前にいいこと教えてやるよ。俺とお前は似たような存在だからな。同情してやるよ俺とヴェントゥスは融合してχブレードを生み出すんだ」

「χブレード……?」

「そうだ、そうすれば……な」
そういって得意げに笑って闇の中へ消えていった
待ってと言おうとしたけど届かなかった

その時、マスターエラクゥスの叫び声が聞こえた気がした
私は急いで叫び声がする方向へ走った

Re: キングダムハーツIt doesn't reach the d ( No.6 )
日時: 2011/02/13 01:37
名前: 夢 (ID: tVUhmmv0)

第一章 君の言葉は本当?ー最終話ー
  

ー空へ舞い上る光ー

ただ、私はそこで立ち止まっていた
イブの瞳に映るのは、マスターエラクゥスがテラの腕の中で光になって消えたこと

「テラ……なにがあったの?」

震える声、テラは涙を流していた
何も話してはくれないテラ、なにがあったのか分からない
それに、光になって消えたマスターエラクゥスは"いなくなった"
もう、二度と会うことはないのかな

「テラがやったんだ」
耳に囁かれる。
勢いよく振り向くとマスターゼアノートがいた
金色の瞳が私のすべてを見透かしているようなきがしてきた

そして、さっきの言葉
"テラがやった"?マスターエラクゥスを殺してしまったの?
もしそうなら、どうして?なぜ争うようなこと

「テラ!!何があったの!ねぇ!答えてくれないとわからないよ!」
テラの肩を揺さぶった。ただ「すまない」と言ってるだけ

"すまない"なんの対しての"すまない"?
マスターエラクゥスを殺したのはテラなの?

「テラが……マスターエラクゥスを?」
口にしたくなかった言葉、そしてテラの反応は
—俯いてるだけ—
私にとってそれが答えだった
”テラがやったんだ"

理由なんてどうでもいい、マスターエラクゥスはあんなにもテラたちを愛して息子娘同然に思っていたのに
テラは……

『それは、寂しいさ。本当の息子娘として三人を見守ってきたんだからな、それ故に失いたくない』
あの時のマスターエラクゥスがフラッシュバックする
さびしい瞳、失いたくない……

「テラ、どうしてどうしてそんなこと!!」
溢れ出す"何か"
テラは唇を噛み締めてる

「うっ!うわぁああああああああ!!!」
身体のコントロールが利かなくなった。それと同時に私の手に鍵のような武器が現れる

勝手に鍵のような武器"キーブレード"を持った手が動く。それはテラに向かっていた
テラは、命の危機を感じたのか紙一重で避ける
「イブ!?……本当にすまなかった。言い訳をするつもりはない」

「知らないよっ!!どんな理由があろうとテラがマスターエラクゥスをあんなことにしてしまったのは事実じゃない!!」
怒りが溢れ出す。

「イブ!なぜキーブレードを……!しかも闇が」
テラに言われないと気づかなかった。私から黒い靄が出ていた
これが闇
内からくろくなっていくような感覚
言葉にしきれない感覚

"黄昏"だ
マスターエラクゥスの言葉が響く
黄昏は光の闇の狭間
闇にも光にも拒まれてる私はなぜ光の武器キーブレードを使えるの
何故、闇があるの?
狭間だから?これって特別なの?
こんな形でキーブレードなんて手にしたくなかった

一応、大切に思ってる人だもん
テラ アクア ヴェン 私はその中の一人テラを傷つけようとしている
最低だ
だけど、怒りが収まらない
闇が溢れ出す
キーブレードが勝手に動く。テラは私を攻撃はしない
傷つけたりしない

「止めて、これを止めて!!助けて!!闇が怖いよ。光が怖いよ!テラを傷つけてる。こんな形でキーブレードを手にしたくないよ!」
精一杯、心のこえを叫ぶ
だけど、言葉にすることは叶わない

すると、急に意識が途切れた

「イブ!?おい大丈夫か」
テラは、地面に倒れたイブを起こし上げる

「ふむ、イブの闇の力はこれぐらいか……役にたたんな」
マスターゼアノートは、倒れてるイブを見ながら冷たく言い放った
「何を言っているのですか!!」


「テラ、エラクゥスに止めを刺したのは私だ」
テラはその言葉を聞いた瞬間、目を見開いた
「怒りに震えてるだろ、私が憎いだろ。それでいい。お前にヴェンとアクアの最期を見せてやろう。だからお前たちに帰る場所は必要ない」
ゼアノートは、巨大な闇のブラックホールを生み出した。
旅立ちの地にある、あらゆるものがそのブラックホールに吸い込まれていく
「ゼアノート!!」
テラが怒りの叫びを発した。ゼアノートは不気味に笑い闇の中で消えた
「くっそ!……このままじゃイブが危ない。……イブまたな」
テラは、イブを異空間の穴に放り飛ばした
イブは、放り飛ばした瞬間痛みが走り目をうっすら開く
そこには、鎧姿のテラ

「待って……」
手を伸ばそうとするとテラの姿は見えなくなった
同時にイブの視界も黒くなった















「おきてよ!お姉ちゃん!」

子供の声がした


第二章 −黄昏の少女ーへと続く


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