二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

【REBORN!】†BLACK†第32夜UP
日時: 2012/12/14 03:11
名前: 神無月Ж伶裡(元ちぃ (ID: z5ML5wzR)
参照: 神は、我々を人間にするために、何らかの欠点を与える。

クリックありがとうございます。
神無月Ж伶裡(かんなづき れいり)と読みますが、読みにくいですよねorz
ちなみに今は改名して「ちぃ」となっています!
すみません!!
そんな私ですが、今回は好きな漫画REBORN!と魔界やらなにやら電波的なお話です。
魔界系の話はぁはぁしちゃうんですよn(ryry
だったらREBORNと一緒になっちゃえばいいのにとかなって自分で書いちゃえってなって出来た残念作品がこれです。
残念な小説見たくない人は見ない方が身のためだと思いまs((ryry



貴方様のご無事をお祈りいたします。それでは、いってらっしゃいませ___





【リク募集用紙】>>117 (一時募集停止中)
【用語集】>>317

目次から進みたい小説にお進みください。

〓目次〓

£本編 †BLACK†£

第零夜【序幕・人物紹介】>>1
第1夜【魔界からの訪問客】>>2
第2夜【嫌な予感】>>4
第3夜【黒い少女】>>8
第4夜【あ、契約結んじゃいました】>>9
第5夜【俺の決意】>>13
第6夜【風紀委員長と王女様】>>20
第7夜【居候が増えました】>>29
第8夜【ウェルデレトの夜 Ⅰ】>>38
第8夜【ウェルデレトの夜 Ⅱ】>>39
第9夜【派遣】>>45
第10夜【セーラー服と学ラン】>>50
第11夜【学ランにご注意】>>75
第12夜【マテリアル】>>80
第13夜【鎖】>>92
第14夜【レベルC】>>209
第15夜【紫の彼】>>228
第16夜【荒涼索莫】>>240
第17夜【そして夜は更けていく】>>249
第18夜【夜の扉を開ける時】>>279
第19夜【しっていなくてもいいこと】>>299
第20夜【夢現-ゆめうつつ- side葵】>>300
第20夜【夢現-ゆめうつつ- side魁】>>309
第21夜【黒曜】>>310
第22夜【狐】>>336
第23夜【九尾弧】>>340
第23.5夜【episode.0】>>351
第24夜【Dark Side】>>357
第25夜【あの日のことをぼくはわすれない】>>362
第26夜【絶望メモリー】>>366
第27夜【天使に悪魔の裁きを】>>367
第28夜【その時僕は確かに世界の歯車が壊れる音を聞いたんだ】>>375
第29夜【朝ごはんを作らなきゃ】>>382
第30夜【そして奴は居なくなった。】>>394
第31夜【狂気の檻が外れたら】>>405
第32夜【忘らるる身をば思はず誓ひてし 人の命の惜しくもあるかな】>>412


ψスレ記念小説 怪盗少年ψ

【怪盗少年 プロローグ&設定】>>100
【怪盗少年Ⅰ 始まりの話】>>109
【怪盗少年Ⅱ 謎のお隣様】>>205
【怪盗少年Ⅲ 少年は空を仰ぎ見る】>>318


§リク小説 暴君による育成攻略本っ!§

【登場人物】>>120 >>121
【育成1日目:まずは笑顔で挨拶をしましょう。】>>126
【育成2日目:優しく声をかけてみましょう】>>131
【育成3日目:新しい環境に慣れるまでそっとしておきましょう。】>>134
【育成4日目:パパの事をよく知りましょう。】>>137 >>138
【育成5日目:睡眠はしっかりとりましょう。】>>145
【育成6日目:静かに起してあげましょう。】>>172
【育成7日目:あだ名で呼びましょう。】>>325
【育成8日目:先生にご挨拶しましょう。】>>334


∮番外小説 ゆーうつにっき。シリーズ∮

【あおいのゆーうつにっき。】>>348


‡シーズン小説‡



〓注意書き〓

*更新が亀スピードです。
*REBORN!が嫌い、オリキャラが嫌いという方はご遠慮下さい。
*荒らし、中傷目的、パクリの方も書き込みはご遠慮下さい。
*グロテスク、流血系がダメな方もご退室下さい。

〓キャラ絵〓

*ヴィクトリカ>>44
*黒雷 紅>>373
*魁>>369 >>370

〓オリキャラ〓

*ヴィクトリカ・ローズ・ブラッドレイ>>311
*黒雷 紅>>314 マテリアル∮魔界
*黒雷 葵>>315 マテリアル∮魔界
*魁>>316 マテリアル∮人間界
*空弧大聖ノ守(焔)>>354

*アリス・クイーン>>97(葵様)マテリアル∮悪魔界
*シア・ウィンスレッド>>98(霧火様)マテリアル∮天界
*篠原 月夜>>102(加奈子様)マテリアル∮魔法界

〓訪問客様〓

∮葵様 ∮ねこうさぎ様 ∮霧火様 ∮加奈子様 ∮☆そら☆様 ∮苗字様 ∮22様

【ただいま7名様】

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87



Re: †BLACK†REBORN!!第27夜UP∮キャラ絵UP ( No.380 )
日時: 2012/10/15 13:02
名前: ちぃ ◆BtgqVElJ1I (ID: z5ML5wzR)
参照: http://x110.peps.jp/kokyon7314/free/?cn

第29夜 【そして奴はいなくなった】








ビルの屋上でずっと考えていた


あの言葉の意味と奴の正体について。


ぼーっとしているといつのまにか朝になっていたようでビルの群れの向こうから朝日が昇ってくるのが見えた


「無駄に変な言葉残しやがって…あの野郎」


誰も聞いちゃいないと思うのと、段々怒りがこみあげてきて言葉も自然と汚くなる


「…そんなことであろうと思った」


「ヴィクトリカ…」


誰もいないと思っていた屋上はどうやら僕以外にも居たらしく、振り向けば見慣れた顔のヴィクトリカが何時ものゴスロリ姿で黒い日傘を差して立っていた。


「魁の奴のこと…気になるか?」


「…変な言い方やめてくれます?僕はただアイツの言葉の意味を考えていただけです。」


「そうだがな…そろそろお前達にも言う頃合いとは思っていたのだ」


「何をです」


妙に真剣な顔で朝日を見つめるヴィクトリカの横顔を見ながら聞いた


「魁の…正体とかだ」


「…あぁ、それですか」


話しているにも関わらず太陽を見つめたままのヴィクトリカの横で僕も太陽を見つめながら言う


「なんとなく人間じゃない気はしてましたよ」


「…」


「あんな人間嫌だ…というか、同じ種族と思いたくなかったですし」


「…おい」


呆れ顔でふとこっちを向く視線を感じたが僕は太陽を見つめ続けた


「…というのは冗談で」


「半分本音だろう」


「只ならぬ雰囲気は感じていましたし。この身体になってからそういうの敏感になったんですよね」


「まあそうだろうな」


「でも」という声にヴィクトリカの「なんだ」という視線を感じる


「でも、まあ正直僕的にはアイツがなんであっても良かったんです。ムカつくからぶっ殺すだけですし。」


暫くの沈黙


そして沈黙を破る


「でも今回の件でちょっと興味が湧きましたよ。そういわれば僕らはヤツのことを何も知らない。一体どこからやってきたのか。奴はいったい何なのか…とかね。だから僕は…」


「分かった、もういい」


「は?」


「一旦落ち着いたら皆に奴のことを話す。だが一つ確実に分かっていることがある。」


「…なんです」


ヴィクトリカは今度は太陽を見つめずに僕の顔をしっかり見つめていった


「奴はこのまま戻ってこない気だ」


「!!」


「奴はな、大罪を犯してしまったのだ。その昔にな…とりあえず、お前も帰って寝ろ。話はそれからだ。」


ヴィクトリカはそのままビルの手すりに立ち落ちる


でも僕はヴィクトリカがきっともういなくなっていることを知っているから下を覗き込まなかった


「」

Re: †BLACK†REBORN!!第27夜UP∮キャラ絵UP ( No.381 )
日時: 2012/10/21 02:02
名前: ちぃ ◆BtgqVElJ1I (ID: z5ML5wzR)
参照: http://x110.peps.jp/kokyon7314/free/?cn

とりああげい

Re: †BLACK†REBORN!!第27夜UP∮キャラ絵UP ( No.382 )
日時: 2012/10/21 02:58
名前: ちぃ ◆BtgqVElJ1I (ID: z5ML5wzR)
参照: http://x110.peps.jp/kokyon7314/free/?cn

第29夜 【朝ごはんを作らなきゃ】








ビルの屋上でずっと考えていた


あの言葉の意味と奴の正体について。


ぼーっとしているといつのまにか朝になっていたようでビルの群れの向こうから朝日が昇ってくるのが見えた


「無駄に変な言葉残しやがって…あの野郎」


誰も聞いちゃいないと思うのと、段々怒りがこみあげてきて言葉も自然と汚くなる


「…そんなことであろうと思った」


「ヴィクトリカ…」


誰もいないと思っていた屋上はどうやら僕以外にも居たらしく、振り向けば見慣れた顔のヴィクトリカが何時ものゴスロリ姿で黒い日傘を差して立っていた。


「魁の奴のこと…気になるか?」


「…変な言い方やめてくれます?僕はただアイツの言葉の意味を考えていただけです。」


「そうだがな…そろそろお前達にも言う頃合いとは思っていたのだ」


「何をです」


妙に真剣な顔で朝日を見つめるヴィクトリカの横顔を見ながら聞いた


「魁の…正体とかだ」


「…あぁ、それですか」


話しているにも関わらず太陽を見つめたままのヴィクトリカの横で僕も太陽を見つめながら言う


「なんとなく人間じゃない気はしてましたよ」


「…」


「あんな人間嫌だ…というか、同じ種族と思いたくなかったですし」


「…おい」


呆れ顔でふとこっちを向く視線を感じたが僕は太陽を見つめ続けた


「…というのは冗談で」


「半分本音だろう」


「只ならぬ雰囲気は感じていましたし。この身体になってからそういうの敏感になったんですよね」


「まあそうだろうな」


「でも」という声にヴィクトリカの「なんだ」という視線を感じる


「でも、まあ正直僕的にはアイツがなんであっても良かったんです。ムカつくからぶっ殺すだけですし。」


暫くの沈黙


そして沈黙を破る


「でも今回の件でちょっと興味が湧きましたよ。そういわれば僕らはヤツのことを何も知らない。一体どこからやってきたのか。奴はいったい何なのか…とかね。だから僕は…」


「分かった、もういい」


「は?」


「一旦落ち着いたら皆に奴のことを話す。だが一つ確実に分かっていることがある。」


「…なんです」


ヴィクトリカは今度は太陽を見つめずに僕の顔をしっかり見つめていった


「奴はこのまま戻ってこない気だ」


「!!」


「奴はな、大罪を犯してしまったのだ。その昔にな…とりあえず、お前も帰って寝ろ。話はそれからだ。」


ヴィクトリカはそのままビルの手すりに立ち落ちる


でも僕はヴィクトリカがきっともういなくなっていることを知っているから下を覗き込まなかった


「はぁー」と大きくため息をつき僕は手すりに背中を預け、肘を手すりに後ろ手で引っかけそのまま上を向く


空にはもうすっかり青空が広がっている


「全く…どいつもこいつも馬鹿ばっかだ…」


そのまま空を仰ぎながら瞳を伏せれば少しは気が軽くなった気がした


気のせいなのかもしれないが今の僕には十分なほどの息抜きだった。


「それじゃ、帰りますかねー…、って…あ……姉さまの朝ごはんを作ってない……僕としたことが…迂闊でした…」


「もし姉さまがおなかを空かしていたら自分が許せないのは目に見えてますし。これは姉さまが起きるまでに帰って作るしかありませんね…!コンビニ食やカロリー●イトなんざではバランスが許せないですし…!!」


ビルの屋上でひとりごとと言うには余りにも大きすぎる独り言をぶちまけ、ぶちまけた当の本人は家に向かって走り出した。






その独り言はまるで自分を切り替える為に言い聞かせてるように聞こえた

Re: 【REBORN!】†:.:*BLACK*:.:†第29夜UP ( No.383 )
日時: 2012/10/21 02:59
名前: ちぃ ◆BtgqVElJ1I (ID: z5ML5wzR)
参照: http://x110.peps.jp/kokyon7314/free/?cn

リク小説 【暴君による育成攻略本っ!】


育成9日目:魔法のことばを使いましょう。


みなさんすっかり忘れているようですが


かくいう僕でさえ忘れていましたが


僕は俗にいう売れっ子作家なのでした


売れっ子作家にはつきものの授賞式スピーチパーティ


こんなのは僕にはめんどくさいだけの時間の無駄だが…


「うっわぁ!凄いねぇシーちゃん!」


「すごいっすぅ!」


どうやらこいつらはそうでもないらしい


ことの発端は時さかのぼること昨日の夜___


プルルル…プルルル…


一本の電話から始まった。


「すみません綱吉手が今離せないんでとってくれます?」


「あ!うん、シーちゃんちょっと待っててね!」


「はぁーい!」


ガチャ


「はい、黒雷です」


『綱吉か!?あのくそバカ野郎だせっ!!』


…凄い剣幕だ…


「なんですって?」


「ヴィクトリカさんが葵だせって…」


そういうと骸はあぁ…とげんなり


「葵を呼んでくるのはじゃんけんで負けた人間ですね」


というのも丁度修羅場が終わり葵は休息中なのだ


これの邪魔をすれば完璧に吹っ飛ばされる(いろんな意味で


「えー…私やだよー」


アリスが切実につぶやくと「皆そうだ」という視線をひしひし感じ何も言えなくなる


「じゃ、じゃあさいっしょはぐー!」


月夜の掛け声によりみんなグーを出す


だが次のじゃんけんぽいで出された手は一人だけチョキで


「負けちゃったっすぅ…」


若干一人違う意味で凹むシア


「「「「「あああああああああああああ!!!」」」」」


「だ、ダメだダメだ!!シアにはまだ早すぎる!!!」


若干誤解を生みかねない発言の紅


「だったら私がっ!!」


「「「「どうぞどうぞ」」」」」


「ダチョ●倶楽部!?」


墓穴を掘る月夜


「じゃ、じゃあ気を付けて来るんだよ!!何かあったら俺たちも行くから!!」


完全に前線へ行く兵士の気分だ


「う…うん…」


(私かえってこれるかなぁ…)


実に月夜は遠い目だったとか

***

「なんでだか葵の部屋だけすさんで見える…」


おそるおそるノックをして「あ、葵…?」


と声をかけるが返事はない


このままではヴィクトリカを待たせてしまう


決心してガチャと部屋を開ければ葵の死体が…


「葵ぃいいいいいいいいい!?」


葵の死体があった…のではなく葵は力尽きてベッドから転げ落ちていた


このあと悲鳴を聞いて駆け付けた家族たちに救出されどうにかこうにか電話前まで辿り着いた


『葵!!』


「…は…はい…なんです…か…」


完全に虫の息だ


『お前授賞式明日だぞッ!?』


「だから行きませんて…」


『行きませんじゃないんだよ!!わかるだろう!大人の事情だ!!』


(((((う、うわぁ…はっきり言いやがったヴィクトリカ様…)))))


「嫌ですよ…今までだってどうにかなってたでしょう…」


この会話を聞いていると本当に葵が蒼井 紅炉ということを思い出す


『そうだ!!お前の家族もみんなで来ればいいじゃないか!』


「…冗談は顔だけにしてください」


『殺すぞ』


「すみません言い過ぎました」


やはり葵もヴィクトリカ様には顔が上がらないらしい


「でも家族連れって…誰も行きたくないですよ…」


という葵に骸が反応する


「いえ?そんなことないですよ」


「…は…?」


「行けばいろんな作家さんが見れますし」


「何言って…」


『おお!!話の分かる奴だ!!だそうだ!』


「いや、でも骸だけじゃ…」


「シーちゃんパーティー楽しそうだね♪」


「楽しみっすぅ!」


「おめかししていきましょうねー」


「…」


「綱吉、何を着ていけばいいんだろうな?」


「うーん、俺らはスーツ着ればいいとしてやっぱドレスかなぁ?」


「…」


「ふぅん…群れを咬み殺しに行くのも楽しそうじゃない…」


「…」


『てことで明日11時に帝都ホテルだからよろしくなドレスとかスーツはこっちで用意しておくじゃあな!!』


ガチャン


ツー…ツー…


「アイツ捲し立てて一方的に切りやがった!!!ていうかよく一息で言えたな!!!」


そんながっくりな葵をよそに盛り上がる奴ら


「…はぁ…まあそんなに行きたいなら顔くらい出してもいいですかね…」


そして今に至る____


「…貴方まだそれつけているんですか」


骸にいわれたのはビン底メガネのことだ


「別にいいでしょう」


スーツをきっちり着こんで髪も整えたのにそこは変えようとしない


「いや、変だって絶対!!やだ!!だっさい!!」


葵を見て指さし叫ぶアリスはすっかりおめかし済みだ


「うっさいですよ!これが僕のスタイルなんです!!」


「そんなスタイルクソくらえだ!!!捨てちまえ!!」


その口論を遠くから見ていたヴィクトリカはつぶやいた


「葵…変わったなぁ…」


「え?」


「あ、嗚呼…綱吉たちは最近から一緒に住み始めたからわかんないかもしんないけどアイツあんな声あげるような奴じゃなかったんだ、悪い意味でな?」


「それってどういうことなんだ?」


「端的に言えばアイツはいつもこんな世界くそくらえって顔してたんだ、まあアイツ的に言うと「どーでもいいですし」「他人だし」「興味ない」みたいな感じだな。傍観者みたいな目をしてな。授賞式だってお前らが行きたいっていうから来たんだと思うぞ?何にも無関心で興味なくてどうでもいいって感じだったアイツがこのパーティに来たのは」


「そう…なのかなぁ…」


「そうだろうな…さ!じゃあ葵の受賞スピーチの時間だ!!お前らもパパのスピーチを見てろよ!その特等席で」


そういったヴィクトリカは未だにアリスと口論していた葵の肩をたたき受賞スピーチの時間だと伝えた


すると葵は嫌そうな顔をして首を振る


だがヴィクトリカが葵の耳元で何かを囁いた途端葵の瞳は見開かれる


そして俺たちのいるこちらを見て仕方ないというように歩き出した


葵は人ごみでわからないがステージの段の横に立っているようだ


「にしてもあのビン底したまま感想言うのかな…?」


月夜の声にみんなが「うんうん」という


するとこちらに葵を見送ったヴィクトリカが向かってきた


「いよいよだな」


司会の声が会場に響く


「それでは直木賞受賞蒼井 紅炉さんの受賞スピーチです!」


会場がざわめく


するとその人ごみの中からステージに上がる男が一人


葵だ、そう思い顔を見れば


「え…」


「ね、ねぇ…あれって葵…だよね…?」


「そうだと思いますけど…てっきり顔のコンプレックス隠すためのメガネなのかと…」


現れた葵はメガネをしていなかった


メガネは胸ポケットに仕舞われその顔は…所謂イケ面、格好良かったのだそりゃあもう凄い


さすが黒雷の血


そしてその顔はスピーチ用なのだろう笑顔だ


葵が壇上に上がれば女性作家の黄色い悲鳴が飛び交う


「な、なんでじゃあメガネなんかして…っ!」


顔が若干赤い月夜がヴィクトリカに言う


「前に一回授賞式出たことあったんだ。そしたら女性作家からのストーカーにあってな。普段からアイツそういうこと多かったらしいから私が何かで顔隠せばいいんじゃないかといったんだ。そしたらアイツ百均であのメガネ買ってきて」


「な?笑えるだろう?」といい笑ったヴィクトリカに「アイツ馬鹿なんじゃねぇの」とみんなが思った瞬間だった


「この度は受賞おめでとうございます」


「ありがとうございます、とてもうれしいです。」


「今一番誰に何を言いたいですか?」


「そうですね、今まで僕を支えてくれた人たちにお礼が言いたい…ですかね」


そう思ってもみないことをペラペラ言う葵に周りの女性作家は頬を赤く染めてうわ言の様に「蒼井様」とか「格好いい」とか言っている


月夜は何でこんな気持ちになっているのか自分でもわからなかったがどこかイライラしていた


(あれ別に本心じゃないし…本当の葵は私のほうが知ってるし…!)


「て…私何考えてるんだろ…」


ちょっぴりむなしくなってきたところでスピーチが終わる


Re: 【REBORN!】†:.:*BLACK*:.:†第29夜UP ( No.384 )
日時: 2012/10/21 02:57
名前: ちぃ ◆BtgqVElJ1I (ID: z5ML5wzR)
参照: http://x110.peps.jp/kokyon7314/free/?cn

「蒼井さまー!」


という声に社交辞令で葵は笑顔で会釈する


するとその女の人達を撒く様にこちらに足早にやってきて葵は私を見て小馬鹿にしたような顔をする


(…あの作家さんたちには笑ってたのに…)


「なんつー顔してるんですか…ほら、帰りますよ」


そういって葵は月夜の頭をくしゃりと撫でる


月夜は耳まで赤くなるのを感じた


「え…?」


「え、じゃないでしょう?僕らの家に帰るって言ってるんですよ」


「う、うんっ!!」


「全く…なんなんですか…赤くなったり青くなったり忙しい人ですね」


そういってからかって笑い私の前を歩き出した葵のあの笑顔は本物の笑顔で


そう思うとやはりなんでかわからないけど嬉しくなった


「ヴィクトリカさん!そういえば葵にスピーチ前何て言ったんですか?」


綱吉はヴィクトリカに聞いてみる


「そういえば何か言ってましたよね」


骸も気になるのか話に入る


するとヴィクトリカは一瞬ぽかんとして次の瞬間ニヤリと笑った


「魔法のことばだよ」


とだけ言ってヴィクトリカも行ってしまった


「何してるんですか帰りますよ!」


そう言う葵の声が聞こえ、はっとした俺たちは我が家に帰るべく歩き出したのだった













「スピーチ?嫌ですよ、パーティに出るだけってことだったじゃないですか」


首を横に振る葵にヴィクトリカは魔法のことばをいう

















「お前の家族が見たいってよ」



それは彼を動かす魔法のことば__


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87



この掲示板は過去ログ化されています。