二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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[東方]秋と滝(Fall and fall)
日時: 2011/02/27 22:45
名前: 御琴 (ID: mznU1Olg)
参照: http://hosigumamikoto.blog104.fc2.com/

===序章===
第一章 哨戒もどき
妖怪の山。それは、世界のあらゆる場所を探しても見つけれる事のできない山で。
そこには様々な妖怪が存在し、平凡に生活している。
木々があり、土があり、水があり、生物が生きる上で必要な要素が存在している山。
だが、人間が結して立ち入ろうとしない山でもある。
なぜなら、危険極まりないからで、もし人間が立ち入ってしまった場合、瞬く間に森に住んでいる妖怪或いは妖精に食われてしまうだろう(襲われてしまうだろう)。
そう、ここは幻想郷。人間、妖怪、妖精、神々の理想郷である。
そして、忘れ去られたもう一つの世界。
妖怪の山は、ここ幻想郷に点在する山なのだ。

人間と、妖怪の関係は幻想郷にとって最も重要な事だ。
妖怪は人間を襲い、人間は妖怪を退治する。これが幻想郷の常識であり、人間と妖怪がお互い生きる為のパワーバランスである。

そんな妖怪の山のさらに上層に行ったところにある巨大な滝は、幻想郷屈指の絶景を誇る場所だ。
滝から垂直に流れ落ちた水は、滝壷にぶつかり、一旦溜まる。そして、川となって妖怪の森を流れる。
その際、木から落ちた紅葉が、水面にヒラリヒラリとゆっくり落ちて波紋を一つ、また一つと広げ、浮かぶ様がまた美しい。
川から流れる水は妖怪も人間も区別せず利用され、子供たちや妖精たちの遊び場になったりする。

哨戒警備、パトロールが退屈なのはこの世界でも一緒なのか、そんな妖怪の山で哨戒等をしている一人の少女、犬走 椛が非常に退屈な哨戒をしていた・・・・・

椛は滝のすぐ傍にある木の木陰で誰かと何かで真剣な顔で市松模様の色をした板の上にある、駒らしきモノを手に取って別の枠に満面の笑みで置いた。

「・・・これで、チェックメイトッ!やりましたね私の勝ちですよ、文さんッ!」
「ウソぉ!?・・・やっぱり椛はチェス強いですねー、もう13戦13勝じゃないですか」

椛ともう一人の少女、射命丸 文は滝の傍で『チェス』を楽しんでいた。
滝の傍でチェス、一見非常にシュールな光景だと思うが幻想郷では一般常識は通じないのでここは伏せておく。
しかし、文と楽しくチェスを楽しんでいる椛だが彼女は以外にも文とは仲が悪い。
それは、以前まであった鬼と天狗が築き上げた縦社会が原因だと言われている。

犬走 椛はこの妖怪の山の哨戒を担当している一人で、種族は狼の耳が特徴の天狗、狼天狗である。
能力は千里先を見る程度の能力で、具体的に言うと目が良くなる能力と思われる。性格は大人しくて天然さんであったりなかったり。

そしてもう一方の少女、文もとい射命丸 文は椛の先輩と言う間柄であり、天狗である。種類は恐らく鴉天狗(からすてんぐ)。
彼女の能力は風を操る程度の能力で、その名の通り風を自在に操ることができる。
趣味で新聞屋をやっていて、通称『伝統の幻想ブン屋』。届け方は非常にポピュラーな届け方であり、超音速飛行(能力による飛行)で直に届けてくれる。
その飛んでいるときの風圧と、新聞を渡すのではなく投げると言う行為のせいで評判はあまり良くない。
それでも、ちゃんと購読している者はいるので、以外に新聞屋としてのセンスがあるのかもしれない。
文の運営する新聞屋は以外にも他の天狗達が運営している新聞屋よりも結構内容がちゃんとしているという。
それでいて、天狗の割にはかわいい文字をしているらしい。

元々天狗というのは昔からこの妖怪の山に住んでいた妖怪である。そしてその完璧なまでの縦社会は『鬼』を頂点とし、そしてその下に『天狗』という形で成り立っていた。
そして、鬼達が地上から地底へ移動してしまった後では、今では天狗が妖怪の山を管理、統括している。
もちろん昔と違って厳しくは無いため、天狗達は正直な話鬼達には帰って来て欲しくないとの事だ。
これが椛と文の仲が悪い原因なのだが、実は特別嫌いと言うわけでもなく、具体的に言えば先輩(文)と後輩(椛)みたいなものである。

椛が、意気揚々に文に話しかける。

「何で文さんは一回も勝てないんですか・・・おかしいですよ。せめて一回くらいは勝ちましょうよ」

チェスを元の配置に戻し、片付けをしながら。
久々に連勝して満足気の椛が清々しさとガッカリな気分が合わさった笑顔で文に言った。

「いや・・・私が得意のはチェスじゃなくて将棋ですよ。あと、椛には哨戒という仕事があるのでは?それを無視して、チェスをしているのもどうかと?」
「ぐっ!・・・・・」

確かに哨戒という役割があるのにそれを忘れるという職務放棄はいけない事だ。
だが、言い返すように椛も負けじと反抗する。

「文さんだって私とチェスしてたじゃないですか、これを共犯って言うんですよ?」
「ああーすいませんでしたー、私は新聞記者でして〜椛みたいなねー堅苦しい仕事ではないんですよー。ま、これも取材の一環って奴ですよ」
「むぐぐ・・・・なんという職権乱用・・・」

どうやら文の方が一枚上手の様だった。

「もー、コレだから前みたいな大失態をするんですよー」
「っぐ・・・」

グサッとまた一言。

「じゃぁ私はこれから新聞を届けに行って来るので、椛はちゃんと哨戒頑張ってくださいねー」
「はーい、気をつけてくださいーい!」

言い終わる前に、もう飛んで行ってしまった。
よく見ると、文は手を振りながら飛んでいった。
さよならの合図だと理解した上で、自分も手を振って見せた。
そして椛は木に寄りかかり、『この前の大失態』を思い出した。

「・・・この前の大失態か・・・・・うわぁー思い出しただけで悲しくなってきた・・・」

この前の大失態とは。以前妖怪の山に、一人の巫女が侵入したので、椛がそれを撃墜するために向かったのだが、逆に返り討ちに遭ってしまったのだ。
その際、椛は後一歩のところでやられてしまった。
その巫女の強さは妖怪の椛でさえ驚くもので、まるで人間では無い速さと圧倒的力を持っていたのだった。

「・・・・・でも正直怖かった・・・。あの紅い巫女さん、完全に人を殺める目をしてましたもん・・・」

心の底では、もう二度と来ないで欲しいと思っただろう。
最終的に侵入した一人の紅い巫女は、山の上にある神社まで行ってしまった訳だが。椛はあまり深く考えていなかった様だ。
ただ、椛の記憶に残っていたのは紅い巫女の姿と恐ろしい眼だけだった。

「でも、あの巫女さんの名前聞いてなかったなー。名前くらいは聞いても良かったんじゃ・・・?ん〜今度文さんに聞いてみようかな・・・」

文は新聞記者なだけあって、その情報量は頼りになると考えたのだ。

ジャリッ
すると、どこからか足音がして、それに気付いた椛は後ろに振り向いた。

「あ」

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Re: [東方]秋と滝(Fall and fall) ( No.1 )
日時: 2014/04/09 22:34
名前: 椛 (ID: A8w5Zasw)

続きを書かさせていただきます。
-第二章-紅い巫女

「ジャリッ」
...っ?!椛は、足音を聞きその場から退いた。
「へぇ?反応は良いのね。」
それは紅い巫女だった。
「貴女がここに何の用ですか?」
そして、刀を握りしめる。
「別に?暇つぶしよ?悪い?」
「此処は人間が容易く来て良い処ではありません、此処から退いてください。」
「貴女より実力は上なのよ?言うこと聞くわけ無いじゃない。」
「っ...!」
そうだこの際だし名前聞いとくか....
「貴女の名前は何ですか?
「ん?あぁ私の名前は博麗霊夢よ。」
「あの時は何しに来たんですか?霊夢さん」
「異変が起きてると思ってね。」
to be conneudet...


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