二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【銀魂】紅の乙女
- 日時: 2011/03/13 18:21
- 名前: 悪魔ビビ (ID: F1jZpOj6)
- 参照: http://www.kakiko.cc
皆さん、地震大丈夫ですか?
どうも、はじめまして悪魔ビビデス。
二次元小説は、これが最初の作品になります!!どうぞよろしくお願いします(ペコリ)
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- Re: 【銀魂】紅の乙女 ( No.111 )
- 日時: 2011/05/18 15:06
- 名前: ゆう ◆KQ2/g1I8JM (ID: rXEJOjNA)
訪問ありがとうございます!!!
返てちです☆
また来てくださいね♪
- Re: 【銀魂】紅の乙女 ( No.112 )
- 日時: 2011/06/06 17:13
- 名前: 悪魔ビビ (ID: MW3WsllJ)
- 参照: http://www.kakiko.cc
第16話 約束
「ぐあああ」
ビシャッと血しぶきが上がり返り血を浴びる。しかし天人を見下ろすのは冷たい瞳。零は刀の血を祓うとそっとさやにしまった。
「終わったか?」
「はい」
「よし・・・昔と変わらずお前の力は素晴らしいな」
「・・・恐れ入ります」
苑が満足そうに言った言葉に零は深々と頭をさげる。
「苑くん、零ちゃん帰ろー」
「ああ」
前を歩く凛と苑に続き歩き出す。すると後ろから驚きと困惑が混ざった声が聞こえた。
「紅?」
振り向くとそこには片手にジャンプをもった白髪天パの目が死んだ男が目を見開き立っていた。
「お前何やってんだ?こんな時間に」
「・・・どこかでお会いしましたでしょうか?」
「ハァ?お前何言って・・・」
「失礼ですがあなたはどなたでしょう?」
首を傾げてそう言うと天パの男は更に驚いた顔をした。
「いやいや・・・今更そんな冗談要らないから!」
「・・・?」
「・・・ま、マジで!?じゃあお前総一郎くんはどうしたんだ?」
「総、一郎ですか・・・」
そう言うと天パは首を傾げ考えこんだ。
「あれ・・・総悟だったっけ?・・・あーうんそうだ総一郎じゃなくて総悟くんだ!」
天パの言葉に零が目を見開き固まる。鼓動が早くなり身体がほてったように熱くなる。
「総・・・悟・・?」
「お前まさか・・・」
「おい!どうした?早くしろ」
零はハッと我に返り振り向く。遠くで苑たちが立ち止まりこちらを見ていた。零は天パに一礼するとすぐさま苑達を追いかけた。
総悟・・・どうしてこの名は私の心臓をざわつかせるのだろう・・・
いったいあなたはだれ?
はーい意味不明な文章一丁上がり!!
- Re: 【銀魂】紅の乙女 ( No.113 )
- 日時: 2011/07/25 09:50
- 名前: 蒼 (ID: yjY9NVuD)
- 参照: 元・悪魔ビビです☆
第17話 救いの手〜前編〜 **総悟Ver**
紅が居なくなって以来・・・いや違うな・・・。紅が俺から離れていっちまった日以来俺の毎日は色あせていった。このままじゃぁ万事屋の旦那みたいな死んだ魚のような目になるのも時間の問題かもしれねェ。
「総一郎くーーーーん!!!」
屯所に咲く夜桜を見ていた俺は入り口に視線を送った。俺の事を総一郎なんて呼ぶヤツァ一人しかいねェ・・・
「旦那・・・どうしたんです?そんなに焦っちゃってまァ」
「お前!紅はどうした!?」
旦那の一言に俺は固まった。紅・・・だって・・・?
「旦那!あんた紅のこと見たんですかィ?」
「見たって・・・一緒にいたんじゃねぇのか?」
「紅は・・・出ていきやした・・・」
うつむきながら言うと旦那は、まじかよって呆然としながら言った。しばらくの沈黙があったあと旦那は口を開いた。さっきの興奮した声とは違う落ち着いた声だった。
「止めなかったのか?」
またっ・・・この話かよ
「止められなかったんでさァ」
「は?好きだったんじゃねぇの?・・・だったら」
「嫌われた俺に何が出来るってんだよ!!」
「っ!」
「好きだよ・・・今だって変わらず好きでさァ!でもっ・・・嫌いってっ・・・手を振り払われた俺に何が出来るってんだィ?」
らしくもなく声を荒げた俺に旦那は静かに、でも強く言った。
「手を振り払われたら、もう一度差し出せばいいんじゃねぇか?
まだ好きだったら、それを伝えたらいいんじゃねぇか?嫌いって言われてもしぶとく言い続ければいいんじゃねぇか?」
「っ!」
「諦めんじゃねぇよ。お前はまだ伝えてねぇだろ?嫌われたなんだってウダウダ言ってねぇで自分の気持ち伝えてこい!・・・じゃねぇと後悔するぞ」
「旦那っ!!」
俺は拳を強く握り旦那に向かって深く頭を下げた。
「ありがとうございやした!!」
「おー、がんばってこいよ・・・少年♪」
旦那はニヤッと笑うと俺の耳元で「二重橋にいた、そのまま東へ向かったぜ?」と言うと帰っていった。俺は近藤さんの部屋へと足を運ぶ。
二度ほどふすまを叩くと中から返事が返ってきた。
「どうした?総悟」
「近藤さん・・・俺ァ今から・・・」
「ん?」
「紅を連れ戻しにいってきやす」
「んー、そうか。やっと決めたんだな」
近藤さんは満足そうに笑った。・・・全部お見通しって訳かィ。全くかなわねェな。俺は苦笑いを浮かべたあとまじめな顔をして近藤さんに言った。
「ぜってェ連れ戻してきやす」
「うん!行ってこい!!総悟」
一例して部屋から出ると日向奏と土方さんが立っていた。なんだかんだ言ってこの二人デキてんじゃねェのか?
「行くのか?」
「はい」
「そうか」
「がんばってくれよ沖田くん・・・私の親友を助けてほしい」
「分かってまさァ・・・それじゃァ、いってきやす!」
俺は一歩を踏み出した。
待ってろよ・・・俺だけのお姫サマ。ぜってェ・・・助けだしてやる
はい!第17話終了です☆久しぶりに更新いたしました!!
- Re: 【銀魂】紅の乙女 コメントプリィィーズ!! ( No.114 )
- 日時: 2011/07/26 15:39
- 名前: 蒼 (ID: yjY9NVuD)
- 参照: 元・悪魔ビビです☆
第18話 救いの手〜中編〜
天パと別れてから零は何かを考えるようにうつむいていた。なぜ、あの人は自分のことを知っていたのだろう?以前に会ったことがあったのだろうか・・・。そこまで考えて零は考える事を止めた。いつまでもこんな事を考えていても無意味だと思ったからだ。
「零!どうかしたか?」
「いいえ、何でもありません」
「具合が悪かったりしたらすぐ言えよ?」
「はい。お心遣い感謝します」
零の返事に堅いなぁと苑は優しく微笑んだ。苑は美形だ。普通の女なたば皆、苑の微笑みに胸をときめかせるだろう。しかし、零にはどうしてもそんな感情が生まれることは無かった。零は無意識のうちに首もとのネックレスに触れる。ネックレスに触れていると自然と安心出来たのだ。しかし、苑は零の様子を見て眉を寄せた。
「零、そのネックレス・・・」
「はい?」
「外して俺によこせ」
「!」
一瞬、苑の言葉の意味が分からなかった。ドクン、ドクンと心臓が嫌な音を立てる。自然と手が震えるのが分かった。
「な・・・ぜですか」
零はやっとの思いで声を出した。すると苑は冷たく言い放った。
「目障りだ。そんな物がなくても、お前には俺が新しい指輪をやっただろう?」
「で、ですがっ・・・」
「いいから外せ・・・俺に逆らうのか?」
「っ!」
零はうつむき必死に考えた。普段ならば苑の言うことや命令には絶対に逆らわないようにしている。それは、苑が記憶の無い自分にいろいろと良くしてくれた事にたいしての感謝の気持ちだった。しかし、今は全身がネックレスを外すことを拒否している。こんな気持ちは初めてで零もどうしたらいいのか分からなかった。でも、このネックレスだけは決して外してはいけない気がしてならなかった。
「もぉ〜、別にいいじゃんネックレスぐらい!」
「凛!お前は・・・」
「零ちゃん泣いちゃうよ?」
「うっ」
「それでもいいの?」
「っ・・・ちっ、分かったよ。別に外さなくてもいい」
「ほ、本当ですか!ありがとうございます」
心底ホッとしたような零を苑は切なそうな目で見た。
「嬉しそうにしやがって・・・」
その呟きは誰にも届くことは無かった。
”いいか紅・・・これは俺とおめぇの誓いの印だ”
”誓いの印・・?”
”あぁ・・・。だからぜってぇ外すんじゃねェぞ”
”うん!わかったぁ、絶対外さない!!”
私を見てその人は優しく微笑んだ。その微笑みを見て私の胸はドキンと小さく跳ねる。
ねぇ・・・あなたは一体だれ?どうして私はこんなにもあなたが気になるの?
はい☆第18話終了でございます!!誰かコメくださーい!!
- Re: 【銀魂】紅の乙女 ( No.115 )
- 日時: 2011/07/27 14:45
- 名前: 蒼 (ID: yjY9NVuD)
- 参照: 元・悪魔ビビです☆
第19話 救いの手〜後編〜
月の光が優しく照らす夜道に足跡が響く。しかし零は特に気にもせず歩き続けた。その時・・・
「紅っ!!」
「!」
天パが自分を見て言った名前を聞き零は振り返った。そこには、額に汗を浮かべ膝に手を置き息を整えている少年。自分と同じくらいだろうか・・・。少年が顔を上げた瞬間、零の心臓がドキンと跳ねた。月の光に照らされる亜麻色の髪、決して零からそらさない紅い瞳。ドキン、ドキンと零の心臓が高鳴る。
「あれぇ?おにーさんはたしか・・・」
「紅と一緒にいた真選組のヤツか」
先を歩いていたはずの苑と凛が零の隣に並び少年を見た。少年は苑と凛を睨むと低い声で言った。
「てめぇら、紅を返しやがれ」
「ハッ」
「何がおかしいんでィ」
少年の言葉を聞いて苑はさも可笑しそうに笑う。そんな苑を見て少年は更に鋭い瞳で苑を睨んだ。
「残念だがなぁ・・・もう、お前の知ってる紅はいねぇんだよ」
「何言って・・・」
「ここに居るのは紅じゃねぇ。零だ」
「零・・・?」
「そうだよぉ!ここに紅ちゃんはいないし、それに・・・しつこい男は嫌われるよぉ?・・・あっ、そうか!もぉ嫌われちゃってるんだっけぇ?」
凛の嫌みな言葉に少年はぐっと押し黙る。しかし、うつむいていた顔を上げ笑った。
「そんなのとっくに分かってらァ!でもなぁ、嫌われたなら・・・もう一度惚れさせてやる!」
自信満々に笑う少年を見て、凛は悔しそうに顔を歪めた。しかし苑は涼しい顔のまま、この世でもっとも残酷な言葉を口にした。
「零!その男を斬り殺せ」
「!!」
ドクンっと心臓が嫌な音をたてる。あのときと同じ全身が拒絶反応を見せる。手の震えを押さえ動かずに居ると苑は苛ついたような顔になり懐から透明な瓶を取り出した。瓶の中身は深い真紅の色をしていた。
「零」
「・・・っ!!!」
名を呼ばれ顔を上げた零の口に瓶を押し当てた。突然の事に驚いて拒めなかった液体を零は飲み込んでしまった。くたっと首を落とす零。
「紅?」
心配した少年が声をかけた瞬間、鉄と鉄がぶつかり合う音が響いた。突然の事に驚き受け止める事しか出来なかった少年。少年に刀を振り下ろした零は顔をあげニイっと笑った。
苑のもっていた液体・・・それは、造られた鬼を狂わす薬。
・・・『狂鬼水(キョウキスイ)』
狂鬼水を飲んだ・・・正確には飲まされた零は恐ろしい速さで刀を振り下ろす。少年はそれを受け止めるだけで何もしない。零は少年の刀をはじき飛ばした。それをチャンスと見た零はすかさず少年の身体を切りつけた。しかし少年は、避ける訳でもなくただ・・・何の抵抗もなく斬られた。
「っ!」
血が流れる腕を押さえ少年は苦しそうに息をする。零はその様子に戸惑う訳でも無くただ無心に少年を切り続けた。しかし少年は腰にもう一本差している刀を抜くわけでもなくただ斬られ続けた。立っているのもやっとの状態の少年に零は冷たい声で聞いた。
「なぜ、刀を抜かない」
零の問に少年は薄く笑って零を見上げた。
「なっ・・ぜだってェ・・・?」
その瞳は
「そん・・・なのっ・・・決まってんだろィ」
まるで
「愛してるからっ・・・でィ」
愛おしい人を見つめるような、優しい瞳だった。
ドクンっと零の心臓が音をたてる。カランッと音がして零の刀が乾いた音をたて地面に転がる。
「零?」
「ーーーーーーーーーっ」
訝しげな顔をした苑が零の肩に手をおく。すると零は声にならない悲鳴を上げ頭を押さえてうずくまった。
「ハァッ・・・ッ・・・うぐっ」
激しい吐き気と鋭い頭痛が零を襲う。苦しみの中で零の脳裏に浮かぶモノは・・・。
”おめぇは俺のモンでィ”
不器用で
”他の男としゃべってんじゃねェよ”
ヤキモチ妬きで
”具合が悪くなったらすぐ言えよ?”
優しくて
”寒いなら・・・こうすりゃ、あったけぇだろィ?”
温かくて
”一生かけて愛してやらァ”
愛しい 愛しい
”愛してるぜェ”
私の 大好きな人・・・あなたは・・・
「総悟っ・・・」
やっと思い出せた・・・愛おしい人・・・大好きな人・・・
喜びの涙を流し、零・・・紅は意識を手放した・・・
「おいっ!?れっ・・・」
突然倒れた零に向かって手を伸ばした苑の目の前を白銀の刃が通る。苑は固まった。刀の先を見上げると、ゾクッと背筋が凍ると思われるほどの冷たい目をした少年が苑を見下ろしていた。少年は黙って零を抱き上げる。
「ま、待て!!」
少年は苑を静かに振り返った。
「無駄だ!もう零は二度と元の世界になんか戻れやしない!!いつか絶対に奪いに行くぞ!!鬼の恨み・・・思い知るがいい!!!」
「やってみろよ・・・いっとくけど俺ァ・・・好きなヤツの為ならいくらでも強くなるぜェ?」
にやっと笑って歩き出した少年はもう二度と苑達を振り返らなかった。
しかし、少年・・・総悟はまだ知らなかった。苑の言葉の意味も、鬼の恨みの恐ろしさも・・・
はい!!長々しい第19話終了でございます!!
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