二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【Kingdomhearts】 魂の断片
- 日時: 2011/03/23 23:33
- 名前: 弓弦 (ID: SUsN38YB)
クリック有難うございます。
ここの掲示板では初めて書きます、弓弦(ゆづる)と申します。
未熟者で下手かもしれませんが、宜しくお願いします^^;
【注意事項】
・荒らし、チェンメなどは止めてください。
・オリジナルが嫌なお方はお引取りください。
・アドバイス等は受け付けます。
・キンハでお馴染みのキャラは必ず出ますのでご安心を!
———————
【主人公(オリキャラ)】
名前 青蓮院 奏馬(Shourenin Souma)
性別 男
年齢 16歳
性格 クールな性格。しかし、たまに見せる明るさも持っている。
正義感が強い。自分の意思は必ず貫き通す。一人称 俺。
容姿 茶髪(地毛)。髪の毛はツンツン。青い瞳が特徴。
普段着は黒のジャケットで中は白の半袖。黒のジーパン。
靴は3ベルトのブーツ。
武器 キーブレード(過ぎ去りし思い出)
{詳細}
ここ最近になってから、ある二人の夢を見ることに。
普通の高校生活を楽しんでいたが、白鴉と出会ってから変わる。
何故かキーブレードが使える。
{サンプルボイス}
「…また…あの夢…」
【オリキャラ】
名前 時風 白鴉(Tokikaze Hakua)
性別 男
年齢 14歳
性格 天然な性格でどじる事も多い。奏馬曰く、ドSらしい。
謎めいた一面もある。一人称 ボク。
容姿 真っ白な髪。青に近いの紫の瞳。童顔で美少年。
フード付きの黒いコートを着ている。
武器 拳銃(スノーホワイト)
{詳細}
ノーバディに襲われているところ奏馬に助けられた。
{サンプルボイス}
「やっと…出会えた…」
(更新予定あり)
————
【目次】
Prologue 【時は満ちた】>>1
Hearts.Ⅰ 【いつもの場所 — 夕焼け —】>>2
Hearts.Ⅱ 【白髪の少年 — 出会い — 】>>3
Page:1
- Re: 【Kingdomhearts】 魂の断片 ( No.1 )
- 日時: 2011/03/22 22:52
- 名前: 弓弦 (ID: SUsN38YB)
Prologue 【時は満ちた】
ザァァっと波の音が響く砂浜に一人寝転がって、空を見上げる少年がいる。
海風が吹き、少年の髪に絡まり撫でると何処かへと過ぎ去って行った。
すると、少年に気付かれないように近づく少女が一人。
そして———
「わっ!」
「うわっ、お…脅かすなよ、カ——」
驚いた少年は慌てて起き上がって、少女に言う…。
****
巨大な摩天楼が聳え立つ、ネオン街。雨が激しく降り、そこを歩く黒いコートを着た者。
動くたびに銀色の金具はリズム良く音を立て、その場だけを賑やかにする。
黒いコートを着た者が歩いた跡から、黒い大きな影が一つ、二つと…。
そして、ネオン街の広場に辿りついた時には黒い大きな影に囲まれていた…。
「…邪魔を…するなっ!!」
その者の両手に現れる二つの武器。鍵の形をした剣が影を切り捨てる。
****
「っは! また……あの夢……」
瞑っていた瞳を思いっきり開けて、ベットから飛び起きてそう言った茶髪の少年。
額からは汗が滲み出てた雫が頬をつたって滑り落ちた。
深く溜息をついて、髪の毛を掻き上げると時間が気になり時計に目をやる。
時計の針は丁度、八時を指していた。じぃーっと暫く、眺めてから——
「…遅刻するじゃん!」
慌ててベットから飛び降り、閉じていたカーテンを開ける。
其処からは朝の日差しが入り、闇がとても嫌うような眩しさだ。
素早く学校の制服、学ランに着替えるとボストンバックを手に取り部屋を出る。
「行ってきます!」
ご飯も食べずにそう言って、家を出た主人公の青蓮院 奏馬であった…。
————
どこか違う世界———。
黒いコートを着てフードを深く被った者達が七人、集まった白い部屋。
そして、一人代表で前へ出ると窓の外にあるハートの月を仰ぐ。
——— 時は満ちた ———
Prologue End
- Re: 【Kingdomhearts】 魂の断片 ( No.2 )
- 日時: 2011/03/23 15:29
- 名前: 弓弦 (ID: SUsN38YB)
Hearts.Ⅰ 【いつもの場所 — 夕焼け —】
学校のチャイムの音が鳴り響く校庭は、半日の終わりを告げるかのようだ。
教室からたくさんの生徒がはしゃぎながら出てくる。帰宅する者が居れば部活をする者もいる。
帰宅する者の一人、【青蓮院 奏馬】は下足室で靴を履き替えていた。何処かつまらなそうな表情。
すると、背後からポンっと肩を叩かれる。ビクっと驚く奏馬はゆっくりと振り返った。
「今日も一緒に帰るよ、奏ちゃん」
ニコっと微笑む、少女。金髪で髪の長さはショート。青い瞳が奏馬を見つめている。
その少女の姿を見て、はぁーっと溜息をつき髪の毛を掻き上げた。
「驚かすなよ…優海(ユウミ)。今日もって毎日だろ…」
「そうだね、アハハ!」
バシバシと奏馬の背中を叩く、優海と呼ばれた少女。奏馬は「痛い」と小さな声で言いながらまた溜息をつく。
そんな光景に笑いながらもう一人、近寄ってきた。少年で銀髪。深い青の瞳を奏馬と優海に向ける。
「今日は何処に行くんだ?…いつもの場所か?」
「あ、陸都(リクト)!そだよ、行こう」
ニコッと微笑んで銀髪の少年、陸都の右腕に抱きつく。
「だって、どうする?奏馬」
優海の姿を見て、奏馬を見る陸都の顔は意地悪の笑みを浮かべていた。
拒否はさせないと言う表情だと読み取った奏馬。深く深く溜息。
「分かった…行けばいいんだろ?…よく飽きないよな…」
「えへへ、ありがとう。それでは、行こう!」
優海は二人の腕を持って、歩き出す。
————
誰も居ない古びた灯台。苔が生い茂り、葉っぱの蔦が灯台の壁に絡まっている。
灯台の屋上に、三人は居た。地平線の彼方を見つめる、三人。夕焼けの色に染まる海。
キラキラと宝石のように煌き、波が打ち寄せるといっそう煌きを増した。
「綺麗だね…いつ見ても」
優海の発する言葉に両脇にいた二人は頷く。
「なぁ、今日は誰がアイスを買ってくる?」
急にポツリと呟く陸都に優海はキラリと目を輝かせたが、奏馬は「っげ」と声を漏らした。
「そりゃ、もちろん…じゃんけんでしょ!」
「今日は俺と奏馬が戦うのはどう?」
元気良く、拳を上に挙げて叫ぶ優海をスルーした陸都。
「戦う」と言う言葉に驚き、額から冷や汗が滲み出た奏馬だった。
「な、何で俺が陸都と戦わなければいけないんだよ…」
「何だ…怖いのか、奏馬?俺に負けっぱなしだものな」
鼻で笑い、「仕方がないか」と付け足す。奏馬はその言葉にムっとした表情を浮かべる。
「今日こそ、勝ってやるからな!」
「そうこなくちゃな」
「ちょっと、私をスルー?!…いいもん」
ちょっぴりいじける優海だった…。
———
灯台の下に降りて、お互い距離を置く二人。優海は灯台の上から見ていた。
「奏馬、何処かに丈夫な木の棒二本、落ちてないか?」
陸都にそう言われ、後ろを振り向きキョロキョロと探し始める。
暫くしてから、丁度いい木の棒が見つかり拾う。
「有ったぞ、ほい!」
拾った木の棒をぽいっと陸都に放り投げた。それをしっかりと受け止める陸都。
「それじゃ…行くぞ…」
ニヤっと笑みを浮かべ素早く走り出してきた陸都。そして、奏馬に振りかかった。
「いきなり、ずるいぞ!」
間一髪でヒョイッと避けて、横に転がる奏馬だが相手は容赦なく襲ってくる。
その度に、ガードし続けた。攻撃が緩む事はなく、隙もない。
「如何した、奏馬?もう終わりか?」
陸都の言葉が胸に響く。一瞬だけ、心臓が高まった。
「…まだだ!」
攻撃を弾き飛ばし、奏馬は一気に叩き込んだ。ドサっと倒れる陸都。
「…あ…ごめん!」
慌てて陸都を起こし、怪我をしてないか確認。
「…いてて…強くなったな…奏馬。んじゃ、俺の奢りだ」
苦笑を浮かべ、ふらりと立ち上がるとアイスを買いに去っていった。
灯台の屋上から下まで駆け下りてきた優海は、奏馬に駆け寄る。
「やった、奏ちゃん!初めて勝ったよ」
「…うん…大丈夫かな…陸都」
唖然としつつ、嬉しさもこみ上げてくるが陸都を心配する奏馬。
それに対し、優海はニコッと微笑み奏馬を元気付けるように——
「大丈夫、奏ちゃんと違って頑丈だから」
「何それ、ヒッデー!」
二人は顔を見合わせ、アハハっと笑いあった。
Hearts.Ⅰ 【いつもの場所 — 夕焼け —】End
- Re: 【Kingdomhearts】 魂の断片 ( No.3 )
- 日時: 2011/03/23 23:32
- 名前: 弓弦 (ID: SUsN38YB)
Hearts.Ⅱ 【白髪の少年 — 出会い — 】
灯台の上で陸都の帰りを待っていた二人はぼぉーっと海を眺めていた。
「…なぁ、優海…最近、俺…変な夢見るんだ」
「夢…どんなの?」
奏馬の方を向いて、顔を見る優海。興味津々と言う表情をしていた。
これは話しといた方がいいのか分からなかった奏馬だが、話す事に。
少し、間を空けてから口を開いた。
「俺と年が近いか低いか位の奴等が俺の夢に出てくるんだ…」
「へぇー…それって変なの?」
普通の夢だなっと思った優海は完璧右から左モードに走る。
「何か…懐かしく思う…」
「懐かしい?それは変だね」
「そうだな、変だな」
背後から急に陸都の声がして、慌てて振り向く二人。
「り、陸都?!」
「何時の間に帰ってきたの?」
「さっきだよ、優海。…告白かと思って、聞いておこうと思ったのになーんだ…つまんね」
意地悪の笑みを浮かべて、買ってきたアイスを二人に渡した。
「こ、告白なんかするかよ!」
奏馬は焦りながらアイスを受け取り、陸都を睨みつける。
三人の手には水色の綺麗なアイスキャンディー。
海の匂いと共に美味しそうな匂いが漂う。
夕焼けを見ながら、アイスを食べ始める三人。シャリっと良い音がなった。
「あ…そろそろ帰らないと…」
奏馬はアイスを銜えて、屋上を出ようとする。
「んじゃぁ、私達はまだ居るね!」
「また明日な、奏馬」
「あぁ、また明日!」
ニカっと笑って、階段を駆け下りた奏馬だった。
————
電灯がチカチカと明かりがつき始める道を駆けていた奏馬。
さっき食べていたアイスの棒を口に銜えながら走っている。
「急がないと…家族揃ってご飯食べに行く約束だったの忘れてた」
そう呟いて、更に加速する。そして、曲がり角を曲がろうとした瞬間、誰かとぶつかった。
ドサっとお互い軽く吹っ飛んで尻餅をつき、奏馬が銜えていたアイスの棒がポタっと地面に落ちる。
「いたた…」
奏馬は尻を押さえ、擦りながら立ち上がりぶつかった相手を見た時、心臓の心拍数が早くなった。
綺麗な真っ白い髪の毛。男の子だけど女の子のような雰囲気を漂わす【白髪の少年】。
擦り傷だらけの全身。
黒いコートをはボロボロになっていて、膝からは血が滲み出ていた。光を失いそうな青に近い紫の瞳が奏馬を見上げる。
「…お前…大丈夫か…?」
奏馬は相手に怪我をさせてしまったと思い、慌てて相手を起こそうと手を伸ばす。
しかし、その手は乾いた音と共に振り払われ急に立ち上がって奏馬を突き飛ばした。
奏馬は突き飛ばされ、後ろのブロックの壁に背中を叩きつけられる。
「うっ!」
痛みの声を漏らした奏馬。直ぐに体勢を立て直そうと前を見ると【白い生物】が目の前に。
良く見ると、周りにも沢山いた。今まで見たことの無い【白い生物】を目の前にした奏馬は声が出ない。
右に揺れたり左に揺れたりと予測不能な気持ち悪い動きをする【白い生物】。
「…避けてください!」
さっきの白髪の少年が力を振り絞って、【白い生物】にタックル。
そして、体勢を戻し奏馬の腕を掴み走り出す。
「お、オイ!」
「黙って…走って…下さい!」
息が切れ切れ、血がポタポタと落ちる音もする。そんな少年に腕を引っ張られている奏馬。
さっきの【白い生物】達が妙な動きで追いかけてくる。
———
何処まで走ったか分からないが、どんどんと人の気配がしなくなる。
とうとう、白髪の少年が力尽き何も無い所でこけた。奏馬も一緒にこけて、膝を打つ。
すると、【白い生物】がその周りを囲んだ。もう逃がさないと言う雰囲気を漂わせている。
「…何だよ…こいつら…」
体を起こし打った膝を擦りながら周りを見た奏馬。
しかし、ふと頭に何かが蘇った。—— 何処かで見たことある
「…逃げて…下さい…。貴方を…巻き込んで…申し訳ないです…」
白髪の少年の弱弱しい声が奏馬の耳に入ってくる。
「…逃げない…俺は逃げない!」
その言葉と共に右手が光に包まれた———
「……まさかっ!」
白髪の少年は失いかけていた光を取り戻し、奏馬の右手を見て驚く…。
Hearts.Ⅱ 【白髪の少年 — 出会い — 】End
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