二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ポケモンとあまり頭が良くない人
- 日時: 2011/03/31 14:17
- 名前: ポコ&ポッチィ (ID: plHoLMhK)
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- Re: ポケモンとあまり頭が良くない人 ( No.1 )
- 日時: 2011/03/31 13:26
- 名前: ポコ&ポッチィ (ID: plHoLMhK)
【登場人物】
・フウガ
16歳現在ポケモントレーナー。
・サーナイト
フウガのポケモン
・ライボルト
フウガのポケモン
・アブソル
フウガのポケモン
・ナナ
フウガのポケモン…じゃなくて、10歳の少女。
・ポッポ
・ナナのポケモン
- Re: ポケモンとあまり頭が良くない人 ( No.2 )
- 日時: 2011/03/31 13:59
- 名前: ポコ&ポッチィ (ID: plHoLMhK)
今日も空は晴れていた。
空にはムックルや多くのポケモンが舞い。
地上には、トレーナーや、たくさんのハンター…ではなくて、たくさんのポケモン。
ポケモンと人が満ち溢れるこの世界で、彼女はある決心をした。
「旅に出る!」
彼女は今日、10歳を迎えた。
この世界では、10歳になると、旅に出ることが許可される。
だから、普通は許可されるのだが…。
彼女の両親はある条件をつけた。
「…来ちゃったなぁ。」
目の前にあるのは、大きな屋敷。
この屋敷の主に同伴してもらうことが、彼女の両親の出した条件だった。
彼女は戸を叩いてみる。
「ごめんください…。」
とても大きな屋敷だ。
こんな声では届かないのか、しんとしている。
が、驚いたことに扉が開いた。
「えっ?」
彼女の目の前に立っていたのは、人ではなくポケモンだった。
それは、彼女を招きいれるように、扉を開けると、下がった。
さぁ、おあがり…。
とでも言うように。
「お、おじゃまします。」
彼女は一礼して、入った。
玄関の正面に大きな階段があり、一階には階段と、扉が二つ。
先ほど扉を開けたポケモンが、彼女の手を取り、階段を上がっていく。
「え? あ、ちょっと…。」
彼女は戸惑いつつも、先に進む。
やがて、ポケモンはある部屋の前に立つと、彼女に扉を指差した。
開けて…。
とでも言うように。
彼女はノックしてみる。
「どうぞぉ。」
やけに明るい声が、返ってきた。
まさか人がいるとは思っていなかったので、飛びのく彼女。
その様子を微笑むように、彼女を案内したポケモンは目を細めた。
「し、失礼します。」
扉を開けてみる。
その部屋は、明るかった。
屋敷は電気がついていて、決して暗いわけではなかったのだが、一際明るかった。
その部屋の人物は、彼女を見ると言った。
「こんにちは、ナナちゃん。」
彼女___ナナはその顔に見覚えがあった。
「フウガさん! お久しぶりです。」
ナナの目の前に立つ青年はフウガという、ナナの幼なじみだった。
フウガは笑顔で、うなづいた。
「誕生日おめでとう。今日で10歳なんだよね。」
ナナはその台詞を聞いて、両親が言ったことの無謀さが今になって伝わってきた。
フウガはそれまでナナを案内していたポケモン___サーナイトなのだが、ナナは名前がわからなかった___を部屋に手招きした。
「ご苦労だったね。」
サーナイトはうなづき、主の横に立った。
何から話せばいいのかわからず、ナナはフウガについてたずねることにした。
「そ、そのポケモン、6年前はつれていなかったですよね。」
フウガはサ−ナイトと顔を見合わせ、うなづいた。
6年前、10歳だったフウガは、旅に出たのだ。
その時連れていたポケモンは…ナナの記憶が正しければ、ラクライだったはずだ。
- Re: ポケモンとあまり頭が良くない人 ( No.3 )
- 日時: 2011/03/31 14:16
- 名前: ポコ&ポッチィ (ID: plHoLMhK)
「このポケモンはサ−ナイト。まぁ、うちの家政婦やってくれてるよ。」
「そう言えば、なんでフウガさんがここに? ここは空き家だったじゃないですか?」
ナナは疑問をぶつける。
考えてみれば、おかしいのだ。
フウガの家はナナの家の隣にあるわけだし、この屋敷の主がフウガとは思いにくいのだ。
それに、フウガは6年前旅に出ていたはずなのだが…。
「オレはね。この屋敷を借りたんだ。ちょっと用があってね。」
用があって屋敷を借りるって…。
この6年間の間に何があったのだろうか…。
「それより、今日はどうしたの? ナナちゃん、誕生日だよね?」
「え、えっと…。」
ナナは思い切って打ち明けてみた。
「うぇぇぇ!?」
ナナの話を聞き終わったフウガの反応は鈍かった。
話し終えてから気づいたが、この話しには最初から無理がある。
フウガは男で、ナナは女。
男女である。
一つ屋根の下…ではないものの、一緒に旅をするなどありえないことこの上ない。
「困ったなぁ…。」
そんな主に進言するように、サ−ナイトがフウガに耳打ちした。
ポケモンの話しが普通の人に伝わるとは思いにくいが…。
「なるほどね。それはいい話だ。」
フウガが、サーナイトにうなづいた。
ありえない…と、ナナは脱力した。
「用はオレとナナちゃんと、もう一人。もう一人女の人がいれば安心できるんじゃない?」
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