二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【イナイレ】無 神 論 少 女 。
- 日時: 2011/04/10 10:23
- 名前: 緋舞 (ID: 6Q1uGoC5)
無神論少女とサッカー部員のお話、!
初めまして緋舞です。
取り敢えずイナズナイレブンの小説が書きたくて……(←
宜しければコメント下さい!
※短編集です
———
無神論少女【亜美(ami)】
オリキャラ【美加(mika)】
———
無神論少女と神様。壱【亜風炉照美】>>1
無神論少女と逆ハー少女。壱【傍観夢/長編】>>2
君の温度を確かめて、【お相手不明】>>3
無神論少女と熱血キャプテン。壱【円堂守】 >>4
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- 無神論少女と神様。壱【亜風炉照美】 ( No.1 )
- 日時: 2011/04/07 21:11
- 名前: 緋舞 (ID: 6Q1uGoC5)
「かみさまは、いないんだよ」
そうだ、地球は神様がいなくても廻ってるんだ。だから、神様なんて居ない。神様なんて、要らない。ねぇ、そう思うでしょ? でも、照美は神様なんだって。あふろでぃーて。美の神様、だって。
……でも、それはあくまであだ名なんだから、……。
「でも、照美は綺麗だよね」
「ふふ、有難うね」
さらさらと照美の髪を撫でて笑う。本当に照美は綺麗だなあ、と思うんだ。同性の僕だって見惚れそうな位に、ね。
ふわふわと揺れるカーテンを横目に、さらっと揺れる照美の髪を見つめて。僕はスゥ、と小さく息を吸う。
「……はるのにおい」
「?」
「春の、あったかい匂いがする」
そう笑みを浮かべれば、照美はクスクスと笑う。
舞い込んできたのは綺麗な桜の花弁と、桜の匂い。
「……これは亜美みたいだ」
桜の花弁を手に取り、目を細めて笑う照美。何だか照れてしまう。
だけど、僕はそんなに綺麗じゃないと思うんだよね。
「ね、照美」
くす、と悪戯めいた表情を浮かべれば、僕の手招きするままに耳を寄せてくる照美。
そしてそっと囁いた。
「僕の神様は照美だけだよ、」
ちゅ、と軽く頬に口付ければ照美は照れたように笑う。
だけどやられてばかりじゃない様で、不意に僕を引き寄せた。
「僕のお姫様は亜美だけね?」
それが何だか気恥ずかしくて、耳まで赤くなってしまう。
くすくすくす。
止まない微笑ましい笑い声が聞こえてくるそんな日も、僕にとっては楽しい日常で。
無神論少女と神様。壱/*
( ほのぼの時々甘甘。普段の二人は甘くないほのぼの。 )
- 無神論少女と逆ハー少女。壱【傍観夢/長編】 ( No.2 )
- 日時: 2011/04/08 17:48
- 名前: 緋舞 (ID: 6Q1uGoC5)
「……あ、阿久津美加です! 宜しくお願いします!」
阿久津美加。聞いたことのない名前だなぁ、なんて思いつつ美加と名乗った少女を見やる。正直、とても綺麗な容姿をしており、照美より勝るんじゃないかと錯覚。だけど、それは“かみさま”と名乗る変人に貰った容姿なんだって、と誰かが言っていた気がする。
でも、気取る性格でもぶりっ子でも無い、本当に可愛らしい少女だと僕は思う。だから、彼女が愛されるのは当たり前だと思う。イナズマイレブン、というゲームの世界に僕と同じくトリップしてきた少女。そんな事実を突きつけられても頑なに神を信じない僕は自分でも馬鹿だとは思う。
「宜しくな!」
そんな彼女の自己紹介に笑って手を差し出す円堂に、口々に挨拶をしているサッカー部員。
今日からサッカー部のマネージャーになるらしい彼女をグラウンドの片隅で眺めていると、生徒たちの不審げな視線が此方に向けられた。
まぁ、彼女が愛されようが疎まれようが、——ましてや僕の大切な人が盗られようが僕はどうも思わない。感情が無い、っていうわけじゃなくて、心から興味が無い、だけ。
さらさらと視界の端で自分の黒髪が揺れるのを見て、風が強くなってきたなぁと関係のない事を考える。
「あ、あの、!」
「……何」
どれだけぼうっとしていたのか。ふと阿久津サンに声を掛けられて僕はやっと意識を此方側に向ける。
彼女はその綺麗な顔に心配そうな表情を浮かべて僕に問いかけた。
「大丈夫ですか……?」
「全然、平気」
彼女の言葉に軽く頷いて、まだ心配そうな彼女に背を向ける。こんな純粋な子と僕が喋ってていいのかな。サッカー部員に何か言われそうだ。
「じゃあね、ありがと」
「あっ、……」
ひらひらと手を振って僕はそこを立ち去る。言って置くが、僕はサッカー部の見学に来ているだけで雷門中の生徒などでは無い。僕は最近、尾刈斗中学校が好きになってきた。だって、幽谷が優しいんだもん。まぁ、御影専農も嫌いではない。改と啓も可愛いからね。
ま、僕の学校は秘密ってことで。ばらすのも面白くないもんね。
暫く歩いて、人気のない場所で彼を呼ぶ。
「不動クーン」
「あ?」
「……相変わらず柄悪いよねー」
「うっせ、……」
ま、これでわかったと思うけどね。あの潜水艦ね。
クスクス、と止まない笑みを止めようともせず、僕はぎゅ、と不動クンの手を握る。僕より大きい手に安心しつつ、僕と不動クンとでのんびり歩を進めた。僕が向かうのは僕の家。——僕は総帥の作品じゃないからね、サッカーはあんまやらないし。
「じゃあまた明日」
ひらひらと手を振れば、不動クンはふいっと帰ってしまう。
素直になれない不器用な彼も、嫌いでは無いなぁ。
無神論少女と逆ハー少女。壱/*
( さり気なく愛されてると良い。 )
- 君の温度を確かめて、【お相手不明】 ( No.3 )
- 日時: 2011/04/08 17:48
- 名前: 緋舞 (ID: 6Q1uGoC5)
「……此処に、居る」
そう囁いた君の腕の温もりは優しく悲しく苦いものだった。
青春、なんて。
似合わないなあと考えつつも、その温かい体温に安堵する。
「、ふっ、う」
ぽろぽろと零れ落ちた涙を拭うことすら億劫で、ただ君の腕の中でわんわん泣いた。それでも君は迷惑などとは言わず、黙って僕を抱き締めてくれる。
初めて負けた。それが、とっても悔しくて。
泣いて良いと頭を撫でてくれた君の腕の中で今、泣いている。
「…………」
ぽんぽん、と僕の頭を君の大きな手が撫でる。
慰められているのが、ちょっとだけ気恥ずかしかった。
君の温度を確かめて、/*
( 初めて負けた無神論少女。 )
- 無神論少女と熱血キャプテン。壱【円堂守】 ( No.4 )
- 日時: 2011/04/10 10:22
- 名前: 緋舞 (ID: 6Q1uGoC5)
ポツポツと小雨が降り始めたお昼過ぎ。
梅雨という時期は僕が最も嫌いなじめじめした時期で、気分もじめじめ、というかやる気が起きず萎えているという感じだったりする。
さて、問題はそれじゃない。
「サッカーしようぜ!」
「……」
ちょっとサッカー部を覗いてみたらこれだ。
もっと強い部員はたくさん居るのに、何故僕を誘おうとするんだろうか。残念だけど、僕はサッカーなんてやらない、というか辞めたんだよね。
「……無理に決まってるじゃん」
ぽつん、とキャプテンさんにそう返す。キャプテンさん——基、円堂くんは少ししゅんとした様子を見せる。
犬みたいで少しキュンときてしまった僕は何て馬鹿なんだろうか。
「何でだよー……?」
「辞めたから、ね」
「……な、一回だけボール蹴ってみろって! 楽しいからさ!」
僕だって理由があって辞めたんだ。
だけど、——どうして、だろうね? 円堂くんは何故か人を惹きつけるようだ。少しやってもいいかな、なぁんて。
「……わか、った」
こくんと頷いて構えている円堂くんにボールを少し強めに蹴る。勿論、僕はループシュートしかうたない。得意なのがループシュートだしね。
円堂くんは僕のシュートを受け止めてにかりと笑う。
「すげえシュートじゃん! なぁ、サッカーやろうぜ?」
「……」
彼の言葉に少しだんまり。
その後、僕は小さく笑って見せる。
「良いよ、」
よっしゃああ、なんて喜んでいる円堂くんを見て少しだけ良かったなあ、なんて。
——何で頷いたかって? 勿論、……気紛れ。
無神論少女と熱血キャプテン。壱/*
( 円堂に振り回されてると良い。 )
- 無神論少女と逆ハー少女。弐【傍観夢/長編】 ( No.5 )
- 日時: 2011/04/18 20:25
- 名前: 緋舞 (ID: 6Q1uGoC5)
- 参照: 作成中
ああ、憂鬱だ。
雨が止まない、そんな日の物語——……。
「、亜美さん!」
サッカー部の偵察に来て校舎内に潜入中、後ろから阿久津サンに声をかけられた。何で名前を知ってるんだろう、と一瞬不思議に思うもこの間教えたんだっけかと自己完結。
どうしたの、と小さな声で尋ねると彼女は少し笑みを浮かべた。
「その、亜美さん何時も此処に居るから、……仲良くなりたいなあって、……」
——何だ、そんな事か。
「……良いけどさ、近付かない方が良いよ」
——純粋過ぎるんだ、この子は。
敢えて冷たい声音をして彼女を突き放す。僕に近づいても、仲良くなっても、僕は不動クン達の仲間だから僕は、君を裏切るだけなんだ。そして君は失望する。僕と言う人間の汚さにね!
「何で、ですか、……?」
「そりゃあ、——僕と君が敵だから? それにさ、雷門中の生徒じゃない僕と仲良くしたいなんて、変わってるよね」
第一、愛媛から来るのって大変だし遊べないんだよって感じかな? まぁ、愛媛から毎日来てるわけではないんだけど、……。
——それに、裏切るってわかってる相手と仲良くするのは気が引ける。
「関係、ないです」
震える声で、紡がれる言葉に僕は目を見開く。
この子はどうしてこんなに優しいんだ?
「亜美さんと私が敵だからって友達になれないなんて事無いです!」
——ウルサイ、ウルサイ!!
そう言いたいのに、言葉がつっかえたみたいに出て来ない。どうしてそんな純粋で綺麗な瞳をしているんだろうか。この子はどうしてこんなにも優しいんだろうか。どうして、——あの人と被るんだろう。
「ば、かっ」
思わずはらはらと涙が零れ落ちた。
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