二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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言無姫と言紡ぎ
日時: 2011/05/13 18:28
名前: ムウ (ID: 8Xw8uslB)

初めまして、ムウです。
…とりあえず、書きはじめたいと、思います。
言無姫は、なんか私と似ていることがあると思います。
姫じゃないけれど(笑
デワ!『言無姫と言紡ぎ』です!

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Re: 言無姫と言紡ぎ ( No.1 )
日時: 2011/05/13 18:31
名前: ムウ (ID: 8Xw8uslB)

言紡ぎ…言葉を作り出す人たち
言無姫…スカイブルー、という国のお姫様

Re: 言無姫と言紡ぎ ( No.2 )
日時: 2011/05/13 18:48
名前: ムウ (ID: 8Xw8uslB)

私の名は、アリヤス、名称、言無姫。
スカイブルーの言無姫、と、呼ばれている。
その名のとうり、私は、生まれた時から、一言も、喋っていない。
++++++++++++++++++++++++++++++++
「もう少しよ!がんばって!」
「見えた!」
私は、この時、生まれた。
産声を上げないで…
それを知った母は、悲しみで泣いた。母の涙は、枯れなかった。
それを見つめている赤ん坊は、私だった。
その目は、暗く、とても、深いものだった。
++++++++++++++++++++++++++++++++
「おはようございます。姫様」
朝、私は起きる。
私が、おはよう、と返すことはない。
言無姫だから。
「朝食は出来ておりますよ」
メイドはそういうと、すぐ、私の部屋を出て行った。
残されたのは、テーブルの上の、朝食だけ。
いつも、こうだ。あのメイドの名は、リッカ、
最初のうちは、私に、どんどん話しかけてきたけれど、
今は、あの言葉だけ、『おはようございます。姫様』
そして、『朝食は出来ておりますよ』たまに、『お掃除しますよ」だ。
階下では、私の父、スカイブルーの王、ロアーが、
私の母、スカイブルーの女王、ヨリアンと笑っている。
母と、父、そして、私の、姉、ミーア、
妹のルッカルは、下で、食事のようだ。別に、寂しくは…ない。
それが、我が家の、掟みたいなものだ。

Re: 言無姫と言紡ぎ ( No.3 )
日時: 2011/05/13 22:11
名前: ムウ (ID: 8Xw8uslB)

次の日の事だった。
「姫様、今日は、新しい、姫様のメイドをご紹介いたします」
リッカは、朝、私を起こすと、最初にそういった。
またか…
私の専属メイドは、いつも、しばらくすると、この家の仕事をやめる。
私が、言葉を、発さない、からだ、
「入ってきて」
新しい、私のメイドは入ってきた。
「お姫様!宜しくね!私は、言紡ぎのエイリーンだよ!」
新しいメイドの名前は、エイリーンと、言うようだ。
まぁ、どうでもいい事だ。
それにしても、言紡ぎか…笑止!
言無と、言作り、アリヤスと、エイリーン。
でも、面白くなりそう。
言紡ぎを使って、なにか出来ないかな?
私が、そう考えているうちに、私の、元メイド、リッカは出て行った。
「あの〜?お姫様?」
エイリーンが、話しかけてくるけど、無視、
と、いうか、喋れないから、無視にはなんないかな?
これから、奇妙な生活が、始まりそうな気がする。

Re: 言無姫と言紡ぎ ( No.4 )
日時: 2011/05/15 10:40
名前: ムウ (ID: 8Xw8uslB)

ちょっと、エイリーン目線で…

「リー姉ちゃん、遊ぼ〜よ〜」
「今日は無理なの、ごめんね」
リー姉ちゃん、というのはエイリーンの、名称
傍らの女の子は、リーの妹、レイラン、
「えー、また〜ぁ?」
プクっとレイランの頬が膨れる。
可愛らしい仕草だ。
「仕事が、あるからね」
そんな妹を、優しい目で見るエイリーン。
「言紡ぎでしょ?」
「今日は、違うんだ。もっと、お金が入るよ?」
「お金よりも、リー姉と、いた方が、いーい」
エイリーンの家は、けっして、お金持ち、と、言うわけではない。
いや、逆に、貧乏なのかもしれない。
一家の生死は、エイリーンに架けられている、といってもいいだろう。
「レイラン、お姉ちゃんを、困らせるんじゃないの」
「お父さん…」
家の中から、エイリーンの父、ケイザが出てくる。
「は〜い!」
レイランは、元気よく、タタタタッと向こうにかけていった。
途中で、転んでは、起き上がって、また走っていった。
「エイリーン、ごめんな、俺が、こんなんで…」
「いいってば!言紡ぎとして、生まれたんだから、がんばんなきゃ」
エイリーンの、首元には、向日葵の紋章がある。
それは、言紡ぎとして、働かなくてはいけない、という紋章
「そうか…」
ケイザは、足を引きずって、家の中へと入っていった。
エイリーンの父は、足を怪我している。
その足は、二度と、動く事はないという。
だからエイリーン、縮めて、リーは頑張っているのである。
「さーて!!行こう!お城に!」
リーは自分の家を見ると、次の瞬間には走り出していた。

Re: 言無姫と言紡ぎ ( No.5 )
日時: 2011/05/16 10:17
名前: ムウ (ID: 8Xw8uslB)

「ねえ、アリヤス姫、」
「ねえねえねえ」
「ちょっとを〜」
先ほどから、リーが、私にべたべたしてくる。
疲れる奴だ。
で、何だ、
「あ、こっち見た〜」
能天気だな…なんか…
「なんか、話して?」
これはこれは、驚いた!
私は、話せないというのに…
まあ、無言でいれば、分かるだろう。
「無視しないでよぉ」
はいはい、
えーと、紙はどこだ?
「?」
—私は、喋れない
「なんでぇ?」
—さあな
「じゃあ、私が、喋れるようにしてあげる!」
—はっ?
「楽しみにしてて!」
—え、ちょっと、待って。
行ってしまった…
リーは、私のメイド、だよな・・・
…それにしても、なんなんだ、あいつは…
アリヤスは、思考の海へと泳いでいった。


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