二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【APH】世界会議の国
- 日時: 2011/05/29 16:21
- 名前: 深月 ◆sot.9I2jf6 (ID: YYcYgE9A)
くりっく有難う御座います^^
初めまして、深月(みづき)です。
初めて書くのですが、頑張るので宜しくお願いします^^
※この小説は、国、団体、宗教、実際の人物等とは全く関係ありません。
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- Re: 【APH】世界会議の国 ( No.1 )
- 日時: 2011/05/29 15:18
- 名前: 深月 ◆sot.9I2jf6 (ID: YYcYgE9A)
各国が集まる世界会議の会議室は、いつも2人の喧嘩から始まる。
2人は馬が合わないのは各国知っての通り。
フランスが吹っかけてイギリスが乗る。
中国はお菓子を出して仲裁をするが失敗。
アメリカはそのやり取りを見て2人をあおる。
他の国は他の国で自分達のやりたいことを始めてしまう始末。
最後は結局黙っていたドイツが怒り、その場は鎮圧される。
そんな張り詰めた空気の中、イタリアが手を上げて会議とは関係の無いゆるい発言をして空気を和ませる。
ドイツは呆れながら怒り、イタリアは謝罪。
そして私が遅れて来るとドイツは怒りつつも許してくれる。
みんなは呆れたように笑うけど空気はまた和む。
私の知っている会議室はそんな場所だった。
でもいつからだろうこんなにも会議室が変わってしまったのは。
- Re: 【APH】世界会議の国 ( No.2 )
- 日時: 2011/05/29 17:58
- 名前: 深月 ◆sot.9I2jf6 (ID: YYcYgE9A)
朝起きた時には既に遅かった。
飛行機も逃してしまい、車もガソリン切れ。
タクシーは今日に限って休み。
「あー・・・、遅刻だ・・」
時計を見るとあと5分。
あと5分で会議が始まる。
いつもだったら遅刻して入ったとしても、怒る国は誰もいない。
恥ずかしい話だが、リーナに対して怒れないのではなく、怒らないのだ。
呆れてものも言えない、そんな感じだ。
時間はリーナを待つことなくどんどん進んでいく。
この裏切り時計め・・・。
そう思いつつ時計を睨んでも、針は平然と進み続けている。
今日だけはなんとしてでも遅刻は避けたかったのに。
なぜなら今日は連続10回目の記念すべき遅刻日になってしまうからだ。
それだけは嫌だった。
今までの自分が悪いのだが、今更文句を言ってもしょうがない。
リーナは普段使わない頭を使い、考える。
「・・・・。」
・・・
・・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・。
「これだーっ!!」
普段使わない頭を使ったので知恵熱が出る気がした。
電話を手に取ると、リーナは番号をプッシュした。
数回のコール音が鳴り、相手が出る。
「・・・もしもし」
「も、もしもし。リーナ、です」
受話器の向こう側からため息が聞こえた。
「バカっ!お前今どこにいるんだ?!もう会議始まるぞ」
聞きなれた声。相変わらず冒頭部分の言葉にはカチンと来る。
でもここは我慢、我慢。
「・・ごめん。・・・実は朝起きたら熱、出ちゃって・・・ゴホッ」
リーナは相手に信じ込ませようと数回咳をした。
ついでに鼻声で対応した。
「今日は出席できなさそうかも・・ゴホッ。悪いけどイギリス、ゴホッ。私の分も会議のことよろしくゴホッ」
やりすぎたかな?と思いつつ、リーナは相手の出方を待った。
咳がわざとらしかったかもしれない。
「そうか、ったく・・、しっかり自己管理しねぇからだ、バカ。しょうがねぇから俺がお前の分の会議資料貰っておいてやってもいいぞ?」
「(楽勝だー♪)うん・・・ありがと、イギリス」
「かっ、勘違いすんなよ!!別にお前のためじゃなくてだな俺の」
「分かってるよ。宜しくね。ゴホッ」
イギリスのツンを無理矢理終わらせて電話を切った。
とりあえず今日は会議に出ずに済んだ。
「でも家にいないといけないよなぁ・・」
「・・ったく。途中で切りやがって・・」
イギリスは携帯電話をポケットにしまった。
「イギリス!いったい誰からだったんだい?」
アメリカはヒーローがどうとか皆に説明していたが、イギリスの電話が終わると話を止めた。
「あぁ。リーナからだ。風邪を引いたから休むそうだ」
「hahaha! 今日で遅刻10連覇達成だったのになー」
「お兄さん後でお見舞い行こうかな」
「まぁ、それなら仕方がない。会議を始めるぞ!!」
ドイツは手を叩くと辺りを大人しくさせた。
会議は珍しく静かに始まった。
- Re: 【APH】世界会議の国 ( No.3 )
- 日時: 2011/06/04 16:53
- 名前: 深月 ◆sot.9I2jf6 (ID: xOCK0MjZ)
ppppppp・・・・
「はい、リーナです」
電話が突然鳴り出し、受話器を取った。
「あー・・イギリスだ。調子はいいのか?」
「おかげさまで。熱は引いたよ。全然平気・・になれるかも?」
慌てて言葉を付け足した。
声もいつも通りに喋ってしまったので、咳をする。
後でバレたら怒られるかもしれないので用心しないといけない。
「明日の会議には出られると思う」
「そうか」
後でイギリスが来て資料を渡してくれるという。
リーナはありがたくそれをお願いした。
やっぱり根は紳士なのかもしれない。
「じゃぁ、後で行く。」
「お兄さんも行くねー」
途中でフランスが割り込み、喧嘩が始まった。
それを楽しく耳にしながら、静かに電話を切る。
pppppp・・
「はい」
「風邪大丈夫〜?」
声からしてイタリアだろう。
後ろからドイツと日本の声も聞こえた。
「んー。熱は下がったから平気だよ」
「イタリア君、静かにさせてあげたほうが・・」
「日本の言う通りだぞ。これで熱が出たら困るだろう」
「分かったー。じゃ、リーナお大事にね」
電話は切れた。
明日の会議が楽しみになってしまったかもしれない。
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