二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- しゅごキャラ 〜未来編?Prt2〜
- 日時: 2011/06/19 20:03
- 名前: おーちゃん (ID: 7jEq.0Qb)
お久しぶりに書くことにしました〜!
前回もしゅごキャラ未来編?を書いていましたが、途中で脱線・・。
今回も、本来の登場キャラ、アムやタダセは登場せず、さらには、前回
まで書いていたキャラも登場しません。
全くの新規と言うわけです!
再び、脱線する可能性大ですが、ぜひ見て言ってください。
* キャラ紹介 *
★ 波川 詠歌 (なみかわ えいか)
しゅごキャラを持った女の子。
★ 藍澤 礼 (あいざわ らい)
聖夜学園小ガーディアンのKチェア
周りの空気をよく読み、時々によってテンションを換える。
普段は明るい
★ 高坂 麗 (こうさか うらら)
聖夜学園小ガーディアンのQチェア
明るく元気だが、落ち込みやすい。
辛いものが異常なほど好き
★ 鳴海 木霊 (なるみ こだま)
聖夜小ガーディアンのJチェア
天然で、たまに意味不明なことを発する。
(詠歌曰く、勇者)
★ 先崎 智里 (せんざき ちさと)
聖夜小ガーディアンのAチェア
バカ。とにかくバカ。只管にバカ。
だけど、勘が鋭かったりしなかったり。
時たま、キャラ紹介を変えるので、ぼちぼち見てください。
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- Re: しゅごキャラ 〜未来編?Prt2〜 ( No.1 )
- 日時: 2011/06/22 22:10
- 名前: おーちゃん (ID: 7jEq.0Qb)
*プロローグ*
「ふぅわぁ・・・」
大きな欠伸をしながら、ゴロンと寝返りをうって仰向けになる。
どんよりとして、あまり天気が良いとは言えない空。
そんな空をただ、いつまでも見つめていることしか出来ない無力な自分。
いつだってそうだった。
何も出来なくて
何もしない
そんな自分が嫌だったから・・。
変わりたかったから・・・。
願った。
願った。
願った。
変わりたいと・・・。
<エイ!>
「・・セン」
<今日はダメな日?>
「ダメな日」
<じゃ、一日サボりだね>
「・・だね」
僕の目の前で、フヨフヨと浮かんでいる小さなソレ。
妖精じゃない。背後霊でもない。
僕の大切な、なりたい自分。
僕のたまご
僕のしゅごキャラ。
灰色の髪色で、尖がってもなく、まん丸でもない耳としっぽが付いたその子の名前は、セン。
「ねぇセン」
<なぁに>
「この学園・・たまごが一杯居るね」
<そんな今更だね。一体何年前に気が付いたことを言っているの?>
「2年前」
<ほら、見なよ。もう随分と過ぎているだろ?全く・・サンが聞いたら呆れるよ>
「サンは今お昼寝中だし。それに、何となくふと思ったんだよ」
<サンは真面目だからね。センとは違って〜>
「どっちもなりたい僕だよ」
<知ってる〜。どちらにもなりたいから、だけど決められないから・・センとサンは生まれたんだよ>
「・・うん。さて、サンが起きる前に一眠りしようかな」
<そうしなよ。僕はこの学園のキャラたちを見てくるね>
「ほどほどにね」
<わかってる。じゃ、行ってきます>
昼下がりの午後、曇った空の下での、一人の生徒としゅごキャラのお話。
END
- Re: しゅごキャラ 〜未来編?Prt2〜 ( No.2 )
- 日時: 2011/06/19 20:38
- 名前: おーちゃん (ID: 7jEq.0Qb)
*始*
1−1
ポツポツと雨が降って、嫌な天気。
雨は嫌い。
体がダルくなるもん・・。
<<グデェーーン>>
現にこっちの2人も凄くダルそう。
「・・大丈夫」
<無理>
そう珍しく断言したのは、サンだった。
白い髪に、丸い耳としっぽ。それがサン。
「サンが言うなんて珍しいね」
<セン、答えられない>
・・。なるほどね。
予想以上にダルさが酷いらしい。
既にセンは屍と化しているのか。
「サン、サボる?」
いつもなら、拒否するサンも、今日は相当ダルイらしく無言で頷いた。
校舎へと向けていた足を、くるっと方向転換する。
広いこの学園の中でひとりになれそうな場所を、僕は幾つも知っている。
そして、雨のときにうってつけなのは・・・。
ここ。
外の屋根付きベンチ。
雨の日だからこそ誰も居ない。誰も来ない。
静かで心地いい。
まぁ、視聴覚室とかでも良いんだけどね。
鞄を枕代わりにして、ゴロンとベンチに横たわる。
センとサンは、さっさとたまごの中に入ってしまった。
目を閉じて、その上に腕を乗せる。
そうすれば、視界は真っ暗だ。
だから、だんだんと睡魔に襲われていく・・。
思考が働かなくなり、ホントあと5秒もしないうちに寝れると言うとき・・。
バシャバシャバシャッ!
近くを誰かが走る音が聞こえた。
うるさっ・・
折角人が寝ようとしていたのに・・。
一体誰だよ・・?
体を少しだけ起こして、たった今走っていった人物を見る。
「・・あ」
それはこの学園の誰もが知る、聖夜小ガーディアンのKチェアだった。
・・・。・・。名前なんだっけ。
「え・・?」
だけど、僕が声を上げた所為で、どうやらその人は走るのをやめてしまったらしい。
向かっている方向は・・温室か。
ここから温室までかなりあるな。
それを傘もささずに走るなんて・・。
水も滴るいい男ってやつか・・?
まぁ、いい男だけど・・。
「これ、使えば」
そう言って、傘を押し付ける。
「え、いや・・」
「急いでいるんじゃないの」
それとも雨が降っているから走っているだけ?
「あ、そうだった!」
本当に急いでいるんだ。
「そ。じゃ、早く行けば」
それだけ言って、再びベンチに横になり目を閉じその上に腕を乗せる。
「・・っ・・」
暫くの間はそこに居たみたいだけど、少し経つと”ありがとう”とだけ言って再び走り出した。
・・・。何やってるんだか僕は。
自己嫌悪に陥りながらも、睡魔は再び襲ってきた。
そして、今度の睡魔は邪魔されることなく、そのまま意識を落としたのだった。
1−1:END
- Re: しゅごキャラ 〜未来編?Prt2〜 ( No.3 )
- 日時: 2011/06/19 23:18
- 名前: おーちゃん (ID: 7jEq.0Qb)
*始*
1−2
ふっと目を開けると、まだ雨は降り続いていて体が重い。
あーーー。ベッドが欲しい。
よっこいしょっと体を起こして、右足の付け根辺りに付いているポーチを開く。
そこには、白と灰のたまごが一つずつ入っている。
ツンツンとつつきながら、大丈夫かと尋ねる。
パカっとその卵が開いて、センが出てきた。
<・・だる>
「今日第一声がそれか」
<・・ムリ>
「はいはい・・。」
<エイ・・>
「ん、どうしたのサン?」
<卵、の気配・・>
「どこで?」
<あっち>
あっちと指差すのは、先ほどKが走り去った方向・・つまり、温室がある方向だ。
「・・ふあ」
小さな欠伸をしながら、鞄を持って立ち上がる。
<・・行くの>
「見に行くだけ。」
そう言いながら、傘も差さずにノソノソと歩き出す。
ポタポタと降っている雨の所為で、髪が顔に張り付く。
・・鬱陶しい・・・・。
若干イラつくため、いつの間にか早足になっていた。
その為か、思っていた以上に温室には速く着いた。
「何処」
<<うら>>
サンとセンが声を合わせていった。
裏、か・・・。
そして僕は再び足を進めた・・・。
1−2:END
- Re: しゅごキャラ 〜未来編?Prt2〜 ( No.4 )
- 日時: 2011/06/22 23:11
- 名前: おーちゃん (ID: 7jEq.0Qb)
*始*
1−3
センとサンは卵に入ったままで、僕は温室の裏へと向かう。
綺麗に手入れされているな・・
そんなことを、雨に打たれながらボンヤリと考える。
その時、何か激しい音が聞こえた。
グシャァーとか・・バシャァーとか・・・
まぁ、何かしらの擬音が聞こえた。
言葉じゃ表しにくい擬音が・・。
ひょいっと影から音のした方を覗き込めば、いつも見ているのとはちょっと違う雰囲気を放つ、聖夜小ガーディアンの皆様方だった。
いつも笑顔の耐えないKチェアが、かなり真剣な表情で、尚且つ眉間に皺がよっていたり・・。
テンションの浮き沈みが激しいので有名なQチェアが、これまた真剣な顔で口に赤いもの含んでいたり・・
天然で名の知れているJチェアが笑いながらこけていたり・・。
聖夜小きってのバカと噂されているAチェアが真剣な顔で何かののしっていたり・・。
・・・。あれ?何か途中可笑しくね?
うん。あれ?Qチェア何してんの?何赤いものって?何アレ・・。
いや、普通にどう見たって唐辛子にしか見えないんだけど・・。
・・・。え、これ一体どんな状況?
てゆうか、Jチェア!笑いながらこけるって恐い!いろんな意味で恐い!
パシャッ
そんなことを考えていれば、足元にあった水溜りを知らず知らず踏んでいたらしく思い切り、水がはねた。
見た目にそぐわず、どうやらかなり緊迫していた空気らしく、その場にいた5人全員がこちらを振り返った。
・・・。・・・5人?
あれ・・一人多くないか?
だって、ガーディアンは4人しか居ないわけだから・・・・。
順番に数えていってみる。
K・Q・J・A・・・それと、藍色の髪
あ、こいつか。
視界の一番端に映っていた藍色の髪をした男。
それが5人目の正体らしい。
綺麗な綺麗な藍色。あれ、地毛かな・・?
「・・あ、さっきの」
「んーー?誰だよ〜?」
同時に口を開いた、Kと藍色。
「あ、私この子知ってる!」
そう叫んだのは、未だに口から赤いものを飛び出させているQチェア。
「私はしらな〜い。うらりん、だれ?」
「優等生と劣等性、両方の面を持つ美少女小学生!波川詠歌!!」
・・・あ?
「あーーー。この子がそうなんだ?」
「私もそれくらいなら聞いたことがある!」
「「・・えいか」」
上から、J、A、Kと藍色
てゆうか、Kと藍色にいたっては何故呼び捨てで復唱?
まぁ、どうでもいいけど・・。
「何、この状況」
すっごい意味分からない・・。
「ハッ!そうだった・・!タスキ!いい加減にこの学校を狙うのを止めろ!」
我に返ったKが藍色に向かってそう叫んだ。
タスキ・・。藍色の名前か・・。
「いやだね〜。こんなに卵の気配がしている場所って早々ないし?しかも、全然孵化しない卵ばっかり。」
そう言いながら、獲物を見つけた肉食動物みたいに笑ったタスキ。
「だから、その卵を狙うのを止めなさいよ!このチンピラ」
そう言いながら、赤い物体を投げつけるQ
「うっわ、それ止めろよ。すっげぇ臭い!めちゃくちゃ辛い匂いがする!!鼻いてぇ・・」
「だから投げているのよ!」
鼻を押さえるタスキに勝ち誇った笑みのQ
「木霊、智里!今のうちにハンプティーたちを持ってけ!!」
「はい!」「あいあいさぁー」
「そうはいかないのが現実ってもんでしょ〜?」
そう言いながら、走ってこちらへ来ると、Aの手から何かを奪い取った。
「ハンプティー・ロックいっただきぃ〜」
クルクルと施錠のようなものを回すタスキ。
「ばっ・・しまった!!」
「ご、ごめ・・・・」
「智里、落ち込む前に取り替えそう?」
うん。どうやらアレは大切なものらしい・・。
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