二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- HUNTER×HUNTER 【因縁】
- 日時: 2011/09/01 17:58
- 名前: クー (ID: Mjm32rxv)
初めまして、クーと言います!
今回は自分の好きな漫画のHUTER×HUNTERの小説を書きたいと思いました
*注意*
・オリジナルキャラクターが登場します
・グロ注意
・初めての小説なので所々ミスがあるかもしれません
・煽りや荒らしはなしでお願いします
以上の事がOK!っていう方々はどうぞ、お進みください
*登場キャラクター*
(元作品より登場のキャラクター達の説明は割愛させて頂きます。「説明必要だろ!」と思う方がいらっしゃったら御遠慮なく書きこんでください)
・ゴン=フリークス
・キルア=ゾルディック
・ヒソカ
オリジナル
・ネロ=ネビオン
年齢 12
身長 158㎝
容姿 黒髪、赤眼。 白のパーカーに黒の長ズボンを着用し、その上から黒のマントを羽織っている。
能力 『鋼鉄の鎧』(アイアンメイル):触れた物を硬化させる
・リオ=ネビオン
年齢 54
身長 182cm
容姿 黒いタンクトップに白の長ズボン。金髪で赤目。
- Re: HUNTER×HUNTER 【因縁】 ( No.2 )
- 日時: 2011/08/28 16:14
- 名前: 一条夏樹 ◆iYEpEVPG4g (ID: l4scGqhv)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=22469
こんにちは、始めまして。一条夏樹と申します。
H×Hの大ファンで覗きにきたのですが展開が気になってしょうがないです。ワクワク感と言いますか、背景描写や動きがスピード感があって羨ましいです。わたしの場合心理描写が多くて過激にしようとすると長ったらしいバトルシーンになってしまうので。
そういや秋からアニメがキャスト入れ替えで放送されるそうですね。
応援してます。更新頑張ってください。
鋼の錬金術師の小説書いてます。オリキャラ募集してるので上記から良ければどうぞ^^
- Re: HUNTER×HUNTER 【因縁】 ( No.3 )
- 日時: 2011/08/29 09:43
- 名前: クー (ID: bqwa/wjs)
≫一条夏樹様
初コメありがとうございます!
背景描写とかってあんまりパッパとやっちゃうと中身がスカスカになっちゃうんですよね
一つのシーンを長めに書くって言うのが苦手なもので……
是非また読みにいらしてください
自分も読みに行きます!
- Re: HUNTER×HUNTER 【因縁】 ( No.4 )
- 日時: 2011/08/30 14:55
- 名前: クー (ID: fe4tQTXA)
第2話「ヒソカ×少年×キルア」
殺気の主。壁にもたれかかっているその男は怪しげな笑みを浮かべ、キルアの事を見つめていた。赤い髪に右の目元には星の、左の目元には涙のペイントが塗られている彼はノースリーブの服から筋肉質な腕が伸びている。
「やあ、久しぶりじゃないか?」
独特な口調で話し始めたヒソカからキルアは少し距離を取る。
「フフフ……別に何もしやしないよ。ボクの獲物はゴンだけだから」
「ゴンをおびき寄せるためにメールを送ったのか?」
「ん〜、半分正解だけど半分ハズレ。ボク“だけ”だったらゴンだけ呼ぶからね。 全く、山賊や一般人もたまに入ってくるから処理が大変だよ」
「ここにいるのはオレ達とお前だけじゃないのか?」
キルアの質問に答えず、ヒソカはポケットから大量の鍵がぶら下がっている金属の輪っかを取り出し、キルアに投げた。軽く50は超えるであろうその鍵達はかなりの重さがあり、思わず膝をついてしまった。
また、その鍵に気を取られていたせいか、次に顔を上げた時には既にヒソカの姿はなかった。
「オレ達とヒソカ以外に誰がいるのか気になるけど、とりあえずヒソカより先にゴンを探さないと」
最初は気を抜いていて重く感じた鍵だが、実家ではもっと重い門を開けたりスリッパを履いたりしていたて慣れていたためもう重くは感じなかった。
階段で上がった地点からは正面と左右の通路を言った先に扉がある。とりあえずまずは正面にある木製の扉のノブを回す。鍵は掛かっていないらしく、軋んだ音を立てながら開く。
通路は一直線で左右に2つづつの扉。そのままずっと進むと十字路に当たり、正面、左右に一つずつ扉があった。
とりあえずまずは左の扉から調べていくことにした。
まずは一番手前の扉。ここは鍵なしに開ける事ができた。中は横に広いベッドが一つあるだけだった。だが部屋に入って直ぐ何者かの気配を感じた。
「!? 誰だ!?」
キルアが言うと、ベッドの下から誰かが出てくる。髪の毛が黒かったためゴンかと思ったが、髪型が全く異なっていた。出てきた少年は丁度キルアやゴンと同じくらいの年齢に見えた。
「こんなところでこそこそとしやがって」
「この山で遭難しちゃってさ。食料がないか探しに来てたんだよ」
「で、何でお前はベッドの下なんかにいたんだよ? もしかしてビビってた? まあこんな恐ろしい館にお前みたいなガキが一人でこんなところいたらそりゃあ怖いよなァ」
ニヤリ、と嫌な笑みを浮かべ、おちょくるようにキルアは少年に訊ねる。こうして敵を挑発して敵の本心を探るつもりだった。
「けッ、どう考えてくれたって結構さ。ただ見知らぬ館でいきなり扉が開いたらそりゃ誰だって驚くだろうよ」
(こいつからは念を感じられない……。隠を使ってるのか、それとも本当に一般人なのか)
「お前、他に連れはいるのか?」
「いる。一人だけね」
「どんな奴だ?」
「赤髪の男さ」
赤髪の男、と言われるとヒソカしか頭に出てこないが、単独行動を好むヒソカが連れを持つとはキルアには到底考えられなかった。
キルアは質問を続ける。
「黒髪で緑の服着た子供に合わなかった?」
「ああ、さっき向こうの方に歩いていってたよ」
「案内してもらえるか?」
「誰がお前みたいなガキと一緒に行くかよ」
「お前も年齢たいして変わんねェだろ! 連れてけったら連れてけ!」
勝ってに決めつけ、キルアはまだ名前すら知らない少年を引っ張っていく。
***
「ギヤァァァァァ!!」
その頃、ゴンは叫びながらひたすら走っていた。後ろから恐ろしい形相で走ってくるのはヒソカのようだ。
「待ってよ〜。ボクはずっと君と会うために待っていたんだから〜!」
分かってはいた。ヒソカがこの館に潜んでいるかもしれない事は百も承知だった。だが実際出くわしてしまったら恐ろしい形相で迫ってくるではないか。キルアの実家の番犬や幽霊なんかよりもよっぽど恐ろしい。
- Re: HUNTER×HUNTER 【因縁】 ( No.5 )
- 日時: 2011/08/30 16:07
- 名前: クー (ID: fe4tQTXA)
第3話「扉×花×蔦」
「そう言えばまだ自己紹介してなかったな。オレはキルア。そっちは?」
「ネロ」
仕方なくキルアに案内させられた彼はキルアに顔を合わせることもなく無愛想に名乗った。その後しばらく会話は途切れ、数えきれないほどの扉を開けた後二人は足を止めた。
「この奥から聞こえたけどこの扉、鍵がかかってて開かないんだ」
「鍵? えっと……どれかな……?」
ポケットからさっきヒソカから貰った鍵付きの輪っかを取り出す。よく見ると鍵一つ一つには番号が刻まれたおり、扉にも35番と彫ってあった。キルアは35と刻まれた鍵を探し出し、鍵穴に入れると、鍵が外れた。
「何で鍵なんか持ってんの?」
「さっき貰った」
会話をさっさと終え、キルアがドアノブに手をかけ、ゆっくりと扉を開ける。玄関のシャンデリアを通してこの部屋にも電気が通っているのだろうか、部屋は明かりが灯っている。今度の部屋は棚にたくさんの花が飾られていた。奥に扉もあるゴンはあの扉の先に行ってしまったのだろうか。
「ここまで案内してくれてサンキューな。もう行っていいぜ」
「いや、どうせ一人でこんな館歩いてても暇だし、もう少しお前についていくよ」
「さっきはお前みたいなガキについていけるか、とか言ってたくせによく言うぜ。まあ、オレもこんな薄気味悪いところを一人で歩くなんてごめんだしな」
そう言ってキルアが奥の扉に手をかけた時だった。突然体が何かに首から引っ張られ、壁に打ち付けられる。自分の首を見ると、太くて茶色い縄のようなものに締め受けられていた。その縄の出所を目で追うと、どうやらそれは棚の上の花から伸びている蔦だったようだ。
「この赤い花にこの蔦は……血吸い花だな。そのままだと全身の血を吸われちまうぞ?」
「こん……のォ……!!」
キルアの爪がまるでナイフのように鋭利なものになり、蔦を引き裂く。
「そこの扉に触れると襲ってくる仕組みになってるみたいだな。まずはこの花をどうにかしないと」
「だったらオレの爪で……」
「無理だ。あの棚の上以外にも様々な場所に血吸い花が設置されてる。どれかの花に近づこうとすれば他の花のツタが襲って来るだろうよ」
「じゃあどうすりゃいいんだ?」
「ここは一旦退いて別の道を探すか、何か役に立つ物を探そう」
納得のいかない表情のキルアだったが、成す術もなく、二人はその部屋をあとにした。
***
「お〜い、どこにいったんだい? ゴン?」
ヒソカが通り過ぎるのを確認してゴンは急いで彼の向かった方向とは逆の方の部屋へと駆けこむ。そこで緊張の糸が切れ、大きくため息をした後部屋の中を見渡す。特に変わった様子はなく、唯一今までの部屋とは違うのは棚の上に飾られた花とそこら中に散らばる茶色い物体だろうか。
「あの花……血吸い花? それでこれは血吸い花の蔦かな? と言うことはここにキルアが来てたのかな……」
- Re: HUNTER×HUNTER 【因縁】 ( No.6 )
- 日時: 2011/08/31 11:35
- 名前: クー (ID: Iuplt48K)
第4話「ゾルディック×ネビオン×チョコロボ君」
キルアとネロは1番から順に次々と扉を開けて行くものの、あの花を取り除く手掛かりになりそうなものは見つからなかった。どの部屋にもベッドやソファや本棚が置いてあるばかりだった。そうして今度は44番の部屋までやって来た。ここを終えると後は45〜50までの部屋しか残らないわけだが、果たしてこの部屋はどうだろうか。
鍵がかかっているようなのでキルアは44番の鍵を探し出し、鍵を外して中に入る。だが、扉を少し開ると、一瞬気を失いかける程強烈な異臭が二人を襲う。我慢して中に入ると、その異臭の正体を確認できた。
所々に散らばる夥しい死体の数。また、その死体を一体ずつ食い散らかす三本首の巨大な犬のような生き物。
ギロリと鋭い目つきでその巨大犬はキルアとネロを睨んでいる。大人しく立ち去った方が良いと判断した二人は扉を開けようとするが、開かない。扉を壊そうと考えてキルアが扉に体当たりしようとした瞬間、背後の巨大犬がまるでサイレンのような耳障りな咆哮を発する。頭が割れるような痛みに襲われ、膝をついてしまう。その様子を確認した巨大犬がノシノシと歩いてくる。あと15メートル……10メートル。早く逃げなければと足を動かそうと思うが、さっきの巨大犬の咆哮によって脳が働かないためか、体が動かない。
ヤバい。キルアの顔を冷や汗が流れ始める。巨大犬はそれぞれの頭が食べるのが楽しみで仕方がない、とでも言う様によだれを垂らしながら口を開いている。何万本と生えているであろうその牙はどれも赤く塗られている。
あと1メートル。巨大犬の顔がすぐ近くまで迫っている。三つの首はキルアとネロの臭いを嗅いだ後大きな口を開く。
キルアの視界が赤く染まる。
***
「血吸い花があの扉を塞いでるからあの部屋は通れないし……」
ぶつぶつと独り言をこぼしながらゴンは43と彫られた部屋を開けようと手をかけると、すぐ隣の部屋から放たれる異臭に気がついた。
「何……この部屋?」
外に異臭が漏れ出しているのは扉が壊されているせいだった。だがそれより、部屋中に赤い色が飛び散り、巨大な四脚の生き物の体、そして三つの頭が転がっていた。
「キルア、ここに来てたのかな?」
奥には扉がある。恐らくこの犬はその扉を守っていたのだろう。とにかく一刻も早くこの気味の悪い部屋から抜け出したかったゴンは急ぎ足で奥の扉の方へ向かった。
***
「お前、念が使えるのか?」
「まあね」
ネロの肩を借りてキルアは何とかあの部屋から脱出していた。扉の先は薄暗い洞窟のような場所で今いる最深部には水が湧き出て少し深めな水たまりが出来ていてそこで血まみれになった上着を洗った。
「それに、お前暗殺業か何かしてたろ? たまに音殺しながら歩いてたし」
それを聞いたネロは少し驚いたような表情を浮かべた後、薄く微笑んだ。
「やっぱり癖になると無意識のうちでもやっちゃうんだな……。そうさ、オレは暗殺一家、ネビオン家の人間なんだよ、キルア=ゾルディック」
キルアはその名前に聞き覚えがあった。昔キルアの父に聞かされたゾルディック家と対立していた暗殺一家の名前がネビオンだった。何でも、ネビオン家の人間はゾルディックの登場により依頼が来なくなり、暗殺業を廃業にまで追いやられたとか。
「オレを呼んだのはお前だったんだな? 目的は何だよ? 復讐か?」
「いや、オレはネビオン家がどうなろうと知った事じゃないしむしろ暗殺に明け暮れてた毎日を終わらせてくれたゾルディック家に感謝すらしてる。ただゾルディック家随一の才能を持ってるって言われてるお前と闘ってみたくてな。それで家を飛び出て来たわけよ」
「だったら、今にでも闘ってやろうか?」
「今はダメだ。手負いのヤツを殺ったところで楽しくも何ともないからな」
あの時、巨大犬から逃げるため自分の爪で自分の足を刺し、痛みで脳を目覚めさせたのだが、その直後、ネロが羽織っていたマントで巨大犬の首を切り落とした。その後ネロの持っていた包帯で傷口をふさぎ、今に至るわけだ。
「さて、傷口を回復させるんならまずは食事だ。お前、何食いたい? って言っても今はチョコロボ君っていう菓子しかないんだよな……。お前らんとこは菓子なんか食べねェだろ? どーもオレは腹が減ると甘い物食べたくなって……」
「チョコロボ君くれ!」
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