二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- けんぷファー。 オリジナル小説
- 日時: 2011/09/25 17:51
- 名前: 空音さくら (ID: Pr1SsiXj)
こんにちは、空音さくらと申します。
けんぷファーに近頃ハマってきたので、『ちょっとオリ小書こうかな?』
なんて、宜しくお願いします。
登場人物、
※白のけんぷファーは居ないことになっています。
すみません、
※それと、けんぷファーがはめている腕輪。これには宝石がついていて、それを奪うため戦う、という設定になっています。ちなみに、宝石を取ると死にます。
※白のけんぷファーのかわりに、黒と黄色があります。
木下さくら(きのした さくら)
黒のけんぷファー
柚蜜柑 (ゆず みかん)
黒のけんぷファー
野上結城(のがみ ゆうき)
黄のけんぷファー
遠野凛(とおの りん)
黄のけんぷファー
オリではないキャラは、主に。
瀬能ナツル
美嶋紅音
三郷雫
佐倉楓
近藤水琴
となっています。
- №12 みんなで集まる、 ( No.14 )
- 日時: 2011/09/30 14:01
- 名前: 空音さくら (ID: Pr1SsiXj)
「お邪魔します」
ここは、瀬…ナツル君の家。
「あっ!木下さんっ!」
紅音ちゃんがやってくる、
「あ。やっほー。」
かるく挨拶、
「おっ、あがってあがって、」
ナツル君が来る。
じゃあ、遠慮なく、と。
「お邪魔します。」
後ろから静かな声が聞こえてきた。
「? あ、会長。」
「こんにちは、木下さん。」
「こんにちは〜」
今日は、同盟も結んだことだし会を開くらしい。
蜜柑ちゃんも来て、みんなが集まった。
「五人も集まるとこの部屋狭いな……。」
ナツル君がつぶやいた、
「ごめんね…っ」
「え?いや…」
「—本題に入るわ、」
会長が切りだす。
「黄のけんぷファーのこと、教えてくれる?」
「ああ、ええと—野上結城と、遠野凛とかいう…」
「一人は大きな剣で、一人は狙撃銃なんですけど、動きが素早いんです。」
「………そう、お互い単独行動には気をつけましょう。」
みんあそれぞれ頷く。
あたしと蜜柑ちゃんは、同じクラスだし単独はなさそう。
紅音ちゃんとナツルさんもたしか同じクラスだったから…。
会長がちょっと危ないかも。……でも、会長は強いし…。
「…………。」
?? 紅音ちゃんがさっきからもぞもぞしてる、トイレにでも行きたいのかな?いけない空気だからなあ…。
(紅音ちゃん)
ちょっと小声で話しかける。
こっち側は、紅音ちゃんとあたしと会長、ベッド側はナツル君蜜柑ちゃんだから、きっと会長くらいにしか聞こえないはず!
(なっなんですか?)
(トイレ行きたいの……?)
(へっ、なにいってるんですか!?)
(いや、もぞもぞしてるから…)
(あ、ああ。……そのっ)
(その?)
(なんでもありませんっ)
何を赤面してるんだろうか?
数十分後—。
ナツル君が、おやつと飲み物を持ってきてくれた。
「………ふわぁあ……。」
「あ、ポテチ!美味しそう〜っ」
蜜柑ちゃんが、目を輝かせている。
「はむ」 カリッ
美味しい。
「むっ」 バリッ
美味い。
「あむっ!!」 ガリッ
美味しすぎる〜!!!
バリバリバリバリッ
「「「「食べ過ぎ(よ)」」」」
「………すみません、」
いや、つい美味しすぎて……。
ほぼあたしが食べちゃったせいですぐなくなっちゃったけど、
みんなが残りを食べ、飲み物を飲み終わった。
「……………むーっ!!」
紅音ちゃんが顔を真っ赤にして怒り始めた。なんだろう?
「どうしたの?」
「なっなつるさん!!」
「な、なに?」
「………今日の私の服どうですか?」
「え?どうって………。」
あっ!!そういうことかっ!!
あたしは変身した。
すると、蜜柑ちゃん以外、みんな変身した。
きっと紅音ちゃんは、服を可愛いと言ってほしかったのだろう。確かに今日は手がこんでいる服だ。そのためには、強気の紅音ちゃんじゃないときっぱり言えない!これで—。
「ぉぃってめえ、……相棒のくせに褒めもしないのかよ!!!」
「なっ、…は?褒める、って何を…?」
「……………………ちっ」
紅音ちゃんは、つかんだ胸倉を離した。
「なんなんだっ?」
「………馬鹿野郎」
あーあ。ナツル君鈍いんだなあ。
- №13 遠野凛 ( No.15 )
- 日時: 2011/10/01 21:44
- 名前: 空音さくら (ID: Pr1SsiXj)
—あれからぴったり一カ月。
時は夏休み、
みんなで海に行く約束をした、
駅前に集合、みんなで電車で行こうということ。
「みんなあ〜っ」
「あ。さくらちゃん。」
今回、集まるのはあたしと蜜柑ちゃんと会長。
ナツル君と紅音ちゃんはきっとデートだろう。
「会長は?」
「まだ来てないよ」
「そかあ〜」
数分後。
「ごめんなさい、ちょっと落し物をして、待ったかしら?」
「ううん、あんまり待ってないよ」
「いこいこ〜」
足を動かしたその時だった。
「久しぶり、」
聞き覚えのある声、—この声は…っ!?
「野上結城!?」
「あったりい〜♪凛もいるよーん、」
二人は、高いところに居た。
野上さんは、下
「………。」
「あの二人が、黄のけんぷファー…。」
「お初だね、会長さん。ボクは野上結城で、こっちは遠野凛。」
「今日は何の用?また戦いに?」
「決まってるよぉ、……ボクの宝石は3つ、凛は4つ。もちろん奪いに来たんだよ、」
「…………。」
「じゃあ、はっじまりーっ♪ 」
みんなが変身する。
「……貴方たちは、変身しないの?」
「ボク等はこれが変身した姿なんだよーん」
「………早く始める。」
だだだだだっ。
狙撃銃があたしに向けられる。
「………!!」
必死に避けながら、あたしも銃を撃つ。
狙撃銃の弾と、ハンドガンの弾がぶつかる。
「くっ…」
遠野さんは、すごい。
まるで精密機械の様だ。あたしに攻撃しながらも、あたしが攻撃すると、自分の弾で弾く。まさにプロだ。これであたしと戦う時は、動かずにするむ。
「………行けえっ!」
蜜柑ちゃんが、魔法を発動する。
遠野さんは、すぐさま狙撃銃を持って、飛び降りる。
「よそ見しれちゃ駄目だぞー?」
「くっ」
野上さんが、蜜柑ちゃんに剣を向ける。
もしかしたら3対2のくせにこっちが不利…?
あたしが少し、不安顔をしたとき。
「私を忘れないでもらいたいわ」
「会長……!!」
忘れてた、会長が居たか!
「私は鎖の短剣よ。」
会長が鎖を伸ばし、狙撃銃に巻きつける。
「………。」
ダンっ、
遠野さんが引っ張られるのを止めながら、銃を撃つけど、狙いが外れる。
「狙撃銃はいただいたわ」
会長が狙撃銃を片手に、こっちに来る。
遠野さんは敵じゃない、あとは—。
「甘いあまい♪」
ざくっ、
「……っ!!」
気を緩めていた会長が、切られる。
素早すぎる……!!!
「狙撃銃は返してもらうよーっ♪」
「しまった!!」
会長はしばらく抵抗していたけど、銃を奪われた。
「凛、ほいっ」
野上さんが、狙撃銃を投げ、それを遠野さんがキャッチする。
「……ありがとう」
「どーいたしまして★ んじゃあ、さっさとやっちゃおー♪」
「了解」
「あははっ、」
「ぅうっ—!!」
野上さんが、おもいきり大剣で突っ込んでくる。
全体重を大剣にかけている、という感じだ。かなりきつい。思い切り吹き飛んでしまう。
「きゃぁあっ、」
大勢をそのまま崩す、そこに野上さんがまた突っ込んでくる。
「あ—。」
「ばいばーい」
「させない!!」
ぎりぎりで蜜柑ちゃんが、水玉を放つ。
とても大きくて、正確な位置のものだ。だから本当にぎりぎりだった。
「ちっ………。」
「—結城に気を取られすぎ。」
「……!!!」
だだだだだだっ。
気づくと遠野さんはまた高い位置に居た、これじゃあうまく避けれない!!
「さくらちゃん!!あたしはこっちの女の子をやるから、そっちは狙撃銃の子をやって!」
「おっけー!!」
狙撃銃もやりにくいが、大剣だと、突っ込まれたらおしまいだ。ここは蜜柑ちゃんに従っておくしかない。
「…………。」
遠野さんが、狙いを定めてくる。
すかさずあたしは狙いを定められないよう、走る。
その間にこっちも狙いを定めて—。
「……」
「!!!?」
一瞬で遠野さんが消え、気配が後ろへ移る。
「う、そ—?」
驚きで手が止まってしまう。
そんな—さっきまであそこに居たのに—一瞬で気配を消して敵の背後に回れるなんて……!!すごすぎる。
「………さようなら」
「あ」
だあんッ
目の前が真っ暗になった。
- №14 戦うなんて、もういや。 ( No.16 )
- 日時: 2011/10/07 18:23
- 名前: 空音さくら (ID: Pr1SsiXj)
そこは真っ黒。
なにもない、寂しい空間。
「……っ」
『誰か?』と叫ぼうとしたのに声が出ない。気づけば足音もたたない。ここは音もない世界。温かくもない涼しくもない、暑くもない寒くもない。そんな温度なのに、何故だか寒い。此処はどこ?
「………?」
いくら進んでも壁がない。きっとここは無限の世界。
嘘、きっと壁があるはず。あたしは駆けだした。
はしって、はしって走っても。いくら走ってもなにもない、音をわざと出そうとしても、足音も出ない。そして疲れなかった。
—寂しさが目から涙になってこぼれおちる。どうして?いくら走っても疲れない。たださびしくて怖いだけ。ここはどこなの?不安がつもる。
『起き………さ……』
「?」
『さ……ちゃ………!!!!!』
どこからか声がする。
ピキッ
暗い世界にひびが入る。
自分の姿もだんだん見えなくなる、本当に真っ暗になるんだ—。
音もないさびしい世界に声が聞こえる。
世界が壊れる、音が出来るから、
「ど……こ?」
声が少し出せるようになる、かすれた声が。
どこから声がするの?
どこから音がするの?
「!!!」
あたしの、あたしの耳元だ。
—、
「…………?」
「さ、く………らちゃ?」
「蜜柑ちゃん」
「きゃぁあああっ!!」
蜜柑ちゃんが抱きついてくる。目にはいっぱい涙をためていたらしく、あたしの服に水がしみ込んでくる。
「………心配したよぉおっ…!!」
周りを見ると、ナツルくんと雫ちゃんと紅音ちゃんが居た。
「みんな……っ!!」
よかった、そうだ、あたし銃弾があたって—。
みんな、とても怖い顔をしていた。
「みんな—?」
どういうこと?なに、あたしに死んでほしかったってこと?
違うよね—みんな、とっても優しいもん。なにか考え事をしているような顔をしているし—。
「あ………」
あたしは頭を触った。銃弾があったたはずなのに、傷がなかった。
「どういう、……あたし…!?」
銃弾が頭を貫通した。
人間、そんなことあったら死ぬよね—?
かたかたかた、
とあたしは震え始めた。
「……ぁた…し…?」
腕輪を見る。
「え?」
宝石が一つなかった。
「—恐らく」
雫ちゃんが重い口を開いた。
「恐らくそれは、死ぬごとにひとつ宝石が消えるのよ。貴方の命は2つ。でも今回で1つになった。そういうことでしょ?」
「…………なっ」
「………アタシたち、化け物ってことか…?」
紅音ちゃんが雫ちゃんのほうを向き、目を見開いている。
ナツルくんは黙ってうつむいている。蜜柑ちゃんも俯いた。
「化け物じゃない!!戦って、人を殺して、それで宝石で命が決まる…?冗談じゃない!戦えるわけないじゃない!!!!」
涙が目にたまる。
「こんなものっ」
腕輪に手をかける。
「外れろっ!!外れろ……!!」
涙がこぼれる。
外れない、…外れない…!!
「ぃやぁあ……」
- №15 闇 ( No.17 )
- 日時: 2011/10/07 18:54
- 名前: 空音さくら (ID: Pr1SsiXj)
夜、
あたしはベッドに横たわっていた。
頭は混乱していた。
"けんぷファー" "宝石" "命" "戦い"………。
「………ひくっひくっ」
神様、どうしてあたしが戦士なんですか?全然向いてないのに…平和に暮らしたいのに…!!
「もういや…」
そうつぶやいた瞬間。
「じゃあさ、ボクに頂戴。その宝石」
「!!?」
そこにいたのは、野上結城。
「野上さっ…!?」
「無理だょねえ、……でもさキミ、死にたくないでしょ?」
「……」
あたしはうつむいた。
「ボクと手を組もうよ」
「っ!!?」
あたしはびくっと背筋を伸ばして叫ぼうとした。『そんなこと出来ない』と。
「………そう悪くない話しだと思うよ?ボクたちが本気を出せばキミたちなんてすぐ殺せる—。」
「そんなことない!!確かに貴方たちは強いけど、4対2で勝ち目なんてないっ!それに、すぐ殺せるんならどうしてすぐ殺さないの?引っかけでしょっ…あたしは騙されない!!」
野上さんはじっとあたしのほうを見ていたけど、すぐ口を開いた。
「わかってないなあ—ボク、無駄な争いは嫌いなんだ。だから、ちょっと脅しただけで取引で宝石をもらうほうが得だろ?しかも、相手は自分達が本気を出せば勝てると自信を持たせたあと攻めた方が勝ち目がある—。わかるかい?本当にボクらはキミたちを倒せる。」
「………っ」
「それによく考えてみなよ、キミ達のは"仲間ごっこ"一時休戦だろ?柚君とは仲間のままだけど、会長さんと瀬能くんと美嶋ちゃんはきっと裏切る。そしたらきっとキミたちは青のけんぷファーに負けるよ。」
「もっとも、この誘いを断ってもいいんだよ?」
彼女は笑顔でにこっと笑った。そして、小剣を腰から取り出した。
「貴方の武器は大剣じゃないのっ…?」
「大きさを調節できるんだよ。……そんなことより、どうする?」
「………!!」
これは脅迫、
どっちにしろあたしは何かを失う。
「………ボクたちの仲間になってよ。キミは強い。—さあ、どうする?」
「ぁ……」
冷や汗を握る。
「あたしは……っ」
あたしは、—。
「あたしは、貴方たちの仲間になんかはいらないっ!」
「………ふぅーん、じゃあ言い方を変えるね?」
「っ!?」
てっきりすぐ切ってくるのかと思っていた。少し大勢を緩める。
「—ボクらの仲間にならなきゃだめ」
その言葉は、あたしの心にまで響いた。頭が痛くなる。気分が一瞬で消し飛ぶ、まるであのとき銃弾で貫かれたような感覚。
「キミにはまだあの子たちと仲間ごっこをしていてほしいな!」
「解りました。」
- ちょっとお話 ( No.18 )
- 日時: 2011/10/07 18:55
- 名前: 空音さくら (ID: Pr1SsiXj)
設定が重くて申し訳ありません。
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