二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ▼ 私、今日死にました。 【銀魂】
- 日時: 2011/10/12 00:40
- 名前: 紫陽花 (ID: DrxGkANi)
お久しぶりです。
家出から帰ってきました、紫陽花でございます(´ω`)
いま無性にシリアスが書きたいっ!!!
シリアスらぶっ!!!
切ないらぶっ!!!
というわけで
切なシリアスかきます(´Д`*)
てへぺろ☆
Page:1
- Re: ▼ 私、今日死にました。 【銀魂】 ( No.1 )
- 日時: 2011/10/12 01:43
- 名前: 紫陽花 (ID: brzlttas)
【椎架proro-gu】
身体が軽い
ふわふわふわふわ
身体が浮く
ふわふわふわふわ
それにしても
今日はどうしてこんなに空が近いんだろう?
嗚呼、そうか
たぶんわたし
しんだんだ━…
【森宮 椎花/もりみや-しいか】
18歳
真選組女中で土方の事が好き
好きな食べ物は苺系
特に好きなのは〈いちご☆きゃんでぃ〉
うさぎが好きで
携帯にうさぎのキーホルダーをつけてる。
- Re: ▼ 私、今日死にました。 【銀魂】 ( No.2 )
- 日時: 2011/10/12 01:41
- 名前: 紫陽花 (ID: brzlttas)
【凛puroro-gu】
あの日から
まっすぐ生きていきたいと思った
振り返った時に
恥ずかしくない自分になりたいと誓った
そう、貴方が本当に消えてしまったあの日から。
【七瀬 凛/ななせ-りん】
16歳
万事屋に居候している
明るく誰とでも仲良くなれる
- Re: ▼ 私、今日死にました。 【銀魂】 ( No.3 )
- 日時: 2011/10/12 22:53
- 名前: 紫陽花 (ID: brzlttas)
01*
その日も
いつもと何ら代わりのない日
いつもどおり朝起きて
いつもどおり朝食を作って
いつもどおり掃除をして
いつもどおりちょっとの休憩時間に好きな人を思って
いつもどおり買い出しをすませて屯所に戻る。
そんなごく普通の日々が
あたりまえの日々が
急に私の手元から離れていってしまうなんて
この時は思いもしなかったんだ。
買い物袋片手に私は青信号を渡ってた、
確かに青信号を。
だけど気が付いたら
耳に突き刺さるクラクションの音。
近づく大型トラック。
そして身体に走る鈍い痛み。
次に目を開けた時には
もう、足は地面についていなかった。
浮いてるんだ、私。
始めは理解できなかったけど、血溜りに無惨に転がった見覚えのある身体を見てやっと分かった。
死 ん だ っ て ━ …
あっけないな、私の人生
もう終わりだってさ、あはは。
私これからどこに行くんだろう。
死んだらすぐにあっちにいけるのかと思ってたけど、どうやら違うみたい。
あ、買い物…
せっかく買ったのに、台無しにしちゃった。
そういえば私
もう屯所に戻れないじゃん。
もう近藤さんに
ただいまって言えないや。
さぼってる沖田さんに
駄目ですよ……って注意できないや。
土方さんの…
…土方さんの、あの大きな手で…頭撫でて……もらえない…や。
もう……、
大好き…なみん…なに会……えな…いや。
おかしいね、
死んでるくせに私…なんで…泣いてるんだろう……
駄目だ、とまんないよ
…でも別にいいよね
だっていくら泣いたって
もうこの声が誰かに届くことはないんだから。
たくさんの人だかりが徐々に集まってくるなか
私は誰にも聞こえないこの声で泣き喚いた。
***
死んでからどのくらい時間がたったのだろう。
まだうまく頭が回らないせいで、時間がわからない。
そんな私が今この混乱する頭で理解しているのは、
移動の仕方だけ。
交通事故だ!
警察、いや救急車呼べ!
駄目だ、ありゃ死んでるよ…可哀想に
あのトラックが悪いのよ!信号無視なんかして!!
不都合なことに
私の泣き声は聞こえないというのに生きてる人間の声は次々と耳に入ってくる。
聞きたくない声まで耳に入るというのはかなり邪魔くさい。
あーはいはい、
死んでますよ。
半透明な両手で耳を塞いではみるもののまったく効果無し。
深いため息が吐かれるのと同時に恐らく今一番聞きたくない音が一際大きく耳に響いた。
「警察だ!」
誰かに見ず知らずの人がそう叫ぶ。
耳に入るのはさっきとは違う、鋭いサイレンの音。
真選組のパトカーだ、
たぶん近藤さんや土方さんや沖田さんが乗っているのだろう。
パトカーが徐々に近づく中私の中である感情が生まれはじめた。
『い……や…』
身体が震える
(近藤さんはあんな私をみて何を思うの?)
『い…や……だ』
声が震える
(沖田さんはあんな私をみて何というの?)
『…やだ……やだ…やだやだやだ』
(土方さんはあんな私をみて……みて………)
『…いやだ!…見たくない……!!
ここにいたくない……ッッ!!』
(そんなの聞かなくても答えは出てる)
感情が溢れだした、その時だ。
身体がフワリと浮いて、景色が一変したのは。
気が付けば私は、風が心地よくてお気に入りの場所だった小さな丘の上にいた。
どうやら思ったよりも霊というのは便利らしい。
思っただけでどこにでもいけるようだ。一つ学習した。
あ、あともう一つ
死んだ魂は未練があると成仏できない、と聞いたことがあるが本当なのだろうか。
とにかく
しばらくここにいよう。
ドーセ誰ニモ見ツカラナインダカラ━…
- Re: ▼ 私、今日死にました。 【銀魂】 ( No.4 )
- 日時: 2011/10/13 07:02
- 名前: 紫陽花 (ID: brzlttas)
02*
さて、何日たっただろう。
たぶん私の体内時計だと3日たった気がする。
…だとすると今日は、
私のお葬式の日だろうか。
***
木魚の音が静かに響く。
そのリズムにあわせて進むお経の中に、誰かの啜り泣く声が聞こえた。
覚悟は、できてる。
この現実を受け入れる覚悟は。
たぶん私がこの現状を受け入れる事ができなければ
きっとこのまま私の魂は下界に彷徨うことになるだろう。
私は死んだ。
今日はお葬式。
この世にもう未練は、……
未練は…………
「椎架ちゃんよォ……なんで…ッ…」
声が聞こえた。
懐かしい、愛しい声が、
でもこの声は私の大好きな声じゃない…
違う、これは……悲しい声音だ…
振り向くと、丁度棺桶に花を手向ける近藤さんの姿が見えた。
棺桶に眠る私は死化粧で綺麗に飾られ、まるで自分じゃないみたいだ。
私がこの中に入ったら、もしかしたら生き返れるのかな…
そんな呑気な事思っていると私の右頬辺りにそっと一輪の花が添えられた。
刹那、その真っ白な肌にポタリと雫が落ちる。
「痛かったよな……、淋しかったよな…独りぼっちで……あん時俺が買い出しなんて頼まなきゃ…頼まなきゃよォ……」
一つ、また一つ。
零れた涙が私の頬へと伝う。
小さく呟かれた声は
静寂のなかに木霊した。
それと同時に
周りの啜り泣く声が一段と大きくり、声を出して泣き出す人も出始めた。
「ごめんなァ…ごめんなァ……」
消えそうなくらい弱々しい近藤さんの声…
瞬間、涙腺がドバっとゆるみ喉のおくから何かが込み上げてくる。
『違う……近藤さんのせいじゃない…ッ…』
気が付けば私は、叫んでいた。
目に涙を溜めながら
一生懸命首を振りながら。
だけどその声は届かない。
いくら叫んでも。
いくら首を振っても。
この声は貴方に届かない。
『私……馬鹿だ…』
こんなにみんなを悲しませて。
『私………無力…だ…』
大切な人が
近藤さんが
沖田さんが
土方さんが
泣いているのに、
声もかけることもできない。
- Re: ▼ 私、今日死にました。 【銀魂】 ( No.5 )
- 日時: 2011/10/13 11:49
- 名前: 葵 (ID: ZEuRnT3o)
不覚にも近藤さんの所で涙が出そうになりました←
葵です、覚えて……ませんよねすいませんorz
Page:1
この掲示板は過去ログ化されています。