二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【ボカロ】カゲロウデイズ【短編〜中編】
- 日時: 2011/11/16 18:02
- 名前: 亜甘。 (ID: vUj4jsEu)
おはようございます、こんにちは、こんばんわあー
亜甘(あかん)と申します。
趣味でだらだら小説を書いてます。
ボカロが好きなんで、ボカロの曲をもとにして、短編書いていこうかと。
ちなみに小説投稿は2個目ぐらいです!
といっても1個目は数年前なんで(笑)ほとんど初心者です。
どうぞよろしくお願いします!!!!
〜予定〜
・最初の短編は『カゲロウデイズ』にします!中編ぐらいになるかも…
それでは早速、楽しんでいってください!↓
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- Re: 【これ一回】ボカロ曲を基にした、短編小説【やってみたかった】 ( No.1 )
- 日時: 2011/11/11 20:03
- 名前: 亜甘。 (ID: vUj4jsEu)
『カゲロウデイズ』
—プロローグ—
嘘みたいな陽炎が、「嘘じゃないぞ」って嗤ってる。
何度繰り返せばいい。
何度繰り返せば、君は戻ってくる?
俺は何度も、何度も、何度も何度も何度も、
「8月15日12時半頃」を繰り返す。
—登場人物—
流 15歳 男 中3
ハル 14歳 女 中3
カゲロウ ?? ? ??
って感じです。w
- Re: 【これ一回】ボカロ曲を基にした、短編小説【やってみたかった】 ( No.2 )
- 日時: 2011/11/11 20:04
- 名前: 亜甘。 (ID: vUj4jsEu)
8月15日 午後12時半 ぐらい たぶん。
「8月入っちゃったねー…もうすぐ夏休みも終わりじゃん」
「あー…課題やってねえ」
「あんたいつもそうなんだから。29日とかになってあたしに電話して、「宿題手伝え!!」って…今年は受験生なんだし、ちゃんと勉強しときなさいよ」
今日は天気がいい。
鬱陶しいぐらいだ。
夏休みに入ってしばらく経って、8月になった。
こうやってじっとしてるだけでも、汗がだらだら出てくる。
俺は家の周りをふらふらしてて偶然出会った、幼なじみのハルと一緒にいた。
ハルは…姉御肌というかなんというか、まあ、世話焼きだ。
俺の宿題も、なんだかんだ文句言いながら手伝ってくれるし、
頭いいし、陸上部で運動神経もいい。
なんでこんな奴が俺と仲良くしてんだろうっていつも思ってるけど、
まあ、そんなことは考えても仕方ねえし。
今日は家にいてやることもなし、ハルが「話そうよ」と言ってきたので、この公園でなんとなく駄弁っている。
ハルはベンチに座り、俺はそのベンチの背に、立ったままもたれかかっている。
隣に座るのは、なんか変に照れるから嫌だ。
「もう、あたしたちも高校生になるのかぁ…時が経つのは早いね」
「何年寄りみたいなこと言ってんだよ」
「だってそうじゃん。こないだ中学校入学したみたいな気がするのに。あの頃からこの辺、なんにも変わってないんだもん。野良猫があんまり来なくなったことと、流がでっかくなったことぐらい…あ、そうだ。そこの道路が広くなったのも、去年だっけ」
そう言いながら、意味もなく空を見上げるハル。
まぶしそうな顔だ。
俺も一緒になって、空を見上げた。
雲ひとつない真っ青な空。快晴だ。
病気になりそうな程強くジリジリと、太陽が照り付けている。
…暑ぃ。
「先生とかもさ、言ってるじゃん。中学生活でまとまった長い休みは、もう夏休みしかないんだって。だから今のうちに勉強しとかなきゃ…流は塾も行ってないんだし」
「勉強の話に転ぶのかよ。やめろよ、だるいから」
「だるくても、勉強はしなきゃいけないのよ。分かってる?流」
「お前は俺の母さんか。……分かってるよ、そんぐらい…俺だってちょっとは考えてるし」
「そうなの!?意外〜」
「お前失礼だぞ、それ」
はは、と笑ったハル。
ふと振り返って、斜め下に座っているハルを見た。
俺のとこからじゃ頭と、表情がちょっと見えるだけだけど、その顔はすごく、なんていうか、楽しそう、というか。
まあまぶしいから、細目にしてるだけかもしんねえけど。
…俺としゃべってて楽しいのか。
…そっか。
「流?」
「…え?」
「どうしたの、あたしの顔じっと見て。かわいいなーとか思ってたの?」
「ばッ…バカか。思ってねえよ」
「冗談冗談。あせりすぎ」
「からかうなよな…ったく」
かわいいな、なんて思ってない。
ただ、なんとなく…
来年もこうしてられんのかな、って思っただけだ。
続く
- Re: 【これ一回】ボカロ曲を基にした、短編小説【やってみたかった】 ( No.3 )
- 日時: 2011/11/11 22:35
- 名前: 苺 (ID: 2mVH7ZuJ)
こんばんわ。
私の小説にコメントありがとうございます!
書き方、上手!!∑(〇△〇ワァオッ!
続き、気になります!(ドキドキ
亜甘。様、これからも頑張って下さいね。私も頑張らないと;
それではっ!
- Re: 【これ一回】ボカロ曲を基にした、短編小説【やってみたかった】 ( No.4 )
- 日時: 2011/11/12 11:52
- 名前: 亜甘。 (ID: vUj4jsEu)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
ありがとうございますーヽ(´∀`。)ノ
上手なんて滅相もないですw
頑張ります!
- Re: 【これ一回】カゲロウデイズ(中編)【やってみたかった】 ( No.5 )
- 日時: 2011/11/12 12:13
- 名前: 亜甘。 (ID: vUj4jsEu)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
俺がぼーっとそのあたりの木とかを眺めてたら、どこかから「ニャー」って声が聞こえた。
「…あっ!カゲだ〜!」
ハルが嬉しそうな声を上げた。
振り返ると、黄色い目をした黒猫が、こっちに向かって歩いてきている。
「…お前んちの奴?」
「そうそう。たまに一人で散歩してるんだよ。おいでー、ハルだよ〜」
ハルはもう、心底嬉しそうだ。子供みたいな笑顔で、「カゲ」を抱き上げた。
「ふふっ、あたし追っかけてきたのかなぁ」
「偶然だろ」
「…もう。流、冷めすぎ」
思えばハルは、小さい頃から猫が好きだ。
猫に限らず、犬とかハムスターとか、毛がもっさもさしてる小動物はたいてい好きらしい。
でも特に猫は好きで、家に行けば、数匹の猫がうろうろしてる。それ関係の本とかも、ずらっと並んでいる。
カゲはハルの膝の上に乗って、あごをなでられて、幸せそうにごろごろと鳴いた。
「…暑いねえ」
ハルがまた、空を見上げて言った。
額に汗が浮かんでいる。
「…何かジュースでも買いに行くか?」
「…ううん。カゲ逃げちゃうから、ここでいい」
柔らかい笑顔を浮かべながら、カゲの背中をなでるハル。
わさわさ毛のはえた奴が膝の上にいるから、余計に暑そうだ。
「…流はさぁ」
「ん?」
「何の季節が好き?」
いきなり、突拍子も無い、しかもどーでもいい質問。
俺はツッコもうかとも思ったが、まあ普通に、答えを返した。
「…春」
「あはは、あたしが好きなの?」
「ちげえよ。季節の、春」
「そうなんだー…なんで?」
ちょっと嬉しそうなハルは、俺を見上げて訊いた。
俺も同じようにハルを見下げていたから、ちょっと目線が合った。
「…あったけーから、かな」
「なら夏もあったかいじゃん」
「夏は、あったけーどころかあちーだろ。夏は嫌だ」
「まあそうだけどね?」
クスッ、と笑って、額の汗をぬぐう。
猫は、心なしか嬉しそうな顔で、ハルの膝に顔を乗せていた。
「でも、まぁ…あたしも、夏は嫌いかな」
ハルが何か偉そうにそうつぶやいた時、どっかから、音がした。
風とかクラクションとか、そういう日常的なものではなく。
『ビキッ』
こんな感じの音。
カゲが耳をピンと立てて、目を大きく見開いた。
「何だ…?」
「わかんない…あっ、カゲ!」
その音に驚いたのか、カゲがハルの膝から飛び降りた。
ハルはカゲを追いかけて…
「ハル!どこ行くんだよ」
「カゲ追いかけるの!」
「何でだよ!?」
「何となくー!楽しそうじゃない」
顔だけ後ろを向きながら走っていくハル。
その顔は、いつもどおりの、子供っぽい笑顔だった。
「ったく………」
俺は追いかける気も失せて、またベンチに寄りかかった。
…でも、その直前に目に入った光景に、違和感を感じて。
…なんだ?この、何か…変な、感じ…
「…ッッッ!!!!おい、ハルッ……」
気付いて振り返った時には、もう遅かった。
ハルの後ろ姿が見えて。
横断歩道に飛び込んでいく、ハルの後ろ姿。
俺は走った。今までにないくらいのスタートダッシュ。
もう少しで追いつきそうだった。だけど…
キキィィィィィィィイイイイイイイイイイイッッッッ
続く。
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