二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 赤い頬(悪友+葡+白)
- 日時: 2011/11/12 21:34
- 名前: ないわw@ (ID: n3KkzCZy)
※こちらに出てきますポルトガルさんは、まるかいてクッキング様の、アンネ姐さんと、ギルの妄想小説でございます。
☆★☆★☆★☆★☆
「おいっ、アンネ、アンネ!」
誰かが私を呼んだ。
うるさい、眠い・・・。黙ってて。
そう言おうとしたが、全身の力が脱力している私にはそれを言うことができなかった。
ここは何処だろう?今何時かしら?
いろんな疑問が有るものの、どうしても目を開けることができない。
「くそ、こうなったら・・・。」
何?
と思った時
グイッ!
「痛ったぁぁっ!!!」
リスボンを引っ張られた痛みで私の全身に一瞬で力が入った。
「お、やっと起きたか、アンネ。」
「このやろっ!何してくれんだ、アントーニョ!って、あれ?」
リスボンを引っ張った本人を殴ろうと構えたが相手が違った。
「ギル?」
「よ。」
目の前に座って居たのは、ぺどではなく、ギルベルトだった。彼の後ろの空は赤く染まっていた。
ちなみに二人がいるのは、W学園敷地内の庭だった。
「あれ、何で私、ここに居るんだっけ?」
「はぁ?思い出してみろ。」
「ん〜・・・、」
いままでの道筋を辿ろうとしたが、寝起きのため頭が回らなかった。
辺りを見回してみると、ここは庭の一角に在る薔薇畑の裏という、非常に目に入りにくい場所だった。
「おまえ、薔薇の手入れしてたんだろ?」
「あ、そーだった。」
「そしたら、なかなか戻ってこねーから、探しにきたんだよ。」
「ふ〜ん。」
ほいほい、帰るぞ。
そう言ってアンネにも立つように促がした。
「でも、よくこんなとこで寝てたよな。」
「あ〜、うん。暖かかったからボーっとしてて、・・・うん、ぶっ倒れた。」
「・・・はさみ持ってなくて良かったよ。」
「へへっ。」
苦笑した彼女の顔は真っ赤だった。夕日に照らされているせいかもしれないが、もしかしたら・・・、と思いアンネの額に自分の額をくっつけた。
「熱うぅっ!」
「な、なにすんのぉっ!!!!」
突然の接触行為にアンネは真っ赤だった顔を更に赤らめ、ギルベルトに鉄拳を見舞った。
「痛ててて・・・、おめぇ熱いよっ!ぜってぇ熱あるよ!!」
「だからって、いきなりそれは無いでしょ!」
「はいはい、悪かったって、んー・・・寮まで送ってやろうか?」
「え・・・いや、大丈夫よ、これくらい!」
ん〜でもなぁ。
アンネは歩いてはみたものの、ふらふらしていたり、たまに壁にぶつかったり、コケたり、非常に危なっかしく、こりゃやべえとさすが思った。
「っだぁぁっ!だめだおめぇ危なっかしくてっ。ほれ。」
といって、ギルはしゃがんだ。
「?」
ん?と小首をかしげたアンネの顔には、ぶつかったり、転んだりした痣があった。
「おぶってってやるから、ほらっ。」
「えー、いいよー・・・。」
「いいからっ!」
「・・・・・・。」
ムッとした彼女を乗せ、ギルは歩き出した。
彼女は意外と軽かった。聞こえてくるのは彼女の寝息が聞こえてくる。背中が熱い。彼女の体温が自分に伝わり、自分までもが熱が上がったかと思った。
やっとのこと、女子寮に着き、入り口にはアントーニョとフランシス、ベルが立っていた。
「お、ギルちゃん回収ご苦労さま。」
「おう。」
「ん?ギル、顔が赤いよぉ?あ、もしや。」
「・・・んな、なんだよ。」
「い〜や〜、なんでも〜。」
ギルの顔はいつのまにか赤くなっていた。それを見たアントはブスッとした。
「なんや、ほんまに真っ赤やんか。」
「え、・・・あ、その・・・。」
そんな目で見ないでくれ。
いつもの穏やかな声、目ではなかったため、さすがにギルも怖くなった。
そんなアントをフランシスはたしなめる。
「ほら、ギルはまだ子供だからさ、それにエリザちゃんがいるし。」
「はぁ!?意味わかんねー!」
「ほな、まあええわ。ギルちゃん、早く帰しぃ。」
「お、おう。すまねぇなベル。」
「おい、起きろ、ついたで。」
寝ていたアンネの頬を軽くぺちぺち叩きながら起こした。
「んあ?」
口を半開きにしながらアンネは起きた。
「って、熱っっ!!なんやアンネ、熱あるんかい!?」
「はいはい、分かったんならはよ帰りぃ、アンネもほな行くで。」
「うん。そだ、・・・ギル。」
ちょいちょい、と手招きをした。
「ん?何だ?」
「ありがと。」
振り向いたギルの頬にアンネはチュっとキスをした。
ぼぼっ。
ギルの頬がトマト並に赤くなった。
「何やてぇ!?」
「・・・私の家では、これが普通なんだけど・・・。」
戸惑いながらも、いたずらそうに微笑んだ。
「俺にもしたってぇ!ずるいで!!キスしたってぇ!!!」
「うっさい!じゃぁね!」
未だに顔を赤くしているギルに手を振り二人は寮へ帰った。
フランシスは気の毒なアントの肩に手を置いた。
彼は気付いていた、彼女はアントーニョ意外の者には感謝を込め、頬にキスをするが口にはしない。
(つまり、あいつにとっといてんだなぁ。)
とにやけながら、フランシスは確信した。
「・・・俺らも、帰るか。」
あ〜、熱い。
自分の額に手を当て、歩き出した。
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- Re: 赤い頬(悪友+葡+白) ( No.1 )
- 日時: 2011/11/12 21:39
- 名前: ないわw@ (ID: n3KkzCZy)
すみません、下記忘れ。ヘタリア学パロです。
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