二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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イナイレ:短編集: 
日時: 2012/12/02 22:00
名前: 奈流羽 (ID: 4/yJe86Q)




((((((初めに言います、私…甘とか短編とか苦手なんで、下手です))))))


□to begin with□


どうも、元奈流羽なるは現音愛羽ねおはと申します♪
映像のほうで、けっこう作ってます、お世話になっております。
そちらも、もしよければよろしくおねがいします((死
…ごめんなさい。


.。o○+attention+○o。.



更新ものすごく遅いです
特に今年2年になって忙しくなるので余計にだと思います
部活の先生も変わって土日になってしまったので…ごめんなさい
時間ないときまったく来ません。

バカです、アホです。
ここ重要です←

小説書くとgdgd!((ここも重要です←

駄作・駄文しか書けない((ここもまた重要です←

気分がすぐれないときはいる癖に書かないです((ここは押さえておきましょう

気分屋((自由人

テンション高いときと低いときの差が激しいです。

一緒にいると疲れるかも…はい。

私が嫌いって方はお引き取りください。((これ絶対

イナイレけなす奴もお引き取り願います。

あ、GOはかけません。

円堂中学時代だけしか書けない((ほんとです


◆postscrip◆

みなさんここで宣伝はいけないなどと思ってないですか?

そう、だからちょっと引き気味でやってませんか?
あれ、気のせい?

まぁ、ここで宣伝ぉkです。
見に行ける分は見に行きたいなーとは思ってますし、そんな無視なんてするほど意地悪じゃないです私は←

というわけで自由にやってください、なんか←

それを踏まえたうえで…さぁどうぞ。



.。o○welcome to Neoha world○o。.






*こいのうた*((Sirou/Hubuki)) ----------

:the characters: 
>>10

story」

>>1  >>4  >>11  >>12  >>13


〜SONG〜

>>


*6月30日完結*--------------------------









*ナツに届かない片思い*((Haruya/Nagumo))

:the characters: 
:>>

story」

>>  >>  >>


〜SONG〜








*マイライフ*((Sinniti/Hannda))

prolog: >>

:the characters: 
:>>


story」

>>  >>  >>  >>  >> >>  >>



*完結*------------------





*来てくださった神々*

真由様

柳 ゆいら様

デス☆
皆様、本当に感謝感謝です><



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Re: イナイレ:短編集:  ( No.13 )
日時: 2012/12/02 21:58
名前: 音愛羽 (ID: 4/yJe86Q)

もう陽は落ちてきている。影が二つ、並んで歩いていた。

「ねぇ」

何も話すことはないくせに話しかける。
とにかく沈黙だけは避けたかった。

「なあに、吹雪君」

「僕、」

君が好きだ。言おうとしてやめた。いきなりの告白なんておかしいだろうし。
そして何より心の準備がまだだ。

「なんでもない」

「もぉ、なによ、気になるでしょう!」

「ごめん、また言うから」

「本当?」

「うん」

「絶対?」

「うん」

「じゃ、約束ね」

「…うん」

約束。僕は気に見ちゃんと言えるのかな?
ずっと好きだったよって。

でも言いたい、伝えたい思い。

「今日は雲、きれいね」

見上げると雲は夕焼けに染まり、オレンジ色に輝いていた。
周りもオレンジ色の光に彩られている。

「ほんとだね」

「うん…。好き…だったんだ」

「うん、オレンジっていいよね」

「あ…いや…ぅん」

どうかした、と聞くと顔を真っ赤にしてうつむき、首を振った。
影はもう濃くなってきていた。

「もうすぐなの、家」

「へぇ」

「ていうか…もう着いちゃったけど」

くすっと笑う彼女。まだそのほほは赤いまま。
彼女の家はクリーム色の壁だった。その壁も夕焼けのオレンジ色になっていたけど。

「かわいい家だね」

「そんなことないよ、小さいし」

「かわいいよ」

家ではなく、君が。

「そんなことないよ〜本当に小さいお家で。妹と共有してるんだから、部屋。」

君のことなんだよ?
家もかわいいけど、それ以上に。
比べ物にならないくらい。

「じゃぁ、ね。吹雪君」

「うん」

「今日はありがとう」

「いや、全然いいよ」

「本当にありがとうね」

バイバイと手を振る彼女。
いいのか、言わなくて。今。今いってしまえよ。

行ってしまう、待って、行かないで。もう少し待って…!!
離れたくないんだ、君と一緒にいたい。
僕は…僕は!!

「待って!」

彼女はこちらを振り返った。

「霜月さん、僕は」

「何?」






「君が、好きだよ」


時間ときが一瞬止まった。彼女は目を見開いてこっちを見る。
その眼には少し涙がたまっていた。



「吹雪くん、
            私もだよ」


今度はさっきより長く時間ときが止まった。


「本当!?」

僕は驚きの声を上げる。

「こんなのウソついてどうするの?」

「だね」

クスッと二人で笑いあう。

「うれしい。ありがとう…私、ずっと好きだった」

「僕も、君を見たときからずっと」






『今も



     大好きだよ』



夕陽の光が二人を優しく包み込んだ。


    影も、僕らも笑う。


        二人で同時に言った。









     《     愛 し て る よ    》







----------------------------END

Re: イナイレ:短編集:  ( No.14 )
日時: 2013/01/16 21:32
名前: 音愛羽 (ID: Pc9/eeea)


・マイライフ・






プロローグ



《あなたの余命は、せいぜい持ってあと、……》



私は自分の運命を目の当たりにしました。

もう長くない私の命は今はまだ動いている。
元気なのに。
また私は生きているのに。

もう、私は……



先生が出て行った後の病室。
私はベットを下りて、桜色のカーテンを開ける。
窓を開けた。

風が私の髪を撫でていく。
無限に広がる空は、真っ青だ。

私の頬にはなぜか雫が伝っていった。




覚悟はしていたんだ。


わかっていた、もう長くないことくらい。


でも……







〝せいぜい持ってあと、一か月……です〟





ポタリ、

私の白い手の甲に、透明な雫が落ちた。

Re: イナイレ:短編集:  ( No.15 )
日時: 2013/01/16 21:37
名前: 音愛羽 (ID: Pc9/eeea)

「では、……」



看護婦さんが私を見送ってくれる。
良く晴れた日のことでした。
私は病院を出て久しぶりの……---4年ぶりの---自宅へと向かって歩き出した。


退院、?
いや、違う。


治ったのではない。
治らないのだ。


私の命はあと一か月持つかどうかで燃え尽きる。
だから、あと残りの一か月を、思う存分生きることにした。
私なりに、精一杯に。

お母さんが心配そうに見つめてくる。
心配しないで、そう気持ちを込めて優しく微笑み返す。


「私、中学校へ行ってみたい」


そういったのは退院する前の日だった。
今までずっと病院生活をして、同い年の子とのふれあいは全くと言っていいほどなかった。
だから私は一度でいい、一日でもいいから学校に行きたい。
そういったのだ。
お母さんは無言でうなずき、微笑んだ。


明日、念願の学校へ行けるのだ。

期待に胸を膨らす私と、不安に押しつぶされそうな私。

どちらも大事な自分の気持ち。


私はお母さんの手を握った。
そこはちょうど家の前。
「わんっ」という鳴き声を久しぶりに聞き、ほっと胸をなでおろす。


「久しぶりだね、ソックス」


大型犬のソックス。
大きなしっぽを振っている。
お母さんと顔を見合わせて笑った。




思い切り深呼吸をすると、久しぶりの自分の家へと足を踏み入れた。














≪残り、一か月≫




Re: イナイレ:短編集:  ( No.16 )
日時: 2013/01/16 21:37
名前: 音愛羽 (ID: Pc9/eeea)

「一か月だけここに転校することになった、花吹だ。
  彼女は病気だ。くれぐれもケガはさせないように。そして無理もさせないように」


先生の忠告。
私はうつむく。

こうみんなの前で言われるのも傷つく。

ワレモノ扱いが一番つらい。



「よろしくお願いします」


私はそう一言いうと、指定の席に座る。
思っていたよりはいいクラスみたいだ。
隣の男子を見ると、向こうもこっちを見てきた。


「どっどうも……」


私の視線に気づいたのか向こうはそういった。

私はただ、相手に向かってほほ笑んだ。




あとでわかったこと。
隣の男子は半田、というらしい。
その子はサッカー部だということも。

サッカー部。
少し気になったので見学に行くことにした。


・   ・   ・



「花吹か……へぇ……。あ、でも、キミサッカーって……」


遠慮気味にキャプテンらしき人が私に問いかける。
きっと知っているのだろう、私が病気だということを。


「えぇ、できません。でも……見学だけ。気になったので」

「そっか、じゃあそこに座って。なんかあったらおれに言ってくれ」


円堂、という名前のキャプテンに促され、ベンチに座る。








その日は一日サッカー部にいた。








≪残り29日≫

Re: イナイレ:短編集:  ( No.17 )
日時: 2013/01/16 21:38
名前: 音愛羽 (ID: Pc9/eeea)

それから何事もなく残り少ない私の時間は過ぎて行き、最初は見学と言って毎日通ったサッカー部のすっかり一員みたいになってしまった。

頭の中では、もうすぐ「おわり」が近づいてきてることくらいわかってはいるのだが、ここまで仲良くなってしまったサッカー部、とくに隣の彼とお別れだなんて……。
考えただけで涙が出てきてしまうくらい、つらい現実だった。

彼は、私と特に仲良くしてくれる。
教科書だって毎回見せてくれるし、それを嫌な顔一つしたことがない。
いつだって笑いかけてくれて、無理はさせないようにと、精一杯気を使ってくれる。
いつしか私と彼との仲はとってもよくなって、名前呼びするくらいまでに発展した。

真一、それが彼の名前だった。名字は半田。
サッカーはうまいかと言われれば、うまいのは確かだ。
ただ、ほかのもっとうまい選手のほうが目立ってしまっているだけ。
彼だって必死にいつも練習してるし、一生懸命追いつこうとしてる。
私はそんな彼の姿を一番見てるし、一番理解してるつもりでいる。


「真一君、今日も私行くからね」

「そっか、無理だけはすんなよ?あぁ、そうだ、今日は一年来ないからな」

「うん、わかった。円堂君にもよろしく言っといてね」

「いつものことだろ」

「えへへ、まぁね」


私の名前は、花桜梨だ。よく面倒くさい漢字だといわれる。
それに、苗字と花がかぶってるし。
ちょっと気にしてるんだけど。

まぁこの名前も真一君がかわいい名前だって言ってくれたから、今はとっても好きになったんだけど。



そう、すっごく意識しちゃって。
隣にいてくれる彼を、心から。

好きなんだな、って思うようになった。





でも私に、未来はない。
これからも、この先も、なにもない。

あと一週間ほどで燃え尽きてしまう人生。

14年間の、短い短い、人生・・・・・・


こんな私が人を好きになるだなんて。

とんでもないことだ。

絶対にこの気持ちは言わないんだ、って決めてるけど。

















でも、そんなに私に笑いかけられたら、話しかけられたら、




たまんないんだよ。







《残り、約一週間》


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