二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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想いは闇の末に・・・壱
日時: 2011/12/03 14:37
名前: 妖華 (ID: qcmw4ZFX)

じりりりりりりりりりりり・・・
朝の古めかしい目覚まし時計の音で目が覚める。
「ふぁぁぁぁ・・・」
私は布団から半身を起こし、乙女らしからぬ欠伸をした。

って!自分で言うくらいならやめろよっ!!

ぁ・・・いきなりすいません;;
みなさんこんにちわ!
私は零闇(れやみ)と言います。(言いにくい名前でごめんなさい;)

一応、妖怪です。
え?何の妖怪かって?
まぁ・・・それは置いといて・・・;

私は今は、
奴良組にお世話になっています。
それで今日は”庭掃除”の当番なのでいつもより早起きです。

ガラッ

「ふわぁ・・・」

眠い・・・。
それはみんな同じなのだろうが、そう考えたって眠い事には変わりない。
「こら!仮にも女の子が人前で大欠伸は駄目だろぅ;」

あ?
この声は・・・

「首無」
「おはよう。零闇」
爽やかに挨拶するイケメン・・・じゃなかった;
首無は奴良組の妖怪だ。

結構、強いらしい・・・(詳しくは知らないけど:)


って・・・
「仮にもってなんですか!仮にもってぇ!」
確かに私より100倍は、首無のほ〜が可愛いけども・・・;;

「あはは・・・つい口が滑って・・・じゃなくて!冗談!冗談です!」

私はこんなんでも、れっきとした”女”ですう!


「え?ご、ごめん;嘘だって!;;」

本気でしょげた私に気付いた首無が私の髪を撫でた。
「私なんかより、首無の方が可愛いもん・・・」

「え?・・・・・・はぁぁ;; あのねぇ・・・」

俯いた私の顔を首無が覗き込んでくる。
髪と同じ金色の瞳と視線が合う。
「///]
「ボクから見れば・・・ぃゃ;他の妖怪から見ても・・・零闇は可愛いよ?」


・・・・?

予想外の言葉に思考回路が停止する。

「だから・・・あぁもう・・・」

首無が私の髪を掴んだ。

「この漆黒の髪も、深い藍色の瞳も、真っ白な肌も、
全部可愛いんだよ」


「はぁあ?」
つい口から出てきた言葉は、喧嘩ごしな疑問形。
でも多分、私の顔は真っ赤だろう。

「そうだ!今日の庭掃除の当番、零闇でしょう?
毛倡ろうが探してたよ?」


「あ・・・ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


忘れてた・・・;;

毛倡ろう、キレると恐いんだよぅ・・・;;


「く、首無!その話は、また後で!!」
慌てて首無に一礼して走り出した。

バタバタ…

どうしようう;;
完璧に忘れてたよう・・・

「なんて言い訳しよう・・・;」




「零闇!!なんで仕事しないのお!!」
案の定マジ切れの毛倡ろう。

「ごめんなさぁい・・・;;」
「罰として庭掃除+皿洗いだからね!!」

うう・・・;;
最悪・・・
これも全部あいつのせいだ・・・!

「くっそぅ!首無めぇぇ・・・」
持っていたホウキを強く握りしめた。
その時・・・

「呼んだ?」


後ろから憎き、妖怪の声がした。

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