二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- keyのゲームキャラ達で学園もの書いてみた。
- 日時: 2012/01/10 15:00
- 名前: 冒険者 ◆6ITp4OKtkc (ID: Y8BZzrzX)
例えば。
これは一例だけれど、名作を生み続けるあの会社のキャラが一同に集まったらどうなるか!?などという妄想のもと、創られております。ほとんど妄想です。危険です。お進みする場合、ネタとして割り切ってください。
登場するキャラクター(予定)
Kanonから〜 相沢祐一、月宮あゆ、水瀬名雪、美坂栞、美坂香里
AIRから〜 神尾美鈴
CLANNADから 岡崎朋也、古川渚、一ノ瀬ことみ、坂上智代、春原陽平
リトルバスターズ!から 直枝理樹、棗鈴、棗恭介、井ノ原真人、宮沢謙吾、神北小毬、能見クドリャフカ、二木佳奈多
Rewriteから 天王寺瑚太郎、鳳ちはや、千里朱音、中津静流
AngelBeatsから 音無結弦、仲村ゆり、立華かなで、その他
オリジナル
外川桂介 (そとかわけいすけ)高校二年。
生徒会副会長。生徒会会長のサポートに回る苦労人。何かと問題児の多いこの高校の治安を守るため日々奮闘中。肝心の会長が天然が入ってしかも優しいこともあり何かと苦労が多い。(会長は無自覚)
高校の寮長も勤めており日夜アホ共に振り回されている。
クラスメートは相沢祐一、水瀬名雪、美坂香里、坂上智代。
風紀を守らない奴にはたとえ先輩に対しても食って掛かるような口調を取り、影では機械の副会長などと言われているが、実は相手の事情もしっかり聞いた上で妥協案を出すなど意外にしっかりしているが、その性格上友達が少なかったりする。親友は神尾美鈴。彼女の世話を事情を知りながら長年焼いている。
などと言っております。はっきり言ってRewrite知りません。なので想像で書きます。それでもよければお進み下さい。
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- Re: keyのゲームキャラ達で学園もの書いてみた。 ( No.1 )
- 日時: 2012/01/10 15:21
- 名前: 冒険者 ◆6ITp4OKtkc (ID: Y8BZzrzX)
苦情の多い高等学校
「会長、また先生方から苦情が来ています。はぁ……」
「また?今度は何?」
「野球部の部室を強奪した上に活動を阻害している一団がいる、速やかに生徒会と風紀委員はこの者たちを厳重注意せよ、その結果をこれも速やかに報告せよ。だそうです」
「そう」
会長は無表情で会長用の机に座り、事務仕事を黙々と片付けていく。後ろにある窓から差し込む夕日が、会長の長い銀髪を照らしだす。俺は溜め息。
「そう。じゃないですよ会長。あのリトルバスターズ?でしたっけ。風紀委員長の二木が何度注意してもやめないんですよ。あちらからも直々に動いてくれと要請がありました。今度、おれが行きましょうか?」
「そうしてくれると助かるわ」
会長は目を書類に通したまま顔を上げずに答える。おれは頭痛に悩まされながらとんとん、と書類を纏めてファイリングする。
「立華会長。そういえば今日って放課後仲村たちとどっかに遊びに行くんじゃなかったんですか?」
「……」
おれが思い出したように言うと、会長は顔を上げた。
「今何時?」
「4時半です」
「……忘れていた」
「あとはおれがやっときますから、会長上がっていいですよ」
「いいの?」
「いいっす。この後風紀委員寄って対策練るので」
「そう。ありがとう」
会長は手早に荷物を纏めると、少し頭を下げて生徒会室を出て行った。会長はお人よしでやさしぎるし、何より天然ですぐに同情してしまう。あの無表情が更に周りを混乱させていることに彼女は気付いていない。
「……はぁ」
俺は壁際に移動し、内線に手を伸ばした。押す番号は一つ。風紀委員の部屋だ。
「で、会長はダメだった。だからおれが代わりに行くから、二木は今日上がってくれって副会長から伝言あったって伝えておいて。頼むよ」
『はーい』
微妙にやる気のない声で風紀委員は言った。電話を切った。
二木は不在だった。何でも急用が入って先生たちと出かけてしまったらしい。はぁ……とまた溜め息。
「どうしたもんかなぁ……」
おれは肩をもみながら呟く。
野球部の真似をしたりミッションなるよくわからんもので遊びまくる迷惑集団、リトルバスターズ。3年の不良、岡崎と春原。部活の範疇を超えている活動を繰り返すオカルト研究部、など。悩みの種は尽きない。
最近我がクラスに転入してきた相沢と言う奴も色々大変だ。彼も何だか勉強が分からないなどと言っているといっていた。
「さて、帰るか」
本日の工程を終えて、おれは鍵をチェックして生徒会室を後にした。
- Re: keyのゲームキャラ達で学園もの書いてみた。 ( No.2 )
- 日時: 2012/01/10 15:44
- 名前: 冒険者 ◆6ITp4OKtkc (ID: Y8BZzrzX)
「だからさぁ、ジュース奢ってくれないかな?なぁ、いいだろ」
「あの……えと……あ、副会長!!」
「えっ?」
寮に向かおうと思ったら。早速絡まれた。というか、困り顔の一年生に飛びつかれた。
「あの、ちょっと助けてください!」
「どーした?」
「あの人が……ジュース奢れって。断ってもまだ言ってきて」
「あいよ」
おれはそれだけ言うとふてくされた茶髪の男子生徒を睨みながら近付いた。まだカツアゲか。この野郎も懲りない奴だな、と内心呆れた。
「春原、お前何してんだ」
「お前には関係ないだろ」
「生徒会の人間に何ほざいてんだ。カツアゲの現行犯。先生に報告するぞ」
「なんだよ生徒会の人間だからって偉そうに。僕のほうが先輩なんだぞ」
「だったら先輩らしい立ち振る舞いしてみろ。お前と岡崎に関して言えばおれは先輩と認識してねえ。そんな進学するつもりもねえ、就職活動もしねえようなドロップアウトの連中を敬うと思うか?」
「んだと……っ?」
さすがに頭にキタのか、春原が凄みを利かせておれを睨む。だがおれは至極冷静に失笑した。
「まったく懲りねえよなお前。この間仁徳先生に指導されたばっかりだろうが。おれは先生方からお前等に絡まれたら即刻報告しろっていわれてんだ。さっさと失せろ、もしくは消えろ。マジで報告するぞ」
「……ッ」
小さく舌打ちして、春原は不機嫌そうにおれを通り過ぎて去っていく。おれの後ろにいた生徒に「後で覚えてろよ」と捨て台詞を吐いたのでもう一言。
「次何かしたらお前謹慎喰らうように立ち会うからな」
「んだよ!」
と何か叫んで走り去った。相変わらず不良街道まっしぐらだな、あいつは。
「副会長……助かりました」
被害者の生徒がお礼を言った。おれも溜め息がてら忠告する。
「学校への金銭持込は校則違反だけど」
「あ……」
しまった、という顔。俺は苦笑。
「今回みたいなことが最近多いから、財布に小銭は入れておいてな。財布持込はさすがに規制外にしてあるから、それだけ気をつけて。風紀委員長に見つかったら説教モンだぜ?」
「……覚えておきます」
被害者も、二木の厳しさは知っているのか苦笑。
「そうそう。今度あの馬鹿野郎がちょっとでも脅しかけてきたら教えて。速攻で謹慎くらいにはしてみせるから」
「……あ、はい。ありがとうございました」
「あいよ。じゃあ気をつけてな」
「はい。お疲れ様でしたー!」
たったった、と元気に走って言った。俺も帰ろう。
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