二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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鬼灯の冷徹
日時: 2012/01/29 19:49
名前: 桔梗 (ID: ???)  


桔梗といいます。
『鬼灯の冷徹(以下鬼冷と略します)』好きな学生です。

よく能天気で楽観的、危機感の無いおバカお姉さんて言われます。

おバカ演じてないし危機感の無い訳じゃないんですケドね…(-_-#)

プロフィールはこれくらいです。

学生なので更新はナマケモノ級(またはそれ以上)に遅いです。
小説に関してはド素人なので面白くないかもしれません(-.-;)でもコメント下さると嬉しいです。

荒らしとか嫌です。いくら能天気でも心はガラス細工並に繊細なんです。
コメント・ご指摘(特に誤字や表現間違い)等は戴けると嬉しいですV(^ ^)V

オリキャラ募集中です。
プロフィール詳しく書いて下さい。
私のツボに嵌まれば出すかもしれません。
現時点での『鬼冷』のオリキャラは二人です。
プロフィール↓

・龍吉瑠歌(たつよしるか)・18歳。事故死で死去。今は鬼神。
余り感情を表にださない。
その為、愛想が良くない。
好きな物は食べ物と歌。
嫌いな物は男と大きい鳥。
立ち居振る舞い等からかなりのお嬢だと想像できるが、詳細は不明。
まあまあ美人だと思う。

・漓蓮(りれん)・
女仙の頂点『西王母』の後継者。
甘やかされ過ぎているのか、親のコネを使いまくるトラブルメーカー。
じゃじゃ馬おてんば娘。
大人しくしていると可愛い。
瑠歌に懐いている。


…です。『鬼冷』を知らない人はパソコンで調べて下さい。

これから宜しくお願いします。

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Re: 鬼灯の冷徹 ( No.1 )
日時: 2012/01/29 20:30
名前: 桔梗 (ID: ???)  

〜私は、鬼。〜

地獄の風景が私は好きだ。
針山が聳え立ち、亡者の悲鳴と絶叫が炎の中から響いてこだまする。
はたから見たら悍ましいが、私はこの風景は美しいと思う。
一年前、私は普通に暮らしていた。人間として。
ある日、事故で死んでしまった。呆気な過ぎて笑ってしまう位。

(あの時は、鬼神としてこういう風に地獄を眺めるとは思ってもみなかったわ…)


あの日は幸せに満ちた日だった。無事志望大学に合格して、友達と騒いで帰ったあの日。
友達と別れたあの路地で。

誰も気が付いてくれなかった。
奪われていく体温。ゆっくり流れる血。

そして、暗闇に堕ちて行く身体——。

…よそう。悲しくなるだけだ。後悔してももう戻れない。

「何が起こるか解らない人生だからいいのですよ」

振り向くと、長身で目付きの良くない、一本角の鬼神が立っていた。

「…鬼灯様でしたか」

彼は私の上司。
閻魔大王の第一補佐官。所謂、官房長官、というやつだ。

「貴女が来ないと言われたんですよ、西王母殿に。油は売らないで仕事して下さい。何の為に貴女を雇ったと思うんですか?」

「…すいません。」

彼が顔色を変えないのなら、私も顔色を変えない。

官房長官の二人は仮面でも付けたような顔をしている…

という内緒話を、前に聞いた。私も彼も相手には隙を見せないのだ。

「天国に行くならついでに、薬を貰って来て下さい。これはそのリストです」

そういって小さなメモ紙を私に手渡す。
彼は天国には行かない様にしている。嫌いな人がいるから。
私が来てからは、私をお使い二出すようになった。

「…白澤様の所にも、ですか」

この白澤様こそが、鬼灯様の嫌いな人。
閻魔大王様に聞いたら、ほんの小さな事が原因で起きたらしい。
実を言うと、私も白澤様の事が余り好きではない。
根本的に私と合わないんだと思う。相性の違いがあるのは仕方が無い。
それに、天国にはもう一人、厄介な人がいる。

「公主と会わなきゃいけないのかあ…」

彼女は彼女でトラブルメーカーなのだ。
すぐとんでもない事を言い出すし。
まあ、公主は好きだけど…

私は重い足取りで天国に向かった。

Re: 鬼灯の冷徹 ( No.2 )
日時: 2012/02/02 13:05
名前: 桔梗 (ID: ???)  


まず最初に、公主の家に向かう事にした。
公主は西王母の住まう、瑤池の『大斗闕』という寝殿に住んでいる。
男子禁制なので、特別な許可が無い限り男性は入れないらしい。

瑤池は年がら年中、花が咲いていて春の様なので長時間いると季節感が狂ってしまいそうなので、急いで書類を届けようと足を進めた。その時。

「瑠歌ー!!会いに来てくれたのか!」

首に抱き着く少女。彼女こそ次期西王母、お転婆じゃじゃ馬娘の私の友人、漓蓮様だ。

「ぐぇぇ…公主…くっ…苦じいです…」

「あっ…。すまぬな…瑠歌。所でお主、遊びに来たのか?」

私だって遊びたいのは山々だが、まずは仕事を優先しなくてはいけない。

「遊びに来たのでは無いのですよ。書類を西王母様に渡しに来たのですが…いらっしゃいますか?」

「お母様はいないよ。つい先程出かけてしまわれた。書類は私が渡しておくよ。だから遊ぼう♪」

「だから遊びませんて!これから白澤様の所にも行かないと…」

「うえぇぇー!あの私より白澤殿が優先なのか〜…お主は〜…」

「そうではなくて!」


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