二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- FREYJA.sys〜システム・フレイヤ〜【解釈】
- 日時: 2012/04/24 19:19
- 名前: 夜坂 ◆/mY1Y8jdz. (ID: zfUJEuV5)
- 参照: http://ameblo.jp/yasaka1109/
どうも、題名が長すぎて全部はかけなかったのが残念です。
ところで、今現在きっとお前更新サボって何をやっていたと私を責め立てる方もきっとおりますでしょう。そこは大目に見てやってください。
さて、今回の小説もまたスレ主が衝動的に作ってしまったものです。
此処ではニコニコなどで活動中のkaoling様の曲を解釈しておこうと言う目的の基に書いていこうと思います。
尚、現在の私の小説の【魔女】とは同じボカロ解釈ですが、別のジャンルとして扱っていただけると嬉しいです。
続いて、ネチケに関してですがきっと此処の皆様はネチケを心得ていらっしゃると思いますのであえて言いません。
現在の曲は FREYJA.sys〜システム・フレイヤ〜 でございます
では、どうぞお楽しみください
*お客様【作者の偏見的なその方のイメージと代表作品も書きたいと思います】
*過去に書いたお話
Page:1
- Re: FREYJA.sys〜システム・フレイヤ〜【解釈】 ( No.1 )
- 日時: 2012/04/24 22:39
- 名前: 夜坂 ◆/mY1Y8jdz. (ID: zfUJEuV5)
- 参照: http://ameblo.jp/yasaka1109/
*
嗚呼、システィーナ。女神のようなシスティーナ。
貴方は今何処に居られる。解放されたとお聞きした。
そんな貴方は何処にいる
もう、君は会いましたか? 何度問うても問うても返される返事は一つしかない。
誰かが言った。システィーナは君の中。
私の中? 何をおっしゃる。彼女が私の中にいるわけがない。彼女は女神のような存在。貪欲で汚い私に居るわけがない。
システィーナは私の中に居れるわけがない。彼女の翼は何処までも大きく逞しい。そんな彼女が私の中に入ると思うてか。
嗚呼、システィーナお嬢さん。
私は貴方を探しております。
こんな馬鹿な私を愛してくれた方を探しております。
システィーナ、女神の様……。
- Re: FREYJA.sys〜システム・フレイヤ〜【解釈】 ( No.2 )
- 日時: 2012/05/03 11:33
- 名前: 夜坂 ◆/mY1Y8jdz. (ID: zfUJEuV5)
- 参照: http://ameblo.jp/yasaka1109/
自由の意味が知りたかった。だから、逃げた。
森の草木をかきわけて、色々にぶつかりそうになりながらたどり着いた先にあったのは一つの偶像。
“システィーナ”
その偶像の下にはそう刻まれてあった。その偶像には大きな翼があった。ただ、それは左翼だけであり、右には普通の人間の手。その偶像はどうやら女性を模った物らしかった。私はそれを見て、何か心のそこが疼いた。嗚呼、これが自由なのね。偶像であれど、彼女の堂々たるものに私は憧れた。誰が、これを。そう思って辺りを見回す。偶像と私以外にあるのは精々、木ぐらいだった。
「システィーナ、貴方、そういうのね。いい名前」
私は偶像の頬に触れる。
似てる。似ているのだ。
システィーナ、過去に私が愛した女性。彼女も同じ名前であった。この偶像と。そして、このどこか自由奔放なところも全て。
「システィーナ、女神のよう」
森の奥で一人偶像の前で泣く私を見るのは木々のみ。
システィーナ。貴方は--------
システィーナ、齢二十四。私の幼馴染であり、親友。偶然父親同士が仲が良かったから。
システィーナは男尊女卑のこの世界をひどく憎んでいた。正義感が強くて、女の子をいじめる男をひどく嫌っていた。
そんな彼女と私のお話。
- Re: FREYJA.sys〜システム・フレイヤ〜【解釈】 ( No.3 )
- 日時: 2012/06/16 00:34
- 名前: 夜坂 ◆/mY1Y8jdz. (ID: HyhGJdk5)
- 参照: http://ameblo.jp/yasaka1109/
いつも向日葵が咲いたような満面の笑みで笑って、いつも薔薇が咲いたように妖艶に笑むその姿を私は愛していた。そう、これは友情ではなくて愛だったと思う。システィーナは笑っていて、私は泣いていて。対照的な私達はまったく違うからこそ、こんな関係で入れたのだと思う。
「ねぇ、システィーナ。貴方はどうしてそんなに元気なの?」
ずっと、同じ質問を繰り返していたと思う。だけど、何度聞いても分からないような彼女の心境は少なからず周りの女性達に勇気を与えてくれたと思う。
「そんなの決まってる! 未来があるから。それしかない。あるわけがないさ」
にこりと笑い、その貧相なドレスを風に躍らせながら言う。同時に、彼女の腰までの美しい髪の毛も風に靡いて、まるで何処かの神話で見た女神のような姿だった。
システィーナ。
この世界で一番強くて、賢くて、格好良くて、愛しい者。全ての女性が憧れた私の親友。
「ところで、なんで貴方はそんなに元気がないの? 未来が見えないのかな? ならば、簡単さ。前を向けば、それだけで見えてくる」
ああ、違うの。システィーナ
私達は貴方みたいにはきっと生きられはしないの。貴方は強い人だけれど、私は弱いの。
貴方は分かっていないのね。
夕日は私達を明るく包んだ。まるで夢の中にでも居るような感覚に襲われる。その中でも貴方はひときわ輝いて、私を見つめては笑って。それに笑い返すとふいと夕日に目を移した。
「綺麗ね。」
「うん」
小さい返事を返した彼女は自由だった
- Re: FREYJA.sys〜システム・フレイヤ〜【解釈】 ( No.4 )
- 日時: 2012/07/08 00:18
- 名前: 狂音 ◆/mY1Y8jdz. (ID: Jafzjio2)
- 参照: http://ツイッターはじめました。龍輿夜坂でやってます。基本、叫んでます
絶望の通知が彼女の元に来たのはそれから五ヶ月くらい後の事であった。彼女はその事を笑いながら私に伝えた。
「処刑。私、死刑になっちゃった。今まで有難うね。あ、だけど今すぐなんかじゃない。後二週間だけ猶予はあるさ。はぁ、少し反抗しすぎたかな。ん、そんな顔しないでおくれ。」
死刑。
それ即ち死。そんなの当たり前だ。だけど、改めて死刑の意味を考えてしまう。彼女は後二週間で此処から、この世からいなくなってしまうというのか? 私の愛する人は、いなくなってしまうのか?
嫌だ、そんなの嫌だ。
「システィーナ。」
私は、その重たいドレスを引きずって走り出した。システィーナは驚き、私の後を追おうとするが既に私との距離は離れており、諦めたようだった。
私達が住むルェトナ王国は絶対王政の国である。王の言う事が全て、王に逆らってはいけない。そんなことは知っているんだ。だけど、
「ルェトナ王国第五王マルティン様、折り入って願いがあります。」
「我輩に、願い?」
システィーナが死んでしまうのは嫌なんだ。私は彼女がいなければ存在の意味を見失ってしまう。
「ほう、女の分際で。良かろう、聞いてやる」
「有難き幸せ。」
ドレスの姿で騎士のように跪く。マルティン様は王座にひじを突いてそのたいそうな王冠をかぶり、こちらを見下ろす。その目はずいぶんと楽しそうだ。
「どうか、どうか。私の友人————いえ、愛人のシスティーナの死刑を取り下げて頂きたいのです。その為ならば、この命が尽きることもかまいません」
王は、笑っているんだ。楽しそうに愉しそうに。
- Re: FREYJA.sys〜システム・フレイヤ〜【解釈】 ( No.5 )
- 日時: 2012/08/14 22:14
- 名前: 狂音 ◆/mY1Y8jdz. (ID: 26f20hw4)
- 参照: http://ameblo.jp/yasaka1109/
私が真剣な話をしているときっと相手は分かっている。だが、あの男はそれすらただの玩具に過ぎない。人の感情、ましてやおんなのかんじょうなど聞くにも足らないことだ。マルティンはその自らの横にある偉そうなクラウンを頭にかぶり、これまた偉そうな杖を持ち、こちらへ歩いてきた。一つ一つの動作がゆっくりで見方を変えればかなり優雅だと言えよう。
「ははっ、システィーナ。あの生意気な女か。アイツの愛人だと? 貴様は女ではないか。」
「性別など関係ないです。」
私は彼の前で跪きながら返答した。マルティンは可笑しそうに片眉を上げて私を笑った。
「貴様の想い、よく伝わった。」
一筋の希望が見えた。
「が、残念ながら断る。」
ただ、それはあまりにも呆気なく崩れ去ってしまった。
システィーナがいなくなってしまっては私は立てるかどうかも分からないの。
気がつけば、私はマルティンを殴りにかかっていた。後に覚えているのは怒り狂う私の前で槍で罰点を作る騎士と、不快そうな王の顔、落ちて割れたクラウンだけだった。
二週間なんてものはすぐに終わった。システィーナ、享年二十四歳。若くしてこの世を去っていってしまった。
この物語は此処が終わりなどではない。むしろ、ここからが始まりなのだ。どうか、心の汚いと思う者だけ、この世界を知ろうとする者だけ開いて欲しい。これからを担う若者達は、今すぐに読むのを止めてくれ。私の醜い様は、全てを失わせてしまうのだから。
女と言うものは醜いのだ。
Page:1
この掲示板は過去ログ化されています。