二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 白ノ娘〜2人〜
- 日時: 2012/05/06 13:08
- 名前: Rabbit Clown (ID: Oh9/3OA.)
どうも!ウサギです。
複雑・ファジーの方で少し書いてたので知ってる人もいるかもですが、とりあえず初めまして!
ここでは私の完全オリジナルの白の娘を書こうと思います。
ボカロの中でも一際目立つことの少ない 弱音ハク と 本音デル を主に登場させます。
こいつ等知らねぇって人もぜひ見てください。
読んでみて興味を持ってもらえるよう、私もがんばりますので・・・。
あ、あと
*ウサギ嫌いー・・・とか、
*荒らしにきたでぇー・・・とかは
勘弁ッす・・・・。
ではでは、自信は無い方ですが本編書いていきますー!!
- Re: 白ノ娘〜2人〜 ( No.2 )
- 日時: 2012/05/10 18:28
- 名前: Rabbit Clown (ID: Oh9/3OA.)
ちょ〜っとお久しぶりで〜す。
次にキャラクターの説明をしますね。
《主な登場人物》
ハク
緑の国で生まれた白い髪の少女。両親に捨てられたり、周囲の村人に苛められたりして、考え方を前向きにできなくなった。(つまりネガティブ)弱音を吐くことが多い。自分の存在はいらないんじゃないかとひび悩んでいる。口癖は「生きていてごめんなさい。」
髪型は膝上まである長い白髪、目は紅。いつも黒いワンピースを着ている。
デル
悪の王国とは対角線上にある夜の王国に住んでいる白髪の吸血鬼。近くの村の人間を襲いすぎるので軽く指名手配者。人を餌の1つとしか思っていない。両親は不明。死んだとも言われているが実際は謎である。
ハクとは対照的に、物事をストレートに言う。本音をズバズバ言いまくる。
髪型は後ろで少し結んでいる白髪のショートカット。目は紅。口の中には牙が生えている。黒のマントっぽいものを羽織っている。
アカイト
ハクと同じく緑の国に住む赤髪の青年。海の向こうの国の青い髪の王とは双子の関係。(外部には秘密である)顔は青髪の王と瓜二つだが、性格はとても荒々しい。(何気に)ハクが好きである。が、デルのことは気に入らない。
髪型は真っ赤なショート、目も赤。首にはハクの目と同じ色だからと巻いている紅のマフラー。
ガクポ
デルと同じ吸血鬼。少しマイペースだがしっかりもの。デルのお兄さん的存在である。
髪型は紫の髪をポニーテール型ににて結んでいる。目も紫。着物のような浴衣のようなとにかく和風の格好をしている。常に扇子を持ち歩く。
ネル
吸血鬼であり、夜の王国の女王様。・・・・といっても、王様が帰るまでの仮の王。(本来は姫)わがままではないのだが、少し意地悪でいたずら好き。デルの幼馴染でもあり、何かと世話をやく。と同時にデルに手をやいている。(が、まんざらでもないような・・・・)
髪型は黄色の長髪を右で横結びにしている。目は爽やかなオレンジ色。
帯人
同じく夜の王国の住人。吸血鬼。デルとは仲が悪い。犬猿の仲である。帯人は、デルとは真反対の性格で、ものを歪ませたりするのが好き。人も食事のためではなく、ほとんどが残虐な殺しをして楽しむため。
髪型は漆黒の髪に、黒い目。右目には包帯が巻いてある。体も自分で傷つけている。黒いマントを着用している。
こんなものでしょうかね。
本家の登場人物さんたちは、今回はあまり出てきませんので。
ではでは、本編をお楽しみに☆
(更新遅くなるかもですが、すいません!!)
- Re: 白ノ娘〜2人〜 ( No.3 )
- 日時: 2012/05/10 18:53
- 名前: カンナ ◆EnQJ/ji5mE (ID: vUpeRMxD)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
初めまして!!
カンナです。
ボカロ(と、言うか悪の娘?)好きなので、応援したいし、
1話も読みたいです! 更新が遅くなっても待ちますよ〜?
とりあえず…頑張ってください!
- Re: 白ノ娘〜2人〜 ( No.4 )
- 日時: 2012/05/11 20:04
- 名前: Rabbit Clown (ID: Oh9/3OA.)
初めまして、カンナさん。
私の書いた話に返答してくれたの貴方が初めてです!!
すっごい嬉しいです!!
応援してくれてありがとうございます!
期待に添えられるよう、頑張ります!!
第一夜【始マリノ夜ニ】
月明かりが闇夜を照らす、真夜中で、
「・・・・ふぅー・・・・・。」
真っ白な髪の少年は屋根を駆ける。
いつも通り、ただひたすらに「餌」のいい匂いを追い求めて、駆ける、駆ける、駆ける。
そして、1つの鼻につく匂いを見つけた。
「・・・・?」
といっても、いい匂いとか、甘い匂いとかじゃなく、微かに臭く感じられたものだった。
だから彼は顔をしかめた。立ち止まり、辺りを見回す。人影らしきものは見つからない。
(・・・?気のせいか・・・?)
そう思いかけたときだった。
「!」
彼の目の前の歩道で、長い髪を後ろで結った1人の少女が真っ直ぐ彼に背を向ける状態で歩いていた。
(・・・いた・・・!)
彼はそう心で呟くと、屋根から跳ね上がり、少女に向かって跳躍した。
少女は彼の存在に気づくことなく、ただ歩いている。
(もらった!!)
少女に覆いかぶさるように身動きをとれなくしようとした、その時だった。
「!?キャッ!!」
『ドタッ』
「!・・・・え?」
少女が小さく悲鳴を上げて、転んだのだ。
と同時に少女に飛び掛ろうとしていた彼は、獲物が一瞬にして消えたため、急ブレーキをかけられず、そのまま派手に顔から地面に向かって突っ込んでいった。
「ブッホォッ!??」
顔に鋭い痛みを感じ、彼もまた小さく悲鳴を上げた。
しばらく、短い静寂があった。
先に起きあがったのは、少女の方だった。
「??・・・あ、あの・・・大丈夫ですか・・・?」
転んでいる少年が不思議なのか、少しだけ顔を傾かせながら少女は彼に問う。
が、彼はガバッと起き上がると、顔に怒りを表しながら、
『ガッ』
少女の胸ぐらを勢いよく掴んだ。
そしてキッと少女を睨み付けると、
「おい、てめぇ!!人間のくせしてなめたまねしやがって!!今すぐ食い散らかしてやろうか!?あぁ!?」
と怒鳴り散らした。
少女は暗闇でも分かるほど驚きと戸惑いを顔に浮かべながら、
「あ・・・っと、・・・えっと・・・。」
と言葉を捜しているのかうまく話せていなかった。
しかし、その論争(?)を月明かりが遮った。
そして、お互いの顔を見た2人は愕然とした。
「・・・・は・・・?」
「・・・・え・・・?」
白い髪。
紅の瞳。
2人の顔つきは、まるでそっくりだったのである—————。
—第二夜へと続く—
- Re: 白ノ娘〜2人〜 ( No.5 )
- 日時: 2012/05/13 09:39
- 名前: カンナ ◆EnQJ/ji5mE (ID: rUdZBSEz)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
はい。
また来ました、カンナです☆
白い髪と紅の瞳…ハクかな?
次の話も楽しみにしてます!
頑張ってください。
- Re: 白ノ娘〜2人〜 ( No.6 )
- 日時: 2012/05/14 19:51
- 名前: Rabbit Clown (ID: Oh9/3OA.)
はい、そーです。ハクさんです。(早くもネタばれ)
毎度毎度コメント有難うございます。本当嬉しくて涙が・・・・・・。
っと、泣いている場合ではないか。
ではでは2話をどーぞ☆
第二夜【夜ノ国】
時は少し戻り、数時間前・・・・・・——————
「キャアアアアアッ!!?」
その日も、”彼”によって人の悲鳴がこだましていた。
そんな痛々しい悲鳴を聞いていても、彼の心はさっぱり動かない。
何故なら、彼にとって《人》はただの食い物だから。
獲物に情が沸く奴などいない。それが彼の考えだ。
だから当然、目の前でギャーギャー人が騒いでいても、
『カプッ・・・・』
ためらいなく、食べることができる。
「ギャッ・・・・・・・・・。」
それまで騒いでいた人・・・・女は、いつしか叫ぶことをやめてぐったりと彼にもたれかかっていた。
彼は特に気にする様子も無く、首元に刺した牙を抜いて、乱暴に女を投げ捨てた。
口元についた赤い液体を手の甲で拭って、彼はふと自分の姿を映し出している月を見上げた。
いつも通り、不思議なくらい美しい月・・・・・。
でも、やはりものの美しさでは、彼の心を揺らがせることはできなかった。現に、
「・・・・・不気味・・・。」
と彼は月を嫌っているのだ。
そんな月に照らし出された彼・・・・・少年の姿は、後ろで少し結ってあるショートカットの髪、紅の瞳・・・・という何とも奇妙な見た目だった。
しかし、人でない彼に人の常識など関係ない。
何故なら、
「い、嫌ああああああっ!!」
彼は
「・・・・もう一匹か・・・ラッキー!!」
吸血鬼だからである。
少女は手に持っていたかごを落として、自分が進んできた道とは逆に走って行った。
しかし、人の足では少年から逃れることはできない。
それを物語るように、少年は一歩踏み出すと、大きく跳躍し、少女の頭上に舞い上がった。そして一気に上から少女をうつぶせの状態で押さえ込んだ。
少女は叫んだ。「助けて」と。何度も何度も大声で。でも、誰もその声に耳を貸すものはいなかった。
生贄———人はそうとしか思っていなかった。だから、少年も何のためらいも無く
『カプッ・・・』
「うっ・・・・・・。」
少女を食べた。
生気が無くなりぐったりした少女の体を、少年はまたも乱暴に放った。
すると、突如彼を照らしていた月明かりが遮られた、彼が目をやると、そこには
「・・・・あれ、ガクポ・・・お前なんでここに・・・?」
ガクポという、自らと同じ吸血鬼の親しき友の姿があった。
紫色の長髪をポニーテール状にして結び、和風の格好をしていて、手には鮮やかな色の扇子が握られていた。
そのガクポが少しだけ呆れた顔で、
「相変わらず人の扱いが荒いんだなぁ、デル。」
と言った。
それにデルと呼ばれた白髪の吸血鬼は、少しだけムッとした顔をすると、
「・・・・・なんでここにいるのかって聞いてんだよ・・・。」
とポツリと現れた青年に向かって告げた。
青年は少しだけ困った顔をすると、
「怒るなって。・・・・上からお呼びだしだよ。戻って来い、だってさ。」
「・・・・・マジかよ。」
心の底からうぜぇという顔にデルはなっていた。
けれど戻らないわけにも行かないため、彼はガクポの方向に一気に跳躍し、宙を舞い、城へ向かおうとした。
が、ガクポはそれを見て声をあげた。そして、あることを思い出した。
「おーい、デルー。」
「?何だよ。」
「城は逆方向だぞー?」
「・・・・・・え、」
そういえばデルは方向音痴だった、と。
—第三夜へ続く—
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