二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【ヘタリア】雪椿よりなお潔く【オリキャラ募集】百人一首風
日時: 2012/07/13 23:28
名前: 藤桜 (ID: RfGF3WeF)

もしこの出逢いが、悲劇への序曲にすぎないとしても
この別離は、決して終焉でないと信じたいから

もし、神様がいるとして、もう一度だけチャンスをくれたなら
きっと、微笑んでみせる

『貴殿に出逢えて、幸せです』

ああ、もう遅い

─────────
どうも、藤桜です!

また飽き性の癖に長編を書こうなんて無謀な真似を…


今回はWW2〜冷戦までのお話なので、重苦しいと思われます

因みに、百人一首の歌に沿ったオムニバスを…予定している次第です、はい

ちなみに、百人一首の解釈については、多分に藤桜の独自解釈が見られます、ご注意ください


それと、コメくださると、狂気乱舞します

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Re: 【ヘタリア】雪椿よりなお潔く【オリキャラ募集】百人一首風 ( No.7 )
日時: 2012/07/15 20:56
名前: 藤桜 (ID: AJSrsss3)


息抜きの替え歌

原曲 「ロミオとシンデレラ」替え歌「ウィッチとラプンツェル」

関係性
ドイツ×新潟←ロシア

『シュルケと小野小町』

俺らの恋を 断頭台に晒さずに どこにも行くことなく
それも罪だろう?

北の大国に「おやすみなさい」せいぜい良い夢を見るといい
獣は、もう寝る時間だろう?

凛と咲く椿の芳香 御伽噺は優しくはない
それでも、愛していたいさ

この手を伸ばせば取ってくれるか?
独りきりはもう耐えられない
棘だらけの栄華なんていらないから

知らないことがあるのならば
知りたいと望む君だけは
全て晒して欲しいと望む
狂おしいほど強く

恋をしたのはラプンツェル
扉のない高い塔に閉じ込めて
手ずから荊を植えよう
決して誰も触れられないよう

駆け出したいかマーメイド?
泡沫になどならないでくれ
脚はそう呪いの証しだ
解いてみせよう、怖くはないさ

さぁ、俺と生きてくれるか

身を屈めた君の前で 甘い蜜は背徳纏って
今だけ、俺だけ見詰めて

淡い桜が柔らかに散り
紅い椿が無情に落ちる
今夜はどこまでいこうか?

悲しいほどに痛むほどに
好きになってたのは俺だけか?
いいさ きっと
誰にも触れさせはしないから

「守ってあげる」と差し出す手は
理想的に見える罠だらけ
守り抜くさ俺の雪椿
誰もいない荒野へ

歌を響かせるラプンツェル
綺麗な髪を切り落とした 
すまない必要なんだ
獣たちが集ってくるから

どうせ俺は「Schurke」さ
「もう12時」嘘を吐いた
無情な絵本は閉じよう
俺だって愛されたいさ

ほうら、俺はここにいるぞ

俺の心をそっと覗いて見ればいい
滑稽なくらい君しか詰まっていないのだから
それでも足りないもっともっと溢れさせないよう
いっそ君のことだけですべて埋め尽くそう

結末が悲劇でも

小さな国より大きく強い国が幸せ運ぶ
どうすれば、ここままでは君はいつかは去ってしまう

けれど俺よりよ欲張りな大国は今日も変わらず
そうだな、素直でいいだろ?
愛したのは気高い戦姫

民に嘯いた大国はその民に滅ぼされたらしい
どうしよう?このままでは俺は
いつかは滅ぼされるだろう

それまでは傍にいてくれ

Re: 【ヘタリア】雪椿よりなお潔く【オリキャラ募集】百人一首風 ( No.8 )
日時: 2012/07/15 21:11
名前: 秋桜 ◆hIJueew2tI (ID: HFyTdTQr)

投下したい子が居りすぎて居りすぎて決めるの大変でぐへへへへ(((((((

頑張って下さいね〜

Re: 【ヘタリア】雪椿よりなお潔く【オリキャラ募集】百人一首風 ( No.9 )
日時: 2012/07/16 12:40
名前: 藤桜 (ID: AJSrsss3)
参照: htt http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=24011

秋桜さん

何人投下してくださっても構いませんよ?

頑張ります

Re: 【ヘタリア】雪椿よりなお潔く【オリキャラ募集】百人一首風 ( No.10 )
日時: 2012/07/16 20:52
名前: 藤桜 (ID: AJSrsss3)

【夜半の月】

ロシアは、日本の首都、東京に訪れていた

「ロシアさん?なんのご用ですか?わざわざここまで足を運ぶなんて」

冷戦構造の現状、東側であるロシアに対し、西側である日本が開いている窓は一つだけ

つまり、東京には本来来ない筈なのだ

「ちょっと気になることがあってね、日本くんいる?」

「祖国ですか?今はちょっと…」

東京は言葉に詰まった、つまり、今は逢える状態ではないのだろう

「ふぅん…じゃ、君でいいや、君、『タンカ』って詳しい?」

「短歌、ですか?まあ人並みには」

日本語のわかりづらいところだが、つまりそれなりには詳しいようだ。

「じゃあさ『わびぬれば 今はた同じ 難波なる みおつくしても 逢わんとぞ思ふ』って、どういう意味?」

「あぁ…それは『百人一首』という歌集に載せられたら恋の歌ですね…意味は…わかりやすく言えば『貴方に逢って死ぬか、あなたに逢わずに生きるかならば、私は死ぬことを選ぶ』ってところですね」

へぇ…、と呟き、ロシアは薄ら寒い微笑みを浮かべた

「そ…それが…どうかなさいましたか?」

東京は、冷や汗を流しおそるおそる問いかけた

「ふふっ…新潟ちゃんがね、ドイツくんに送ってた手紙の内容だよ…」

東京は完全に硬直した、そも、新潟がドイツに歌を送ったことではなく、それが、ロシアにばれたことに対してだった

「ありがと、僕もう帰るね」

ロシアが踵を返すと、東京ははっとなってロシアを追った

「お見送り…」

「いらないよ」

ロシアは、明らかに怒っている…

それに、東京は怯えた

ロシアは、歩く途中、ふと足を止め、東京を振り返った

「日本くんに伝えといて」

ロシアは一度言葉を切り、微笑んだ

「“【零瀬】ちゃんを僕にちょうだい”って」



Re: 【ヘタリア】雪椿よりなお潔く【オリキャラ募集】百人一首風 ( No.11 )
日時: 2012/07/22 08:49
名前: 藤桜 (ID: 94JDCoDX)




ロシアからの稚拙なメッセージを、日本と、偶然居合わせたアメリカは、東京から聞かされた。

そして、東京を下がらせて、アメリカは笑った

「随分ロシアの好き勝手を許してるんだな」

「仕方ないでしょう、あの方は私には逆らえない大国なのです」

アメリカの言葉に日本は返すと、溜め息を付いた 

「まるで、人身御供ですね」

「ヒトミゴクウ?なんだい?それ」

日本が呟いた言葉に、アメリカは首を傾げた

「生贄、と言えば分かりやすいですかね」

日本が言葉を噛み砕くと、アメリカは納得した風に「なるほど」と声を上げた

「なぁ日本、もし本当にロシアと新潟がそうなったら教えてくれないかい?」

日本はゆったりと、相手を見る

「その時は、ドイツやフランスと新潟に来るよ」

(わざわざドイツさんを連れてくるなんて、悪趣味な…)

けれど、日本にはNoは言えない


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