二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- イナズマイレブンgo 〜もう一つの物語〜
- 日時: 2012/07/26 17:31
- 名前: ぽぽりっち (ID: npB6/xR8)
初めまして!
小説初書きの、超アマチュアぽぽりっちです!
注意!
キャラ崩壊、駄文は、当然のごとくあります!
それに関する中傷などはご遠慮ください。
ガラスのheartなんでございます。
でも、コメ、意見、アドバイスは大歓迎です!
ではスタート(●^o^●)
[目次]
プロローグ>>1
第一章
一話>>2>>3
二話>>7>>8
三話>>9
Page:1 2
- Re: イナズマイレブンgo 〜もう一つの物語〜 ( No.1 )
- 日時: 2012/07/15 21:40
- 名前: ぽぽりっち (ID: npB6/xR8)
〜プロローグ〜
「時は満ちた・・・!」
水晶に両手をかざし、女は不敵な笑みをこぼした。
赤い長髪に赤い瞳、リンゴのように真っ赤なドレスを着た、全身赤ずくめ女だった。
水晶にドレスにとミスマッチな彼女のケタケタ笑う声は異常なほど不気味だったが、傍にいる護衛のような人物たちは寡黙をたもっている。
そんな人たちを女は髪を振り乱し振り返った。
「さあ、今こそあれを手にする時だ!」
女は声を張り上げ水晶に視線を戻す。
そこの写っていたのは・・・
「フフ・・・やっと会えるな・・・ペガサスよ。フッフハハハハハッ!」
女の笑い声が華やかな赤い部屋を、覆い尽くした。
- Re: イナズマイレブンgo 〜もう一つの物語〜 ( No.2 )
- 日時: 2012/07/16 23:48
- 名前: ぽぽりっち (ID: npB6/xR8)
「・・・あっつ・・・」
サンサンと照りつける日差しの中、天馬たちは土手道を走っていた。
額から滝のように汗が流れ、それをぬぐいながら足を前に出す。
「やっぱり暑いときは、ランニングも大変だね〜」
柔らかな笑みをむけ、影山は天馬に声をかけた。
天馬は「そうだね」と肩をすくめる。
「話してると辛くなるぞ」
剣城は顔をしかめながら二人に言った。
さすがの剣城も、この暑さはこたえるらしい。
表情は険しくなる一方だ。
「でも一年生だけ町内5周だなんてさ〜」
信介は「もう疲れたー」と声をあげる。
そう、今走っているのは雷門中サッカー部、一年生のみである。
文句を言いながらも足を止めないのは、彼らしいともいえるが。
「ハァ・・・ハァ・・・」
極端に荒い息遣いが聞こえ、後ろのほうを走っていた信介は振り返った。
最後尾を走っていた狩屋が、膝に手をあて立ち止まっている。
「狩屋、大丈夫?」
天馬もそれに気づき、彼のもとへと駆け寄った。
剣城や影山も後へと続く。
「うん・・・ごめん」
狩屋は嘘くさい笑みを浮かべた。
汗びっしょりの彼は肩で息をし、どう見ても大丈夫ではない。
「どうしたんだ?珍しいな」
剣城は狩屋を土手の川沿いに連れて行き座らせると、そう問いかけた。
彼がこのように思うのも無理はない。
狩屋は本来、運動神経がとてもよく持久力もある。
皆こんな姿は見たことないのだ。
「熱中症かな・・・。休めば治るから皆先に行ってて」
狩屋は周りを見上げ言った。
天馬は声を荒げる。
「何言ってるの!?おいていく訳ないだろ?」
剣城もうなずくと、狩屋に背をむけてしゃがみこんだ。
「のれ」
ぼそっとそう付け足す。
おんぶしようとしているようだ。
「い、いいって!」
狩屋は黄色い瞳を見開いてから、ぶんぶん頭を振った。
そしてまた微笑みをむけた。
「邪魔したくないんだ。終わったら来てくれればいいしさ」
背中に乗ることを断固拒否し、狩屋は言う。
そんな様子に違和感を覚えながらも、剣城はため息交じりに腰をあげた。
「そこまで言うなら分かった。絶対ここから動くなよ」
「剣城!」
それは嫌だとでもいうように顔をしかめる天馬に、剣城は小さく口を開く。
「天馬、本人もこう言ってるんだ。すぐ向かえにくればいい」
確かに本人が動かなければ埒があかない。
天馬は不満そうだが「そうだね・・・」と呟いた。
一年生たちは走り出す。
「じゃあ狩屋!動かないでねー、すぐ戻るからー!」
信介は上半身をそり、狩屋に大きく手を振った。
狩屋もそれに返すように、ゆっくりと掌をゆらす。
そしてみんなが土手をおり見えなくなった頃、何事もなかったように立ち上がった。
汗びっしょりだったはずなのにそんなことはなく、呼吸も落ち着いてる。
あたりを軽く見回して、右手首につけていたリストバンドを外した。
そこにからまるで、通信機のようなものが現れる。
狩屋はそれに顔を近づけた。
「ガーネット様、こちらラルです。松風天馬と思われる人物の特定に成功しました」
淡々と話す彼のその瞳は、青く光っていた。
- Re: イナズマイレブンgo 〜もう一つの物語〜 ( No.3 )
- 日時: 2012/07/19 22:11
- 名前: ぽぽりっち (ID: npB6/xR8)
あいかわらず日差しは嫌になるほど強い。
霧野は額から流れる汗をぬぐい、フゥと息を漏らした。
二つに結った桃色の髪を振り、あたりを見回す。
そして手でメガホンを作った。
「狩屋ーっ」
その時、川岸から少年がのっそりと頭をだした。
「天馬く・・・ん?」
驚いたように黄色い瞳を見開き、パクパクと口を動かす狩屋に霧野は怪訝そうな顔をする。
そして眉をしかめながら口を開いた。
「お前が川岸で休んでるっていうから、疲れてる天馬たちの代わりに来てやったのに・・・!なんだよその顔!」
霧野の指摘に狩屋は反応しない。
むしろわなわな手を震わせ、落ち着かない様子だ。
霧野はふと、そんな狩屋の腕に視線を移す。
「お前・・・こんなリストバンド昨日してたか?」
小首をかしげる霧野に、狩屋は慌ててリストバンドをもう片方の手で隠した。
「いやこれ・・・もらったんすよ」
いつもランランと強い瞳を帯びている狩屋の瞳。
だが、今はかなりきょどっている。
予想を超えた出来事に焦っているようだ。
(なにか変なこと言ったか?)
霧野はあまりに不自然な狩屋の様子に、疑問を覚えながら彼を見つめた。
その時だった。
「ふ、フハッハハハ!」
狩屋は突然笑い出したのだ。
先ほどまでの焦った表情は消え去り、おなかをかあえて大笑いしている。
「は?」
キョトンと目を丸くする霧野。
そんな彼をチラリとみると、狩屋はまた愉快そうに笑った。
「おい、突然な」
「まさか、こんな風に会うとわな。予想していなかったから焦ったが、よく考えれば『転送』すればいい話だ」
霧野の言葉をさえぎるように、狩屋はそう言った。
含み笑いを浮かべる姿は、いつもより自信にあふれているように感じられる。
「お前・・・大丈夫か?」
いきなり態度が豹変した狩屋に、霧野は本気で心配したのだろう。
スッと彼のほうへと手を伸ばした。
「うぐっ!」
またも途端に狩屋は自分の額を押さえた。
地面にガクリと膝をつき、顔色が悪い。
汗がにじみ、辛そうに口を開いた。
「くそ・・・もう限界か」
「狩屋?どういう意味だ?」
霧野は頭の上に?マークをいっぱいうかべながら、狩屋に問いかける。
しかし狩屋はそれに答えない。
膝に手を突きよろよろと起き上がると、声を張り上げた。
「リターン!」
その瞬間カッと彼の体が光り、霧野は思わず両手で目を覆い隠した。
ドサッとなにかが倒れたような音に、静かに瞼をあげる。
そこには・・・
「狩屋・・・?」
倒れていたのは狩屋だった。
気を失っているのか、ピクリとも動かない。
「どうなって・・・!」
霧野はその次の言葉を飲み込んだ。
いや、飲み込んでしまったのだ。
狩屋の傍らに立つ少年を見て。
「驚いたか?」
少年はフッと口角を上げる。
その様子に霧野は開いた口がふさがらなくなってしまった。
乾いた空気が口内を行き来し、飲み込んだつばは妙にすっぱい。
「俺がさっきのようなリアクションをとった、意味が分かっただろう?」
少年は静かに、だが確かに威圧感をもつ口調で語りかける。
夏の生ぬるい風が、少年の二つに結われた桃色の髪を揺らした。
美しい碧眼が、じっと霧野を見つめている。
色白の整った女顔、雷門中の有名人とまったく同じだった。
そう、『霧野』と——————
「俺はラル。もう一つの世界でのお前だよ」
ラルはそう言うと、胸のあたりにこぶしをもってきた。
状況を理解できていない霧野に、その手を開く。
「ディープミスト」
柔らかな濃い霧が、川岸に立つ霧野とラルの体を包みこんだ。
- Re: イナズマイレブンgo 〜もう一つの物語〜 ( No.4 )
- 日時: 2012/07/19 23:59
- 名前: 聖 ◆atevkS7Xtg (ID: LMLu5hTj)
初めまして、聖と申します(^^
この小説、読ませて頂きましたが…。
凄いです、神文です!
凄い続き楽しみです。ええ。
これからもちょくちょく来ますが…。
宜しくお願い致します(^^
- Re: イナズマイレブンgo 〜もう一つの物語〜 ( No.5 )
- 日時: 2012/07/20 23:03
- 名前: ぽぽりっち (ID: npB6/xR8)
聖さん!
初コメありがとうございます!
こんな駄作をほめて頂いて・・・!
感謝感謝です、もう洪水レベルです。
これからもよろしくお願いします<m(__)m>
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