二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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レッドレイヴン*蒼い鴉
日時: 2013/01/11 19:29
名前: 満月* (ID: lAlW1X3h)

どうも瑠耶*です。

レッドレイヴンの小説書きます♪

小学生levelの文章力ですが
よろしくお願いします(●´ω`●)

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Re: レッドレイヴン*蒼い鴉 ( No.21 )
日時: 2012/09/29 13:40
名前: 満月* (ID: j4S7OPQG)

鴉咲さん>

読んでくれて どうもありがとうございます(*^^*)

とても 嬉しいです♪

応援ありがとうございます(^^)

Re: レッドレイヴン*蒼い鴉 ( No.22 )
日時: 2012/10/13 22:50
名前: 満月* (ID: CymMgkXO)



第1章* —⑦





「アンディくん!!アンディくんっ!!」


メルディは地図を確認しながら、ルピナは上空から必死でアンディを捜していた。もう捜すために走り出して40分。流石に走り過ぎて息が上がりペースが落ちてきた。流れ落ちる汗を手の甲で拭い空を見上げる。するとルピナは大きく迂回してそのままメルディの前に着地した。


「ルピナさんどうですか?アンディくん見つかりましたか?」


その問いに残念そうに首を横に振る。


「全然見つからないわ。こっち方面には来てないんじゃないの?」


「そうかもしれませんね。シャルルさんと連絡取れますか?」


シャルルはメルディ達とは別の方角を捜しにいったのだ。こっち側に居ないのなら彼の行った方向で迷ってる確率が高い。それに 既にアンディと合流しているかもしれない。ルピナがシャルルと通信を繋ごうとしたとき 『ブチっ』と嫌な音がした。


「「え゛……?」」


一人と一羽は目を合わせた。
音がしたのは確実にルピナの体の中にある何かの配線。するとルピナは だんだん動かなくなり ついには固まり地面に転げた。


「ちょっ…ちょっとぉー!!!!!!」


よりによって こんな状態でショートされるなんて めちゃくちゃ困る。メルディは てんぱりながらも針を使ってルピナの修理に試みた。中を開けると やはりちぎれた配線がバチバチと音をたて絡まっている。ルピナは一週間前に修理してもらったばかりだ。そんなに簡単に壊れるわけないはず。原因を見つけ配線を元通りにすれば直るかもしれない。
メルディは掻き分けるよう機内をいじった。すると手にヌルりとした感覚を覚え 反射的に手を抜き唖然とした。


「ぇ…。嘘…?」


何故だか手には クチャクチャになったチーズケーキがへばりついていて、機中もコード等にチーズケーキが絡まっていてる。どうしてこんな状態になっているのだろうか。
ハっとしたメルディは横に置いていた大きな紙袋を乱暴に開け中を確認した。中には 3分の2食べられたチーズケーキがあり 明らか くちばしでつつかれたような跡が残っている。ロボットが洋菓子を食べればショートするのは当たり前。メルディは呆れて修理する気になれず肩に下げていた鞄にルピナをしまいこんだ。
チーズケーキ欲に負けたコトには自分は何も口出し出来ないが、せめて その後のコトを考えて欲しかった。ただそれだけ。

メルディは気をとりなおし また走り出した。先程より捜す手間が増えたが 周囲の家など気にせず精一杯彼の名を呼んだ。
まだ昼も通り越していないのに 空は黒く濁り 今すぐにでも雫をおとしそうだ。そのせいか、辺りが暗くなり今通ってきた道も違う道に見えてしまう。
ある角の近くまで来たトキふと何処からか若い男達の会話が耳に飛び込んできた。


「おい!さっき声が聞こえなかったか!?」


「おかしいな…。今日の見張りは俺達だけだろ?もしかして侵入者でもいるんじゃねぇか?!」


その会話を頭で理解したメルディは角の前を通過する直前とっさにブレーキをかけ、積んであった木箱の影に隠れた。


『見張り…?侵入者…?』


二人の会話はまるで 此処が何処なのか主張してるようだ。ハッと周りを見渡せばそこはもう住宅街ではなく倉庫が建ち並ぶ所だった。
急いで地図と今自分がいるところを合わせてみれば もうそこにアッシュールファミリーのアジトがあることがわかる。メルディは知らないうちにアッシュールのアジト付近にまで踏み込んでいたのだ。

目的地まで無事到着したことを喜ぶべきなのか、アンディなしで来てしまったこと悔いるべきなのかは分からないからが、あの二人組がマフィアならば ここはなるべく騒ぎを起こさないのが正しいだろう。メルディは息を殺し二人が通りすぎるのをまった。


「調べていきたいトコだが、もうすぐ ダンクさんと落ち合う時間だ。物を受け取れなかったら ボスに 何されるかわからないしな。」

「ああ。そうそう 今回のスキャッグスはナンバー入りらしいぜ。」


会話の内容にどうも引き込まれる。よく考えまとめてみれば彼等はこれからダンクという奴からスキャッグスを受け取る。それは聞いた感じ白いマフィア以外の人物。メルディ達の仕事内容の内にスキャッグスの流出源を探るというのがある。つまり 今此処で二人を取り押されさえた方が効率がいいかもしれない。


『アンディくんはいませんが一仕事しましょうか。』


アンディとの一時的な別行動を決意したメルディは スッとフードを深く被り、背中に背負った筒から数本の長太く鋭い針を取り出した。彼らが隠れているメルディの隣を通過する瞬間、メルディは二人の歩みを止めるように前に飛び出した。

いきなり出てきた少女を見るなり彼らは 恐ろしいものを見たように青ざめる。

そして 少女は淡々と告げる。


「ギルター3番区、レオル・アッシュール。」


「貴重な情報源であると思われ、違法武器所持の疑いありと報告あり。」


「調査の結果 現状を乱す危険分子と判断。」


「「嘘だろ………。」」


「よって速やかに刑を執行します。」




⑧に続きます*


Re: レッドレイヴン*蒼い鴉 ( No.23 )
日時: 2012/10/18 18:02
名前: 満月* (ID: wECdwwEx)



第1章* —⑧





「うっ…嘘だろ…っ!!」


「赤い鴉がどうして此処にっ!!」


「大丈夫ですよ。あなた達は判定書に載ってませんから。」


男二人は弾けるように銃を取りだし メルディに標準を定めた。
取り出された銃には堂々とスキャッグスの刻印がうたれている。メルディは呆れたように言う。


「あなた達まで持っていたんですね。罪が重くなるだけなのに…。」


メルディは数十本の針を両手の指と指の間に挟むように持ち 小さく地面を蹴る。それと同時に男が叫んだ。


「ジョン!!ボスに伝えてこい!!RR が…『鉄の処女(アイアンメイデン)』が現れたとっ!!」


ジョンと呼ばれた男は 頷くなり二人に背を向け走りだした。メルディもそれを見逃さず 背を向けた男の足に向けて勢いよく針を投げつけようとした。だが足元を打たれ反射的に回避した際 標準がずれ 男の足ではなく左腕を貫いてしまった。


「痛っ…!!!!」


男は突然刺された勢いで 打ち付けるように地面に倒れこんだ。


「ジョンっ!!!!」


銃を手にした男は 仲間の転倒に思わず目で追ってしまった。
その間にメルディは体勢を整え終わる。


「余所見している場合では ないですよ?」


「え?」


男がメルディに視線を戻した瞬間高いヒールを利用し 銃を蹴り上げる。丸腰になった男は焦る勢いでメルディに殴りかかるが そんな気持ちの固まっていないパンチが少女に通用するわけがない。メルディはパンチを軽くよけ 傾いた男の体勢、勢いを使い大胆に背負い投げをかけた。


「ぐはっ!!」


仰向けに倒れた男の上に股がるように乗り 男の顔スレスレの地面に針を突き刺し威嚇する。蹴りあげられたスキャッグスが円を描きながら地上に戻ってきた。


「少しでも 動いたり反抗したら蜂の巣になりますよ。」


ついでに笑顔で忠告をしてやった。男は背中の痛みに表情をいがますが、動きそうにない。
メルディはそっと 逃げた男の倒れていた方を見たが そこには血の跡しか残っていなかった。


「逃がしてしまいましたか…。まぁ 貴方一人でも十分でしょう。さぁ 聞きたいコトは3つです。」


メルディは人の上に乗ってるにも 関わらず落ち着いて話を続ける。


「一つ、さっき言っていたダンクという者は何者なのか。二つ、ダンクの容姿は。三つ、ダンクと何処で商談する予定か…です。」


全て今回の仕事の一つ。此処でスキャッグスの流通源を吐かせれば
あと残るは二人の頭領の死刑のみ。
忠告を覚えていた男は 渋々と質問に答える。


「……—ダンクってのは此処等のマフィアにスキャッグスを売りさばいてる奴さ。何者なのかは知らねぇな。そんなのオレ等みたいな したっぱが教えてもらえるわけねぇ…。容姿は…アイツは茶髪の長身でいつも黒のコートに黒の帽子を被っている。」


いつもって言ってることは 今回も同じ服装が高いと思われるし、よく 会っているのならば 男の話も信用出来そうだ。


「最後のは…………。」


一瞬話が途切れ、男はメルディから目を逸らした。疑問に思ったが
、最後は?とせかしてみた。すると 男は目を逸らしたまま 話し出す。


「……1時に事務所裏で落ち合う予定だ…。これで アイツに関する情報は全て話したぜ。」


「…………。」


あっさりし過ぎて 疑ってしまうが 、もし違っても その時はその時だ。


「わかりました。ありがとうございます。」


メルディは服を払いながら男から離れた。男は上半身を起こし警戒しながら 体を引きずり後ろに下がる。だが メルディは男の方に寄り手を差し出した。


「ご協力ありがとうございました。大丈夫です。貴方は判定書に載ってないので危害は与えないですよ。」


メルディの笑顔にホッとしたのか
彼女に手を伸ばす。


「すまない。」


メルディは男の手を取り強く握った。

ちくっ。


「え…。」


男は突然、メルディの手からスルスルと力なく滑り堕ちていく。
少女もそれをひき止めようとせず、男は地面に倒れる。そして意識を失った。


「ごめんなさい。しばらく眠っていて下さい。」


男の手を握ると同時に麻酔針をさした。彼には悪いが邪魔をされたくはないから今は眠ってもらおう。メルディは無防備に倒れる男に背を向け靴を鳴らしながら歩きだした。
途中 持ち主から手放されたスキャッグスを拾い上げる。持ち手はいなくても スキャッグスは神々しくあった。これを手にした人全てがRRの標的とみなされる。
あの男は恐ろしい物を造り出してしまったな。そして今回はその男を探し出す第一歩。


目標ターゲットまで あと少し。」


メルディは倉庫の影から見える立派な建物を睨んだ。




⑨に続きます*

Re: レッドレイヴン*蒼い鴉 ( No.24 )
日時: 2012/11/06 17:59
名前: 満月* (ID: wVVEXLrP)



第1章* —⑨



アンディ side *




「まっ待ってくれ!!100万ギル出すから見逃してくれっ!!!!」


「何言ってんの?ボクはそんなモノ望んでない。」


ギロチンの刃を振りかぶる。


「フォーチュリオファミリー頭領。バズ・フォーチュリオ」

「これより判定書に基づき、4番目の執行人によって刑を執行します。」


ドシュッ——————。




「今回は案外早く終わったな。」


何処からか飛んできたシャルルはアンディの肩の上に止まり そう声をかけた。アンディはため息をつき 吐き捨てるように言う。


「でも 何の情報も手に入らなかったじゃん。」


そう 、アンディが殺ったフォーチュリオファミリーの方には 今回の仕事の一つである”スキャッグスの流出源の捜索”に関する情報がほとんど無かったのだ。頭領であるバズも謎の人物の素性を知らなかった。今日も来る予定は無いらしい。そうなると アッシュールファミリーの方も期待出来なさそうだ。
アンディはギロチンをしまうと 来た道をゆっくり戻ろうとする。するとシャルルは羽を広げ 彼をせかした。


「おい アンディ!なにモタモタしてんだ!メルディ達を探しにいくぞ!!」


「え。ついでにアッシュールファミリーの方も行っちゃえば手っ取り早いんじゃないの。」


とぼけるようなアンディの言葉にカッとなったシャルルは全力で彼の頭をつついた。


「バカか!誰のせいでメルディとはぐれてるか わかってんのかぁ!!お前だよ!!!!」


アンディは方耳を防ぎながらシャルルの乱れづつきをもろともせず足を掴み自分の前で逆さづりにしてみせた。


「痛い。」


シャルルは両頬をパンパンに膨らまし、それでも反省の色の無いアンディをキッと睨んだ。が、アンディは表情を変えず そしてシャルルを離そうともしなかった。
そんな彼を見て『…こいつ本当に自己チューだな。』そう思った時だった。
アンディはシャルルの態度を見て心境が変わったのか 飽きれながらもシャルルを解放する。


「わかったよ。ちゃんとシャルルの言うこときくから。で、どっちに行けばいいの?」


突然のアンディの変わりようにシャルルは驚き喜びながらも 反省した。さっき思ってしまった事を取り消そうと。
気を取り直してシャルルはメルディ達と何処で別れたかを思いだし元気よくに彼に伝えた。


「確か メルディ達はアッシュールファミリーのアジト方面に探しに行ってたぞ!」


シャルルの発言は何故かもう一度聞き返したくなる内容だった。アンディは拳を震わせ 顔をひきつっている。シャルルがアンディの様子が違うことに気づいた時には 既に彼は煮えきっていた。


「…なにソレ…ボク間違ってなかったじゃないか!!」


爆発したかのように 怒鳴り散らすアンディにシャルルも 彼が怒る理由を簡単に予想しながら反発した。


「なっ…!ソレだったら目的がちがうじゃねぇか!!」


「仕事しようとしてるじゃんか!」


ついにシャルルも痺れを切らした。


「その仕事を誰と行けって言われてんだ!!こんちくしょーーー!!!!」



今日も相変わらず 行き先のコトで喧嘩する二人…いや、一人と一匹であった。



⑩に続きます*

Re: レッドレイヴン*蒼い鴉 ( No.25 )
日時: 2012/11/18 16:48
名前: 実咲 (ID: 2rVxal1v)

初めまして!
今日 小説を書き始めた、実咲と申します。

満月さんの小説、すごく面白いです!
アンディとメルディの行動が、毎回楽しみです。

応援してます!


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