二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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( ^ω^)ブーンがアルファベットを武器に戦うようです
日時: 2012/08/01 17:43
名前: ◇azwd/t2EpE (ID: fpEl6qfM)
参照: http://boonsoldier.web.fc2.com/arufa.htm

ブーン芸VIP様から転載です。

丸パクリ?うん多分ね。

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Re: ( ^ω^)ブーンがアルファベットを武器に戦うようです ( No.5 )
日時: 2012/08/01 17:50
名前: 予告編 (ID: fpEl6qfM)

 アルファベットを持つくらい、誰でもできる。そのはずだ。
 なのに、それだけで合格とは、一体どういうことだ。
 わけが分からず、駆り立てられる恐怖心。
 それが、10人の腕を固めていた。

(兵#`Д´)「早くしろ」

 先程の恫喝に比べれば、はるかに静かな声。
 しかし、込められた苛立ちは、誰しもが感じただろう。
 その声につき動かされるかのように、慌ててアルファベットを握る受験者たち。

 一番右端の気弱そうな男が、アルファベットを、持ち上げた。
 陽光を照り返すAの刃。
 布に包まれた柄をしっかり握り締めた男が、安心と戸惑いを同時に表現した。

(兵`Д´)「0010、合格」

 アルファベットを台に置いて、たまらないほど嬉しそうな顔で右手でガッツポーズを見せた。
 その姿を見て、他の受験者たちも次々にアルファベットを手に取る。
 全員が、それを高々と掲げた。

(兵`Д´)「0001から0009、全員合格。次、0011から0020だ。早くしろ」

 それから試験はハイペースで進んでいく。
 台の前に立った瞬間、アルファベットを持ち上げて、合格していく。
 100人を突破しても不合格者は現れず、皆から緊張が消えた。
 薄笑いを隠そうともせず試験に臨む者すらいた。

 300人、500人、700人。
 全て、合格していく。

Re: ( ^ω^)ブーンがアルファベットを武器に戦うようです ( No.6 )
日時: 2012/08/01 17:51
名前: 予告編 (ID: fpEl6qfM)

('A`)「なんだ、こんなもんなのか……案外楽なんだな」
( ^ω^)「きっと一人でも兵が欲しい状況なんだお。アルファベットを持てるだけの腕力があればとりあえずオッケー、ってとこだお」
('A`)「あんなもん、年齢一桁の子供でも持てるだろ」
( ^ω^)「油断しちゃダメだお。もしかしたらみんな凄い力持ちなのかも知れないお」
('A`)「なわけねーって……おっと、もうすぐ俺らの番だな」

 0851から0860も、全員合格。
 0863と0864のドクオとブーンが、台の前に立った。

(兵`Д´)「始めろ」

 言われた瞬間、皆が続々とアルファベットを掲げる。
 次々と合格を告げられ、台から離れていった。

('A`)「そんじゃ俺も」

 ドクオの左手が、アルファベットを掴み、持ち上げた。
 0863、合格、と兵士が告げ、ドクオが笑顔になった。

( ^ω^)「やっぱ余裕なのかお」

 独り言を発しながら、アルファベットの柄を、握ったブーン。


 瞬時に、伝わる熱。


(;゜ω゜)「あつっ!!!」

Re: ( ^ω^)ブーンがアルファベットを武器に戦うようです ( No.7 )
日時: 2012/08/01 17:53
名前: 予告編 (ID: fpEl6qfM)

 思わずアルファベットから手を離してしまい、勢いで放り投げてしまった。
 台から数メートルの場所で、地面に突き刺さったアルファベット。
 周りが、騒然とし、困惑した。

(;゜ω゜)「なななな……な、なんでこんなに熱いんだお……」
(;'A`)「お、おい、ブーン……!」

 はっとして、ブーンはすぐに兵士を見た。
 冷徹な瞳で、動じることもなく、ただブーンを見ている。
 半ば、睨みつけるように、蔑むように。

(兵`Д´)「0864、不合格」

 言葉を聞いても、ブーンは身動き一つ取れなかった。













【( ^ω^)ブーンがアルファベットを武器に戦うようです】

Re: ( ^ω^)ブーンがアルファベットを武器に戦うようです ( No.8 )
日時: 2012/08/01 17:55
名前: A (ID: fpEl6qfM)
参照: http://boonsoldier.web.fc2.com/vip152196.jpg

URL参照
アルファベットAはこんな感じ

Re: ( ^ω^)ブーンがアルファベットを武器に戦うようです ( No.9 )
日時: 2012/08/01 17:58
名前: 第二話 (ID: fpEl6qfM)

【第2話 : Castle】


——ヴィップ城下町・国立公園——

 呆然と立ち尽す。
 そのブーンを、声もなく、どうしていいかも分からず眺めるドクオ。
 唖然とし、呆ける受験者たち。

 864人目にして、初の不合格者。
 誰もが想像しなかった、不合格者だった。

(;^ω^)「ま、待ってくださいお!」

 兵士に歩み寄り、必死で言葉を捻り出す。
 何かの間違いだ。こんな試験で落ちるなど、あり得ない。
 もう一回やらせてくれれば、合格してみせる、という自信がブーンにはあった。

(;^ω^)「きっと太陽の光を浴びすぎたせいで、熱くなってて……。
     それにちょっとビックリしちゃっただけですお!」

(;'A`)「そ、そうだ。それで不合格ってのは、ちょっと厳しすぎるんじゃないですか?」

 兵士は眉一つ動かさない。
 小さく溜息を吐いて、細い目で一睨みされ、そしてアルファベットにその視線を移した。

(;^ω^)「だから、もう一回試験を」

(兵`Д´)「……太陽の熱なんかじゃない。アルファベットの性質だ」


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