二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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[inzm]grotesque daisy[参照200突破]
日時: 2012/08/28 12:53
名前: 蒼月律零瑠 (ID: DkN/A4kL)
参照: 花って英語に直すとカッコいいよね

〝影踏ンダ〟










人が一人消えた



また一人消えた



またまた一人消えた



一人 一人 ヒトリ また一人———————————————



囲う輪を崩していくの



最後に残った君も






























一抜ケタ———————————————




夏という事なので何かグロか何かを書いてみたいと思います。
ええ、ちゃんと別小説は進めますから。ハイ。ええ。…うん。




・スプラッター表現?ありかも…。良く分からない表現が多い
・駄文です。此処重要ですッ!
・荒らし・中傷駄目絶対。
・同世代(無印・go) ※但し、『音無』、『円堂』は別
・キャラ崩壊
・基本は天馬視点 ※他のキャラ視点になる事もある






























——————————自由は何処へ 己を繋ぐ赤い紐(クサリ)から何時出遣る 汝の刃で私の首ごと断ち切っておくれ




















♯犠牲者
>>01
♯第一夜『病棟・トラウマ編』
>>02>>03>>04>>06>>07>>08>>09>>10>>13>>14>>15>>16>>17>>18>>20>>21>>22>>23>>24
>>25

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a title[皮膚と共に引き剥がす]〝倉間side〟 ( No.17 )
日時: 2012/08/20 12:34
名前: 蒼月律零瑠 (ID: DkN/A4kL)
参照: 花って英語に直すとカッコいいよね←

「———ッんぐぅ!」

神童の鉄拳を喰らってから30発目。いや、とっくに50位は越えてるな。
血液だらけの拳を握り締めもう一発俺の顔面に殴りつける。
俺を殴っても無駄なのにな。
そう嘲笑ってやれば神童の紅緋色の瞳が細くなり、俺の胸倉を荒々しく掴んだ。

「何時まで殴れば気が済むんだよ」
「…天馬を泣かせる奴は許さない。 俺は天馬を泣かせた御前に制裁を与えている。只それだけだ」

コイツ、もしかして天馬よりかなり異常なんじゃねぇのか?
比較すれば天馬は傷害行為が無いだけでまだ可愛い方だ。悶え暴れたりするけど。
だが、神童はどうだ?コイツは気に入らない奴に傷害を負わせる。ならいっそ精神病院にでも入院してて下さいと思わせられる厄介者だ。
見た目は健気な少年だけど、中身がコレだと何だか可哀想に思えてくるな。笑っちまうぜ。

「…だったらさぁ」
「?」
「だったら御前が天馬の傍に居てやりゃあ良いんじゃねぇのかよ?」
「なッ…!!?」
「天馬の事想ってるんならさぁ、最初から傍に居てやれよ。
見えねぇ場所でコソコソ天馬をつけ回しやがって、マジきめぇ。この根暗STK(ストーカー)野郎」
「…ッ!」

突然神童は俺の右手首を掴んだと思えばもう片方の手で小指の爪先を掴んだ。まさか、———

「オイ止めろッ!」
「言いたい事はそれだけか」

そう言って神童は俺の小指の爪を一気に剥がしやがった。

「ッ——————————————————————————————!!!!!!!!!!」

声にならない叫びが出たが此処は外の宿舎裏側なので皆には気付かれなかったが、数匹のカラスが一斉に飛び去った。
月光に反射する赤い紅い血液と地面に投げ捨てられた皮膚が若干張り付いた俺の爪は見るだけでも痛々しい。

「今回は小指だけにしてやるが次泣かせたら御前の手足の爪は無いと思え」

黒い笑みが腹立つ。
だったらコッチは御前の手足ごと切断してやる。いや、御前の醜悪な首も含めて。

「天馬の事、なぁーんにも分かってないなぁ神童は」
「何だと」
「俺は天馬の気持ちを理解してやれるし、宥めてやれる。 
そう、俺が天馬の良き理解者なんだよォ…!!!御前みたいな低能な御曹司と違ってなァ!!!!!」

あまりの苛々で思わずポロリと零した言葉だが本当の事。嘘ではない。
だが、この言葉で神童の顔が若干だが歪んできている。この表情に俺は清清しい優越感を味わえた。爪を剥したのは無駄な足掻きなんじゃないのか。
マジ最高。ざまぁみろよ神童。




another title/[理解者は数少ない]

a title[薬と目撃] ( No.18 )
日時: 2012/08/18 11:51
名前: 蒼月律零瑠 (ID: DkN/A4kL)
参照: 花って英語に直すとカッコいいよね←

差し込む鮮明な光に、チュンチュンと可愛らしく鳴く鳥の声。
朝か。薬を飲まなくちゃ。
朝起きたら直ぐに薬を飲むのが決まりになっている。朝ご飯の食前・食後は駄目、朝起きたら必ず直ぐに飲みなさい。って精神科の先生が言っていた。
見つからないように薬をジャージのポケットにしまい、台所へ向かおうとしたが身体は石の様に重くなっていて上手く立ち上がらない。
嗚呼、やっぱり朝は嫌いだ。



重たい佐田先輩を退かしながらも冷たい廊下を歩いて、漸く台所に辿り着く。

「ッ、」

壁に飾られてある一枚の鏡に映った俺。首には指の痕が残っていた。昨日見た夢を思い出した。
夢の中の倉間先輩に絞殺されかけたんだっけ。怖かったな…。
薬を飲んだ後自分の部屋に戻ろうと台所を出る。

「天馬」
「倉間先輩ッ、」

台所を出ると、右横に倉間先輩が待ち構えていたのか腕を組み少し悲しげな笑みを浮かべながら佇んでいた。

「天馬、昨日は傍に居てやれなくてゴメンな?」
「えッ? あ、あぁ!其の事ならもう良いんですよ!また先輩達に御迷惑を…」
「別に。 気にしていない」
「昨日夢の中の倉間先輩に絞殺されそうだった時は怖かったですッ。 目は本気でしたし…」
「…そっか」

それから倉間先輩と二人で今日の練習について話し合いながらそれぞれの部屋に戻った。
其の時、神童先輩が暗い瞳を輝かせながら俺達の行動を目撃していた事を俺は知らない。




another title/[誰にも知られてはイケナイ事だってあるのよ]

thanks! reference to 100hits! ( No.19 )
日時: 2012/08/18 11:56
名前: 蒼月律零瑠 (ID: DkN/A4kL)
参照: 花って英語に直すとカッコいいよね←

何と参照100突破しました!
こんな駄文を読んで下さる心優しい人がいるなんてッ…!!!
本当に有難うです!マジで感謝なのです!
大袈裟だと思いますが嬉しかったのでつい…///
これからも宜しくお願いします!

※どうでも良いですが次回から名前を一部変更します!

a title[剥き出した本能] ( No.20 )
日時: 2012/08/21 20:33
名前: 蒼月律零瑠 (ID: DkN/A4kL)
参照: 花って英語に直すとカッコいいよね←

今日は倉間先輩とパス練する事になった。
珍しく神童先輩はやってこいって笑顔で言っていたけど、何か良い事でもあったのかな?

「ッ、行くぞ天馬」
「あ、ハイッ」

あれ、でも逆に倉間先輩の方は苛ついてる…。今朝は普通だったのに。
何時もはぶっきら棒で優しい先輩が神童先輩の前だと荒々しく見える。
先輩達に何かあったのかな?

「さっさと来ないと顔面に蹴り入れるぞッ!!」
「ご、御免なさい!直ぐ行きます…!」

…とりあえず今は次の公式戦に向けて特訓する事に専念しなきゃ。



なんやかんやで休憩時間。

「倉間先輩ッ、御疲れ様です…」
「ッ、あぁ」

変わらずぶっきら棒な言い方。
もしかして俺が先輩の傍にいたのが気に障ったのかな…。
何でそんなに苛々してるのか分からないけど知りたい。けど、あんまり疑問を持ってはいけない。
でも、俺の中の疑問が打ち勝ってついに倉間先輩に理由を尋ねてしまった。

「あのォ先輩…。
俺、何か倉間先輩に悪い事しましたでしょうか…?だとしたら謝ります!」
「…関係無ェだろうが」
「でもッ…!」
「煩ェなッ———」

倉間先輩がポケットから少し刃を剥き出しになったカッターを俺の右の頬に切りつけた。
見ていたギャラリーは目を見開いたりと驚愕していた。
ツウッと真紅の雫が垂れ落ち、ユニフォームに2,3滴染み付いた。



another title/[煩い煩い黙ってて]

a title[傷口に渦巻くトラウマ] ( No.21 )
日時: 2012/08/23 13:48
名前: 黒狼架蒼月 (ID: DkN/A4kL)
参照: ついに再びやらかしてしまったよ…orz

「———ッ!てん、ま…」

我に返った倉間先輩。ワナワナ身体中震わせ目を見開きながら俺を見詰める。光が消えかけた瞳で。
———貴方ガ傷付ケタノニ。

『天馬ァッ!!!』

神童先輩、南沢先輩が駆けつけてくる。
来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで———『来ルナ』

「…倉間、—————『許サネェ』」

南沢先輩の瞳がメラメラ揺ら揺ら燃エテイル。紅イケドドス黒イ。
狂気狂気狂気狂気—————
アレ、何ダカ楽シクナッテキタ。頭ノ中ガ狂気デイッパイダ♪楽シイナ嬉シイナ面白イナ♪
アレレ、今度ハ急ニ目ノ前ガ真ッ暗ニ…—————



また俺は夢を見ている。駄目ジャナイカ、練習サボッタラ。神童先輩達に怒ラレチャウダロ?倉間先輩ニ呆レチャウダロ?

『再会二回目ってとこだな』

あ、何時の間にか此処に倉間先輩が居る。

『その傷、〝俺〟に付けられたんだろ?それ以上誰かに関わんなって。
次、何仕出かされるか分かんねぇぞ?』
「現実の倉間先輩は今日は苛々してたんです。聞こうと思ったらカッターで切られて…」
『だからぁ、御前は〝俺〟に騙されてるんだっつぅの』
「ッ、」
『なぁ知ってるか、現実の俺みたいな人間ってのはストレスが溜まりやすいんだ。
ちょっとでも他人に優しくすりゃストレスが発散するってワケよ。
因みに〝善〟の感情や行動は負の感情を抑える効果があるんだ。
だから〝俺〟以外の人間がやってる事は全てストレス発散の為にやってるんだぜ?
其れを御前は人間は皆〝善〟だと思い込んでるからああなるんだ。
現実の俺を信じるから傷が増えるんだよ』
「で、でも倉間先輩や他の先輩方はッ…、狩屋達は確かにッ…」
『善だと言いたいのか? だから善なんてあるわけねぇだろうが。
人間は腐敗した世界にしか生きられないんだ。騙す殺す発狂する、人間は歪んでるんだ。
…もしも別世界があったとする。其処は何の歪みも無い世界。住む人間は皆正常だ。
そんな世界に歪んだ人間一人放り込んでみろ。あっと言う間に廃れ、人々は狂気に飲まれてる。
…まぁ俺が言いたいのはな、どんなに完璧な人間がいたとしても狂人一人いりゃあ終いなんだよ』
「じゃあ倉間先輩はッ、皆はッ———」
『あぁ、只の狂人共さ。 何時までも正常な面してないでさっさと狂気に堕ちろよ』
「俺は先輩達が、狩屋達が、円堂監督や音無先生、秋姉が狂人でも俺は普通に接するよ。絶対に飲まれるもんか!」
『御前ッ、ホンット呆れる奴だな…』

そう倉間先輩は毒づいてから俺のところへゆっくりと向かって歩く。
怖くて、恐る恐る後ろへ下がったけど直ぐに追いつかれてしまれ耳元でこう言った。

『言っておくけどな、どんなに正常な面構えしても結局は狂気が打ち勝っちまうんだよ。
だから早く——————————染マッチマエヨ』

囁いた瞬間、あの時のフラッシュバック現象が起こり漸く現実の世界へ戻ってこれた。



場所はグラウンドじゃなくて病室だった。天井が真っ白だし薬品の臭いがプンプンするんだもん。
それにしても足が重い。誰かが圧し掛かっているのか?

「て、ててて天馬ァッ…!」

圧し掛かっていたのは意外な人物だった。

「青山先輩ッ?」

そう、俺の足に圧し掛かっていたのはぎこちなく俺の名を呼ぶ俺より一つ上の青山先輩だった。




another title/[早く早く狂気に染まれ]


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