二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- サヤビト〜剣を体に宿す者〜 オリキャラ募集中!
- 日時: 2012/08/28 22:14
- 名前: 三月兎 (ID: HTIJ/iaZ)
こんにちは!
こりもせずまたもスレを立ててしまった、三月兎というものです。
今まではだらだらとした小説書いてたんですけど、短いものになるように頑張ります!(短編ではありません)
—注意—
・とっっても駄作です
・荒らしや中傷はご遠慮ください
・人がお亡くなりになったり、やや血液等の場面がございます。
・コメや意見は大募集です!
『サヤビト』について
・サヤビトとは、伊咲ウタさんの書いているファンタジー・バトル・ロマンの作品です。
・サヤビトと呼ばれる、剣を体のどこかに宿した生きる兵器が、自分の主人と呼ばれるものと生活したり戦ったりしてます。状況は人によって違うようです。
・サヤビトは兵器であり一人で生きることなどできませんが、けがしたりおなかがすいたり心があったりと、見た目も中身と人間と変りません。(ただ、戦闘能力は人間とは比べものになりません)
・剣は体の一部に、黒い模様(タテゥーの様な)が入っていて、アドの「リべオラ(戦え)」などの命令により、自ら「リフ(抜刀)」の言葉を発しその剣を体内にから放出します。
・サヤビトによって剣の形や性能は異なるようです。
・サヤビトはアドなくしては生きられません。アドロスという症状が出て、いずれは死んでしまいます。ただ特例で、作中のクイファはその症状が出ないようです。
・サヤビトは死ぬと空のかなたに飛んで行って消えてしまいます。人間のようにお墓を作ることはできません。
・人間の中には、サヤビトを家族のように扱う者もいれば、実験台や道具、玩具と考えている者もいるようです。。
・サヤビトはそれが例えどんな内容でもアドの命令に逆らうことはできません。ただ特例で、作中のリヴィアは逆らうことができるようです。
・サヤビトは成長しません。生まれたときと死ぬ時の姿は一緒です。まだアドが付いたことのないサヤビトを『未起動品』と呼ばれます。
—オリキャラ用紙—
名前;(カタカナで)
年齢:(見た目の年齢と、本当の年齢をお書きください)
性別:
容姿;(服装も。出来るだけ細かく)
性格;(出来るだけ細かく)
設定;
備考;
過去:
サヤビトなのかアドなのか、その他か:
サヤビトなら剣の形状:
アド、その他なら職業:
アド、その他ならサヤビトに対する考え:
サンボイ
「」
「」
「」
「」
こんな感じでオリキャラも募集します!
サヤビトを読んでいない人にも読んでもらえるように、ちょくちょく説明も交えて頑張ります(●^o^●)
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- Re: サヤビト〜剣を体に宿す者〜 オリキャラ募集中! ( No.1 )
- 日時: 2012/08/28 22:13
- 名前: 三月兎 (ID: HTIJ/iaZ)
【Prologue】
重い……
ただただ体が重かった。
まるで一部が溶けてしまったかのように動けなくて、体中がドクドク疼いている。
少し時間はかかったけどわかった。
ああ、これがアドロス………主人喪失症状なんだって。
……ってことは私死ぬんだな……
なにもしてない
なにも見てない
なにも聞こえない
なにも通らない
まだ私にとって大切なものが、なにもないのに。
アド、あなたはなんで簡単に「トールヴェン」なんて言ったの?
自分を「殺せ」なんて……そんなに自殺したかったの?消えたかったの?苦しかったの?
私を起動させといて、自分は勝手に死ぬなんて卑怯よ。
あなたが死んだら私は生きれないのに……。
私にあなたと心中しろって言うの?
嫌よ。嫌で仕方がない。
でももう、生き延びるすべはない。
可愛そうねサヤビトって。なにもできずに死にゆく運命なんて、どこの悲劇のシナリオよ。
「イヴ……!」
上も下もわからない真っ暗な世界の中で、突然声が聞こえた。
若い男の声だった。でもどこから聞こえているのかわからない。
それに私の名前はネリアよ。アドがつけてくれた名前はネリア。
イヴって誰なの?
「まだ死んじゃだめだ……!いいかよく聞け」
男はしゃべり続ける。
返事のない私に、必死で語りかけているのがわかった。
声がなんだか近づいているように感じる。
「今日から俺が、お前のアドだ」
- Re: サヤビト〜剣を体に宿す者〜 オリキャラ募集中! ( No.2 )
- 日時: 2012/09/01 16:23
- 名前: 三月兎 (ID: eldbtQ7Y)
【新たな主】
「ん……」
サラサラした茜色の長髪をもつ少女が、ゆっくりと目を開いた。
透き通るようなエメラルドグリーンの瞳がかおをだす。
少女は上半身だけお越し、あたりを見回した。
薬のようなツンとした匂いの充満する、壁も床も真っ白な部屋。
どこかの医務室だろうか。
その時突然、少女の寝ていたベッドの周りをかこっていたカーテンが開かれた。
シャッという音と共に、少年が少女の顔を覗き込んだ。
シャツに黒いズボンという、なんとも庶民くさい恰好をしている。
「よかった!目が覚めたみたいだな」
15歳前後だろうか。
それ相応の無邪気な笑みを浮かべて見せている。
そんな少年に、少女は小さく口を開いた。
「アドは……」
「君のアドは……わかってるだろ?」
少年は紺色の瞳を伏せ、静かに聞き返した。
わかっている……確かに少女にはわかっていた。
誰がアドを殺したのか。ここにいない理由もすべて。
「俺の名前はロキ=アルファン。ロキって呼んでくれて構わない。君の次のアドだ」
「……!?」
「契約の君が寝ている間に済ませた。意見もあるだろうけど、君を救うにはこれしか方法がなかっ」
「ちょっと待って!!」
少女はふいに声を荒げた。
腰まである髪を振り、地面に足をついて立ち上がろうとする。
「おい……!まだ歩かないほうが」
「あなた子供でしょ!?私と契約したって言うの?」
ロキの言葉をとぎり、少女はまくしたてるように言った。
「正直契約の粉をもっていたとは思えないんだけど」と小さい声で付け足す。
ロキは苦笑を浮かべた。
「うん。まぁ、ここは『黒の守護神』って組織の医務室だし、俺は見てのとおり子供でそんなにお金があるわけじゃない。確かに『契約の粉』を手に入れるのは難しいよ」
「じゃ……!なんでっ?」
ロキは少女に背をむけ、窓へと向かった。
薄い青色のカーテンを開き、窓を開ける。
そこから入ってきた生ぬるい夏の風が、ロキの銀色の髪を揺らした。
「君のアドのポケットに入っていた」
その言葉に、少女は思いっきり眉を寄せる。
「……アドの荷物をあさったの?」
「金持ちそうな高価な服を着てたから、持ってるかなって思っただけ」
ロキはそう言うと、少女のほうを振り返った。
再び彼女に歩み寄り、その白い細腕に自分の浅黒い手をかぶせる。
「君の新たな名前はイヴだ」
「新たな名前……!?」
イヴと呼ばれた少女。
ロキに挑むような視線を注ぐ。
「どうして?サヤビトはたとえアドが変わっても名前は変わらないはずよ!私の名前はネリア」
早口でそういうと、腰に手を当てる。
ロキは困ったかのように表情をこわばらせ、ため息交じりに言った。
「君の前のアド……。政府を巻き込む悪事をしていた。見つかっても死刑だったから、政府に殺されるなら君の手で……と思ったんだろう。とにかく君はもと死刑囚のサヤビトっていう認識をされる。それは危ないんだ」
「……」
「ネリア……『イヴ』という名が気にいらない?」
「……別に」
ネリアはフルフルと小さく頭を振った。
「私の名前は……イヴ、よ」
ロキの言葉を復唱し、彼のことを見上げた。
窓から入った風が、彼女の白いワンピースを音もなくゆらした。
- Re: サヤビト〜剣を体に宿す者〜 オリキャラ募集中! ( No.3 )
- 日時: 2012/10/28 17:46
- 名前: 三月兎 (ID: eldbtQ7Y)
【新たな主】
「そっか、よかった……」
ロキはフッと笑って見せると、イヴの頭に手を置いた。
「君はまだ休んでいたほうがいいよ。ここを出るときに呼びに来るからさ」
イヴは少々不満そうな眼をしているが、しばらくしてうなずく。
「……わかった」
そしてのそのそとベッドの中へと戻っていった。
ロキはゆっくり白いカーテンを閉める。
そして音をたてないように、静かに医務室を出て行った。
「やあ」
その途端頭上から降ってきた声に、ロキは思わず肩をびくつかせる。
振り返った彼の視線の先には、背の高い優男が立っていた。
紺色の髪に黒い眼帯。そしてロキと同じ浅黒い肌。
「クイファさん……」
「イヴは起きた?」
クイファと呼ばれた彼は、『黒の守護神』の役員だった。
いつも困ったように、穏やかな笑みを浮かべている。
今も相変わらず、ニコニコしていた。
「はい。まだ納得しているのかわからないんですけど」
「まあそうだよね」
クイファは曖昧な笑みをみせ、「リヴィアもそうだった〜」としみじみ言っている。
リヴィアとは、クイファのパートナーのサヤビトであり、アドでもある少女だ。
彼らはサヤビト同士の珍しいペアであった。
それゆえ、苦労ごとも絶えないようだが。
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