二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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太陽は月と踊る [星のカービィ]
日時: 2012/09/17 18:14
名前: 鏡猫 (ID: FIlfPBYO)

主に、ボカロとカービィ小説を扱っております。
元、猫科の犬こと「鏡猫」です。
「有栖」という名前でDグレとリボーン、フェアリーテイルを扱ってます。
前回作品「思い出。それは心を色鮮やかにする」だったかなんだったかが、
完結いたしましたので、たぶんカービィファンがさほどいないような気もしますが、
2作品目となるこの小説を作って行きたいと思います。
前回と同じく更新は不定期です。

目次は、めんどくさいのでつけません。
雑談もあまりしないしつけなくても問題ないかと思うので。
もし、つけて欲しい方がいればつけます。
その時は、コメントでお伝え下さいませ。

長くなりましたが、これで終わりにしたいと思います。
楽しんでいって下さいね。
何かあればアドバイスなどくれるとありがたいです。

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Re: 太陽は月と踊る [星のカービィ] ( No.8 )
日時: 2012/10/02 19:24
名前: 鏡猫 (ID: FIlfPBYO)

>>7の続

「し、しかし…・・ワドルディ達を一瞬で10人も倒して…」

そのワドルディ達は、今、医療室で処置してもらっている
それほど重傷なのだ
それがあの黒い芋虫みたいなのがやったことだとは思えない

「こいつは、能力を持ってるんだ」

「能力…?」

メタナイトが聞く

「状態変化……いわゆる変身が出来るっていう事だ。本来の姿は、この芋虫の姿だが」

芋虫の方に視線を戻す
いまだ芋虫は、うごめいている

「今、こいつが動いてるようにこいつらに命はない」

「「「「「!?」」」」」

その場にいた全員が驚く

「じゃあ、どうすれば倒せるの!?」

「強い光を当てればいい」

「強い…光?」

「その内分かる」

何かを察したように、シャイルの剣が太陽のマークを中心に光りだす
その光は、黒い芋虫を包み込み、芋虫を消し去った

再び、この場にいた全員が驚く
出発前夜にして突然の敵からの襲撃
黒い芋虫の存在。消し方

「俺は、こいつを“クイモル”と呼んでいる。………カービィ、もう出発しよう」

「え?もう行くの…?」

「あぁ、平和なこの国にこれ以上の危険をさらすわけにはいかない。ここには、たくさんの人が住んでるからな」

「…うん!」

シャイルが剣を床から抜き取り、デデデ城から出て行った
カービィもそれについていこうとするが、フームに止められる

「気お付けて……」

「分かってるよ!!いってくるね!」

陽気にカービィはデデデ城を後にした
その時、ずっと固まっていたデデデが動き出して、カービィ達の後を追う

「ま、待つぞーイ!!わしも一緒に連れていくぞィ!」

「えぇ〜デデデもついてくるの〜?」

「当たり前ぞい」

「俺は別に構わない。それに仲間は多い方がお前も楽しいだろ」

「うん!」


こうして、シャイルとカービィ。おまけにデデデが一緒に旅をすることになった
プププランドに残されたメタナイト達は、さっそく“月”の存在について調べ始める


出発したその日、空は青々としていて朝日が昇っていた







—sol de la manana—

Re: 太陽は月と踊る [星のカービィ] ( No.9 )
日時: 2012/10/03 18:49
名前: 鏡猫 (ID: FIlfPBYO)
参照: http://fblg.jp/neles/article/8374438

シャイルのイラストです。
第1章が、書き終わったので。

人間verは、気が向いたら描きます。

Re: 太陽は月と踊る [星のカービィ] ( No.10 )
日時: 2012/10/26 21:15
名前: 鏡猫 (ID: FODM/zWG)

>>8の続

第2章.Matin.朝

「ねぇ〜何処にいくの〜…?」

「特に当てはない。ただ、雲の使いの微かな“力”を頼りに進んでるだけだ」

「えぇ。ねぇどっか寄って行こうよ〜お腹空いたぁ〜……」

「そういえば、わしも腹減ったぞい」

そう感じるのも当たり前だろう
なにせ、朝からまだ何も食べないまま出発して4時間くらいは立っている

「そうか…基本的に俺はお腹は空かないからな…」

「あ!そういえばメタナイトもそんな感じだった。」

—本来ならばカービィもそうなんだが…どっちにしろデデデは、お腹空くんだよな

「でも、お金はどうするんだ?俺、持ってないぞ?」

そのシャイルの言葉にその場にいた全員が固まる
デデデもお城のお金を持ってきてなかったらしい

「はぁ。とりあえず、近くの街に行こう。ここから10分くらい歩いた所に街があるから」

「うん!」

「わかったぞい」

こうして、近くの街に来たのはいいけどやはり宛てはない。
どうしようかと考えていると後ろから誰かから声をかけられる

「そこの旅の方。お困りですか?よかったら、わたしの店で働きませんか?」

後ろを振りむくと、そこにいたのは可愛らしい少女の姿

「本当にいいの!?ありがとう!!」

カービィは、食事にありつけるという嬉しさでルンルン気分で店の中へ
デデデも中に入っていく

「…どうしたんですか?」

でもシャイルは、少し警戒していた

「いや、なんでもない。ありがとう」

少女に警戒されないように何事もなかったかのように店の中に入る
店の中は、どうやらレストランのようで、たくさんの人がここへ集まって食事をしている
カービィが、他のお客のご飯を食べそうになる所をデデデが止める
案外、そこらへんはしっかりしているデデデである。
デデデは、食器洗いに周り、カービィは「コック」をコピーしてキッチンへ。
シャイルは注文されたものを運ぶ作業を繰り返す
意外にも仕事は、スムーズに進みお金もゲットして働いたお店でご飯を食べる
その時には、もう夜になっていた
今まで働いてすっごく空腹なカービィは、今日一日で稼いだお金を全て使ってしまう
カービィらしいといえばカービィらしい。
デデデは、お金を次に困らないようにある程度残し、シャイルは元々食べなくても生きていけるので全部残す
ただ、今度は今夜の宿に困る
カービィとシャイルは野宿でも良かったのだが、どうもデデデが家の中がいいと粘るので。
今度は宿探しか、とため息をついているとまたあの可愛らしい少女が泊まっていけと
いってくれたので2階の部屋の空いている部屋で一晩を過ごすことにした

Re: 太陽は月と踊る [星のカービィ] ( No.11 )
日時: 2012/11/30 22:50
名前: 鏡猫 (ID: jJL3NZcM)

>>11

「やったっ!大王がババとった」

「ぐぬぅ。これで5敗……なんでそんなに強いぞいっ!」

部屋で3人。トランプを見つけたので勝手に使って遊んでいた
5回戦のち、デデデは全敗。運が悪いどころではない

「ふぅ。もう夜も遅いし寝るか?」

「えっ?もうこんな時間なのっ!?明日は何時?」

「別に何時でもいいが。9時頃にはここを出発するぞ」

「分かった。じゃあぼく、もう寝る」

「わしも寝るぞい。カービィ、起こすなよ!」

「起こさないよっ」

最後にシャイルが時計を見た時にはもうすでに日にちが変わろうとしていた
結構遅くまで起きてしまったなと思いながらシャイルは布団の中に潜る
そのまま目をつぶってしまう
カービィ達の部屋は一瞬にして静かになった

「クスッやっと寝たようです。どうしますか?」

カービィ達の部屋の外でひそひそ声
そこに、泊めてくれた少女が通信機のようなものを持って気配をなるべく消し立っている

「はい。了解しました。今すぐ実行に移します」

そういって通信機の電源を切りそっと扉を開ける
シャイルとデデデは寝像も悪くなくきちんと布団にもぐって寝ていたが
はやくもカービィは、布団からはずれてどこかへ転がっていた
少女はそぉっとまずシャイルに近づいていく
と、その時のこと

“スゥーーー”

最初はそんな音だったのだが次第にそれは大きくなり、部屋の中で風が起きる
その風に引っ張られて少女は後ろへ、後ろへと下がってしまう
なんとか抵抗しようと試みるが派手に動くとデデデやシャイルに気付かれてしまう恐れがある
その風を起こしている原因はまさにカービィだった。
いつもの寝ぼけ吸い込みで手当たり次第にものを吸い込んでいるのだ
カービィらしい、といったらカービィらしい
その吸い込みはどんどん激しくなりついにはデデデ達を起こすまでに強くなる

「———っ!?」

シャイルが一番に起きあがりカービィが寝ボケて吸い込んでいるのに気付く
その中に少女の影があるのも気付いた
すぐにシャイルが部屋の電気を付けると、デデデが眩しいと思ったのか起きる。
その後にカービィもやっと起きた

「もう何?もう朝なの………?」

しかし、やはり寝ボケている

「何故、お前はここにいる?何用で部屋に入ってきた。しかもノックもたてずに。その短剣はなんだ?」

光の下で逃げる事が出来なくなった少女にシャイルが質問攻めする
少女は不敵に笑い短剣を思い切りシャイルめがけて振り下ろした
シャイルがそれを見てすぐに後ろへとびのき、おいてある剣を手にかける

「な、何が起きているぞィ!?」

「おそらく、俺を暗殺しようと思ったんだろう」

「まさか、敵!?」

カービィがやっと覚醒する。シャイルは黙って頷いた

Re: 太陽は月と踊る [星のカービィ] ( No.12 )
日時: 2013/02/19 22:09
名前: 鏡猫 (ID: kGzKtlhP)

「最初から怪しいと思っていたが…何者だ」

「え?クイモルじゃないの?」

「基本的にあいつは喋らない」

少女とシャイルは相手の出方を見ようと両者とも警戒したまま動かない

「誰からの指図だ?俺を何者かと知っての攻撃か?」

「そんなの知らないわよ。ただ私は素敵なあの方の命令通りにしたがっているだけ」

「素敵なあの方っていうのは誰だ」

「そんなやすやすと敵に情報を売るもんですかっ!!」

最初に攻撃を仕掛けてきたのは少女の方で大きく振りかぶる
それをシャイルが防ぎ短剣を弾き飛ばした。
弾き飛ばされた短剣はカービィの口の中へと入っていきソードをコピーする

「もう、あとがないだろ。誰から指図された?教えろ」

チャキッと音をたてて少女の首元へと剣の刃を向ける
デデデはツバを飲み込みカービィは殺してしまわないかとオドオド

「何をされたって絶対に言わないわ」

「……そうか、ならそれまでだ」

シャイルが剣に力を入れると同時に光り出すシャイルの剣
芋虫———クイモルを消した時と同じ強い光が少女を包み込み少女は気絶

「はぁ、どこにいっても危険だらけだな。雲の使いがいれば割りと楽になれるんだが」

「「ね、ねぇ!この女の子はどうなったの!?/お、おぃ!この女はどうなったんだぞぃ!?」」

「死んじゃいねーよ。気絶させただけだ。もうここにはいられない。次いくぞ」

カービィとデデデは顔を見合わせてシャイルの後についていく事に
3人にゆっくりとした休息があまりなかった
街を出る前に大量に食料を買っておき出発。寝る時ももちろん野宿。2人が変装しない限り安心出来る場所はない

「ね!シャイル!あの“素敵なあの方”って誰なんだろうね?」

「あぁ、そうだな」

今夜は満点の星空が空に浮かぶ。そこに月がないだけでとても寂しい
視界も悪い中デデデ達3人は空を見上げる。そこでシャイルが提案する

「お前等は寝なくていいのか?」

「そういえば、眠いぞぃ」

デデデが愛用のハンマーを手にひとつ大きなあくびをする
カービィも眠たそうな目をしていた

「俺が見はっとくからお前等は寝てろよ、」

「それじゃそれに甘えて…むにゃむにゃ…」

カービィは遠慮もせずにすぐに眠りにつく
そこでデデデがシャイルも眠れるように見張りは交換でやろうという
そんなデデデの優しさにシャイルが苦笑しながら納得し、最初にシャイルが見張る事になった
2人が寝た後にシャイルが呟く

「あの日、俺が起きてればお前はいなくなることはなかったのか?———」


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