二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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デュエル・マスターズ カミカゼ伝
日時: 2013/01/03 21:51
名前: タク (ID: 39RfU1Y2)

 初めまして!書き込み初めて、小説初心者の、タク

です!最近デュエルマスターズにはまっているので、

二次創作を、書くことにしました!

まだ、ド素人ですが、よろしくお願いいたします!

用語解説:全章共通。読んでおくとトク。>>98

序章 カミカゼ伝編

序章プロローグ>>01

序章のキャラ紹介 >>27

第一話 カミカゼのデュエリスト >>02-08
第一話の主要クリーチャー紹介 >>9

第二話 これが真のゼニスだッ!
>>11-13 >>15 >>18-19 >>21
第二話の主要クリーチャー紹介 >>22

第三話 リアルカードを探せ!>>26 >>29-31
第三話の主要クリーチャー紹介 >>33

第四話 大会の罠(シント編)>>34 >>38
第四話の主要クリーチャー:特になし

第五話 大会の罠(テツヤ編)>>35 >>39-41
第五話の主要クリーチャー紹介 >>42

第六話 進化せよ!無限の鬼ドラゴン!
>>43 >>46 >>48 >>50
第六話の主要クリーチャー紹介 >>52

第七話 決戦!鬼龍対獅子王
零の陰謀の巻>>56-62
謎の少女の巻>>63-65
決戦の地の巻>>66-67 >>70-72
第七話の主要クリーチャー紹介 >>73

完結話 最高の相棒(ベストパートナー)
VSライオネルの巻 >>75-77
最強にして最凶の敵の巻 >>78-79 >>82

序章エピローグ >>83

第一章 偽りの天国(コードエデン)編

第一章プロローグ >>84

第一章登場人物 >>92

第一話 狙われた学校>>85
第二話 待つとするか>>90
第三話 武闘ビルの決戦!>>93 >>95
第四話 桁違い >>96
第五話 復活した相棒>>97

番外編
その1:フジの休日 >>68 >>69

おまけコラム
シントのデッキを超解説!>>89

お詫びとお知らせ>>94

お客様
レッド:この小説に、初めてコメントをくれた人。
ダンボール戦機Wの小説がとても面白いのです!
(ちなみに作者もダン戦のファン。)


注意事項

*中傷、荒らしコメは禁止です。

*作者は、ド素人です。誤字、脱字があるかもしれません。(極力チェックはします。)

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Re: デュエル・マスターズ カミカゼ伝 ( No.96 )
日時: 2012/12/23 01:03
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)

第四話 桁違い

(シント視点)

「俺のターン!ウェディング・ゲートで、【偽りの聖夜 ライス・シャワー】【偽りの聖夜 ジューン・ブライド】召喚!どうだ!ジャンヌ・ダルクの効果は、火の呪文・効果で選ばれないだけだぜ!チュラロリエスで
攻撃!」

 ライス・シャワーの効果で、シールドを削れば・・・・・・・。

「ジャンヌ・ダルクがやられた!」
「破壊できる!」

 水澤が喜んだ。

「やったぁ!このコンボ!必勝パターンですよ!」
「だが、マドンナは永遠に場を離れない!」

 確かに。こいつで守られている間に、好き放題やられてしまう!

「俺のターン。出よ、【我牙の精霊 HEIKE・XX(ヘイケ・ダブルクロス)】!これで完璧だ!」
「やばっ、選ばれないブロッカーだ!」

 こいつらが居たら、なんにも出来ない!下手に殴ればブロックされて隙を突かれる・・・。ここは大人しく、

「パスだ。」
「くくく・・・。俺のターン!呪文、【アポリカプス・デイ】!」
「「!!」」

 それは、敵味方構わずクリーチャーを皆殺しにする呪文!

「ただし、マドンナは破壊されない!」
「ッ!」

 完全に追いつめられた!

(場所移動:海戸病院)

 101号室。ここは、星目テツヤが今現在も眠っている部屋だった。
そこに1人の男が入ってきた。長髪のすらりと背の高い男だ。彼は、迷う素振りも見せず、テツヤの前に立つと、こう呟いた。

「マインド・ダイブ。」

 そう言って彼は倒れた。彼の所持するリアルカードの能力で彼の意識が、テツヤの夢の中へ飛んでいったのだ。

(テツヤの夢の中:テツヤ視点)

「くそっ!いつまで経っても抜け出せん!」

 俺は何日この空間から抜け出せていないのだろうか。時計がふわふわと浮いた、宇宙のような空間だ。しかし、どこまで行っても続いている。俺はあの時、車にはねられて・・・・。

「星目テツヤ君だね。」
「!!」

 誰だこいつ!この空間で人を見るのは久しぶりだった。長髪を後ろで結んでいるが、シントよりもずっと長い。そしてすらりと長い体型。こいつまさか、

「4強、イ・ウンリュウ!?」
「その通り。僕はリアルカードの能力で、この夢にやってきた。君を鍛える為にね。」
「何が目的だ。何故、あんたに鍛えられなきゃいけないんだ?」

 確かに4強に鍛えてもらえるのは嬉しい。だが何が目的で・・・。

「まず、デュエマしよう。」
「・・・・。」

 数ターン後。ウンリュウの場には、大量のクリーチャーが並んであった。

「呪文、【パワフル・ビーム】。ザビ・クローのパワー+2000。です。そして、ザビ・クローでW・ブレイク!」
「ぐっ!」

 S・T無し!シールド0!?

「【デュアルショック・ドラゴン】でとどめ!」
「ぐあああああ!!!!」

(武闘ビル:シント視点)

「覚醒リンク!【豪遊!セイント・シャン・メリー】でQ・ブレイク!」

 馬鹿なッ!こいつの強さ・・・!

「スパークビヨンセでとどめ!」
「シントさんっ!!」

 嘘だろっ・・・!

「さて・・・。約束通り、デッキはもらうぜ。ぐはははははは!」

 俺の手から、デッキをもぎ取り消えていった。

 俺の頭の中は、しばらく真っ白だった。が、

「そんな・・・。」
「シントさん・・・。」
「分かってる。くよくよしてる暇なんかありゃしねーよ。大丈夫。絶対取り戻す!」

 待ってろ三田!次は絶対に勝つ!

 今・・・。2人の少年の物語が動こうとしていた!

第四話(完)

 

Re: デュエル・マスターズ カミカゼ伝 ( No.97 )
日時: 2013/01/02 15:00
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)

第五話 復活した相棒

 無頼シントは最近、休み時間は教室で寝る事が多くなった。親友の武闘フジと、水澤カナデからみたら心配の対象だ。

「シントのヤツまた元気なくしちまったな。」
「心配ですよ。見てるこっちからは。一日も早く立ち直って欲しいですよ。というより、もう今日はシントさんの誕生日なのに。」
「お前プレゼントとか用意したか?」
「全然ですよ・・・。」

 今日はシントの誕生日なのだ。

「アイツ、なんで闇エンジェルに切り替えたか知ってるか?」
「いえ・・・。」
「相棒を失った、なんとも言えない喪失感を埋めるためだと俺は思う。
別になんの種族でも良い。」
「相棒って・・・。テツヤさんですか?」
「いや、事故はそのもっと後。そうだろう?」
「ああ・・・。そうでした。」

(8ヶ月前フジ視点)

 俺はデュエマに負けたばかりだった。

「・・・強いな・・・。デッキ変えたのか?」
「へへ。そうさ!こいつらは今や、俺のエースメンバーだ。」
「いいのか?『轟』がいなくても。」
「・・・平気さ。」

 本当はこいつ、『轟』を思い出すのが辛いから、ドラゴンとは縁の無い闇エンジェルを使い始めたんじゃ・・・。

(現代)

「だが、最近タイタニス人の襲来時、あいつ連ドラを使ってただろ。結局、もう一人の自分にあげたがな。多分、悟られるのが怖くて無理に使ってたんじゃないかってな。」
「・・・・。」     
「だが、その心配は無い。アレはもう復元しておいたからな・・・。」

 フジは何か隠していそうだった。

「今日が無頼シントにとって最高の一日になるようにな。サプライズを用意してんのさ。」

(帰り道シント視点)

「あ〜あつまんね・・・。」

 俺は家に向かってトボトボ歩いていた。何もしていないのに、ヘトヘト状態なのだ。その時!

「やい、無頼シント!」
「!?」

 この人は・・・・・。誰?コスプレした変態オヤジがいるぞ!

「この覆面デュエリスト、Kと勝負し・・・。」
「サーセン変態には興味ないんで・・・・。」
「フフフ・・・。じゃあ、この娘がどうなってもいいのかね?」
「!」

 Kの指先には、電柱があった。そしてそこには、水澤が縛られていたのである!

「水澤ッ!くそぉ・・・・!」
「シントさん!助けてください!」
「ふふふ・・・。やる気になったかね?」
「今すぐ警察に通報してやるーッ!!!」
「そうなるのねー!」

 ピポパっと・・・。110番110番・・・。

「あれ?つながらない・・・。」
「ハハハハハ!!!私の超能力さえあれば、携帯電話の電波を遮断することぐらい、スーマリの8−城をクリアすることより簡単なのだ!」
「何故スーマリ!?何故8−城!?」

 くそ・・・。こうなったら相手してやる!でも俺、デッキ持ってな・・・ん?

「あったーっ!超偶然だけど、足下にデッキが落ちてたァー!ちょっと悪いけど、使わせて頂くぜ!デュエマ・スタート!!」

 15ターン目。

「【爆竜ベルナルド・タイソン】でとどめ!」
「はぎょぺー!!!覚えてろォー!!」

 弱かったな。さて、かえ・・・。

「私のこと助けろォー!!!」
「あ、水澤。」

 10分後・・・・。

「あのKってやつの仲間が、武闘ビルに爆弾を仕掛けたって言ってたんですよ!急ぎましょう!」
「えええええええ!?爆弾!?」

(武闘ビルにて)

「私の名は、J!ははははは!このビルは我々、ガッツン団が制圧・・・。」
「どきやがれ、ごらぁ!デュエマ・スタート!」

 14ターン目。

「【バルキリー・ドラゴン】でトドメ!どけこらぁー!」
「あーれー!」

 俺達は、Jを蹴り飛ばし先に進む。

「うぐぐ・・・。爆弾の場所は・・・・。B3階に・・・。」
「なにっ!爆弾は地下にあるのか!」

 こうなれば、突き進むしかない。

「俺は、G!」

以下省略、勝者シント。

「ぎゃー!省略されたー!覚えてろぉー!」
「急ぐぞ!」

 そして、地下3階。

「・・・・。ここに爆弾が!」
「急ぎましょう!」

 走っていくと、そこには扉。についていたのは・・・。

「時限爆だーん!ここにあったよ!」
「とりあえず、コードを切りましょう!赤と青、どっちですか!」
「えーと・・・。どっちかな♪どっちかな♪」
「ふざけんなぁー!」

 とりあえず、赤にしよう。

「じゃあ、赤で。」

 するとピーと音がして・・・。

「失敗したぁぁあああ!!!!!」

 何も起こらない。俺はカチンと来た。

「ふざけんな!紛らわしい・・・。」
「扉の先に進みますよ!」
「え?何で・・・・。」
「いいからっ!こっち!」

 引っ張られ、俺は部屋に入った。その瞬間、暗い部屋に明かりが灯り、パーンと音がした。そして、

「シント、お誕生日おめでとーう!」
「!?」

 ガッツン団の奴らと、武闘が拍手を送る。水澤も、紙吹雪をまく。何故か母さんと父さんも・・・。訳が分からない。

「あのー・・・。これは・・・。」
「見たとおりだよアホシント。お前のサプライズパーティだ。」
「何でこんな大がかりなこと・・・・。どうやったんだ!説明してくれ!」
「フフ・・・。説明しよう。まず、お前が通ってくるところに、Kとデッキを配置。次に水澤を縛っておく。もちろん彼女には、説明してるぜ。良い演技してくれたからな。」
「へへへ・・・。どうでしたか?」
「で、警察につながらなかったのは?」
「あれはただ単に、妨害電波流しただけだ。」

 ちっ・・・。やられたぜ・・・。こんな子供だましに引っかかるなんてよ。

「事件自体が、パーティだったんですよ!シントさんが最近元気ないから・・・。」
「う・・・、ごめんな。俺、みんなに心配掛けてたんだ。」
「びっくりするのはまだだぜ。まず、プレゼント1そのデッキ。連ドラ
だぜ。」
「うわっ!まじかよ!改めて見ると、欲しい物がみんな入ってる!でも、一枚足りない・・・。」

 感謝の気持ちで、いっぱいだ。だけど、疑問が残る。

「そして、もう一つのプレゼントは・・・・。」
『俺だ、シント。』
「!!その声・・・。『轟』かっ!『轟』なのかぁ!!お前は消滅したはずじゃ・・・。」
「俺達、武闘グループの力で修復しといたんだ。僅かに残った端切れからな・・・。後は、そのままにしとけば時間は掛かるが、自然に治るからな。ホラ、【吠えろ魂!鬼ビルダー『轟』】!」
「ありがとうな・・・。ありがとうな・・・!」

 俺の目から、自然に涙がこぼれた。

「おいおい泣く事ねーだろ!俺らが勝手にやったことだしよ。」
「ううん・・・。サンキューな!おかげで立ち直れた!」
「じゃあ、今日はみんなを呼んでデュエマ大会だな!」
「ああ!」

 そのままパーティは3時間続いたが、みんな明日提出する宿題に泣くことになったのは、言うまでもない。

第五話 (完)

Re: デュエル・マスターズ カミカゼ伝 ( No.98 )
日時: 2013/01/03 21:48
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)

用語解説

リアルカード:本物の古代のクリーチャーが封印されたアイテム。封印
されているクリーチャーに認められた者が使わないと姿を消す。しかし、認められれば意思の疎通が可能。そして、現実世界に呼び出すことが出来る。持ち主との絆を深めることで、カード自体が進化する。稀に
普通のカードに魂が宿り、リアルカードとして目覚めることがある。例としてはシントの鬼ビルダー『轟』。また、他のクリーチャーとの激闘
で消滅することもあるが、切れ端さえ残っていれば、自然復活する。世界でも、最近注目されている。

デュエリンピック:オリンピックと、デュエル・マスターズを掛けた。
デュエル・マスターズの最高峰の世界大会。ファイナリストには、大陸
の4強という称号が与えられる。中学生から参加可能。

武闘財閥:多額の財産で、日本の経済を立て直した。今もなお、様々な
分野で活躍している。本家と分家に分かれている。本家長男の武闘フジが次期社長。よく、作中で出てくる武闘ビルの中に本社がある。

海戸町:物語の主要舞台。地下街が広がっており、大きく発展している。作中では語られていないが埋め立て地で、東京都に位置する。地下街が存在している。名前の由来は、カード→カイド→海戸。

Re: デュエル・マスターズ カミカゼ伝 ( No.99 )
日時: 2013/01/09 15:22
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

タク
こんにちは、久しぶりだね!
遅くなっちゃってごめんね、いつの間にか知らない間に更新されてたというね♪

さて、小説更新したので見に来てね!
【バン×ハルと失われた過去】の小説、更新したから来てね♪

Re: デュエル・マスターズ カミカゼ伝 ( No.100 )
日時: 2013/01/12 01:28
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)

第六話 再会

(シント視点)

 夏休みに限って嫌なことばかりが起こる。なぜか。

「何者だ!?お前・・・。」
「フフフ・・・。本当に無頼シント君だね・・・?」

 俺は帽子を深くかぶった少し声の高い少年と対峙していた。顔は帽子でよく分からない。

「こっちは幼馴染みに会いに行くんだよ!どいてくれ。邪魔だ。」
「ところが、通すわけにはいかないんだよねぇ・・・。そうだ。僕と勝負してくれないか?デュエマでね!」

 何故こうなったのか。それは1時間ほど前・・・。

「デュエリンピックが中止!?」
「あー会場がリアルカードの襲撃にあったそうよ。」
「何で知ってるの!?」

 ウチの母さんは情報通だ。インターネットに強い。一方俺は、不器用だから、キーボードすら打てない。マウスも使えない。

「残念だなぁ。見ようと思ったのに。」
「あら。その代わり、各国でデュエルチャンピオンズ・ジュニアシップ
が開催されるそうよ。」
「何それ・・・。」

 デュエルチャンピオンズ・ジュニアシップ?よくそんな事知ってたなあ。

「小学生以下が参加できる大会よ。豪華な優勝賞品も付いてくるらしい
わ。」
「マジかよ!」
「しかも4人1組のチーム戦!熱くなること間違いなし!」
「すっげーっ!フジと水澤誘ってこよう!」

 これは楽しみだ!デュエル・マスターズは、今やゲームの粋を超え、
頭脳スポーツとして定着している。盛んに大会が開かれるのだった。

「ちょい待ち。人の話は最後まで聞く事よ。もう一つニュースがあるのに・・・。」
「ニュース!?」
「覚えてる?紅山アカネちゃん。ここに引っ越してきたのよ。」
「へ?アカネが!?」

 紅山アカネ。俺の親友で幼馴染み。元気で、いつも明るかった。それにデュエマも好きで、俺としょっちゅう対戦していた。ボルケーノ・ドラゴン使いだったっけ。

「でも何で引っ越してきたんだろう・・・。」
「お父さんの仕事の都合らしいわ。すごい偶然ね。地図上げるから、会いに行ってきたら?」
「うん!」

 10分後・・・。

「アカネのアパートは・・・。」
「やあ、無頼シント君・・・。」
「!?」

 と言うわけで今に至る。10ターン目、俺のターン・。

「俺のターン!【偽りの名 バルガ・ラゴン】召喚!【ガイアール・アクセル】の効果で、スピード・アタッカーに!」
「・・・。」
「声も出ないか。バルガでW・ブレイク!!効果で【紅神龍 バルガゲイザー】!」

 バルガゲイザー。アカネが俺のさよならパーティでくれたカード。しかも3枚。だから大事にしまってた。だけどこの間デッキに入れたんだ!

「・・・私のターン。【電磁旋竜アカシック・ファースト】召喚よ!」
「召喚よ?」

 違和感のある語尾が気になった。それと・・・。

「ち、違う!今のは言い損なったんだ!【凶戦士ブレイズ・クロー】で
シールド・ブレイク!」
「チッ!」

 アカシック・ファーストはアカネの切り札だったような・・・。って
別に問題ないか。でもなんか違和感が・・・。

「ターンエンド!」
「俺のターン、インフィニティを召喚して・・・。バルガでブレイズ・クロー破壊!そして効果で・・・。ん?」

 上空をふと見ると、そこにはリアルカード、【メガンス・ワイバーン】の姿が!そして、何も気づいてない対戦相手に突っ込んでくる。俺はデュエマしていたのも忘れて、対戦相手を守ろうと突き飛ばした。

「わっ!!」

 土煙がしたと思うと、メガンス・ワイバーンはあきらめて飛び去った。

「大丈夫・・・。へ?女?」

 帽子が外れた対戦相手。長い髪が露わになる。

「もしかして・・・。アカネ!?」
「久しぶり。シント♪」

 紛れもなく紅山アカネだった。

「お前何で男装してたんだよ!」
「ドッキリよ、ドッキリ。練習大変だったんだから。」
「ドッキリに必死になるなぁぁぁ!!!」

 全く人騒がせなヤツだと、俺はため息をつく。アカネはリボンで髪を結んだ。ツインテールだ。1段落付いたところで、俺は切り出した。

「そうそう、ジュニアシップ知ってるだろ?」
「知ってるけど・・・。シント、どうしたの?」
「俺と一緒に出ない?チームを組んで!」
「え!」

 こいつを入れれば、俺・フジ・水澤・アカネでエントリーできる。

「そうかぁ・・・。良いよ!シントと一緒なら安心だし♪でも他のメンバーは?4人1組だよね?」
「それならいるぜ!俺の頼もしい仲間がさ!」
「そうなんだ!またよろしくね、シント!」
「ああ!こちらこそな、アカネ!」

 こうして、また1人仲間が増えた。

第六話(完)


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