二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ひぐらしのなく頃に〜感〜
- 日時: 2009/12/16 23:28
- 名前: 瑠美可 ◆rbfwpZl7v6 (ID: fMybl0cm)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14381
こんにちわ! クリックありがとうございます!
元瑠留です(前はルル、その前はヒカリ)。消されるので、もう一度名前を変えました!
瑠美可(るみか)です!好きに呼んでくださいw
改めて応援よろしくお願いいたします!
ひぐらしのなく頃には、謎解き・不思議さ・楽しさがあり、ワクワクした作品ですよね! そんな感動を皆様に伝えられたらなぁと思います。後、知らない方も是非覗いていください。
描写を増やして、知らない方にも伝えられるように頑張っていきたいと思います。
後オリキャラで、鋼キャラもどきが一人出てきます。
名前も日本風にしていますが、性格はそのままです。
誰がどう見たってわかると思います^^;
まぜが大好きなので。時々ひぐらしの世界観ぶち壊しになりますが、ご愛敬と言うことで^^;
ちなみに作者は惨劇が苦手なので、ど〜も日常描写が多いです。はい。出来るだけさっさと進めるようにしたいです^^;
『私』
「私はダレ?」
そう問いかけても 返ってくるのは自分の声ばかり
全て終わらせたいのに
全て終わらぬまま
私はただ
幸せを望む 哀れな少女だから
願うことしかできない
でもどうか願わせて
私の声
私の温度
私の瞳
私の唇
全て忘れて欲しくない
でも思い出さないで欲しい
私の願い
私の幸せ
私の夢
私のキオク
霧のかかったままで良い
でも君の心に隠しておいて
どうかこの願いを叶えてください
私達はただ幸せになりたいだけなのです
どうかこの思いを罪と言わないでください
冷たい温もりを思い出したくはないのです
聞こえる
『私』を呼ぶ声
どうしようもないのに
涙が出る
ただ私達は
この闇を終わらせたいだけなのに
イメージです。海美様に考えていただきました。
改めて御礼を重ねて申し上げます
- Re: ひぐらしのなく頃に〜感〜 ( No.21 )
- 日時: 2009/12/16 18:24
- 名前: 瑠美可 ◆rbfwpZl7v6 (ID: fMybl0cm)
ニコ動っw
最近見てないな(笑)
友達は羽入を「オヤシロ様」目が赤いときは「変形モード」って読んでるv
あ、熟なんで落ち^^;
- Re: ひぐらしのなく頃に〜感〜 ( No.22 )
- 日時: 2009/12/16 18:25
- 名前: マユ ◆vars8VB/bg (ID: .P6acy95)
ウチは「覚醒」と呼んでるよー!^^
ウチも越智!
- Re: ひぐらしのなく頃に〜感〜 ( No.23 )
- 日時: 2009/12/18 12:43
- 名前: 瑠美可 ◆rbfwpZl7v6 (ID: pKqccoe0)
「え?」
俺は一瞬思考がとぎれた。え? 両親が亡くなった? おいおい。悪い冗談はよしてくれよ・・・・・・と思いつつ俺は笑い飛ばそうとした。
「大石さん。悪い冗談は止めて下さいよ。いくら富竹さんと鷹野さんが死んだからって、俺の両親を殺さないで下さいよ」
「残念ですが・・・・・・」
大石さんは首を振る。
「これは現実です。あなたのご両親は2日前に亡くなられたのですよ」
認めたくなかった。いや認められるだろうか? 綿流しの前の晩に会ったときは元気だった。死ぬ理由が見つからない。
俺は唇をかむ。心の泉から溢れてくる思いを、今だけ噛み殺したいからだ。今やるべきことをやるために。
「大石さん。親父とお袋はどうして・・・・・・」
「事故ですよ」
やっぱり。死ぬ理由ったらそれくらいしか思い当たらなかったからな。
「雛見沢近くでガード・レールを突き破って、崖から転落してしまったようです」
その時大石さんは後ろを見て一瞬固まった。そして
「お邪魔しますよ」
と言い、俺を家の中に押し込みながら無理矢理入ってきた。急に何するんですか! と俺が抗議する。が、途中でその声は遮られてしまう。大石さんの手が俺の口を覆ったからだ。
「ひゃにするんてすか」
口がモゴモゴ動く。が、日本語になっていない。
「前原さん、静かにしてください」
大石さんが声を潜めて言った。何事かと思い、外の音に全神経を集中させた。鳥のさえずりが美しく聞こえてくる。そして・・・・・・
「けーいちく〜ん!」
レナの明るい声。俺を呼ぶ声。もう学校に行かなければならない時間のようだ。
その声が聞こえた後、俺の口はようやく解放された。かなり息苦しかった・・・俺は一回深呼吸をした。
「前原さん。学校には行かれますか?」
変な質問だなと思いつつ俺は答える。
「大石さんの話を聞きたいですから。今日は休みます」
本当は、学校に行けないのは『死』と言う大きなショックが理由だ。さすがの俺でも平静を装うことはできない。多分レナたちに迷惑をかけてしまうだろう。
「そうですか。では竜宮さんにはご両親が亡くなったことを話さないで下さいね」
この大石さんは、どこまでもおかしい人間のようだ。それとも友達を悲しませないようにする心遣いか? 疑問を持ちながらも、俺は玄関の扉を開いた。
「レナ」
「圭一君! あれ、今日すっごく顔色悪いよ?」
レナは心配そうに俺の顔を覗き込んだ。
「今朝から頭痛がひどいんだ。あたたた・・・・・・」
両親が死んだことは言えない。だから風邪だと嘘をついた。それっぽく見えるように頭を押さえても見せた。
「だ、大丈夫!?」
レナがあたふたする。早くお医者さんにと言ったり、薬ないかな!? と自分の鞄を探り始めたりした。でも俺は片手を前に出してそれを制する。
「一日寝れば大丈夫だ」
「じゃあ、学校はお休みかな? かな?」
「すまん・・・・・・」
俯き俺は申し訳なそうに言う。するとレナは両手を振り
「大丈夫だよ。圭一君も早く元気になってね」
と花が咲いたような笑みで声をかけてくれた。
「ああ。ごめんな」
俺は家に戻ろうとレナに背を向ける。その時だった。背筋に寒気がした。虫がよじ登ってくるような嫌な感覚。
振り向くとレナがまだこっちを見ていた。でも様子が何だか変だ。氷のように冷たい眼光を眼に宿し、ニタァと笑う。いつものレナじゃない、と俺は本能で察知する。
「れ、レナ」
俺は必死に声を振り絞った。怖くて、足が震えている。でも逃げられない。圧倒的な威圧感が俺を掴んで離さないからだ。逃げたら殺される・・・・・・そんな予感がしてならない。
「ねえ圭一君」
『レナ』が食い入るように俺を見つめる。
「朝、誰か来なかったかな? かな?」
俺はぎょっとする。それは紛れもない事実だからだ。
「き、来てねぇよ」
レナから、いや『レナ』から目をそらす。しかし『レナ』は俺の前に回り込んでくる。顔を近づけてきた。吐息が顔にかかる。来るな! 来るな! と思いながら俺はますます凍り付く。近づく唇。ようやく鼻の前で止まった。
「隠し事はよくないよ?」
「!」
こいつはやっぱり全部知っている。大石さんのこと、両親の死のことを・・・・・・。
そう短く言い放つと、『レナ』は顔を遠ざけた。そして
「じゃあ、お大事にね」
と優しく言った。レナだ。今喋ったのはレナだった。
俺に背を向けると、何事もなかったかのように学校へ続く道を歩いていく。その後ろ姿を見つめながら、俺は呆然とするしかなかった。
〜つづく〜
- Re: ひぐらしのなく頃に〜感〜 ( No.24 )
- 日時: 2009/12/21 11:26
- 名前: 瑠美可 ◆rbfwpZl7v6 (ID: 2zWb1M7c)
俺はレナの遠くなる背中を見送りながら、今のことについて考えていた。
あれはいったい誰だったんだ? 今思い出すだけでもぞっとする。鷹のように鋭い瞳、そして俺を踏み潰そうとした大きな気配、それらは俺のすべてを知っている。だけどそいつはさっき消えてしまった。元々イナカッタかのように、だ。まさに豹変というやつ。
あいつは、あいつは…・・・
「もう一人の『レナ』っ……」
レナは間違いなく二重人格だ。あのかわいいレナの他にもう一人、あの『レナ』がいる。あいつは俺のすべてをお見通し、というわけだ。でもなぜだ? 予知能力者でもないレナがなぜ大石さんのことを知っているんだ。
…・・・だめだ。考えるほどに頭の中では糸がこんがらがる。冷たい糸、恐ろしい糸、それらが複雑に絡み合いとくのが難しくなった毛糸だまのようになってしまっている。
そうだ前原圭一、クールになれ。今はレナなんかより、両親の死のなぞを解くのが優先じゃないか。俺は、大慌てで家の中に戻った。
*
家に入ると、どこからかいい香りが鼻に流れ込んできた。コーヒーの香りだ。どうやらリビングから流れ込んできているらしい。
リビングでは大石さんが食卓に座りながらコーヒーを飲んでいた。まだ入れたばかりらしい。コーヒーからは真っ白な湯気が立っていて、心地よい香りもする。かなりうまいんだろうな。
「いやあ、すいませんね。前原さん」
大石さんは笑いながらコーヒーのカップを机に置いた。俺は仕方がないと呆れた表情を見せつつ、大石さんの目の前の席に座り、話を切り出す。
「それで事故の原因は?」
「ところで前原さん」
大石さんは急に椅子から立ち上がり、窓の近くに歩み寄った。そして閉まっていたカーテンを開ける。日の柔らかな光が差し込み、緑の田んぼが見えてくる。その風景に目をやりながら、独り言のように言った。
「祟りって信じますか?」
「信じていません」
俺は即答する。今は昭和……飢饉や天災を恐れて祈るような大昔の時代じゃない。
「本当に? ならよかったです。さすが都会育ちですね〜」
「だったらなんですか」
「ならいいんです。祟りを信じないかたのご協力が必要だったんですよ。いいですか……」
後になって俺はこの話を聞いたことを後悔した。雛見沢に存在する過去、そして綿流しで出会ったオヤシロ様。この二つが結び合わさったとき、砂の城の崩落は加速を増していくことになるのだから。
- Re: ひぐらしのなく頃に〜感〜 ( No.25 )
- 日時: 2009/12/21 13:03
- 名前: 瑠美可 ◆rbfwpZl7v6 (ID: 2zWb1M7c)
「実はですね。この雛見沢には『オヤシロ様の祟り』があるんですよ」
「祟り?」
「そうです」
大石さんは外の風景を見るのを止めた。席に戻り、残っていたコーヒーを半分ほど飲み干す。そしていたずらなのかコーヒーが入ったカップを少し揺すりはじめてしまう。
「まず今から4年ほどまえの綿流しの晩。ダムの工事現場の監督が殺され、バラバラにされた事件があったんです」
雛見沢は4年前ある事件があった。”雛見沢ダム建造計画”——ようはこの町をダムの底に沈めようとしたって話だ。けど村の人たちは必死に戦い、最終的には計画そのものを取り消させた。雛見沢の完全勝利。ただそれだけだと思っていたが…・・・まさか殺人事件があったなんて。
「そしてここからが面白いんですよ。その翌年の綿流しの日ダム誘致派の村人夫婦が旅行先で崖下の濁流に転落して死亡。奥さんの遺体は行方不明」
まさか二年連続なんて!? 俺は言葉を失った。だが大石さんは一気に畳み込んでくる。
「その翌年の綿流しの晩ダム反対運動に消極的だった古手神社の神主が、原因不明の奇病で急死し、奥さんはその晩のうちに入水自殺。さらにその翌年やはり綿流しの晩、近所の主婦が撲殺体で発見され、その家に同居していた少年が行方不明になりました」
「綿流しの晩に人が連続して・・・・・・」
まさか俺の両親がこの祟りにあったって言うんじゃ?
「今年はどうなんですか?」
「今までに共通しているのは、一人が殺され一人が行方不明になる。今年は四人が殺され、四人行方不明になるんでしょうな」
どうやら殺される人間と、行方不明になる人間の数は同じらしい。でも、と大石さんは続ける。
「今年はまだ誰も行方不明になっていませんから。大丈夫ですよ。何かあったらここに連絡してください。いいですね?」
*
夕日が森の木々を染めていた。いつもなら緑の木は夕日でうっすらとオレンジ色に染まり、他の木々に黒い影を落としている。
俺は大石さんに聞いた、両親の事故現場に来ている。左手はうっすらとしげる森、右手はガードレールが道に沿って引かれ、その下では小川が流れている。昨日雨が降ったせいか川は茶色に濁り、落ち葉や枝を運んでいる。流れもいつもより速い。
「ここで・・・・・・」
事故現場はすぐにわかった。まず道路にチョークで数字や円が書かれていた。そして何より白いガードレールの一つが、前方に大きく歪み途中で切れてなくなっていた。
きっとここから突っ込み、川下に落ちたのだろう。
「親父、お袋」
俺は二人を呼びながら、切れたガードレールの近くに自転車を止める。そして前かごから花束を取り出した。花束と言っても家に生えていた花を、ただまとめただけ。だから色も、茎の長さもバラバラで、お世辞にも立派なものではない。
あいにく雛見沢の花屋は学校に近い。そこに行ったら、部活メンバーに会う可能性が高い。従ってこうして手作りで作るしかなかったのだ。
「ほら」
俺は川に向かって花束を放した。やがてバシャーンと水に落ちる音がし、水滴がキラキラと光を反射して輝く。数枚の花弁が散るのが見えた。茶色い土の中に何だか花が咲いたようだ。
花束は小川の流れに乗る。葉や枝に混じり、ゆっくりゆっくり・・・・・・俺の目の前から遠ざかっていく。願いを乗せ、祈りを乗せ。
俺は届け、と両手を組んで心から祈った。
「!?」
パキン、パキン!
急に枝を踏む音が聞こえた。左手の森の方からだ。最初は小さかったが、その音はどんどん大きくなって行く。
びっくりして振り返ると、そこには那美ちゃんがいた。何でこんな辺鄙な場所にいるんだ・・・・・・?
「こんにちわ! 圭一お兄さん」
今日の那美ちゃんは白いTシャツに、茶色の上着。そして上着と同じ色の短パンをはいている。何をしていたのか、ひざ小僧は擦り傷だらけで赤くなっている。
「那美ちゃんこそ何やってんだよ!?」
「これこれ!」
那美ちゃんは手に持っていたものを差し出してきた。そこには植物の茎のようなものが数本握られている。料理にでも使うのだろうか?
「これね『ヒナミサワダケ』って言う、この村独特の野菜なのよ。今日私がお料理当番だから、これを取りに行っていたの。かなり山奥にあるから、朝に出かけたけど、もう夕方になっちゃった」
「那美ちゃん、学校には行かなくていいのか?」
すると那美ちゃんは苦笑いをした。その顔が少々寂しそうに見えるのは気のせいだろうか。
「家が家でね。学校には行かなくていいように、勉強は教え込まれているの。もう英語だって読めるのよ!」
かわいくVサインをしてみせる。けど学校に行かないのはどれだけ寂しいことだろうか。きっと本当はもっと同い年の友達と遊びたいはずだ。
〜つづく〜
惨劇は次回から! ナガカッタデスヨ
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