二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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文学少女見習いの試練
日時: 2009/12/18 18:50
名前: 山崎 すみれ (ID: 57sibd8B)

なんとなくかいてみます。

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Re: 文学少女見習いの試練 ( No.1 )
日時: 2009/12/19 11:10
名前: 山崎 すみれ (ID: 57sibd8B)

「心葉先輩は今何を読んでるんですか?」
読んでいる本から顔を上げると、心葉先輩は
「エミリー・ブロンテの嵐が丘。」
とだけ言った。
「どんなお話なんですか?」
「読めばわかる。」
「ひどいです。天野先輩は薀蓄を語ってくれて味を説明するといってたじゃないですか。心葉先輩は語ってはくれないなんて!」
「遠子先輩と僕は違う。もちろん日坂さんもね。でも共通点が日坂さんと遠子先輩にはある。僕を振り回すところとかね。」
「ひどいです。そんな風に思っていたなんて。」
それきり黙ってしまった心葉先輩は机の整理をしだしたので私はよめばわかるという嵐が丘を読み始めたときだった。
扉が開いて、竹田先輩がひまわりのような笑顔で入ってくる。続いて琴吹先輩も入った。
「心葉先輩、遊びに来ちゃいました〜!」
「ちょっと言いたかった事があっただけだからっ、井上に会いたかったとかそんなんじゃないからっ!」
「竹田さんに琴吹さん!?」
「あのね、井上。今、遠子先輩が学校に来てるの。」
「うん。・・・・・・って、ええええええええ!!」
「私もさっき廊下で見かけました〜!」

Re: 文学少女見習いの試練 ( No.2 )
日時: 2009/12/19 11:36
名前: 山崎 すみれ (ID: 57sibd8B)

「廊下って・・・・・・もう近くに来てるんじゃないか!!」
ちょうどそのとき長い三つ編みの天野先輩がものすごい勢いで扉を開いた。
「菜乃ちゃん!噂に聞いているわ!部長の天野遠子、ご覧の通りの文学少女よ!」
「とっ遠子先輩!?今の部長は僕ですよ!?」
「あら、また勢いで部長と言ってしまったわ!!」
「はっ、初めまして!日坂菜乃っていいます。」
「早速物語を書いてくれる?私、お腹がすいちゃって
。心葉君に菜乃ちゃん。」
「おやつ係を二人にするつもりなんですかっ!?」
「いいじゃない。二人でも。」
天野先輩は机の上に乗っている私の本をちらりと見た。
「あの本は?」
「これはあたしのですよ。昨日出た新刊です。」
「もらっちゃだめかしら?」
「いいですよ。薄いからもう読み終わっちゃいましたし。」
そういって渡すやいなや奥の方に引っ込んだかと思うと、パリっ・・・ビリっという不思議な音が聞こえてきた。
「こっちの方へ来てはだめよ。」
「あ、はい!」
「井上、鶴の恩返しみたいだね。」
「あははははは・・・・・・。」
「私もそう思いました〜!」
しばらくすると本をなぜか後ろに隠しながら天野先輩が出てきた。
「とってもおいしかったわ。主人公の成長するあたりが特に。」
「おいしかった・・・・・・?」
「えっ!!あ、いやだ。ち、違うのよ。味わうように読んだだけよ。けっして物語を深く激しく愛しすぎて食べてはいないわっ!!」


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