二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 妖界ナビ・ルナ—もう一人の伝説の子—
- 日時: 2010/03/06 18:26
- 名前: 李逗 ◆hrygmIH/Ao (ID: ltRlmf2I)
クリックありがとうございます!
どうも、李逗です+。
「しゅごキャラ!×妖界ナビ・ルナ」
で知ってくださっている方もいると思います。
ここでは、伝説の子・ルナのはとこ・茜の物語を書きます。
ナビルナは小説・漫画両方大好きです^^
コメ・アドバイスお待ちしてます—。
+。登場人物。+
森原 茜 小5。
幼い頃に捨てられ、日向学園で育った少女。
えいる 妖界からやって来た妖怪。
黒猫姿の妖怪。
リク えいると同じく、茜を守るため来た。ヤマセミ姿。
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- Re: 妖界ナビ・ルナ——もう一人の伝説の子—— ( No.4 )
- 日時: 2010/03/06 18:24
- 名前: 李逗 ◆hrygmIH/Ao (ID: ltRlmf2I)
№01 日向学園
今年の桜は遅咲きだった。
もう4月なのに、街の桜は7分咲きと言った所。
3月に行われた卒業式だって、つぼみのままの桜が、冷たい北風に吹かれて震えていた。
けれど、ここ、日向学園の入り口すぐにある桜だけは、満開の時期を迎えていた。
そんな桜を見上げる少女は、茶色がかった長い髪を右手でかき上げた。
「茜、朝ご飯だよ—っ」
学園の中から名前を呼ばれて、その少女、森原茜は踵を返して走り去った。
ここは、日向学園。
訳あって両親と暮らせない、3歳以上16歳未満の子供達が住む場所。
茜も、ここで暮らしていた。
他の子供と事情が少し違ったけれど。
*
「茜、遅いよ—!」
「ごめん、ごめん」
その日の朝食は、フレンチトーストとサラダ。
茜は、自分の席に座って、箸を持った。
「どうせまた桜見てたんでしょ? 」
そう言ったのは、井上香織。
栗色の肩まである髪を、ポニーテールに結わえている。
茜と同じ部屋で、5歳の時から一緒にいる友達だった。
「茜ちゃん、本当好きだよね」
こちらは大野美月。香織と同じく同室で、7歳の時に学園へやって来た。
黒くて少しカールした髪に、大きな眼。
少し気が小さいのがたまにキズだけど、優しいので皆に好かれていた。
「うん。あのね、桜満開になってたよ!すごく綺麗だった! 」
「本当!? 学校に行く時見ようよ!」
今日から新学期。
小学校5年生になって、これからも普通の日々が続くと思っていた。
運命の歯車は、回りだしたばかりだったのに。
- Re: 妖界ナビ・ルナ—もう一人の伝説の子— ( No.5 )
- 日時: 2010/03/06 18:28
- 名前: 李逗 ◆hrygmIH/Ao (ID: ltRlmf2I)
更新しました^^
あと、上の第一章のタイトルは
「もう一つの伝説」
です::
- Re: 妖界ナビ・ルナ—もう一人の伝説の子— ( No.6 )
- 日時: 2010/03/06 18:59
- 名前: にょっち (ID: 3eop5mZb)
うまぁーーーーっ
私も書いてるけど
私よりもうまいねーっ
- Re: 妖界ナビ・ルナ—もう一人の伝説の子— ( No.8 )
- 日時: 2010/03/18 20:24
- 名前: 李逗 ◆hrygmIH/Ao (ID: ltRlmf2I)
>にょっちさま
わ〜::
コメ返し遅れてすみません><
私なんて全然上手くないですよ;;
ありがとうございます^^
- Re: 妖界ナビ・ルナ—もう一人の伝説の子— ( No.9 )
- 日時: 2010/04/01 13:27
- 名前: 李逗 ◆hrygmIH/Ao (ID: 9RoM5lpe)
№02 いつも通りの日常
学校に着くと、すでに掲示板の前には黒い人だかりができていた。皆、友達や好きな人と同じクラスになったならないで、大騒ぎをしている。
茜達3人も掲示板の前に行くけれど、茜と美月は身長が低いせいでよく見えない。
(み、見えない……身長低いって損だよね)
精一杯つまさき立ちをしても、まわりの人たちの頭分しかならない事をうらめしく思う。
そんな二人の隣で、急に香織が嬉しそうに叫んだ。
「あたしと茜、同じクラスだよ! 初めてじゃない!? 」
香織はクラスで2番目に背が高い。だから、余裕で文字が見えたのだろう。
「本当? やったぁ!! 」
嬉しそうに飛び跳ねる茜の横で、美月が不安げに言った。
「わ、私は? 同じじゃないの? 」
「う……ん。違うみたい。美月は3組だよ」
「え—っ、友達つくるの苦手なのに……」
この五年間、茜と美月が同じクラスで、香織だけが離れる事が多かったのだが、今年は美月が別れてしまった。
美月は大人しいタイプなので、友達を作るのが苦手。
そのせいで、一時期いじめられたりもしていたのだ。
「大丈夫だよ、美月。休み時間に遊びに来ればいいじゃん!」
茜がそう言ってはげますと、美月はようやく笑顔を見せた。
「それにさ、あたし達なんて海里と一緒だよ。うるさいのが増えるよ〜」
茜が美月を笑わせるために言った冗談。
言い終えた瞬間、パコンと頭を叩かれた。
「誰がうるさいって? 」
茜の頭を叩いたのは、宮本海里その人だった。
海里は茜が2歳の時に学園に入ってきていて、二人でよく遊んでいた。
香織や美月が入ってからは4人で。
しかし、今や茜と海里はケンカ友達と化している。
「叩かなくてもいいじゃん!このっ」
「そっちが悪いんだろ!」
香織と美月は見慣れた、蹴り合い、叩きあいのケンカ。
周りの人たちは驚いて見ているけど、茜と海里は楽しそうだった。
そんな二人を、散り始めた桜の木の上に立っているふたり組みが見つめていた。
逆行でシルエットしか見えないが、男女であることは分かる。
「あいつなのか?」
「ええ、きっとね—。気配がするわ。微かだけど」
その時、始業を示すチャイムが鳴り響く。
掲示板の前にいた子供達、もちろん茜達4人も、校舎の中へ入っていった。
今まで騒がしかった校舎前は、いっきに静かになる。
チャイムが余韻をのこして消えたとき、すでに二人組みの姿は無かった。
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