二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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リボーン The dark sky—闇空—
日時: 2010/03/06 11:58
名前: 零 (ID: PU7uEkRW)

キャラ設定

・零牙 空 「最強少女」
最強な少女で、喫茶店でピアノと歌を歌っている。
バイオリンも弾ける。
・容姿
結構可愛い系の男の子っぽい顔をしている。
黒髪黒目。
ショートカットで男装。
・武器&能力
闇のバイオリン(黒いバイオリン。音を奏でると相手が倒れるらしい。)
死ぬ気の炎(大空)
・楽器の種類
チェロ(バイオリン)・バイオリン・ピアノ・ファゴット(管楽器)
フルート。

・詳細
喫茶店、『Black cat(黒猫)』の音楽家。
物凄い腕前で、客をひきつけている。
闇のバイオリンという怪しげなバイオリンを持っていて自分で作ったそうな。
裏社会とは何か縁があるそうな・・・。



・師匠・青崎 潤
空が師匠と呼ぶ人物。
空のバイオリンを好む人物でもある。
『Black cat』のマスター。
特に戦闘能力はないが、コーヒーや、音楽にしては超一流。
空にバイオリン、ピアノやチェロを教えた人物。

目次
・序章 —光音—
第一楽章 —交差音—
第二楽章 —共鳴—
第三楽章 —不協和音—
第四楽章 —夜月—
第五楽章 —能力—

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Re: リボーン The dark sky—闇空— ( No.2 )
日時: 2010/03/06 09:55
名前: 零 (ID: PU7uEkRW)

第一楽章 Intersection sound —交差音—


「お、空君。例のアレかい?」

「ハイ。」

ここは音楽店。

空は常連者なので店主に覚えられている。

「ホレ。また良い音聞かせてくれよ!」

「ハイ。有難うございます。」

空は店から出て、直ぐに喫茶店に向かった。

するとそこには、高級車が停まっていた。

「・・・。」

「お、帰ってきたか、空。直ぐに準備してくれ。」

「ハイ。」

空は楽器を並べて音を奏で始めた。

「第零楽章・・・。『空の音』」

店内が綺麗な音で満たされる。

客達は空をうっとりと見て聞いている。



心に響くような演奏。



否、本当に心に響いているのか・・・。

「・・・♪」

演奏が終わると拍手が聞こえてきた。

すると一人の客が空の前に来た。

「零牙空さん。俺の屋敷で演奏をしてくれませんか?」

これはスカウトという奴なのか・・・。

とか想って師匠を見た。

するとお前の好きなようにしろ、という声が聞こえた。

気が付けば客はその男だけ。

・・・演奏に気が行って気付かなかったのか・・・。

「・・・ハイ。判りました。」

「有難う。」

茶髪で蜂蜜色の男は僕の手を取った。

「じゃあ、行こうか。」

僕は店の扉の前でとまって、

「師匠。今まで、有難うございました。」

「おう。また遊びに来いよ。」


僕はニッコリと笑って店を出た。


「・・・さあて、また忙しくなるな・・・。」

Re: リボーン The dark sky—闇空— ( No.3 )
日時: 2010/03/06 10:27
名前: 零 (ID: PU7uEkRW)

第二楽章 Resonance —共鳴—


車が停まった。

僕は男を見る。

「ここだよ。」

僕は連れてかれるままに中に入った。

—ツナ視点

ある喫茶店に寄った。

するとひとりの少年が楽器を持って中に入り、演奏し始めた。



心に響くような音。



全てを包み込むような優しい音。



自然と感動していた。

俺は、少年をボンゴレに入れることに決めた。

師匠と呼ばれた女は躊躇無くスカウトさせてくれた。

何かが、変わりそうな気がしたから、この少年をボンゴレに引き取らせてくれ、と頼んだ。

女は、アイツが選ぶ、といった。

そして、少年は俺に付いて来る事に道を選んだ。



「ここだよ。」

連れてかれたのは大きな扉の前。

僕は手と肩に乗せている楽器を持ち直した。

「入っていいよ。」

扉を開けると豪華な部屋だった。

真ん中にいる七人の男の人。

僕は七人を見た。

「紹介するね。零牙空君。演奏が気に入ったからスカウトしたんだ。空。七人は俺の部下だよ。」

「宜しく御願いします。」

僕は頭を下げた。

「宜しくなのな。」

「ケッ・・・。」

「・・・。」

「クフフ・・・。宜しく御願いします。」

「宜しくだぞ。」

「宜しく御願いします・・・。」

七人が一応返事をくれた。

一応だけど・・・。

「10代目・・・。俺、コイツ気にイラねえっす。」

「・・・ん。じゃあ、演奏、してくれる?」

「・・・ハイ。」

僕は楽器を取り出す。

取り出したのはチェロ。

音を引き始める。

「———♪」

部屋に音が響き始める。

ソレは七人の心に響く。



共鳴。



それはまさに共鳴だった。



演奏が終わってお辞儀をする。

しばらく沈黙が流れていたが、その後、拍手が巻き起こった。

「すげえのな。」

「み、認めてやってもいいぜ・・・。」

「確かに超一流並みの腕前だな。」

少しだけ、嬉しくなりました。

「じゃあ部屋を教えるから付いてきて。」

「ハイ。」

——

連れてこられたのは普通の部屋。

少し安心する。

「ここだよ。何かあったら言ってね。」

「ハイ。」


僕は部屋に楽器やいろいろな物を置き始めた。

Re: リボーン The dark sky—闇空— ( No.4 )
日時: 2010/03/06 10:55
名前: 零 (ID: PU7uEkRW)

第三楽章 Discord —不協和音—


楽器を並べている時、黒いバイオリンが出てきた。

これは、僕が『駄天使』だった時に使っていた武器。

音一つで相手を殺せる危ない武器だ。

バイオリンは鎖で硬く封印している。

「・・・。」

バイオリンをケースにしまう。

すると扉が開いた。

「チッ・・・。テメエに届け物だ。」

差し出されたのは白い縦長の箱。

「・・・これは・・・。」

「お前の師匠からだとよ。何だ、それは?」

箱を開ける。


そこには黒い弓と黒い絃。


必要だと想ったのだろう。

「・・・ただの絃と弓です。」

そう言って箱を閉じた。

「そうか・・・。」

部屋から出て行く獄寺さん。

僕は箱を机の上に置いた。



弾いてはならぬバイオリン。

呪われている、バイオリン。

呪われている、人間。




不協和音。



僕は、僕そのものが、不協和音なんだ。

「・・・。」


このバイオリンとは対になる白いバイオリン、『光のバイオリン』・・・。


そのバイオリンは、今、僕の手元にある。

僕が作った二つのバイオリン。



不協和音となる二つのバイオリン。



「・・・こんなバイオリン、作らなきゃ良かった・・・。」

僕の呟きは、誰にも聞こえない。

Re: リボーン The dark sky—闇空— ( No.5 )
日時: 2010/03/06 11:24
名前: 零 (ID: PU7uEkRW)

第四楽章 The moon at night —夜月—


夜・・・。

僕は部屋から出て庭に出て行った。

手には茶色いバイオリン。

「・・・ここで、いいかな・・・。」

僕は静かに弾き始めた。

—雲雀視点

夜。

眠れなくて庭に出た。

するとバイオリンの音が聞こえた。

そこに行くと、今日来た男がいた。

手にはバイオリン。

背後に月が出ていて、少年が綺麗に写っていた。

音も合っていて、凄く、綺麗だった。



演奏が終わって、後ろを見ると雲雀さんが居た。

「・・・あ。」

「・・・君、こんな夜中に演奏してたの?」

「・・・ハイ。」

僕はバイオリンを片付けようとするが、

「君の演奏、もう少し聞きたいな・・・。」

「・・・判りました。」

「!///」

顔が赤くなったのは、気のせいではないだろう。



月を見て。

僕は月が好きになった。

夜を見て。

僕は夜が好きになった。

青空よりも、

夜空が一番美しいと想った。

Re: リボーン The dark sky—闇空— ( No.6 )
日時: 2010/03/06 11:58
名前: 零 (ID: PU7uEkRW)

第五楽章 Ability —能力—


今日。

昨日雲雀さんに演奏をして、少し疲れた。



ズドオオオオンッ



爆音。


「・・・どうしたんですか?」

僕は沢田綱吉さんの所に来た。

「襲撃だよ・・・。空は隠れてて。」

そう言って何処かに走っていった。

僕は自分の部屋に戻って、白いバイオリンを手に取った。

——

廊下に出ると敵らしき人物達がうようよいた。

僕は演奏をする為にケースから白いバイオリンを取り出した。

「テメエ下がってろ!」

獄寺さんが言って来るが無視する。

そしてバイオリンを構えて—。

「作詞・作曲零牙空・・・。『氷歌』」

バイオリンを弾く。

それは、心を凍りつけるような、音。

それは人の心に深く響き、人の心を凍らす。




凍れ。


心よ、凍れ。




「うあアアアアアアア!」

体が硬直する者達。

僕はその者たちに目を向ける。

「演奏、終了・・・。」

バイオリンをケースにしまって、獄寺さんを見た。

「獄寺さん。大丈夫ですか。」

「あ、ああ・・・。今のは・・・。」

「・・・。」


僕は無言で沢田綱吉さんの所に向かった。


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