二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

キオクの狭間で君を待つ—REBORN—
日時: 2010/03/21 13:41
名前: 空 (ID: PU7uEkRW)

登場人物キャスト

・赤碕 夜
記憶を失った少女。
何もかも判らないが時々懐かしむ事がアル。
ツナ達と何かあったようだが・・・。



・目次
序章 誰かのキオク
第一章 無のキオク
第二章 赤いキオク
第三章 青いキオク

Page:1



Re: キオクの狭間で君を待つ—REBORN— ( No.1 )
日時: 2010/03/21 13:01
名前: 空 (ID: PU7uEkRW)

序章 誰かのキオク


「昏睡状態です・・・。何時目覚めるか・・・」
「・・・」
その話を聞いていた少年は無表情で聞いていた。

嬉しくも無く、悲しくも無い。

そんな表情。

病室に入った彼は彼女の姿を見て、どうでもいいような表情をした。

何時目覚めるか判らない少女は、涙を流していた。
少年はソレを特に何も無いような眼で見る。
そしてつぶやいた。


—眼なんか覚めなければ良いのに。



冷たく、尖った言葉。


彼は病室を出て行った。


誰かのキオクだった。

Re: キオクの狭間で君を待つ—REBORN— ( No.2 )
日時: 2010/03/21 13:13
名前: 空 (ID: PU7uEkRW)

第一章 無のキオク


「・・・」

私はゆっくりと眼を覚ました。

そこは見知らぬ部屋。

白い空間。

入ってきたナースが何か叫びながら部屋を出て行った。
そして中に入ってきた医者。
「夜さん。私が誰かわかりますか?」
「・・・私は、夜という名前なんですか?」

何も覚えていない。

何か欠落している。

そんな感じに襲われた。

「記憶喪失、ですね・・・」
記憶喪失。
そうか。
だから何も覚えていないんだ。
その後、静かになった病室にひとり、私は居た。
思い出そうとするが思い出せない。

どうやら私は屋上から落ちて昏睡状態だったようだ。

だけど、何故屋上から?

私は自殺していた・・・?

ソレは、絶対にありえない。
それだけは確信できた。
根拠は無いが、そう思えた。
「夜!」
すると赤ん坊が入ってきた。
誰だろう・・・。

ボぉーッとする頭で考える。

思い出せ、ない。

「誰、ですか・・・」
「!本当に、覚えてないのか・・・。」
悲しそうな表情をする。

そんな、表情は止めて欲しい。

何故かそんな感情が溢れた。

「俺は、リボーンだ、」

「リボー・・・ン・・・」

思い出しそうで思い出せない。
だけど、この人は安心する。
「スイマセン・・・。本当に覚えて無いんです・・・」
「・・・そう、か・・・」
「一つ、聞いて良いですか。」
「何だ。」
「私は、本当に屋上から、自殺を・・・?」
「・・・想いたくないが、そうだと聞いている。」

聞いている?

誰に。


・・・なら、【本当に屋上から落ちたと言う事は真実ではないか可能性もアル】んだ。


「・・・有難うございます。」

「ああ。」

私は、前の私はこんな時何をしてたのだろう。

Re: キオクの狭間で君を待つ—REBORN— ( No.3 )
日時: 2010/03/21 13:28
名前: 空 (ID: PU7uEkRW)

第二章 赤いキオク


次の日。
私は外に出てみた。
大きな病院だったらしく、庭まである。
静かな風が吹いていて、気持ちよかった。
「・・・?」


アレ?


確か、あの日も、こんな—。


「ッ!?」

頭が痛い。

少しすると痛みは引いていった。

「・・・アノ日って、」

何時の日。


何があったんだ。

誰と出会った?


大切な、何かを—。


「くっ・・・そ・・・。思い出せッ・・・」
大切な記憶だった気がする。
その日が始まりだった気がする。
思い出せない・・・。

「・・・仕方ないか・・・」

そう言って私は病室に戻っていった。

——

病室に入ると赤黒薔薇があった。


・・・何故、黒赤薔薇・・・?


カードが指してあった。
ソレを見る。


「花言葉は・・・。死ぬまで憎む・・・!」


頭が痛い・・・。
誰なんだよッ・・・。

誰、赤黒バラ・・・。

「・・・やっぱり、思い出せない・・・」
私は布団を被って一日を終わらせた。



赤黒薔薇・・・。

誰が届けたんだろうか・・・。


胸騒ぎを覚えながら、記憶を明日探そうと想って。

私は眠りに付いた。

Re: キオクの狭間で君を待つ—REBORN— ( No.4 )
日時: 2010/03/21 13:40
名前: 空 (ID: PU7uEkRW)

第三章 蒼いキオク


夢を見た。

誰かと居る夢。

誰だったか忘れてしまった。

だけどその人は、凄く私を憎んでいるような気がした。


キミが私に薔薇を届けた・・・?


そこで、眼を覚ました。
「・・・夢、か・・・」
赤い黒薔薇を見て私は少し溜息を出した。
そして気が付いた。

「・・・青い薔薇?」

青い薔薇が指してあった。

そしてカードも・・・。
カードを開くと、青い文字で書いてあった。

「・・・花言葉は、奇跡と神の祝福・・・?」

全く逆の花言葉。
何故?

青い薔薇を見て、私は薔薇を握った。

棘が刺さる。

血がにじむ感覚を覚えた。

ガララッ

「夜!本当に、記憶喪失なのか・・・?」
入って来たのは、金髪の青年。
「・・・ハイ・・・。誰、ですか・・・」
「・・・俺は、ディーノっていうんだ。」
ディーノ、さん・・・。

薔薇を届けたのは、この人・・・?

違う。

この人ではない。

「あの・・・。この薔薇、誰が持ってきたかわかりますか?」
「薔薇?知らないな・・・」
「・・・そうですか・・・」
そう言って私はベッドにもぐった。


青い薔薇の記憶。
少しだけ、青い薔薇に懐かしさを覚えていた。


早く、現れて欲しい。


そんな期待を込めて。


Page:1



この掲示板は過去ログ化されています。