二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- < 脱線 ! >【銀魂】
- 日時: 2010/08/01 20:44
- 名前: 帽子屋 ◆8ylehYWRbg (ID: MDpJUEHb)
- 参照: ────もう暴れまくれ!!
初めましての人は初めまして。
2度目の人はにどめまして。
朝、夜、昼の人はおはこんばんにちは!
帽子屋ですw 現在放置している小説がありますがそちらも頑張って更新します!
気分転換に違う小説を書こうと考えましたw
見ようと思ってくれたら幸いですw
< 目次 ! >
>>0 挨拶 !
>>2 人物 !
>>4 創始 !
< 物語 ! >
>>5 一 ! チョッコレイツパフェは至高。
>>13 二 ! 用心棒雇おうぜ。
>>20 三 ! 撃ってもいい?
>>28 四 ! 嫌われ少女の名は
>>34 五 ! だって皆の銀さんだから
>>39 六 ! 「ドラ焼き美味ェ」「だろ?」
>>41 七 ! 少女、起床
これから増やしますw
< 説明 ! >
当スレッドは銀魂二次夢小説を取り扱っています。
オリジナルキャラクターが中心で、原作キャラと絡みます。いろいろと。
原作沿い、オリジナル、なんでもやります!!
< 注意 ! >
恋愛、流血表現が当たり前になるかもです( ´・ω・)
恋愛の相手はまだ考えていません( ´・ω・)
キャラ壊れもあるかもしれません。
その他、帽子屋が嫌い
銀魂が嫌い
男なんです
なんて方々は観覧を慎んでください。
勿論、荒らしやチェーンメール貼りは堅く禁じます。
作者の性格がチキンなんで、中傷コメントは禁止です( ´・ω・)
それでは、規則を守れる方だけ、お楽しみ下さいw
< お客様 ! >
只今< 7 ! >人の方がいらっしゃいました!
>志筑様
>ロン様
>マナ様
>月芽麻様
>煌謎様
>紫陽花様
>ソフィア様
- Re: < 脱線 ! >【銀魂】5うp! ( No.39 )
- 日時: 2010/06/28 19:59
- 名前: 帽子屋 ◆8ylehYWRbg (ID: MDpJUEHb)
- 参照: ────もう暴れまくれ!!
< 六 ! >
「だからずっと言ってんだろうが!!」
吸っていた煙草をジュッと携帯灰皿に押し付け、土方はそう呆れたように怒鳴った。
「あんな小娘に真選組の用心棒任すなんざァ荷が重すぎんだよ!! つか屯所は女人禁制だって何回言ったら分かるんだアンタは!!」
「だってェ、あの子超超超ちょーう強かったじゃん!?」
近藤は遠い目をして、うっとりと空を仰いだ。
「お妙さんの様な儚げで可愛らしい外見とは裏腹に、悪には正義の鉄槌を下すという強さ! しかも目からビームが出る!!」
「出ねェよ」
土方は重苦しいため息をついた。
空は快晴のかぶき町。青く輝く夏空が心地よい。
〝 用心棒なら、ファミレスで見たあの子がいい。あの子を探しに行く 〟 と聞かない近藤。
土方は仕方なく、探しに行こうとする近藤に着いてきたが、道中何度も説得した。
が、聞かないのがこのゴリラであって。
「……なあ、近藤さん」
新しい煙草に火をつけると同時に、土方は近藤に問う。
「何で、あの小娘にこだわるんだよ」
代わりはいくらでも居るだろ、と土方は言いたかった。
土方の意見は正論であった。
いくら真選組局長で、ゴリラで、ストーカーであっても、一目見ただけの少女に危険な重荷を背負わせるなんて事は絶対にしない。
それが近藤である。少なくとも、土方や真選組の隊士達が信じているものは。
それに、いたいけな少女を用心棒にした、なんて事が世間にバレたら非難轟々なのは目に見えているはずだ。
何を思ってあの少女なのだろう。
近藤は少しうーむと考えてから、ニカッと笑った。
「運命だよ、トシ」
「は?」と土方は首を傾げる。
「たまたま入ったファミレスで、たまたま入った強盗を、たまたま居ただけの女の子がぶっ倒して皆の平和を守った。そして帰ってみればたまたまとっつぁんが居て、たまたま用心棒の件を頼まれた。どうだ、すげェ偶然だろう?」
近藤は続ける。
「俺だってあんなまだか弱い少女に真選組の用心棒が務まるなんて思っていない。危険な目に合わせる事も絶対出来ない。だが、強盗をぶっ飛ばした時のあの娘を見たとき、俺ァこの子はすげェ奴になると思ったんだ」
その言葉を聞いた時、土方はもう一度考え起こしてみた。
ファミレスで少女を見た時、土方も隠しきれぬ興奮と感動が胸にあったのを覚えている。
全て偶然の連鎖なのだ。これはもう奇跡に等しいのだ。
近藤は前を見据えて、むんと胸をはった。
「たまには運命を信じてみるのも、悪かねーだろ?」
< 第六訓 偶然を計算する事は出来ない >
ザーッ、ザザーッと、土方の制服に入っている通信機が鳴った。
そして数秒後、砂嵐のような音の中から、ある人物の声がした。
≪こちら沖田でさァ、土方さん聞こえますかー≫
沖田であった。
気だるそうな声は、少し土方をイラつかせた。
「あ? どうした総悟、何かあったのか」
≪いやーちょっとー、ムグ、あのへふねーモシャモシャ、ひょっとひまびょうひんにモキュ、いへへふねーモグモグ≫
「テメェ何か食ってるだろ」
≪へ? ゴッキュン、まさかァ、勤務中にドラ焼きなんざ食べてませんよ≫
「嘘が丸見えなんだよこのサボリ魔。……ったく、用件は何だ」
≪あー、ちょっと今俺病院に居てですね、万事屋の旦那が差し入れてくれたドラ焼き食べながらゆったりしてた所なんですがねィ≫
「エスケープ報告か? つか何で病院に居んだよ、つか万事屋が何で居んだよ」
≪あーもしもし大串君? あの金魚どうなった?≫
「だから大串じゃねェっつってんだろうがァァァァ!! 金魚って何だ!! テメェがどうしてここに居る!?」
≪怪我した嬢ちゃんを沖田君と送りに来たんですー。働かないテメーの部下と違って? 俺は皆のヒーロですから? まぁこれくらいの事はしねェとなー、ガッハッハッハ!!≫
「テメェそこで正座して待ってやがれ切り刻んでやる」
≪ハッ!! テメェに切り刻まれるくらいならオウムの餌になった方がマシだね!!≫
ぎゃーぎゃーわーわーと果てしなく続く論争。
近藤はそれを笑って見ていた。
そして。
≪あんコルァこのマヨネーズ星人g、いい加減にしてくださいよ!! ここは病院です!!、え、あ、すんまっせん……≫
どうやら看護師に怒られたらしく、そこから五月蝿い銀時の声は聞こえなくなった。
≪……とりあえず土方さん、病院に来てくだせェ。こういう面倒くさい事、俺分からねェでさァ≫
この沖田の言葉を境に、そこでプツンと連絡は途切れた。
「ったく……、帰ったら始末書だな、あの野郎」
土方はそう不機嫌に言う。
「まあまあ」と近藤は土方を宥める。
「とりあえず病院に行こうぜ。あの女の子探すのは後でもいいからさ」
< つづく ! >
- Re: < 脱線 ! >【銀魂】6うp! ( No.40 )
- 日時: 2010/07/03 22:53
- 名前: 帽子屋 ◆8ylehYWRbg (ID: MDpJUEHb)
- 参照:
アゲますw
- Re: < 脱線 ! >【銀魂】6うp! ( No.41 )
- 日時: 2010/08/01 20:41
- 名前: 帽子屋 ◆8ylehYWRbg (ID: MDpJUEHb)
- 参照:
< 七 ! >
〝 死神 〟
〝 化物 〟
〝 妖怪 〟
〝 悪魔 〟
私の昔のあだ名である。
いたいけな少女にこうもおぞましい名前を付けるとは、全くどうかしている。
ただ私は、正義の為に戦っていただけなのだ。
皆の平和の為に、大事にならない様にと、細心の注意を払ってそうしていただけなのに。
気付けば周りは、私の事を恐ろしい何かと認識し始めていた。
怖いだとか、そういう安直な物ではない。
恐ろしい、おぞましい、何か。
それが耐えられなかった。
何故だ、という考えしか頭に浮かばなかった。
私は 正当防衛 の為だけに銃を撃ったまでなのに。
周りの傍観者共は逃げ回る。
ましてや、救ってやった女性までもが、悲鳴を上げて逃げる始末。
そしてだ。
暴力警察等という名高い真選組に逮捕された。
嗚呼、神様は私の事がどれだけ嫌いなのだろう。
もういっそ、私はこの世から居なくなればいいんだ。
そうしたら、こんな辛い思いはしなくて済むんだ。
けど、それでも生きていたい。
これから幸せになりたい、なんて思うのは、私の我儘だろうか。
< 第七訓 病院では騒いじゃダメ、絶対。 >
「あ、来た来た腐れマヨ副長。おーいこっちでさァ」
「つかなんでゴリラも居るわけ? 患者さんがビックリして病状が悪化するだろーが」
大江戸病院の入り口に立っていた沖田と銀時。
前方から不機嫌そうにやって来る土方と、ニコニコとした近藤が、2人の目に映っていた。
「ったく、仕事もしねェでサボりやがって…、市中見回りはしたのか? てかお前が居るのが一番疑問なんだよこの天然パーマメント」
土方は本日3本目の煙草を咥えて、シュボッとライターと灯した。
「勿論しましたぜィ。だからこんな面倒事に首突っ込んでるわけでさァ」
望んでもいねェのに、と沖田は肩を落とす。
「天然パーマに悪い奴は居ないんですー!! どこかのマヨまみれ無造作ヘアーと違ってー!! それに俺は何でもできるヒーローですから? いつでもどこでも参上できるんだよ」
と、銀時は土方の顔面スレスレに顔を近づけ、そう憎たらしく言った。
病院内に入り、カツカツと靴を鳴らしながら、先頭の沖田について行く3人。
エレベーターで3階に上がり、看護師や医者、病人などが右往左往する廊下を、真選組3人と万事屋が歩く光景はとてもシュールな物だった。
やがて沖田は【 桐生 燐 】と書かれた札が掛けられている病室の前に足を止めた。
「ここでさァ」
土方と近藤はその名札を不思議そうに見上げた。
「……誰だ、この桐生さんって人は」
近藤は腕を組み、そうふっと呟く。
「事情は後で説明しまさァ。とりあえず中に入ってくだせェ。俺はコイツと面識があるんでねィ」
沖田はそういうと、ガラガラと病室の引き戸を引いた。
銀時、近藤と続いて入っていく中、土方は思ったのだ。
この名前、どこかで、聞いたことがあるような————……
△
その病室は相部屋ではなく、個室であった。
大きなベッドがドン、とそこにある。
花瓶には可愛らしい花が活けられていた。
そのベッドで穏やかな寝息を立てていたのは、頭に包帯が巻かれていた少女でだった。
近藤と土方はその少女を見た途端に、大きく目を見開いた。
その少女は紛れもなく、近藤と土方がファミレスで目撃した少女だったからである。
開いた口が塞がらない状態になっていた近藤と土方を見て、沖田は
「あれ、お2人共知り合いですかィ?」
と半ばニヤけながらそう聞いた。
「知り合いも何も、俺等はこの子を探してたんだよ」
近藤はそう沖田に答える。
その表情からは、不思議さと状況の読み込めなさが感じ取れた。
「……総悟、どういう事か説明しろ」
土方がそう厳しい表情をする。
沖田はふうと一息ついてから、土方と近藤に今まで起きた事を話しだした。
「え、あれ? 俺置いてけぼり? ちょっと、俺も一緒にその場に居合わせたんですけどォォ!!」
……銀時を置き去りにしながら。
▼△▼△
沖田は、少女が暴漢に頭を勝ち割られていたところから、今現在まで、
近藤と土方は、ファミレスで少女と会った所から、今現在までを話した。
真剣な会議さながらの空気に、銀時は嫌気がさしていた。
「……という事はアレか? お前等はこのいたいけな可愛らしい嬢ちゃんにむさ苦しい男共の用心棒をさせようと? ハッ!! 笑わせんじゃねーよ」
銀時はそう言うと、買ってきたイチゴ牛乳へ手を伸ばした。
「お前等のとこは相当人手が足りねーのか? それとも何、女に飢えてんのか? どちらにせよお国の平和を守る真選組ともあろう集団がする事じゃねーぜ」
そう憎たらしく言われた土方は、額に青筋を浮かべる。
「ほう? 言うじゃねーか、殆どグータラして過ごしてるどこぞの何でも屋にしてはよ」
そう言われた銀時は、「あァ?」と怪訝そうな顔をする。
「うっせんだよこのマヨネーズ星人が! どーせテメーは江戸中全部マヨで埋め尽くそうと企んでやがるんだろ? ならまだグータラのんびりしてる方がマシだね!!」
「なっ、マヨは今関係ねーだろーが!!」
「いいや関係あるね!! お前はこの嬢ちゃんも洗脳してマヨ王国を築き上げようとしている!!」
「なんだそのSF仕立て!! 洗脳って何だよ!」
「いいや土方さんならありえますねィ、という事で醤油か山葵にまみれて死ね土方」
「どういう暴言ンン!? 醤油と山葵がどういう関係にあるんだよマヨと!!」
「知らないんですかィ? 醤油と山葵とマヨを混ぜると案外いけるって3丁目の藤木さんが言ってました」
「藤木さんって誰だよ!! つか話が大幅にそれてるゥゥゥゥ!!!」
と、最後に土方がシャウトした後。
『うっるさァァァァァァいィィ!!!』
と、ベッドの上から怒声が聞こえた。
辺りが急にしんと静まり返り、全員の目線がベッドに注がれる。
『病院だっつーのに……BPOだったかTPOだったかTKOだったか忘れたけど、そういうの守ってかなきゃ駄目でしょーが。公共の場だぞここは。アンタ等騒ぎすぎ』
ゆっくりと起き上がり、そう全員に説教をした。
頭にぐるぐると痛々しく巻かれた包帯を少女はするすると解いていく。
暴漢に確かに勝ち割られたその頭は、傷一つ無かった。
暫し沈黙が流れた。
「……お前、もう大丈夫なのかィ」
沖田が口火を切った。
『あ、うん。もう完璧に。痛くも痒くもないよ。……つーかさ、このオニーサン方誰?』
少女は人差し指で、銀時、土方、近藤を指した。
< つづく ! >
- Re: < 脱線 ! >【銀魂】7うp! ( No.42 )
- 日時: 2010/07/11 21:21
- 名前: 瓦龍、 ◆vBOFA0jTOg (ID: f5Sjb9jT)
- 参照: 名前変えました。元煌謎です。
更新お疲れ様です。
燐ちゃん凄い回復力ですね。
真逆のあれですか、夜(((((殴り
帽子屋さんの素晴らしい文才に、僕の方こそ涙でましたよ。
あ、此れって笑い泣きってやつかな。
まぁ、兎に角続き待ってますbb
- Re: < 脱線 ! >【銀魂】7うp! ( No.43 )
- 日時: 2010/08/01 20:39
- 名前: 帽子屋 ◆8ylehYWRbg (ID: MDpJUEHb)
- 参照:
< 瓦龍、様 ! >
お久しぶりです( ´・ω・)
回復力が凄まじい人って羨ましくありません?
そうです、夜の((((
笑って頂けてとても嬉しいです( ´・ω・)
コメント有難う御座いました!
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