二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 輪廻の果ては REBORN!
- 日時: 2010/05/26 21:52
- 名前: 青霧 ◆wLSWAKdp4g (ID: tgMaGFHR)
スレッド開いて頂き感謝感謝です!
ここは骸とREBORN!とRADWIMPSが好き過ぎてヤバい中学生が小説を書いているところです。荒らしは問答無用でお断りです←
●○*オリキャラ紹介*○●
雪野青(ゆきのあお)女
死にかけていた所を骸に助けられ一命を取り留めた少女。骸に勧められボンゴレ入り。大人しい性格。
骸は牢獄に入れられていない設定です。それでもいいよと言う方はお楽しみ下さい^^
目次
第一章 プロローグ
>>1
第一話 奇跡
>>2 >>3
第二話 出会い
>>4 >>5 >>6
Page:1 2
- Re: 輪廻の果ては REBORN! ( No.2 )
- 日時: 2010/05/26 20:50
- 名前: 青霧 ◆wLSWAKdp4g (ID: tgMaGFHR)
第一話「奇跡」
「青っ!!」
「っ!!」
いきなり聞こえた叫び声に、雪野青はビクリとして起き上がる。
ふと横を見ると、感動に打ち震えている母と父、驚きを隠せないでいる医者がいた。
一体自分はどうしたというのだろう。
医者が青に訊ねる。
「こ、ここが何処だか分かるかい?」
病院だろう、と青は頷く。
医者は更に信じられないという顔になる。
「し、信じられない・・・脈拍、共に正常値だ・・・」
そんな医者の声を無視し、母は青に抱きつく。
「あぁ、良かったわ、青!」
父は感動で声も出ないようだ。
青は母に訊ねた。
「母さん・・・、私、どうしたの?」
泣きじゃくって話にならない。
青は医者に訊ねる事にした。
「お医者さん、私、どうしたんですか?」
「あ、あぁ・・・。———君は誤って・・・学校の四階から落ちてしまったんだよ。本当なら、今は助かってない筈なんだが———」
いや、本当に信じられないな、と医者は笑う。
「これは奇跡、としか言い様がないねぇ。いやぁ、良かった」
その医者の言葉を聞いて、青はゾッとした。
———じゃあ、あの人は・・・一体誰?
- Re: 輪廻の果ては REBORN! ( No.3 )
- 日時: 2010/05/26 21:13
- 名前: 青霧 ◆wLSWAKdp4g (ID: tgMaGFHR)
青の体力はみるみるうちに回復していった。
奇跡の起きた日からおよそ三週間、彼女はもう歩けるようになっていた。
真面目にリハビリに取り組んでいた酬いだろう。
「———はぁ」
ポム、と青は本を閉じる。
どうやら読み終わったようだ。
青は窓の外を見上げる。
楽しそうに囀る小鳥達。
流れ行く雲。
そして青がいる西病棟とは正反対の東病棟———・・・。
そこに、いたのは。
「———??」
青い髪に、赤い瞳の少年。
白い髪に灰色の瞳を持つ青にとって、それはとても印象的な色だった。
ずっと見ていると、少年はカーテンを閉めた。
名残惜しそうに見えたのは、気のせいか。
少し残念な気持ちになる青。
———何故かは、分からなかった。
「青」
病室に入ってきた母の手に握られていたのは一冊の本。
青は異様に気になり、母に訊ねた。
「母さん、その本・・・」
「あぁ、これね、さっきそこで会った男の子に渡してくれって言われてね?・・・お友達?同い年みたいだったけど・・・」
ふと青の頭に、先ほど見つけた少年の姿が過ぎる。
「そんな訳ないよ!・・・しかも男の子なんて」
「よねぇ。大人しい青がそんなに積極的じゃあないもんねぇ」
嫌みっぽく聞こえ、青は顔をしかめる。
「・・・一応本は預かっとくよ」
「そう?お礼いっときなさいよ?」
「ん」
すると母はそそくさと帰ってしまった。
仕事か、と青は少し寂しくなる。
本を棚の上に置く。
その時、
・・・パサッ
何かが本の間から落ちる。
紙切れのようだ。
「・・・あの人の栞だったのかな」
申し訳ない事をしたと思いつつ、青は紙切れを開いた。
「———っっ!」
“今日午後四時、正面玄関前”
- Re: 輪廻の果ては REBORN! ( No.4 )
- 日時: 2010/05/26 21:30
- 名前: 青霧 ◆wLSWAKdp4g (ID: tgMaGFHR)
第二話「出会い」
“今日午後四時、正面玄関前”
「え?」
戦慄とはこの事を言うのだろう、青は黙り込んだ。
あの少年からだろうか?
しかし、自分宛とは限らない。
もしかしたら、別の人宛だろう。
しかしそう思うほど、心の中で渦巻いている喪失感は大きくなるばかり。
時計を見上げる。
———午後三時四十五分。
「!?」
ヤバい。
自分宛だとしたら急がなければ。
体力が回復したといっても、ここ六階から一階までとなると、二十分はかかるのである。
青は病室を飛び出した。
同時刻 正面玄関前
「・・・・・・」
少年———六道骸は厳しい顔つきで少女を待っていた。
時計を見上げる。
———午後四時五分。
「・・・もしかして気付いていないのですか?」
いや、自分が助けた少女だ。
そんな筈はない、と骸は首を振る。
———瞬間。
「・・・きゃあ!!」
ドタァン!!
「!?」
骸は階段へ駆け寄る。
そして骸は微笑んだ。
「———・・・待ってましたよ、青」
- Re: 輪廻の果ては REBORN! ( No.5 )
- 日時: 2010/05/26 21:42
- 名前: 青霧 ◆wLSWAKdp4g (ID: tgMaGFHR)
「あ、なたは」
間違いない。
自分の名前を呼んだその声は、“あの時”自分を呼んだ声と同じ。
間違いない。
微笑んだのは、東病棟にいたあの少年だ。
声が出ない。
体が動かない。
「・・・ぁ」
グいっと骸に引っ張られ、青はやっと情けない声を出した。
骸に支えられ、青は立ち上がる。
骸は青に微笑みかけた。
「初めまして、雪野青さん。僕は六道骸といいます。東病棟にいる事は———知っていますね?」
青は頷く。
そして骸は衝撃的事実を青に告げた。
「貴方を死の淵から救ったのも、僕です」
「!」
青は思わず身を引く。
途端に湧き上がる恐怖、恐怖、恐怖・・・!!
青は声を絞り出して骸に訊ねた。
「・・・どうやって・・・?」
骸はクフフ・・・、と微笑むと、青に右目を見せた。
そこに浮かび上がっている———“六”の文字。
「ッ!?」
見せられたのと同時に、青の脳に流れ込んでくる骸の人生———・・・。
青は頭を抱えた。
「何・・・これ・・・」
- Re: 輪廻の果ては REBORN! ( No.6 )
- 日時: 2010/05/26 21:52
- 名前: 青霧 ◆wLSWAKdp4g (ID: tgMaGFHR)
「・・・やはり、貴方がそうだったんですね」
骸の言っている事が、青には理解できなかった。
何?
何?
何?
「何?」
青の声に、骸はこたえた。
「今、貴方の頭の中には僕のこれまでの経験が映し出されている筈です」
「!?」
「———それが、“コタエ”」
骸は青に近づく。
「それが・・・ボンゴレ“雪の守護者”の証———」
青は一歩下がり、震える。
しかし骸は続ける。
「ボンゴレ雪の守護者の持つ———」
「全てを見透かす“透明の瞳(クリスタルアイ)”です」
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