二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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人 間 失 格—REBORN—
日時: 2010/07/06 20:49
名前: 冷却 (ID: A2keqJ/o)

クリック有難うございます!


—そんな彼女は《人間失格》、だった。

道化師となり、本当の事を言わなくなった少女。
何処か感情が欠落している少女とツナ達の物語。

報告:書き直します!






・目次
第零話 —人間墜落—
第一話 —人間失格— 少女は、人間失格。
第二話 —人間友人— 少女の友人もまた、人間失格
第三話 
第四話
第五話
第六話
第七話

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Re: 人 間 失 格—REBORN— ( No.1 )
日時: 2010/07/06 19:04
名前: 冷却 (ID: A2keqJ/o)

—登場人物紹介—


・神崎 刹那=人間失格
本主人公。
嘘吐きで、人間失格。

性別:♀《女》

容姿:黒髪に黒目。結構な美形だったりする。学校内では男装をしている。
家では普段着で着物だったり。

得意:道化・嘘吐き

武器:特に無いが言葉。《戯言》だったり。

・サンボイ
『僕は別にいいよ』
『(結局は、僕は本当の事を言えない)』

Re: 人 間 失 格—REBORN— ( No.2 )
日時: 2010/07/06 19:19
名前: 冷却 (ID: A2keqJ/o)

第零話 —人間墜落—


少女は、人間失格だった。

少女は嘘を付き、戯言を吐く。
人間から追放された存在で、墜落した存在。
失格な存在な彼女は、人間失格。


—感情が欠落し、

—思いが欠落している。

思考が、欠落していた。


また、一人の少年はそんな彼女を見て、「自分にソックリ」だと錯覚する。
彼女は欠落しているがゆえに、どんな人間にも似た存在だからだ。
「始めまして、神崎刹那です、」

—全員の第一印象は、良い人だった。

だけど、それは仮初—カリソメ—であって。
偽善な笑顔だった。

偽善で仮初で嘘で戯言な笑顔は、《他人》の為の存在で。

彼女は、他人よりも欠落しているのが何よりも怖く、恐怖し、怯えた。



それを、隠すために——。

—演技を、した。

Re: 人 間 失 格—REBORN— ( No.3 )
日時: 2010/07/06 20:00
名前: 冷却 (ID: A2keqJ/o)

第一話 —人間失格—


—少女は笑う。

道化の如く。

—少年は諭す。

道化の如く。


「みんな、おはよう」
「おはよー刹那君!」

全員が笑顔で答える。

だけどそこに居るのは仮初の少年。

そんな彼女を知る存在は一人。
仮面を唯一見破ったのは、一人の《クラッシャー》。

「おはよう、刹那」
「おはよう、」

少年は精一杯の笑顔を振り絞った。
だけど内心、冷や汗だらけだった。

—苦手、なのだ。

この少年が。

「ねぇ、後で屋上に来てよ」
「うん」

少年は頷いてしまう。


—拒絶する事が怖い。

—反射する事が怖い。

—拒絶される事が、恐怖される。


「・・・」

そんな彼女は、微笑を浮かぶしかなかった。





放課後、屋上で彼はタンクの上に座っていた。

朝とは全く違う——漆黒の笑みで。

「いい加減に仮面を外せば?」
「なんだいソレ?僕は——」
「だから、その演技を」


—何かが、崩れる音がした。


唯一の、《人間》に成れる、一線のつながりを、壊されたのだから。

自分は人間で無い気がして——怖くなる。
恐れた。

—人間を極度に嫌いながらも、振り切れなかった自分の、唯一の《一線》を。

だから、道化に成ったと言うのに。

「だから、僕には訳が判らないんだよ」
「・・・でもなぁ」
そう言って少年は、僕の顎にて当て、クイッと、持ち上げる。

不快感が、胸を襲った。

「俺、さ。初めて何だよ。お前みたいな奴見るの」
「えっと・・・」

とにかく、怒らせるのが怖い。

復讐が怖い。


—人間失格は、何よりも人間を恐れているというのに、演技を続ける。


「あの、とにかく僕、もう帰らないといけないですから」
「・・・そう」
少年は、一瞬寂しそうな表情を作った。
勿論——演技だとわかる。

だけど、此処は——。

「あ、あの、気を悪くしたのなら、謝ります。スイマセン」
「(謝った・・・?演技をするなら、普通さっさと去るはず・・・なのに、誤った・・・?)あ、いや、いいんだよ」

僕は、一世一代の微笑を作った。

それだけで、人間は安心すると知っているから。

「俺、沢田綱吉。宜しく」
「宜しく御願いします」

僕は微笑で笑い、彼は苦笑でした。

Re: 人 間 失 格—REBORN— ( No.4 )
日時: 2010/07/06 20:14
名前: 冷却 (ID: A2keqJ/o)

2、


—少女は、《人間》を恐れる。

—少女は、人間でない事を自覚するのを恐れる。

—少女は、 自らが全く異なっているという事が、怖い。


僕は生まれてから、何も感じる事が出来なかった。

例えば、空腹。
人は空腹になると、おなかがすく、というけれど。

僕には全く判らなかった。

例えば、幸せ。
幸せだといい、幸福になると言う事が、判らなかった。

例えば、苦痛。
人が苦痛を感じていれば、他人は苦痛を感じるものだろう?

だけど、僕には感じなかった。

そして僕は——、友達と、何をしゃべればいいか、わからなかった。

そこで考え出したのが——道化。

人間に唯一近づくための、一線。
最後の一線だった。
僕は何よりも、自分が異なっているという事が怖かった。
僕は、他人が何を思って生きているのか判らなかった。

—その内、僕は道化と成った。

何も真実は喋らない、嘘の塊。
だけどもソレで何かわかるなら、その嘘を続ける。

—少年は、似ているといったけども。

決して、僕と彼は似ていない。

彼は《人間》なのだろう。
だけども僕は《人間》の《失格者》だ。


幾度も罪を重ねてきた罪人—ツミビト—。



僕は、《人間失格》だった。

Re: 人 間 失 格—REBORN— ( No.5 )
日時: 2010/07/06 20:29
名前: 冷却 (ID: A2keqJ/o)

第二話 —人間友人—


「山本君、有難う」
「いや、いいって事よ」

山本武という生徒は、僕に笑いかける。

彼は同じクラスメートで、よく付き合ってくれる。
現在は放課後。
先生の求めたプリントを、僕の代わりに彼は素直に届けてくれた。

山本は僕の隣に座る。

「刹那、お前ってさ、ツナと仲がいいのか?」
「何で?」
「いや、だって何時も屋上で何か話してるし——」
僕は最善の答えを搾り出す。
「親友って程じゃないけど、友達だよ」
「フゥン」

するとクシャッと音を立て、僕の頭を乱暴に撫でた。

「じゃあ俺たちも友達だよな?」
「うん、勿論だよ」

僕は微笑して頷く。

だけども、本当は増悪感が募っているのだけども、
「っと、もうこんな時間か・・・じゃーな刹那!」
「うん」
僕は頷く。

その後、何事も無いように帰宅した。

が、


「何してるんだよ、お前」
「んー?」


そこに居たのは、唯一無二の《友達》。

《遊び相手》と言うべきか。

「何って飯食ってる」
「いや、何で僕の部屋で」
「だてお前の部屋広いじゃんー」
そう言ってパクパクと口にご飯を放り込んでいた。
僕は軽く溜息を吐いて、彼の隣に座る。

「というかまだ演技続けてるの?」
「と言うか、キミはまだ演技を続けてるの?」

彼も僕と同じ——《人間失格》。

コレが本当の意味での《似ている》。

「まぁね」
「そう」
「なぁなぁ、一緒に寝ないか?」
「嫌だ」

一体全体何故そんな事をしなきゃいけないんだ僕は。

「そんな事よりも」
「今の戯言がそんな事よりも?」
「俺、しばらく此処に居るから」
「・・・此処って、この家にって意味?」
「うん」

アッサリそういいのけた彼は、若干疲れ気味の気がした。



そんな彼の名前は——沢田、澄識。


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