二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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−あまつき−*あの日の初恋*
日時: 2010/09/08 21:31
名前: 涙水 (ID: yxu7BdpM)

*ごあいさつ*

こんにちはっ、涙水るいすいといいます!
このたびは「あまつき」の二次小説を書かせていただきたいと思います。

原作1巻の中盤あたりからなるべく原作にそって話を書いていくつもりなので、「あまつき」を知らない方でも楽しんでいただけると思います!
また原作にオリキャラが入る感じのお話になると思われます(未定)。
初心者同然なので温かい目で見守ってほしいです!!

実は私、最後にここへ来たのは1年程前なんですよね!
だからカキコがグレードアップしてて驚きでした。

お久しぶりの方も初めましての方もどうぞよろしくお願いしますね!


*ご注意*

・荒らしは止めてください。
・自身の小説の宣伝のみの為にお越し下さるのはご遠慮願います!
 でも、もし小説を書いているのなら教えてください。
 よろしければ参上いたします!!
・アドバイスは大歓迎です!
 むしろお願いします!
・作者は雑食なので大体の話題にはついていけます♪


*目次*

>>1 第一話・朧夢
>>2 第二話・朧夢弐
>>3 第三話・いつもの風景
>>14 第四話・出立
>>20 第五話・化物道
>>23 第六話・待つよ、君が気付いてくれるまで

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Re: −あまつき−*あの日の初恋* ( No.20 )
日時: 2010/09/01 19:03
名前: 涙水 (ID: yxu7BdpM)

 【第五話】化物道


「ねぇ紺、あれ何! あれ何!」

「呉服店って書いてあんだろ!」

「わーわーっ、見てあれ朽葉に似合う!」

「似合わんっ、前を見ろ、手を放せ!!」

ひとつひとつの店の商品を指差しながら朽葉の手をひっぱる鴇時と、そんな鴇時をひっぱって早くこの場から立ち去ろうとしている紺と、そんな紺と同じくこの場から立ち去りたい朽葉は、かなり周囲の注目を浴びていた。

平成の世から来たばかりの鴇時には見るもの全てが新鮮であるから仕方がないのだが、外見も輪をかけて目立つことこの上ない。

しかししばらくすると、

「あれ……?」

賑わしかった町はいつの間にか静かになっていて、行き交う人々もいなくなっていた。

『ちゃんと後について来なさい。迷子になったら帰れなくなりますよ』

只二郎が乗る籠から、怪しげな声が聴こえてきた。
只二郎の声だろうが妙に揺れていて、くぐもっている。

籠を運んでいた筋肉隆々の男達は、いつの間にか市女笠を深く被り着物を引きずりながら歩く坊主になっていた。

「いつの間に…おいおい、あのおっさん何者なんだよ」

紺が言うと朽葉が、そういえばと口を開いた。

「昔からたまに沙門様を訪ねてくるんだが、いつも見送りを断られる。
 『できないから』って……な」

ぞわっ、と3人は寒気立つ。
鴇時が恐る恐る呟いた。

「悪い人じゃ……ないよね? 沙門さんの知り合いだし」

「…だといいがな」

紺が苦虫を噛んだような顔で応えると、

「ともかく! ついていくしかないだろう!」

朽葉が一喝し、力強く歩きはじめた。

「う、うんっ」

慌てて鴇時は彼女を追いかける。

生温い風が吹き、怪しげな霧が立ち込める。
辺りには弦がないのに音を奏でる琵琶法師や、何を売っているのか分からない店がある。
物珍しそうに鴇時が見ていると、

「見るな鴇。あまり見ていると、引き込まれるぞ」

朽葉が前を向いたまま言う。

「ここは¨化物道¨だ。一度行き先を失えば、二度と出られなくなる。
 あの世とこの世をつなぐ道だと聞いたこともある。
 ……迷いたくなければ…よそ見せずまっすぐ歩け」

彼女の額にはうっすらと汗が滲んでいた。心なしか顔も青白い気がする。

「…朽葉? なんだか顔色が良くない…よ…?」

「こういう場所は……相性が悪いだけだ」
胸元を巻いたさらしの布に血が染みでた。朽葉の胸の上には獣に噛まれたような跡がある。
それは彼女の身体に犬神が宿っていることの現れなのらしい。

「!? 朽葉!!」

「大丈夫だ! 大丈夫だっ、こんなものは、私と関係ないものなんだからっ……!」
「———! ……うんっ、分かった」

懸命に否定する彼女の姿を見て、それ以上言うのをやめた。そして、手を差し出す。

「じゃあ頑張れ!」

差し出された鴇時の手を見て、朽葉は青い顔をほんの少し綻ばせた。

Re: −あまつき−*あの日の初恋* ( No.21 )
日時: 2010/09/01 19:10
名前: 白兎 ◆cH/ykurXu. (ID: 7jEq.0Qb)
参照: 貴方も、私も———雪のように消えるんだ。


∑更新されてる!!
朽葉〜…、不謹慎だけど犬神かっこいいでs((


露草のつんでれ具合が絶妙!!←
梵も好きだよー、うん大好き!!

銀朱みたいに、妹のために呪い受けるとか…
もう…やばい、泣きそう((

Re: −あまつき−*あの日の初恋* ( No.22 )
日時: 2010/09/03 10:08
名前: 涙水 (ID: yxu7BdpM)

 *白兎


更新したよ〜。
すっごい遅くてごめんよー!
犬神って怖いけどなんかかっこいいよね!!

天座のひと達ってイケメンばっかりだよね!
うつぶしさん(←漢字忘れました)は分からんけどっ。

うわああぁっ。
妹想いのお兄ちゃんとかぱないです!!
うおーっ、銀朱さん好きですー!

Re: −あまつき−*あの日の初恋* ( No.23 )
日時: 2010/09/12 22:40
名前: 涙水 (ID: yxu7BdpM)

 【第六話】待つよ、君が気付いてくれるまで


「瑠璃ではないか。久方ぶりであるな」

空五倍子うつぶし。本当、久しぶりだね」

瑠璃が空五倍子と呼んだのは、鳥の面をつけた大男(?)。
手が鳥のそれに似ていたり、ふさふさした白い毛が生えていたりするので、少なくとも人ではなく妖怪の類だ。

「あの人間のところにいなくていいのかよ」

「鴇君のこと?
 ふふっ、露草も梵と同じこと訊くのね。
 彼なら今〝あそこ〟に行ってるの。
 私はついていけないわ、露草だって行けないでしょ?」

「けっ、俺は行きたくもないね、あんな場所」

露草と呼ばれたのは緑の髪の少年。見た目は瑠璃とそう変わらない。
しかし彼も妖怪で、見た目と年齢は比例していない。

「梵は行ったのか?」

空五倍子が尋ねると、瑠璃は頷いた。

「うん、今さっきね。
 何も起こらないと良いんだけど」

「まあ、無理だろうな。あいつのことだし」

俯いて言う瑠璃に、露草がそっぽを向く。

「気になるのであるな?
 少し様子を見るくらいなら良いのではないか?」

瑠璃の心情を察した空五倍子が、優しく言ってくれる。

「そんなに奴のことが好きならさっさと言っちまえ」

しっしっ、と手をひらつかせて追い払うような仕草を露草が見せると、

「これ露草よ、そんな思っても無いことを口に出すものではない。
 瑠璃が人のことを気にするので、やきもきをやいておるのであろう。
 何も気に病むことはないからな?」

空五倍子が露草を叱り、瑠璃を慰めようとした。
その様子は妙に笑いを誘ったが、なんとか堪えて礼を言う。

「ありがとね、空五倍子。
 大丈夫。何も気にしてないから」

そして空を見上げて、再び口を開く。





「私は待つよ。時が満ちるのを。




 ……君が思い出してくれるのを」

Re: −あまつき−*あの日の初恋* ( No.24 )
日時: 2013/08/08 12:41
名前: 鳶 (ID: GTK4u63K)



はじめましてっ!
私もあまつき好きなんでたのしませてもらってます!
ちなみに私は梵天が好きです!
これからもがんばってください!


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