二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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イナズマイレブン〜信じられる心〜
日時: 2010/09/24 17:48
名前: ハル (ID: b92MFW9H)

母「夕弥、ちょっとここで待っててね。」
木暮「うん、分かった。」

そう言って、お母さんは戻ってこなかった。
小さかった俺には、ただ待つことしか出来なかった。

駅員「僕、お母さんは一緒じゃないの?」
木暮「ううん、ちょっと待ってて言われたから来るよ。」
駅員「でもなぁ、もう電車は来ないんだよ。だからちょっと、おじさんについてきて。」
木暮「嫌だ!!待ってて言われたもん!だから嫌だ!!!」

俺は、力いっぱい抵抗したけど大人に勝てるわけもなく、そのまま孤児院に連れて行かれた。
俺はそこで初めて、《捨てられた》っていうことに気が付いた。
涙なんて出なかった。出てくるのは、《人を信じちゃいけない》という気持ちだけだった。
そして俺は、周りの言うことは全部信じないって自分の中に決めた。

?「放してよ!!あんた達なんか信じるか!!!」

向こうから、泣き叫ぶ声が聞こえてきた。
しかも、俺と同じ考えのやつみたいだ。コイツとなら、仲良くなれそうだな。

しばらくして、静かになったから俺はソイツに話しかけた。

木暮「なぁ、俺と一緒にいないか?」
?「誰?」
木暮「俺は、木暮夕弥。お前は?」
春香「五十嵐春香。」
木暮「春香か、あのな、俺とお前の考えは一緒なんだ。」
春香「一緒?夕弥も周りを信じないの?」
木暮「あぁ、周りの言うことなんか絶対信じたりするもんか。」
春香「良かった、同じ考えの人がいて。」

俺達は、すぐ仲良くなった。
そして春香から、《イタズラ》を教えてもらった。

まず初めに、孤児院の大人たちを落とし穴に落とすという作戦だ。

春香「あのね、落とし穴を1㍍くらい掘ってから上に木の枝とかを置いて、その上に土をかぶせれば完成なのね。」
木暮「へぇ、おもしろそうじゃん。俺、穴掘る係!」
春香「分かった。よし、作戦実行!」

〜数分後〜

木暮&春香『完成〜!!!!!』
木暮「後は、引っかかるのを待つだけだな。うっしっしっし〜」
春香「そうだね。!ほら、早速きたよ」
木暮「よしっ、そのまま落ちろ!」

ズドーン!!!

大人「うわぁ!誰だこんなところに穴を掘ったのは!!」
木暮&春香『引っかかった引っかかった!や〜い、大成功!!うっしっしっし〜!!』

こうして、俺達は次々とイタズラをしていった。

けど、突然別れがきた。

春香「ごめん、夕弥。引き取られることになったんだ。だから、今日でお別れなんだ・・・」
木暮「嘘だろ、俺は嫌だ!!」
春香「ウチだって嫌だよ!!でも、もう行かなくちゃ。じゃあね、夕弥と会えて嬉しかったよ。」
木暮「嫌だ!!行かないでよ、俺を一人にしないでよ!!うっ、ぐすっ」

そうして、俺達は別々になった。

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