二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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蒼く染まりゆくは…【心霊探偵八雲】
日時: 2010/11/13 21:38
名前: 卍鄙城卍 ◆8TM.1EWlaA (ID: MlM6Ff9w)

あーあwwやってしまいました。
まさかの制御利きませんでしたね。
えぇ、とりあえず・・・
          申し訳ございません!!


ATTENTION
・オリジナルストーリーでガンガン進みまっせ。
・原作キャラクターの兄弟有。
・キャラぶっ壊れ。
・うpが遅いと思います。
・原作しか俺は持ってないんd(ry
・兄妹愛とか馬路在ります(言わばBL。


えぇ馬路で申し訳ない。
色々薄桜鬼とかバサラとか放置…なんてこった。


_二人は同じ日、
      僅か数分差で生まれてきた。
                  そして、
     互いに別な色、眼の色も反対に
    普通の人間とは違う瞳を持って
              母親に拒絶された。__


目次
long story
第一章〜正反対の二人〜
Character >>1
Prologue >>2
episode1 >>3
episode2 >>4
episode3 >>5
episode4 >>6
episode5 >>8
episode6 >>10
episode7 >>12
episode8 >>


ATTENTION
・短篇はBL&NLが基本だと思います。
・八雲があんなことしたりこんなことしたり。
・猫耳とか性転換とかあります。
・とにかく・・・BLが嫌いなら逃げろwww

short story



ココに迷い込んだお客様
†黒雲様
† 風様

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Re: 蒼く染まりゆくは…【心霊探偵八雲】 ( No.9 )
日時: 2010/11/08 20:27
名前: 黒雲 (ID: 3xFJQilA)

性懲りもなく再びコメしに来ました((殴

そうでしたか((汗
八雲を執筆してみようかとは考えたのですが、何しろ構成や推理性が薄くなってしまうと思いまして…何といっても駄文書き、黒雲ですから((笑

南雲くん、いいですねっ!!
一心さん密かに好きだったりwww
兄弟愛www良いですね^^///
あぁっ!!それで南雲くん!!
更新楽しみにしてますね^^
でも無理はしないようにしてくださいね??w

Re: 蒼く染まりゆくは…【心霊探偵八雲】 ( No.10 )
日時: 2010/11/09 21:37
名前: 卍鄙城卍 ◆8TM.1EWlaA (ID: MlM6Ff9w)

黒雲さん
またまたコメントありがたいです!w
黒雲さんがもし八雲を執筆させていただけたら俺は速攻行ってコメント仕掛けるのn(黙)
正直「南雲」っていう名前を付ける時正直悩みましたね^^;
紫雲シウン、雲海等あったんですがw
やはり南雲がしっくりきて(笑)
更新頑張りますw
そうですねw最近うちの隣のクラスにインフルが出ましたので((ぇ


06.南雲の過去

「どういう・・・意味だ。」
と八雲は一歩も動くどころか其処でその南雲を知っている男に聞く。

「どういう意味も先ほど言ったとおりだが?」
「だからって貴方は関係ないだろ!」
ととうとう立ち上がり男の声が聞こえた方を睨む。

が、何処にもいない。

否、正しくはテープレコーダー越しの携帯でで音声を通してるのだろう。
そして、男の姿はマネキンに着せた物だろう。
とマネキンの残骸を見る。

「もし、知りたければ・・・明政小学校で・・・」ブツン
と途切れた。

「チッ・・・あの声。。。どこかで・・・」
と八雲は黒く覆われた天井を見上げる。


「ココにもない、か。。。」
と南雲は長野で結局梓の事はやはり死亡したこと以外判明しないことにいら立ちを覚えた。
「もう俺達も手を出せねぇ。。帰r「嫌です!!どんな小さなことでもいい・・・あの男には負けたくないんです!!」
と南雲は半狂乱しながらそう言い放った。
(何時から、彼奴は情が厚くなったんだ・・・?)
と後藤は内心南雲を見て思っていた。

其れと同時に八雲達を見つけた過去を思い出す。



それは南雲と後藤だけ家にいた時。
南雲はその蒼い瞳を握り潰す様に目の前でギュッと拳を作っていた。
「如何したんだ?」
「・・・」
南雲は当時、今の八雲のような性格だった。
だから正反対だった。

「後藤さん。」
「ん?」
「俺が生きていて嬉しい人って居るんですか?」

「・・・え?」
と当時の後藤はきょとんとした顔でいた。

「・・・やっぱ何でもないです。」
と南雲は絵本にへと眼をまた向け始めた。

「聞いといてそれか?コラ」
と後藤はからかい半分で南雲の額をツンと突いた。
とそれと同時に後藤は驚愕した。

無愛想な、南雲が泣いている。

否、泣き始める寸前。
「・・・辛かったんだな。二人だけ違くって。」
と後藤は申し訳分無いが、南雲の頭を撫でてやった。
「ッヒッグッ・・・」
ポロリ・・・と南雲は安心したのか嗚咽を繰り返しながらも泣声を上げ、後藤の腕にしがみ付く様に泣いた。

(とはいえ本当に変わったな・・・)
と目の前で頑張ってる南雲を見捨てるまい、と後藤はそれでも最後まで手伝ってやることにした。

ピロロロンッ
と携帯の着信音が響く。
「もしもし・・・」
とその携帯の主は南雲だった。
『我が息子よ。ヒントを授けよう。』
「っ手前・・・」
『憎いか。そうかそうか・・・なら教えよう。君の兄は今長野にいる。愚かだな。もう過去なんて捨ててしまえb「そんな事させるか!誰にだって過去は必要だ!!生前の者なら楽しかった日々を思い出して楽しんだりするはずだ!!」
と南雲はそう携帯の向こうの主・木尾 杷些にそう言い放った。
『フッ・・・なら教え甲斐がある。梓に君を傷付けるように薬を入れたのは___私だ。』
と杷些は満足気に言い、電話を切った。
「・・・嘘、だ・・・・」
と南雲は膝をついた。
「お、おい!?」
「・・・嘘だぁああああ!!!」
と南雲は発狂した。

否、助けを求めるかのように声を上げた。


じゃあなんで今まで梓について追って来たのか。

そのことがまるで水の泡になった。



「・・・南雲、とりあえず帰ろうぜ。」
「スイマセン・・・取り乱して。後、八雲が駅前で待ってるそうなので。拾って帰りましょうか。」
と南雲は石井からコーラを貰い、一口含み、窓に凭れ掛るように眠りにつこうとしていた。

深く、


透き通った蒼色の深海に。

眼を開ければ網の様に広がる光を掴もうと手を伸ばす。

がそのたびに揺らめき次第に光は消えた。

あの光が揺らいだと同時にかすかに声が聞こえた。


___今はまだその時じゃない___
と優しい声で。

その声が響き渡り、そして眼を開けたら

もう長野から自分が通う大学前についていた。

「南雲。大丈夫か?」
「・・・うん。ゴメン。迷惑かけた。」
と隣にいる実の兄が不安気な声を漏らすとそれに気づいた南雲は明るくふるまう。

「では後藤さん。失礼しました。」
「・・・八雲。お前もう迷惑かけんなよ。」
「・・・・は?」
「何でもねぇよ。」



「ごめん。」
「さっきから謝ってばかりだ。聞いてる方がうんざりになる」
「あっそ。ならどうでもいいや・・・」
とシュンと南雲はパイプ椅子に座り、テーブルに身体を伏せた。

「・・・」
と八雲はつまんなくなったのか自分と同じ弱点の脇を指で南雲の脇を突く。
「っ!!?」
とやはり同じ反応した。
「ば、八雲何し・・・」
「・・・何でもない。只、心配かけた。」
「別に。・・・あれは俺の決断。バカだね。俺は。死んだ者の事を調べようとして。」



07.騙し合い。

Re: 蒼く染まりゆくは…【心霊探偵八雲】 ( No.11 )
日時: 2010/11/12 16:50
名前: 風 (ID: pyCNEaEv)

えっと,REBORNの方も読ませて貰っています風と申します。
心霊探偵八雲…私はアニメ出身ですが小説も購入しようかと思っている所ですvv
主人公が美形で女の子が可愛くてと言う単純な理由で見始めたのですが…
今では真面目にストーリー等も好みで購入したいなと(苦笑


えっと,話はまだほとんど読んでませんが南雲君が
この作品に無かった雰囲気を作っていて良いですね!

ではvv
また,お邪魔します!

Re: 蒼く染まりゆくは…【心霊探偵八雲】 ( No.12 )
日時: 2010/11/13 21:33
名前: 卍鄙城卍 ◆8TM.1EWlaA (ID: MlM6Ff9w)

風さん
俺は原作出身ですww
晴香ちゃん可愛いですよね^^
南雲とか斉藤兄弟を始め、全キャラは困難を超えさせていくつもりなのでぜひ読んでいただければ幸いです^^


07.騙し合い。

翌日、南雲は普段通りに講義に参加していた。
「ふぁぁあ・・・」
と欠伸を零し、寝る体制になっていた。

(・・・俺は騙し、てるんだよね。)
と心中そういう。

南雲は確かに血を引いている。

が、

正直父は一度も見たことは無い、し、更に脳裏では別の記憶が蘇る。

それはきっと前世の者のだろう、と思うが近頃違う。

これからの事が蘇る。

「う。とう。斉藤!!」
「はい!?」
と講師に突然呼ばれ、怒鳴られた。
「ここの問題を応えてみろ!!」
「えぇえぇ・・・・。」
と文句言いながら答える。

勿論当たってるが。


「・・・南雲。」
「何。」
「何か隠してないか?」
「特に。」
とまた、南雲は八雲の元へ行っていた。

本当のことを言えばすぐに「寝ている間にでも馬鹿になったのか?」と言われるのは眼に浮かんでいる。

しかしながらいつまで言わないでおけば後に相手にされない。

どっちにしろ言おうが言わなくとも騙すにも騙せない。


嘘吐きはどっちだ?

「あ、そうだ。奈緒が近頃八雲に会いたがってたよ。可愛いガーディガンを着て。」
と一言付け加えて後にする。


それから?

それから先は死を追いに逝くのさ。


だって、今日、否夢で俺は死ぬことになってるんだもん。


死ねばいい。

そうすれば、天より高く、守れるだろう?



シャン・・・・シャン・・・

不意に鈴の音が鳴り響いた。

「まだ死ぬ時じゃないでしょ。」
と凛とした声は何処か幼稚で、何処かで聞いたことのある声。

「・・・佳純?」
と番傘であんまり姿は見れないが、きっとそうだ。

あの小豆色の髪、あの翡翠色の眼。

そして、紛れもない自分の妹。

「佳純、だよね。」
「それ以外にだれが居るの?」
とそのあとクスクスと笑う声。

「お帰り、お兄ちゃん。」
と南雲がボーッとしてるとき、番傘は落ち、そのまま少女は抱き着く。
「って佳純!おまっ一旦離れっ・・・」
と引き剥がそうとする。
「えぇえぇ〜・・・」
とわざとらしく口を尖がらせる。

「で、態々青森から何の御用達?」
「修行が終わったから?」
「そっか。じゃ取り敢えず用件言って帰ってくれ。」
「・・・わかったよ。あのね、何となくね、お兄ちゃんが死にたがってる気がして飛んできたの。」
「おまっ・・・」

兄妹とはいえそんなにもわかるのか。

と感心しながら佳純の頭を撫でる。


「でも大丈夫そうだったなぁ・・・無駄足、かぁ。」
と佳純はわざとらしくシュンとさせる。
「あ、そうだ。風神は?」
「魄兎君なら元気だよ。」
と少し切なくはにかんで、佳純は電車に乗った。
「それじゃあね。」
「あ、そうだ。佳純、今度来るとき、奈緒の所、いってあげなよ。」
「うんっ!奈緒ちゃん元気だといいなっ」
と電車に乗った。




それから約10日程経っただろうか。
携帯で電話があった。

「もしもし。」
『あ、南雲!?』
「風神!?」
といきなり、元幼馴染みの風神 魄兎(カザガミ タクト)が電話を掛けてきた。
「で、どうしたんだ。」
『あのね、落ち着いて聞いてほしい。・・・佳純が死んだ。』
「・・・は?エイプリールフールはまだ先だろ。」
『嘘じゃない。・・・』
「嘘だろ!!?何でだよ!」
『呪殺、されたんだよ。婆さんに。』
「なっ・・・!?」

嘘だ。
あんなに奈緒に逢いたがってた佳純が。


全て。何もかも。

「・・・葬儀は?」
『・・・さっき終わった。お前の事だから飛んできて大学飛び出て講義を放っておくだろ?それを見据えてた佳純は最期の最期の気遣いだったんだよ。』
「っ・・・」
目からボロボロと涙がこぼれ落ちてるのが解る。

よかった、自宅で。

「そ、、、か。じゃ、切るね。」
『うん。。出来るだけ俺、長野に行くようにするから。じゃぁね。』
と電話を切った。


何故だろう。

今まで以上に孤独を感じる。

そして、喪失感が上になって今自分が正気でいるのかわからない。


また、全部、失いそうで。

とまた、眠りについた。



そして、また眼を開ける。

其処の部屋はトランプが嫌というほど敷き詰められ、まるで、トランプの海。

その中に俺は倒れてて、後廻りは棺桶が4つあった。

一つはもう開けられていた。

多分それは俺が入っていた、と思われる。
残りの3つ、全部覗いてみた。


一つは耳下から首筋まで一気に抉り切られた晴香ちゃんの死体。

もう一つは左目が紅く何処までも澄み切り、その眼から血を流し、口許からも血が流れてた八雲の死体。

そして、もう一つは________


と其処で眼を開けた。


よく見ればビッショリと肌に紅いVネックが張り付いていた。


あれは本当に起こることなのだろうか。


そう想像するだけで怖くなる。


自分のせいで殺されたりするなら________




08.トランプ†spade†

Re: 蒼く染まりゆくは…【心霊探偵八雲】 ( No.13 )
日時: 2010/11/14 09:21
名前: 卍鄙城卍 ◆8TM.1EWlaA (ID: MlM6Ff9w)

08.トランプ†spade†
「ねぇ晴香ちゃん。」
「何?」
と講義が終わり、秋は晴香に話しかけていた。
「またお願いあるんだけど・・・良い?」
「え、あ、・・・うん。」
とあの事件以降秋は前よりもっと威勢がよくなっていた。
「実はね。蒼い瞳の指揮者、って知ってる?」
「蒼い・・・瞳の指揮者?」
「うん。その人、何時も深夜の音楽室でピアノ弾いてたり一人指揮してる人で・・・なんていうか右眼が蒼くて左目が紅い人だったんだ。知ってない?」
「あ、ごめん・・・さっぱりわからないや。。」
「そっか。。ごめんね?変な事聞いて。」
「あ、別にいいよ?力になれなくってごめん。」
「ううん。ごめんね。じゃあ、また明日!」
と秋は晴香の元を去った。


「蒼い瞳の指揮者、、、か。」
是非あってみたいな、、
と晴香はそう思いながらまた、八雲の所へ行った。

ガチャリ、と開けると八雲は
「また君か。」
「良いでしょ。別に。」
「良くない。・・・ところで、南雲を見てないか?」
「南雲君?・・・解らないや。」
「そうか。と、また君はトラブルを持ってきたのか?」
「トラブル、というより。。蒼い瞳と紅い瞳を持った指揮者・・・まぁ蒼い瞳の指揮者って聞いたことない?」
「蒼い瞳の指揮者・・・?」
「うん。」
「その前に左目が紅い、と言ったか?」
「うん。」
「・・・その情報どこから手に入れた?」
「秋ちゃんが。」
「・・・ばれてしまったか。」
とハァーと八雲は頭をがっくりと落とす。
「え?何が?」
「・・・その両目が正反対の色の瞳を持ってるのは南雲だ。」
「え!?」
「・・・実を言うと長いんだが・・・南雲の眼が紅いのは夜だけなんだ。それは生まれつきの体質じゃない。漫画みたいな話だが・・・夜になったらそう紅くなる。蒼いのは生まれつきだ。酷い時じゃ両目紫に染まってる」
と八雲は真剣な顔になっていた。
「・・・酷い時って?」
「・・・誰かがつい最近死んだり訳の分からない夢を見た日だ。生憎僕にはない。」


と中を見上げ、八雲は微かに呟いた

きっと・・・佳純が死んだんだろう_____

と。



「後藤刑事!」
「あ?」
「今日、南雲氏g「通しとけ。後で俺が行く」
「解りました。」
と石井は南雲を廊下の椅子に座らせる。

「そういえば石井さん。」
「はい?」
「・・・後藤さんは相変わらず、のようですね。可哀相です。たまには休んだ方がいいですよ。48時間勤務等警察にはそんな病院のような勤務がないですし。」
「まぁ、確かに。」
と石井はその場を後にし、それが合図かの様に後藤が隣にドカッと座る。
「で、何の用だ?」
「えぇ。。。まぁ大したこと、無いんですけど。八雲や晴香ちゃんの廻りをできるだけ厳重に守ってほしいんです。」
「あぁ?」
「・・・俺、昨夜の夢で可笑しなもの見たんです。トランプ塗れの部屋に4つ棺桶があって、一つは俺ので。もう一つは耳下からザックリと頸動脈を斬られた晴香ちゃんの死体があって。もう一つは左目、口許から血を流してる八雲の死体。そしてもう一つは奈緒と死んだはずの佳純の死体があって・・・だから・・・」
と声が震えて、ボロボロとまた、泣きそうになった。

「泣きたいのなら泣けばいいだろ。」
「嫌です。絶対・・・、この右眼は蒼いのが呪い。なら、左眼が紅いのは・・・生きる証。とそうしたい。けど、それが混合したら・・・何になるんでしょうか。」
と笑う。
「・・・解った。出来るだけ、やってやる。」
「すいません。それだけです・・・」
と苦笑する。



「今宵もようこそ。殺人会場へ。」
と仮面の男がそういう。

「さて、今日生贄になるのはこの少女です。」
と鎖に架けられ、俯く少女には目隠しと口を塞がれていた。
「そんな生贄を葬るのはAです。」
とフードを被った者を紹介する仮面の男。

その者は無言でいた。

「今日の日はspade、を付けてあげましょう。」
と熱した物をその少女の首へ当てた。

「んんっー!!!」
と少女は悲鳴にならない悲鳴を上げた。





「A、よくやったな。ほら、給料だ。」
「・・・」
とAは給料をもらい、バイクに跨り、直ぐその場をさった。


次のターゲットは後藤 和利・・・なのに本人は気付かず。



夜、南雲は一心の神社の裏でコンタクトを外し、稽古に励んでいた。


今宵は満月。

妖怪となれば力が増幅する、と有名だが。
南雲は蒼い瞳や紅い瞳は色が違っていた。

紫になってて。
「っ・・・」
と二刀の腕を上げようとするが瞬時、動きが鈍る。


また、夢の事が脳裏に思い出して。


カチャン・・・
と鞘の中に刀を収め、自室に戻ろうとしたがそのまま音楽室へ向かった。



「やっばぁ・・・・急いで帰らなきゃ!」
と晴香はオーケストラの練習と、その他色々で遅れて大学を出ようとした。

♪〜♪♪〜♪〜
と音楽室からピアノの音色が聞こえる。
と晴香はついその聞こえる方へ足が歩み始めてしまった。

(うわ・・・秋ちゃんの言ったとおり誰かいる・・・)
と晴香は声を掛けようか如何しようか迷ってる際に

ガタンッ
その音は晴香がたてた音ではない。
その指揮者が立ち上がり、帰る準備をしていた。
(え!?こっちに、来る!?)
とマズイと思いその場を去ろうとする。が、
「待てよ。」
とその指揮者は声をかけた。
(え、え!?)
と晴香は動揺しながら足を止めた。
「・・・やっぱ噂になるよな。。で、晴香ちゃん、何してたんだ?」
とその指揮者の正体は南雲だった。
「え、えっと練習とか色々で遅れて。。」
「そっか。なら早く帰った方いいよ。。。
  今日はね、満月だし、それに・・・
           後藤さんが序でに危ないし君も危ない」
とニコリと微笑むと晴香は足取りを少しオドオドさせながらその場を後にした

「でもどうせならついて行ってあげてもいいかな。」
と南雲は晴香の肩にポンッと手を置き、一緒に帰る事になった。



「所で・・・何で送ってくれたの?」
「・・・秘密。」
出来るだけ南雲は両目を見せない様にしていた。
「両目の色が違うんでしょ?昼間八雲君に聞いた」
「!!もうそこまで言ってたのか・・・」
「うん。でも何で?」
「・・・右眼は生まれつき。左眼は“あの男”からの譲り。けれども時に、紫色になる。それが満月の時。」



08+.トランプ†spade†2


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